接客業から転職は難しい?辞めてよかった理由とおすすめ転職先

接客業から転職

リクルートエージェント

激務な接客業(サービス業)を辞めたいと考えても「女性だと接客業からの転職は難しい?」や「どんな転職先がおすすめなのか?」など、接客業からの転職で悩みを抱える人は多いです。

接客業からの転職(再就職)では、転職理由を明確にした上で、現在の仕事の不満点を前向きな理由に言い換える工夫が必要です。そして、適切な会社選び・面接対策をして、転職活動の後悔を防ぎましょう。

今回は、小売店・飲食店・美容院など接客業からの転職難易度を現役転職エージェントが解説します。転職を失敗しないように、強みが伝わる志望動機のポイントや未経験からの異業種転職のコツを理解しておきましょう。

接客業から転職は難しい?

接客業からの転職は難しくありません。

下記は、接客業から界業種への転職が順調だったかどうかを示すグラフです。

引用:500人に聞いた接客業から異職種への転職理由と転職活動時の注意点

実際に接客業から異業種へ転職した人で、71%の人が順調だったと回答しています。

ただし、男性の場合は、30代後半になると、接客業から異職種への未経験転職は難しいです。できても大幅に平均年収が下がります。

また、女性の場合は、30代は結婚や出産でライフスタイルが変化しやすく、セカンドキャリア(キャリアチェンジ)を意識した転職活動をおすすめします。

男女限らず、40代以降になると転職難易度は上がりますし、自分自身のスキルによっても転職難易度は異なるため注意しましょう。

接客業で培ったスキル・強みを活かした転職活動をしたいなら転職エージェントを利用しましょう。

あなたの経験を客観的に分析し、向いている職種や受かる可能性の高い企業をプロの目線で提案してくれます。書類作成や面接対策まで、無料でフルサポートしてくれるサービスです。

転職エージェント末永
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リクルートエージェントは日本トップクラスの転職エージェントで、有名ベンチャー企業から上場企業まで幅広い求人数を誇ります。接客業から異業種へのセカンドキャリアを目指すなら、まずは登録することをおすすめします。

接客業を辞めてよかったと感じる理由

小売店・飲食店・美容院などの接客業を辞めてよかったと感じる理由としては、下記3つが挙げられます。

  • 接客に対するストレスを感じる
  • 働き方が不規則であり休みづらい
  • 将来性を感じず他の仕事に挑戦したい

接客業を辞めてよかったと感じる理由を理解すれば、転職活動で伝えても問題なさそうかどうかも判断できます。また、代表的な理由別に対策を考えておけば、転職後も似たような理由で転職を再検討する可能性は低いです。

接客に対するストレスを感じる

接客業は、他の職種よりも比較的ストレスを感じやすいです。なぜなら、顧客と接することがメインの仕事であり、顧客の行動に振り回されることが多いからです。

例えば、どんな顧客であっても常に丁寧な対応を心がけたりクレームに対応したりしなければいけません。本心と異なる行動をすることも多く、徐々にストレスを感じてしまいやすいです。

接客業に対してストレスを感じるなら、接客以外の職種に転職しましょう。実際に異業種転職を成功させた人の中には、接客以外の仕事に転職したことで、ストレスを感じなくなった人もいます。

働き方が不規則であり休みづらい

接客業は働き方が不規則であり、休みづらいと感じて退職する人もいます。

店舗の開店時間に合わせてシフトを組むことが多いため、土日や祝日は仕事をしなければいけません。また、イベント時には休日が少なくなることも多いです。

休日が少なくなったり土日や祝日に休めなかったりすると、プライベートを確保しづらくなります。周囲の人と休みを合わせることが難しいことから、転職を検討する人が多いです。

接客業の働き方に不満がある人は、休日が固定化されている職種へ転職しましょう。休日が固定化されていれば予定を決めやすく、人生における様々なイベントに参加しやすくなるため転職に成功したと感じやすいです。

接客業は将来性を感じない

接客業自体に将来性を感じないことを理由に、転職を検討する人もいます。接客業は幅広いスキルを要求されますが、専門的なスキルを身に付けられる可能性は低いです。 

特に、20代や30代の人は「今後も接客業をやっていて良いのか」と不安を感じやすいです。周囲の環境も変わるスピードが早いため、焦りを感じてしまいます。

接客業に将来性を感じないなら、より専門的な職種へ転職しましょう。専門的な職種へ転職する際は、プライベートを利用して資格を取得するのがおすすめです。

資格を取得することで、専門的な職種へも転職しやすくなり、将来性を感じやすい職種への転職成功率を高められます。

接客業で評価される強み・経験スキル

小売店・飲食店・美容院などの接客業では、専門的なスキルが身に付けられないことを理由に転職する人が多いです。

しかし、幅広いスキルを身に付けられるのは強みであり、転職後も様々な職種で活用できます。接客業を経験することで得られる能力としては、下記4つが挙げられます。

  • コミュニケーション能力
  • ビジネスマナー
  • マルチタスクな能力
  • 基本的なパソコン操作

上記の中で、転職後にもっとも活かしやすいスキルは「コミュニケーション能力」です。コミュニケーション能力は、どんな転職先でも必要であり、コミュニケーション能力が高いと仕事の幅も広がります。

また、営業職のようにコミュニケーション能力を最大限活かした職種へ転職すれば、年収を上げられる可能性も高いです。

接客業を経験すれば、どんな職種へ転職しても活躍しやすい能力を身に付けられます。ただ、自分自身がどこへ転職したいのかによって、求められる能力が異なります。

転職成功率を上げるためには、転職先の特徴によって何をアピールすべきなのかを判断することが大切です。

転職エージェント末永
転職エージェント末永

接客業(サービス業)で身につけたコミュニケーション力やホスピタリティ精神は、他業種でも強みとして活かせますが、アピールの仕方を理解していないと、面接や書類選考でうまく伝わりません。

接客業おすすめ転職先・キャリアパス

接客業からおすすめの転職先・キャリアパスは、下記の3つです。

  • 事務職
  • 秘書
  • 営業職

接客業から転職するなら、同じような不満を抱いて転職(再就職)しないことが大切です。

また、接客業で培ったスキルを活かせる職種へ転職することで、転職後も活躍しやすくなるため確認しておきましょう。

事務職

接客業からの転職先としては、事務職がおすすめです。事務職の業務は、基本的にパソコン業務となることが多く、バックヤード業務を経験したことがあれば、問題なく仕事が進められます。

具体的には、データ入力や資料作成、電話対応などをすることがほとんどです。

接客に対してストレスを感じていたなら、人との関わりが少なくなる事務職へ転職することでストレスを感じづらくなります。

秘書

接客業からの転職先としては、秘書もおすすめです。秘書の業務は、会社経営者や重役の傍につき、スケジュール管理や来客対応などを行います。

接客業の経験があれば、基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力が備わっているため、秘書としての最低限の業務をこなせる可能性が高いです。

秘書への転職成功率を上げるなら「秘書検定」の資格を取得しましょう。資格を取得しておくことで、面接官へ能力を示しやすくなるためおすすめです。

営業職

接客業からの転職先としては、営業職もおすすめです。営業の業務では、顧客や会社への営業だけでなく、事務処理など幅広く業務を担当します。

接客業で培ったコミュニケーション能力やパソコン能力を活かせば、活躍できる可能性は高いです。

接客自体は好きなことを前提に、他の理由で接客業からの転職を検討している場合は、営業職への転職を考えてみましょう。

転職エージェント末永
転職エージェント末永

接客業(サービス業)からの転職を成功させるためには、なぜ転職したいのかという志望動機を明確にし、転職活動の方向性をしっかりと定めることが重要です。

接客業からの転職を失敗させない方法

接客業からの転職を成功させるコツとしては、下記3つが挙げられます。

  • 志望動機と転職理由に統一感を持たせる
  • 接客業の経験を活かしやすい職種を選ぶ
  • 転職先企業の求める人材をリサーチする

接客業からの転職では、最適な転職を選ぶことだけでなく、転職活動時にもコツが必要です。上記のコツを理解した上で転職活動を進められれば、他の転職希望者にも差を付けることができ、転職成功率も高められます。

志望動機と転職理由に統一感を持たせる

接客業から転職する際には、志望動機と転職理由に統一感を持たせることが大切です。志望動機と転職理由で矛盾が生じてしまうと、どっちが本当なのかが分かりづらくなってしまいます。

例えば、志望動機で「転職先企業の人と関われる仕事という部分に魅力を感じるから」と伝えた場合、転職理由が「接客にストレスを感じたから」だと矛盾してしまいます。

発言が矛盾していると、志望動機や転職理由以外の発言も信じてもらえなくなる可能性が高いため注意しましょう。

本番の面接を行う前に、志望動機や転職理由で気になるポイントはないかどうかを第三者に確認してもらうことが大切です。

接客業の経験を活かしやすい職種を選ぶ

接客業からの経験を活かしやすい職種へ転職することで、転職後も活躍できる可能性が高いです。転職の成功は、転職自体に成功することだけではありません。

転職後に、能力を活かして働けるかどうかも重要であり、転職後の満足度が転職に成功したと感じるかどうかの大きな要素となります。

接客業の経験を活かしやすい職種としては、営業職が挙げられます。接客業では、顧客とコミュニケーションを図る機会が多く、営業職でも能力が活かしやすいです。

また、インセンティブの割合が高い企業なら、契約数に応じて年収アップも狙えるためモチベーションを保ちつつ仕事がしやすくなります。

転職先企業の求める人材をリサーチする

転職先企業の求める人材をリサーチすることで、転職成功率を高められます。企業によって、採用活動で求めている人材は異なります。

例えば、同じ営業職でも新規顧客の獲得ができる人材を求めているのか、既存顧客を大切にできる人を求めているのかなどです。

企業のイメージや商材、採用情報などを確認し「なぜ採用活動を行っているのか」を確認することで、求める人材を予測しやすくなります。

転職先企業の求める人材を理解しているかどうかで、アピールポイントも異なります。最適な人材となれるようにアピールして転職を成功させるためにも、転職活動前には企業をリサーチすることが大切です。

接客業からの成功事例・転職体験談

小売店・飲食店・美容院などの接客業からの転職体験談を紹介します。

【女性】アパレル販売員から事務職への転職体験談

30歳を前に、このままでは将来が不安でした

大学卒業後、アパレルショップで販売員として7年間働いていました。接客は好きでしたが、月給は20万円台前半、休みも少なく、年末年始はもちろん出勤。年齢を重ねるにつれ「このままで大丈夫なのか」と不安が募っていきました。

特に不安だったのは、キャリアの見通しが立たないこと。昇進しても店長止まりで、そこから先が見えませんでした。結婚や出産を考えたとき、土日出勤やシフト勤務の生活が負担になるのでは?という不安も大きかったです。

「スキルがない私でも転職できるのかな?」と悩んでいたときに、マイナビエージェントに相談。すると、販売員時代の接客スキルや在庫管理の経験が評価され、一般事務(営業事務)職への転職が決まりました。

現在は土日休みの職場で、残業も少なく、安定した働き方ができています。あのとき勇気を出して、プロに相談して本当に良かったと思っています。

【男性】飲食店ホールスタッフから法人営業への転職体験談

正社員だけど、将来が見えない。そんな焦りが転職のきっかけでした

新卒からずっと飲食チェーンのホールスタッフとして働いていました。正社員ではありましたが、毎月のようにシフトが変わる生活、長時間労働、そして薄給。気づけば28歳。「このまま40歳になっても同じような働き方をしているのでは」と焦り始めました。

ただ、転職しようと思っても「自分には接客しかできない」という思い込みがあり、なかなか踏み出せずにいたんです。

そんなときリクルートエージェントで相談したところ、接客業で培ったコミュニケーション能力や状況判断力は営業職に向いていると提案を受けました。

正直、営業はノルマがきつそうで不安もありましたが、未経験OKの法人営業職を紹介してもらい、無事に内定。最初は大変でしたが、成果が目に見える分、やりがいと収入の両方が得られるようになりました。

今では月給も5万円以上アップし、将来的なキャリアパスも見えてきました。「もっと早く相談しておけばよかった」それが正直な感想です。

接客業からの転職で後悔しないために

立ち仕事、長時間労働、低賃金、そしてコロナ禍以降、急激に変化した消費者の行動。

接客業を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。AIやセルフレジの導入が進み、「人がやる仕事」は確実に減ってきているのが現実です。

「ずっとこの仕事を続けていけるのか…」「スキルがない自分に、他の仕事ができるのか…」そんな不安を感じながら、今日も職場に向かっていませんか?

でも安心してください。あなたの中には、他の業界でも通用する武器がすでに備わっています。

たとえば、接客業で培った「コミュニケーション力」「状況判断力」「クレーム対応力」は、営業・事務・カスタマーサポートなど、さまざまな職種で求められている重要なスキルです。

問題は、その強みをどう伝えるか、どんな業界に転職すべきかが分からないこと。そんなときは、転職エージェントを活用してみてください。

転職エージェントへの登録は、今の自分を変えるための最初の一歩です。

リクルートエージェントやマイナビエージェントは接客業からの転職支援に豊富な経験がありますので、相談していただければ、無料で選考対策のサポートしてもらえます。

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末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」