不動産営業はやばい?仕事内容別のきつい順や向いてる人の特徴

不動産営業はやばい?仕事内容別のきつい順や向いてる人の特徴

リクルートエージェント

「不動産営業はきつい」「不動産営業はヤバい」「ブラック企業が多い」そんなイメージをお持ちではありませんか?確かに、長時間労働やノルマのプレッシャー、体育会系の風土が根強い職場もあります。しかし、その一方で、高収入を目指せる魅力的な仕事であることも事実です。

本記事では、不動産営業のリアルな実態を徹底解説し、「どんな点がきついのか?」「どんな人が向いているのか?」を詳しく紹介します。不動産営業の仕事に興味がある方や、転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

不動産業界がきついと言われる5つの理由

不動産業界は、きつい・ブラック・体育会系と言われており、一般的なイメージとして定着しています。そういったイメージが定着して、ブラック企業が多いと言われるのはなぜでしょうか。

不動産業界がきついと言われる5つの理由を紹介します。

  • 営業ノルマがきつい
  • 労働環境が悪いことが多い
  • 休日の顧客対応がある
  • 営業手法の精神的負担が大きい
  • 年収が低い

営業ノルマがきつい

不動産営業は難易度が高いにも関わらず、営業ノルマがきついことが多いです

というのも不動産の取引は高額なため、取引を成約させることが難しいです。またお客様も不動産の取引を失敗しないように情報収集を真剣におこない、財布の紐も固いです。

このように難易度が高い営業にも関わらず、ノルマ未達成が続くと以下のようなことが起きることがあります。

  • 上司にプレッシャーをかけられる
  • 会社に居づらくなる

また不動産営業は、ノルマ達成のためにお客様を集客する必要があり、テレアポやチラシ・ビラ配りをします。

集客と営業、仲介をすべて不動産営業がやらないといけないので、激務になることが多いです。

不動産営業は労働環境が悪いことが多い

不動産営業は労働環境が悪いことが多いです。なぜなら、上記のような営業ノルマがあり、達成のために労働時間が長くなることが多いからです。

また、長時間労働・時間外勤務などを実際にこなしてノルマをクリアし続けた人が、徐々に管理職になっていきます。部下にも未だにそういったことを求める人が少なくありません。

だからこそ、企業文化としてブラック化しやすくなります。

また、ノルマを達成するためには、集客し続けなければなりませんので、人を集めるために時間外労働を積極的にこなすことで、セルフブラック化することも多いです。

不動産営業は休日の顧客対応がある

不動産営業は休日の顧客対応があります。

なぜなら、お客様は土日休みのほうが多いので、担当者は土日に働かざるを得ない状態になるからです。その結果、営業マンの休日がなくなり、過度な労働時間になることが多いです。

不動産営業の営業手法は精神的負担が大きい

不動産営業の営業手法には、主に下記2つの営業手法があります。

  • 飛び込み営業
  • 反響営業

飛び込み営業とは、アポイントを取らずに法人や個人宅へ営業する営業手法であり、精神的負担が大きいです。

アポイント無しでいきなり訪問するため、ほとんどの場合相手に嫌がられることが多く、場合によっては罵声を浴びせられたりクレームを言われたりすることもあります。

また、反響営業とはチラシや広告に対して顧客から反応があった場合に、アポイントを取ってから営業する手法です。飛び込み営業とは異なり、相手に興味がある状態で営業を進められるため、嫌がられる可能性も低く、飛び込み営業よりも精神的負担が小さいです。

しかし、不動産営業では飛び込み営業が根強く残っており、イメージとしても飛び込み営業をしているイメージが強いことがきついと言われる理由でしょう。

不動産営業は給料が安定しない

不動産営業は給料が安定しないことが多いです。

なぜなら、給料を決めるのは、賞与・売上に応じたインセンティブだからです。売上が大きい月はインセンティブがあるので給料も高い一方で、売上が小さい月は基本給のみになってしまいます。

しかし、不動産営業の中には高収入の人もいます。高収入の人は売れる営業マンであり、歩合を多くもらっている場合です。

一方で売れない営業マンであれば、年収が低くなります。不動産営業は歩合制を取り入れられている職種だからこそ、稼げる人と稼げない人では大きな差が生まれています。

転職エージェント末永
転職エージェント末永

このような悩みは、転職することで一気に解決することができます。もちろん、どうしてこのような問題に突き当たってしまったのか、分析・改善し、自責の思考で考えることは大切です。一方で、一人で抱え込まず、転職エージェントに頼ってしまうのも一つの手です。

おすすめ転職エージェント
リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント
マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント

不動産営業の種類

不動産営業という仕事は「きつい」と言われています。ですが、一口で本当に「きつい」と切り捨てられる業界でしょうか。

不動産営業は、様々な形態に分けられます。まずは、対象となるお客様が法人なのか個人なのかで変わってきます。また、賃貸なのか売買なのかという取引の形態によっても異なってきます。

ここでは、それぞれの役割ごとの詳細をお伝えしていきます。

不動産仲介業

不動産仲介業は、賃貸・売買の双方を取り扱う総合不動産営業です。

平均年収:約470万円

全国平均年収が約420万円ですので、やや高いかなというイメージで思ったほどではないと思われたでしょうか。

仲介手数料で成り立っているビジネスモデルで成約の本数で歩合が変わってきます。

だからこそ、生活の安定を考えて歩合率が低いかわりに安定した月給を貰える会社と、安定した月給が少ない代わりに高歩合率という会社の2極化しています。

不動産仲介業は、賃貸・売買ともに扱いますので、集客力は高まります。その分、雑務も多くなってきますのでややブラック化しやすい傾向があります。

不動産売買業

不動産売買業は、極めてハードワーキングです。ただ、その分平均年収は高くなってきます。

  • 大企業の不動産営業 900万円
  • 中企業の不動産営業 760万円
  • 小企業の不動産営業 700万円

不動産売買は、一回当たりの取引額が極めて高いものになってきます。仲介手数料は売買価格に比例していきますので、高い物件が売れれば売れるほど、物件の価格が高ければ高いほど、歩合が大きくなります。

ですが、当然売り手も買い手もそれほど多い人数ではありません。そのため、その人たちを見つけることが大変なのです。

チラシ撒きや駅前での宣伝なども必要になってくるかもしれません。そのため、大変ブラック化しやすいです。ですが、その分の高歩合になっています。

ディベロッパー

ディベロッパーの平均年収は800万円ほどです。

大手になれば1000万円を超えるプレイヤーがわんさかいます。

ディベロッパーは、他の不動産営業と違い個人ではなく、法人や富裕層を中心に取引します。そして、一人で営業するのではなくチームで営業します。場合によっては数十億や数百億の案件になってきます。

だからこそ、高度な専門性などが多岐にわたって求められてきます。住友不動産や三菱地所、開発分野で大林組や鹿島建設など錚々たる企業が行っています。

この分野は肉体的なキツさもありますが、それ以上に専門性という点で常にブラッシュアップし続けなければなりませんので、その点でキツさがあると言えるかもしれません。

不動産管理業

不動産管理業は、平均年収は420万円ほどです。

この分野は、どちらかというと公務員に近い仕事になってきます。マンションやアパートの管理という仕事ですので、ルーティンワークを正確に精密に欠かさずこなせるかが大切になってきます。

それらを通じて、物件の資産価値が低減しないようにすることが大切なのです。そのため、新たな取引を多数発生させているわけではないので、給料の伸び幅は低いかもしれません。ですが、無くならない仕事なので安定性は極めて高いと言えるでしょう。

最も不動産業界の中でキツさが低い部類になります。

不動産営業の仕事内容

不動産営業の仕事内容

不動産営業は大きく、以下の2つに分けられます。

  • 売買・賃貸不動産営業
  • ハウスメーカー営業

ここからはそれぞれの仕事内容を紹介します。

売買・賃貸不動産営業の仕事内容

不動産売買営業の仕事内容は、新築不動産・中古不動産問わず、マンション、アパート、一戸建て、土地の売買を担当することです。売買にふさわしい不動産を見つけて査定をおこなった上で仕入れをし、売却先との交渉まで担当します。

お客様の人生の中で家を買うといった大きな買い物に寄り添えることがやりがいです。

また、不動産賃貸営業の仕事内容は、賃貸物件の仲介をすることです。

具体的に賃貸物件の仲介とは、賃貸物件を所有するオーナー(大家)と、賃貸物件を借りたい人の間を仲介することです。賃貸営業は短いスパンでお客様を担当するので、売買営業よりも多くのお客様を担当できます。

ハウスメーカー営業

ハウスメーカーの仕事内容は、展示場での接客や企画の提案などです。新規見込み客にライフプランにあった提案をおこなったり、資料の提示をします。

お客様の期待する家を作るために提案をするので、お客様のニーズをくみとって形にする過程を一緒に考えます。この過程に、なにかを作り上げるといった楽しさややりがいを感じます。

不動産営業に向いている人の特徴

逆に不動産営業を向いている人・きついと感じづらい人は以下のような人です。

  • 粘り強く負けない心を持っている人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 知識を吸収するのに貪欲な人

粘り強く負けない心を持っている人

不動産営業に向いている人は、粘り強く負けない心を持っていて、コミュニケーション能力が高く、知識を吸収するのに貪欲な方です。

まず、なぜ粘り強く負けない心を持っている方です。上記のようにたくさんの人と関わって交渉しなければならないからです。お客様のご要望を一つひとつ伺っていく必要があります。

また、夫婦間でも求めているものが微妙に異なっていることもありますから、時には奥様・旦那様の代弁者にならなければなりません。

コミュニケーション能力が高い人

このため、調整するためにもコミュニケーション能力が求められます。

場合によっては、お互いの要望の違いからその場で喧嘩になってしまうことも少なくありません。だからこそ、お互いの譲れない部分や、お互いの思い違いが無いかどうかなどきっちりと確認していく必要があります。時には場を和ませることも必要でしょう。

知識を吸収するのに貪欲な人

最後に知識を吸収するのに貪欲な方です。

税法や、権利関係で民法などさまざまな法律が関連してきます。また、節税するための改善案や支払方法のシミュレーションなどやるべきことは多岐にわたります。

また、そもそも集客するためのチラシ作りもご自身で行わなければならないこともあります。全てご自身でこなせるようにするために、知識は大いに必要です。

不動産営業に向いてない人の特徴

一般的にきついとされる不動産営業ですが、個人の特質によって特にきついと感じやすい人がいます。

例えば、以下のような特徴のある人は不動産営業をきついと感じやすく、向いてないです。

  • 物事をすぐ投げ出す人
  • 知識欲がない人
  • 他者に関心を持てない人

一方で、向いていない方はすぐ投げ出したり、知識を付けていくことを億劫に感じてしまう方、他者に関心を持てない方です。

物事をすぐ投げ出す人

まず、すぐ投げ出してしまうような方は、不動産営業をやっていけません。

なぜならば、関係各所と粘り強く交渉し続けないといけないからです。時にはクレームや怒鳴られたりすることも出てくるでしょう。そういった時にも、しっかりと対応できるように感情を抑え、調整できるようにならないといけないのです。

知識欲がない人

次に知識不足は提案力不足に繋がります。

動産取引は様々な法律が関わってきますし、地域の情報も必要です。このように必要な知識は山ほどあるため、日々情報・知識をアップデートし続けないといけませんので、知識欲が低い方には不向きです。

他者に関心を持てない人

最後に、そもそも他者に関心を持てない方は向いていません。

少なくとも他者がよりよい生活するためにはどうしたら良いのか、ということに対して応えようとする気概が無ければ続かないでしょう。

転職エージェント末永
転職エージェント末永
不動産営業は、未経験入社できる業界ですが、不動産営業の3年間の離職率が38%と相当高い水準の世界です。だからこそ、そもそも自分自身が業界で続けていけるかどうかをしっかりと考えていかなければなりません。

不動産営業の仕事内容きつい順ランキング

不動産営業の仕事内容をきつい順にランキングすると下記の順番となります。

  1. 投資用マンションの販売営業
  2. 土地活用のための売買提案営業
  3. 投資用マンションの売買仲介営業

難易度を決めるにあたって、商材の単価や主に取られる営業手法を考慮しました。

不動産営業で販売する商材は様々ですが、一般的に賃貸よりも売買の方がきついと言われています。売買は賃貸よりも金額が高いことがほとんどであり、買主もなかなか見つかりません。

買主が見つからないことに加えて、飛び込み営業や日々のノルマに対する精神的負担などが組み合わさり、上記3つは不動産営業の中でも特にきついと言われています。

第1位:投資用マンションの売買販売営業

不動産営業の中で最もきついのが「投資用マンションの売買販売営業」です。

投資用マンションとは、購入したマンションに自分が住むのではなく、他人に貸し出して家賃収入を得る投資のことであり、長期的な家賃収入が期待できます。

投資用マンションの営業で最もきついと言われるのが職場環境です。不動産営業の中でも、体育会系の要素が強く、怒鳴られることやノルマに対して厳しいなど精神的にきついことが多いです。

投資用マンションの販売先は、公務員や管理職が多く、すでにマンションを購入している場合もあるため販売どころかアポイントすら取れないことが日常茶飯事です。アポイントすら取れない状況の中で、1日数百件と電話をかけ続けることもあるため、不動産営業の中でも特にきついと言えるでしょう。

第2位:土地活用のための売買提案営業

土地活用のための売買提案営業とは、土地を利用した収益化や税金対策に関する提案をする仕事であり、不動産営業の中でもトップクラスにきついのが特徴です。

土地活用では、新規開拓をしようとしても地主が見つからなかったり、不動産以外にも金融関係の知識が必要だったりします。特に、土地活用のための提案営業は業界内での競争が特に激しく、年間を通して1件も契約が取れないこともあります。

契約が取れない中で、精神的負担が増えることで離職してしまう人も多いため、不動産営業の中でも特にきつい仕事内容だと言えるでしょう。

第3位:投資用マンションの売買仲介営業

投資用マンションの売買仲介営業は、販売営業と似ていますが仕事内容が少し異なります。販売営業では、顧客に対して直接営業するのに対し、仲介は販売業者と顧客を結びつける役割です。

仲介では、最終的な決断をさせるわけではないため販売よりもきついという可能性は低いです。しかし、マンションの売買自体が高額となるため、そもそも顧客を見つけることができずにきついと感じてしまいます。

不動産営業の中で、投資用マンションに関わる仕事では、精神的負担を乗り越えられなければ難しいと言えるでしょう。

不動産営業がきついなら他業界の営業職へ

もし、少しでも不動産営業が向いていないと感じたら、他の業種の営業も視野に入れるべきです。営業の形態にも、お客様が新しい人なのか、既存のお客様なのかで、新規営業とルート営業があります。

次に個人のお客様なのか、法人の客様なのかでも変わってきます。最後に扱う商材が有形財なのか無形財なのかでも変わってきます。高年収を狙いたいのであれば、新規営業・法人・無形財の組み合わせがいいと言えます。

しかし、この組み合わせは一番ハードワーキングです。利益率が高いので結果的にボーナスで大きく還元されます。自分にマッチした営業スタイルで働くのがオススメです。

不動産営業からの転職で後悔しないために

不動産営業からの転職を成功させたいなら転職をサポートしてくれる転職エージェントがオススメです。

転職エージェントは、本来自分1人でおこなう転職活動をサポートしてくれます。あなたの強みを生かして、適切な方法で転職を成功させましょう。

おすすめ転職エージェント
リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント
マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント
ABOUT US
末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」