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海外から関東、関西への観光客の増加や東京オリンピックに向けて、注目されている業界をご存知ですか?
その業界の1つが「インバウンド業界」と呼ばれるものです。
「インバウンドって何?」
「インバウンド業界って聞くけど、どんな仕事してるの?」
「インバウンド業界へ転職するにはどうしたらいいの?どんなスキルや経験が必要なの?」
という読者の皆様の問いにお答えしていければいいなと思っております。
結論から申し上げますと、転職エージェントを利用した方が採用率が上がります。その理由は後々記事内で述べさせて頂きます。
しかし、一口に転職エージェントと言いましても、キャリアアドバイザーによってスキルや経験やに差があるのも事実です。
そのため、自分に合ったエージェントを見つけるためにも、大手エージェントを2〜3社、特化型のエージェントを1社程度、まずは登録して、キャリアコンサルタントに直接会ってみた上で、実際にサポートを進めてもらうエージェントを比較検討してみると良いかと思います。
今回は、インバウンド業界についての詳細や具体的な仕事内容、求められている人材について、転職支援のプロとしての見解、質の高い情報を提供したいと思います。
是非最後までご一読ください。
目次
そもそもインバウンド業界とはなにか?
インバウンドの定義
インバウンド(inbound)とは、英語で「内側の」「中心に向いた」という意味の形容詞です。
近年、訪日外国人観光客の数が増加するにつれ、上記のような意味が転じて、観光業界を中心に「海外から日本国内への観光客 = 訪日外国人観光客」という意味で使われるようになりました。
インバウンド業界
インバウンド業界とは、「外国人を相手にするビジネスを実施している業界」のことです。
しかし、一口に言っても「外国人を相手にするビジネス」は至るところに存在します。
飲食やアパレルでの販売スタッフ、ホテルや旅館などの接客業をはじめ、海外に住む外国人向けに日本の魅力を発信する広告の企画など多岐にわたります。
つまり、「インバウンド業界」という単一の業界が存在するわけではなく、様々な業界を横断しているのです。
もう少し分かりやすくお伝えすると「外貨を稼ぐビジネス」のことです。
インバウンド需要が拡大している!?
2016年3月に日本政府は、「2020年に訪日外国人観光客を4000万人」を目指すことに決めました。
インバウンド対策をする中で、外国からの観光客の人数は、需要を考える上でも非常に重要な指標になっています。
出所:「日本政府観光局(JNTO)」から作成
上記のグラフを見てもらうと、2011年の東日本大震災以降、日本に来る外国人観光客の数が爆発的に増えてきており、インバウンドへの需要が高まっていることが分かります。
特にアジア地域からの伸びが顕著になっています。
出所:「日本政府観光局(JNTO)」から作成
つまりアジア地域の中では、下記からの観光客が多いことが分かります。
- 韓国
- 中国
- 台湾
また、2017年前半期のインバウンド消費額は史上初めて2兆円を突破しています。
東京オリンピックの開催される2020年には、4000万人の訪日外国人旅行客数と8兆円の消費額を目標にしており、今後ますます盛り上がっていく業界と言えそうです。
インバウンド業界は、なぜ伸びているの?
そこで、インバウンド業界が伸びている3つの理由をお話しします。
上記のグラフからもわかるように、インバウンド業界は年々伸びており、今後も伸び続けていくと考えられています。
1.日本政府の政策
経済・財政のさらなる改善を図るために、国土交通省が、外国人の訪日を促進するために「グローバル観光戦略」を策定し、2003年から本格的に実装されているためです。
具体的には、
- 「海外ニーズに合った商品を提供し、日本のイメージを確立」
- 「適切な情報の提供や交通機関の整備といった受け入れ環境の整備」
- 「積極的にインバウンド事業を促進する事業者に対するサポート」
- 「官民の連携体制の強化」
の4つに分かれており、これらの施策が徐々に実を結びつつある状況です。
2.アジア圏の大幅な経済成長
中国や東南アジア諸国といった新興国の経済が急激に成長し、所得水準が上昇しています。
それに伴い、海外旅行をする中高所得層が増加し、地理的に近い日本にも、その波が来ていると考えられます。
3.ビザの緩和
2013年以降、アジア圏からの訪日外国人観光客のニーズの高まりを受けて、大幅なビザの緩和を実施しました。
特に東南アジア諸国を中心に、一次ビザ(有効期間中、一回のみ使用可能なビザ)を免除し、数次ビザ(有効期間中、何度でも出入国を許可するビザ)の発給を認めました。
上記以外にも、日本のアニメやゲームといったサブカルチャー、家電・電化製品への人気の高まり等、複数の要因が存在するとも考えられています。
インバウンド業界には、どのような仕事があるの?
インバウンド業界は大きく分けると「B to C」か「B to B」の業種で分けられます。
「B to C」はサービス業が多く、外国人旅行客を相手に対応、案内するモデルですので「旅館・ホテル」「観光・旅行会社」「飲食」などがこれに当たります。特徴としては給与が低い傾向にあります。
「B to B」は、エンドユーザーとして外国人を相手にしている企業、株式会社をクライアントとします。主には「広告」「コンサル」「IT」などがあります。一般的に企業のお財布から報酬が支払われるので給与はサービス業務より高いことが特徴です。
注目されている『B to B to C』
「消費者向け事業を展開する企業をサポートするような事業」のことを指します。
「コインロッカー」が現在不足しているのはご存知でしょうか?主要都市では常に多くのコインロッカーが活用されているのですが、大型荷物を預ける環境が追いついていません。そこに着目した新規のベンチャー企業や資金力のある企業が一時的に荷物を一括管理するようなサービスを開始しています。
時間や場所を指定すれば、引き取り場所まで運んでくれるなどサービスも様々になっています。ここまでは『B to C』ですが、ノウハウを横展開し、飲食店などと提携をし、その地元の食事や観光をサポートし、『B to B』として幅を広げています。
一括したビジネスを構築することで利益率やサービスの普及、また貢献度は高いといえるため、早期に着目した方が転職をされている業界になります。
インバウンド業界は、どんな人材が求められる?スキル、経験は?
業界を説明したため、勘の良い方は察しがつくかもしれませんが、求められるレベルはビジネスをする相手で変わってきます。
まず、『B to C』であれば、基本的に未経験でも比較的転職や就職が可能ではありますが、その後の市場価値は低い傾向にあります。
B to Cに求められる能力は以下の通りです。
- 語学・学力
- コミュニケーション能力
- ホスピタリティ
- その業界の知識や経験
次に『B to B』ですが、クライアントが企業となりますので、求められるレベルは非常に高いです。
B to Bに求められる能力は以下の通りです。
- 法人営業経験
- 専門的知識
- 汎用性あるスキルや経験
- 語学力
- 企業が相手にしている訪日外国人の文化などの知識
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転職する場合も基本的には「法人営業」経験が必須になります。
これはクライアントが法人になり、かつ転職する際においては企業は、即戦力を求めるからです。
気になる『BtoBtoC』は?
結論、法人営業や開発をしていた人材が求められます。上記の性質のほとんどが必要になります。もちろん、企業によって変わってきますが…
ご支援してきた中では、「インターネット広告代理店」「商社」「戦略コンサル」「人材業界」「アプリ開発のエンジニア」などの人材レベルが高い方がやはり求められています。
未経験からの転職は可能なのか?
結論から言うと、インバウンド業界に未経験から転職することは可能です。
ただ、必要とされる経験やスキル、タイミングも一定あります。
未経験の方だと、実際どんな経験が必要で、今の自分の強みを活かせるのはどんな職種なのかを判断するのは難しいと思います。
そのため、転職の採用確率を高めるためには転職エージェントの利用をぜひご検討ください。
なぜなら転職エージェントを利用することで、自分の強みを理解し、さらにその強みを活かせるインバウンド業のご案内が出来るからです。
加えて、求人サイトや会社HPの募集から直接応募をする場合は、面接対策だけでなく、エントリー書類の準備からSPIの対策、企業と面接日程を調整するやりとりまで、自分で全てをしなくてはなりません。
ですが現職を続けながらでは難しい、エントリー書類の準備や企業との日程調整といった手間のかかる作業もエージェントが無料で代行をしてくれます。
とはいえ、担当のエージェントによって経歴やスキルが違うことも確かです。
エージェントによっては、偏った求人の提案をされたり、必要以上にプッシュされるというケースもあるので、見極めは必要になります。
また会社によりサポートの違いや求人数も変わるので、エージェントを利用する際は数社登録をしてみてエージェントに直接あった上で、比較検討することをおすすめします。
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