不動産営業は、未経験で30代・40代からでも挑戦できる業界です。
そんな不動産業界の中で転職を未経験からでも成功させるためにはどうしたら良いのか、どんな職種があって、なにが向いているのかなどを解決します。
不動産業界の転職状況
ここからは不動産業界の転職状況について以下4つの視点から解説していきます。
- 不動産業界で転職しやすい職種
- 不動産業界で転職しにくい職種
- 30~40代で不動産業界に転職を成功させる方法
- 不動産業界での女性の働きかた
転職しやすい職種は不動産営業と事務職
不動産業界でもっとも転職成功しやすい職種は営業職や事務職です。
不動産営業職は賃貸メインと売買メインに分かれます。
不動産営業は、「国土交通省告示」の定めでは、1件の取引成立で「(売買価格の3%+6万円)+消費税」が報酬になり、会社に入ってきます。
ですので、仮に2000万円の取引が成立すれば、「66万円+消費税」が不動産会社に入ってきます。
その後、歩合として個人に還元されます。
還元率は企業によって異なります。
しかし、1000万円台以上の取引が成立すれば、報酬の20%程度還元されるケースが多いです。
不動産営業の仕事は、不動産を買いたい人と売りたいと思う人をマッチングさせるサービスです。
このため、売り手と買い手をそれぞれ見つけてこなければなりません。
そういった意味で商材である不動産と買い手であるお客様をどれだけ見つけられるかが大きく求められる仕事です。
不動産事務職の仕事は、チラシ作成・契約書の作成・経理・業者発注があります。
また、重要事項説明ができる宅建(宅地建物取引士)所持者であれば、資格手当などが毎月の給料に上乗せされてくるケースが多いです。
転職の難しい職種はディベロッパー
不動産業界で転職が難しい職種はディベロッパーです。
ディベロッパーとは、不動産開発業者のことで、大規模な宅地造成やリゾート開発、再開発事業、オフィスビルの建設やマンション分譲といった事業の主体をおこなう企業です。
大手のディベロッパーは新卒採用をメインにしているため、中途採用の募集がほとんどないのが現状です。
一方で中小企業のディベロッパーであればそこまで転職が難しいわけではありません。
30~40代でも不動産業界に転職できる
30~40代の場合は、どの業界でも即戦力が求められます。
そのため、不動産業界に転職する場合は、宅地建物取引士の資格を所持していたほうがいいです。
「なぜ、宅地建物取引士を所持していると即戦力になれるのか」については、3つ理由を紹介します。
1つ目は1事業所当たりの5人に1人が宅地建物取引士の資格所持者でなければならないからです。そのため、不動産業界においての宅地建物取引士はとても需要があります。
2つ目は重要事項説明をできるのは宅地建物取引士だけだからです。不動産はお客様にとって大きな買い物なので、後々のトラブルが多いです。そこでトラブルを防ぐ意味合いで重要事項説明があります。不動産の取引で重要事項説明は必須業務なので宅地建物取引士は必要不可欠なのです。
3つ目は宅地建物取引士を勉強することで不動産に対する知識が身につき、営業などの普段の業務で生かせるからです。知識のある人のほうがお客様からの信頼も厚くなり、成果につながります。また、不動産の営業職の場合は営業経験はあったほうが良いです。
営業経験があれば、即座に現場で働くに出ていくことも可能になり、仕事がスムーズになります。
不動産業界の事務職であれば、総務・経理的なポジションとして扱われるケースも増えるため、簿記2級程度の資格があるといいです。
即戦力になるためのなにか強みを持つことが大切です。
女性が不動産業界で活躍するために
従来であれば、女性が不動産業界で職種を持つ場合は、不動産の事務職というケースが多かったです。
内勤業務がほとんどで細かい作業が多いため、女性がとくに重宝されていました。
しかし近年、女性ならではの視点から女性が不動産営業をおこなうケースが徐々に増えています。
男性では気づけない視点も女性ならではの視点で気づきがあるのは非常に強みになります。
例えば、家事、子育てのことです。
不動産業界への転職方法
一般的な不動産営業であれば、未経験でも転職可能です。
離職率が高いので、多く人を採用している企業もあります。
しかし大手の不動産営業は転職難易度が高いです。
大手の不動産営業を狙うのであれば、転職エージェントを使うことをオススメします。
なぜなら転職エージェントは面接、書類選考の対策をサポートしてくれるからです。
そのため希望する企業に適した対策をとることができ、難易度の高い大手企業に転職しやすくなります。
不動産業界に求められる人材の特徴3つ
不動産業界が求めている人材に共通していることは、「粘り強く、交渉力があり、知識力がある人」です。
これら3つの項目を前職でクリアしてきたエピソードなどを伝えられるといいです。
例えば、前職で法人営業をこなしてきた人であれば、ノルマ達成のためにテレアポをずっとかけ続けた経験があると思います。
それをやり切るためにどんな工夫をしてきたかなどを伝えられるといいです。
未経験から不動産業界への転職で気をつけるべきことは労働環境
不動産業界に未経験で転職をするときは転職先の労働環境に気をつけるべきです。
ここで言う労働環境とは、労働時間、社内の人間関係、ノルマの程度などです。
不動産業界では、お客様の対応が土日にあることが多いので、休みをとれるか確認することが大切です。
また、昔は上司に「契約が取れなければ取れるまで帰ってくるな」と言われるくらい厳しい世界でした。
ノルマのために過度な営業活動に駆り出される場合があります。
今は少し和らいだとしても、未だに残っている部分もあります。
体力面や気合・根性が少なからず求められる業界であることは覚悟しましょう。
不動産業界の特徴は高歩合
不動産営業のビジネスモデルはあくまでも仲介することで仲介手数料をいただき、利益を発生させています。
一般的には業界の協定で、仲介手数料は(不動産取引価格×3%+6万円+消費税)と決まっています。
そして売り手と買い手の双方を担当すれば、双方から仲介手数料をいただけます。
常に集客して、営業し続けなければならないので、非常にハードワーキングです。しかし歩合が高いので、高年収になりやすいことが非常に魅力的です。
不動産業界の中で高年収の職種は営業職
不動産業界で1番高収入が見込めるのは間違いなく、不動産営業です。
さらに不動産営業の中でも賃貸ではなく、売買です。
また、売買の中でも売り手と買い手双方を見つけられると非常に割のいい仕事になってきます。
たとえば、年間で2000万の不動産を計5件成約したとしましょう。
そうすると1億円の取引高になります。
不動産会社は、そこに3%を乗じた額の300万円に30万円を足した330万円がもらえます。
これが売り手・買い手双方を見つけてきた場合は双方からもらえ、660万円の仲介手数料です。
そこに30%程度の歩合率が掛かりますので、220万円くらいが歩合になってくるのです。
もし仮に、2億円であればその2倍、3億円であればその3倍貰えるので、歩合だけで基本給の何倍もの給与がもらえます。
住友不動産のような大手不動産会社であれば年収1000万越えのプレイヤーが多数います。
高収入の職種を希望するのであれば不動産営業はとてもいい職種です。
近年は不動産業界=ブラック企業ではない
近年の不動産業界はブラック企業が少なくなってきています。
昭和から平成にかけて、不動産業界のほとんどの会社はブラックであったと言えます。
なぜブラックになりやすいかは、不動産業界ではお客様の都合に合わせながら動かなければならないため、土日に業務が発生することも当たり前のようにあったからです。
しかし、近年ではインターネットの普及により全国あるいは全世界から売り手、買い手を見つけられるようになってきています。
これによって、売り手と買い手を見つける時間が以前より大幅に効率化され、結果として集客のための時間が削減されました。
また、ネットを通じてお客様と面談するケースも多くなったため、とられる時間が大幅に軽減されています。
このように、徐々に不動産業界もホワイトで明るい世界になりつつあります。
不動産業界に向いている人の特徴3つ
不動産業界に向いている人は以下の特徴のような人です。
- コミュニケーション能力が高い
- 忍耐力・ストレス耐性がある
- 根気・ガッツがある
- 相手に信頼される丁寧さがある
- 目標達成意欲がある
- 期待値調整ができる
不動産業界にはハキハキ元気な体育会系の人が多いです。
不動産業界に未経験で転職するなら転職エージェント
未経験で不動産業界に転職を成功させたいなら転職をサポートしてくれる転職エージェントがオススメです。
転職エージェントは本来、自分1人でおこなう転職活動をサポートしてくれます。具体的には、ぜひ弊社に一度お問合せいただければと思います。
未経験だからこそ、あなたの強みを存分に生かして、適切な方法で転職を成功させましょう。
末永 雄大
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