この記事では、外資系企業へ転職する方法について詳しく解説していきます。
「外資系企業はレベル高そうだし、転職できるのかな。。」という迷いや不安を解決できる情報・ノウハウを網羅的にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
目次
外資系企業に未経験で転職するために必要なスキル
まず、外資系企業の中途採用で内定をもらうために必要なスキルを2つ紹介します。
ビジネスレベルの外国語(英語・中国語)
外資系企業の場合、本社勤務となれば共通言語を使いこなせることが必須となります。
多くの企業では、英語・中国語を求めていることが多いですね。
会社によりますが、ビジネスレベルの会話ができるレベルであることは必須です。もちろん、入社後取得できれば問題がないのですが、基準として1つの線引きになっていることが多いです。
特定分野における専門スキル
外資系企業では、特定の業界・職種におけるスペシャリストを採用している傾向にあります。
よく言われる表現で言うならば、ジェネラリストよりもスペシャリストが求められているということです。
評価されるスキルは、会社や募集ポジションによって変化しますが、突き抜けた専門スキルを身に付けていなければ外資系企業への転職は難しくなります。
外資系企業が転職者に求めるマインドセット
続いて、外資系企業が中途採用で求めているマインドセットをご紹介します。
マインドセットはスキルとは別に求められますので、覚えておきましょう。
主体的に行動できる
外資系企業の一つ目の特徴として、指示を待っているだけではなく、自分で状況を見て行動できる人材を求めています。
指示を出さないと行動できないという方は、外資系企業には向きません。
自分で場の状況を見て、何をするべきかを分析し、行動できる能力が必要になるのです。
そのために大切なポイントとして、自己分析がしっかりできることが挙げられます。
今の状況を受け止めて次の行動を起こす目標を立て、それに対してどうであったのかを評価して、今後どのようにしていくのかの対策を練るのです。
人に教わってその通り仕事を覚えていくのとは、対照的な方法だと言えるでしょう。
要領の良さ・スピーディーさ
1つの与えられた仕事を集中してこなすのではなく、いくつもの仕事を同時進行で進めることが多いため、正確にハイスピードで要領よく仕事ができる人材が求められてきます。
間違いが少ないだけ、スピードが早いだけ、では駄目なのです。
自分がその企業が取り扱っている分野・作業内容に対して、特質した能力がある場合に有利となるでしょう。
失敗を恐れないチャレンジ精神
「失敗したらどうしよう」ではなく、むしろ「やってみて失敗したら対策を考えよう」と前向きに考えていく姿勢が非常に大切です。
もちろん失敗しないように対策は練るのですが、それでも失敗してしまったら要因分析をしっかりとして、次は同じ失敗をしないようにと改善していく流れが理想的です。
多様な人とコミュニケーションが取れる
企業内に海外の方がいなくても、電話やメールでコミュニケーションを取る機会が多くあるのが外資系企業の特徴です。
その際に、それぞれの文化・考え方・個性に応じて、さまざまな方と円滑にコミュニケーションを取れることは、外資系企業に転職する上で必要不可欠でしょう。
人とコミュニケーションをとるのが好きというだけでなく、相手の状況を想像した上で配慮した言葉をかけ、企業内の人間関係を良いものにできることが望ましいのです。
母体は日本であっても外国との交流がある企業なわけですから、一般企業と比べたら要求されるスキルは特徴的で、日本人にプラスして必要なスキルとも捉えられます。
外資系企業への転職は年齢制限がほとんどない
多くの外資系企業では、中途採用において年齢制限がありません。
外資系企業はスキル重視の採用をしているので、年齢が高い人であってもスキルがあれば内定を獲得することが可能です。
ただ、年齢が上がるにつれて求められるスキルのレベルも高くなるので、安心することはできません。
30歳以上になるとマネジメント経験は必須で求められますし、スキルを高めることが外資系企業に転職する近道です。
外資系企業に転職したい人にオススメの業界
外資系企業の中でも、転職できる可能性の高い業界をいくつかご紹介します。
大きく3つに分けて説明しますね。
生命保険会社
外資系の生命保険会社は、他業界と比べると採用ハードルが低いです。
生保業界での営業経験が無くても、他業界の営業経験があり、実績を残している方であれば採用される可能性があります。
営業職としてチャレンジしていきたい方は、転職先の候補の一つとして検討するのが良いですね。
コンサルティング業界
コンサル業界は、未経験でも社会経験のある中途採用に力を入れていることが多いため、他の業界よりも採用される確率が高めです。
コンサルティングの仕事をする中で、今の会社で身に付けた業界の知識や職務経験を活かすことができるので、活躍の可能性も広がるでしょう。
広告・人材・IT業界
広告・人材・IT業界は、営業経験が必須になりますが、キャリアアップ・給与アップ見込めるので、1つの選択肢として有効です。
ただ、非常に難易度が高い業界ですし、自分の将来の目標を達成するために転職するべきなのか考えてから転職することをオススメします。
将来の自分像や価値観の実現に向けて、その企業が良いかどうか判断するようにすることで、失敗するリスクが下がります。
また、外資系の企業に転職するためにこれらの業界に転職しなければならないケースもあるかと思います。
今の自分が今後どのようにキャリアを考えていけばいいのか、具体的な手順をキャリアのプロに相談するのもおすすめです。
英語ができない人でも外資系に転職できる業界・職種
多くの外資系企業では英語が必須で求められるのですが、一部の業界や職種、企業では英語ができなくても採用してもらえる可能性があります。
大きく分けて2つあるので、それぞれ紹介していきますね。
日本向けにサービスを展開している会社
顧客のほとんどが日本人の会社の場合、仕事の中で英語を使う場面が少ないため、中途採用で英語力が求められない会社もあります。
このような会社は、外資系であっても外国人の社員が少なかったり、社内でも英語を使う場面が無かったりするんですよね。
日本人を相手にサービス展開している会社を中心に見ていくことで、英語力が不要な会社が見つかるでしょう。
事務職
事務職の場合、外資系の企業であってもコミュニケーションが少ないため、英語を話せる必要がありません。
ですので、英語を話せなくても中途採用で内定を獲得できる可能性があります。
ただ、英語の資料を扱う可能性があるので、英語の読み書きが一定レベルで出来ると良いですね
女性が外資系企業に転職する際の注意点
女性が外資系企業に転職する場合、ライフワークバランスが崩れてしまうリスクがあるので、事前に考えておく必要があります。
外資系は成果主義の会社が多いので、残業が多く激務になりがちです。
プライベートよりも仕事への比重が高くなってしまう可能性が高いので、結婚や出産というライフイベントを考慮しながら検討することをオススメします。
また、外資系の中でも日本支社は福利厚生が充実していますが、海外拠点での勤務の場合は福利厚生が少ないので、働く環境としては厳しくなることを覚えておいてください。
外資系企業の面接対策のポイント
外資系企業の面接を通過するポイントを3つご紹介します。
内定を獲得する上で重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
英語面接の対策をしておく
外資系の面接では、企業によっては英語面接が課されることもあります。
事前に知らされることがなく、突然英語で面接が始まることが多いので、事前に対策しておかないと難しいです。
対策の方法として、一人で頑張るのも良いのですが、英語面接を経験したことがある友人などに相談したり、外資系企業の英語面接に詳しい転職エージェントに相談するのが良いですね。
ケース面接の対策をしておく
外資コンサルや金融業界では、ケース面接・フェルミ推定というの面接が入ることが多いです。
ケース面接とは、「面接官に出されたお題に対し、自分でロジックを立てて一つの答えを用意し、それをもとに面接官と議論をする」面接スタイルです。
例えば「通勤ラッシュを緩和する施策を30分で考えよ」というものです。
フェルミ推定とは、調査しないと分からないような数量を論理的に概算することです。
例えば「日本にネクタイは何本あるのでしょうか」というものです。
ケース面接やフェルミ推定は正解がなく、苦手な人が多いです。
しかし、「自頭が良くないから・・・」と言って、すぐに諦める必要はありません!
対策をして、しっかりとフィードバックをもらいながら数をこなしていくことで、突破の道は見えてくるでしょう。
あくまでも1つの手段ですが、転職エージェントや有料キャリアコンサルタントは「面接対策」をしっかりと行ないます。
中途採用はあなた以上のライバルと戦う必要がありますし、企業によって対策が異なりますので、必要に応じて利用されると良いかと思います。
想定質問への回答を準備しておく
外資系企業に限らず、面接で聞かれる可能性がある質問を事前に洗い出し、回答できるように考えておくことが重要です。
中途採用の面接で聞かれることが多い質問を以下でまとめましたので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
また、外資系の面接の練習を個人でやるのはなかなか難しいためキャリアのプロに依頼してみるのも1つの方法です。
過去の経験
- 現在の仕事内容
- どういったスキルが身についたか
- これまでに達成したことは何か
- これまでの仕事で最も困難だったこと
転職について
- なぜ転職をしたいのか
- 現職の不満は何か
- 弊社を志望する理由
- 弊社に何を求めているのか
今後のキャリアについて
- 5年後のビジョン
- 弊社に入ってやりたい仕事
- 弊社で身に付けたいスキル
外資系の人気企業まとめ
最後に、外資系の人気企業を業界別に一覧で紹介していきます。
外資系コンサルティングファーム
マッキンゼーアンドカンパニー
マッキンゼーは、米国・欧州・アジア・南米・東欧などグローバル全体で世界60か国、120か所以上の支社を持ち、多くのトップ企業にコンサルを行うトップファームです。
アクセンチュア
アクセンチュアは、アイルランドに本拠地を置き、世界120か国以上のクライアントに
ストラテジー、コンサルティング、デジタル、テクノロジー、オペレーションズの5つの領域でサービスを提供する総合コンサルティング企業です。
デロイトトーマツコンサルティング
国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)の一員として日本のコンサルティングサービスを担い、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームです。
外資系金融
ゴールドマン・サックス
ゴールドマン・サックスは、1869年に創業されたアメリカ合衆国ニューヨーク州に本社を置き、株式・債券・通貨・不動産取引のブローカーであり、貸付・保険・投資銀行業務を行う金融グループです。
AIGグループ
AIGグループは、ニューヨークに本社を構え、世界80カ国以上で事業を行い、約9,000万人の顧客基盤を持つなど世界有数の売上規模を誇る保険企業です。
外資系メーカー
P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)
P&Gは米国オハイオ州で設立され、世界180カ国に製品を提供している、世界最大の日用消費財メーカーです。
ネスレ日本
ネスレは、スイスに本拠地を置く世界最大の食品飲料会社です。
グローバルブランドからローカルブランドまで、ブランド数は 2,000以上あり、世界189カ国に拠点を持ちます。
外資系ITメーカー
Googleは、インターネット関連のサービスと製品に特化した世界を代表する多国籍テクノロジー企業です。
検索エンジン、オンライン広告、クラウドコンピューティング、ソフトウェア、ハードウェア関連の事業を展開しています。
Amazon
Amazonはアメリカ合衆国・ワシントン州シアトルに本拠を構えるECサイト、Webサービス会社です。
イギリス、ドイツ、フランス、日本、カナダ、中国、イタリア、スペインなどでウェブサイトを運営し、
世界各地50カ所を超える物流センターを設置しています。
日本IBM
日本IBMは、サービス・ソフトウェアの開発、コンサルティングやシステム構築、AI(人工知能)まで、幅広い事業を手掛ける外資系通信企業です。
外資系広告
マッキャンエリクソン
マッキャンエリクソンは、アメリカ本社の広告代理店「マッキャンエリクソン・ワールドワイド」と日本の大手広告代理店「博報堂」の合弁会社として設立された、外資系広告代理店です。
外資系企業へ転職を検討を考えている方へ
外資系企業は日系企業とは全く違う部分文化や社風が多いため、人によって向き不向きが分かれる環境であると言えます。
チャレンジングな環境でがっつり働きたい人には良い環境ではあるかもしれませんが、外資系企業でなくとも裁量のあるあなたにとって良い企業は多く存在します。
求められるレベルが高いため、転職の際はしっかりとした準備が必要であると共になぜ外資系企業へ転職を希望するのかを明確にする必要があります。
外資系企業へ転職して失敗する方の特徴として、働く姿が「かっこいいから」などといった先入観があるケースが多いです。
もちろん、その認識は人によっては該当するかもしれませんが、その分、成果や重いプレッシャーに耐えたりなどのトレードオフが発生します。
入社したあとで「こんなはずじゃなかったのに」と後悔しないためにも、自分に合っている業界や企業を「キャリアのプロ」の目線からアドバイスしてもらうことで、転職活動の成功率を劇的に上げることができます。
末永 雄大
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