【外資系消費財メーカーへの転職】大手4社の違いも解説!

一般的には、消費財メーカーとは、消費者が自身または家庭で利用したり、消費したりする物を製造する企業です。

求職者も日常生活において、必ず利用しているはずですが、消費財と言っても実はその範囲はかなり広いですよね。

具体的には、生活雑貨、衣料・家電・自動車やバイク、自転車・食品までも消費財として含まれることになりますから、これらを製造する企業はすべて消費財メーカーという位置づけになります。

そのため、消費財メーカーは、かなりの競争状態になっていて、コスト面や開発から製造までのスピードなど激変が予想されています。

転職市場において、消費財メーカーの求人はもちろんコンスタントにありますが、求職者のなかではかなり人気があるため、今現在の転職市場が売り手市場だからと言っても、だれでもすぐに転職・就職できるという状況にはありません。

特に、企業としての知名度があり、企業規模が大きい場合は、ある程度の安定が保障されますので、この面からも人気があります。

消費財メーカーのなかで、近年、人気が集中している求人が外資系の消費財メーカーで、外資系の消費財メーカーは求人公開を限定的にしかおこなわないくらい応募数が殺到しています。

この記事を読んでいる方はこれから「消費財メーカー」へ転職や就職を検討している方かと思いますが、今後のキャリアにかなり影響があるかもしれないことをご存知でしょうか?

その理由というのが、転職しにくい業界であることです。もう少し分かりやすくお伝えすると市場価値が低いことを意味します。近年これを知った外資系消費財メーカー出身の転職者からの弊社への相談も実は増えつつあります。

今回は、狭き門と言える外資系の消費財メーカーの実態やなぜ市場価値が低いのかというリアルな部分をお届けしたいと思います。

外資系消費財メーカーの職種

まず、外資系の消費財メーカーにはどのような職種が転職市場にあるのかをご紹介します。

基本的に、その他の業界や企業に存在する職種はすべてあると考えて頂きたいのですが、外資系の消費財メーカーが中途採用で特に意識している職種は開発職です。

一応、職種を記載しておきましょう。

  1. 研究開発
  2. 技術開発
  3. 品質保証
  4. マーケティング
  5. 商品開発
  6. 営業
  7. 総務、人事、経理などのバックオフィス
  8. 生産、製造

消費財メーカー各社ともに、自社の中核であり、他者差別化を生む大元が開発職です。開発職が盤石であれば、それだけ他社にはない世の中に新しい価値を創造することができます。

新商品の開発にはかなり力を注ぎますが、リリースまでに何百回以上とも言える試行錯誤を繰り返す場合もありますから、外資系の消費財メーカーの開発職で成功するためには、強い信念と努力できる体質が要求されます。

外資系の消費財メーカーの開発職の選考ポイントは、求職者の人物面ももちろん重視しますが、それ以上に自分が中心となりどのような売れ筋商品をリリースしてきたのかという点です。

この商品数が多ければ多いだけ評価は高いですし、また、ヒット商品が1つでもあれば、選考においてかなり有利になります。

色がついた職種は基本的に『市場価値』が高いといえます。では、市場価値が高いとはどういうことなのか、それは『専門スキル』『汎用スキル』の2つの軸で決まります。

そして一番転職が難しくなるのが、文系の営業職です。実は結構志望する学生や転職者の方が多いのですが、企画やマーケティングなど専門スキルに携わっていない場合、就職後は転職を考えずその企業にいることをおすすめします。

その理由は、下記記事を先に読んでもらうと良いのですが、営業の市場価値は3つの要因で決まってしまうためです。

営業の市場価値が決まる条件について

外資系消費財メーカーへの転職での懸念点

外資系消費財メーカーへの転職では、主に以下の2つの懸念点があります。

  1. 年収が年齢相場に比べて高くなる
  2. 汎用スキル・専門スキルが身がその他業界相場と比べて低い

メーカーは基本的に給与・報酬が高いため、転職する際に異業界、未経験職種へ転職をするとほとんどのケースで給与が下がります。そのため、転職するとなると現職との給与との差が200〜300万ほど変わるケースがあります。

給与の大きな変化は転職する際の大きな障害になりますので、この基準を下げられない方は残念ながらその企業で働かれることをおすすめします。

また、専門スキル・汎用スキルという面でいうと他の業界の営業職と比べるとレベルは正直低いため、同じメーカーでの転職、もしくは違うスキルを早期に獲得されると良いかと思います。

社内異動も視野入れることも考えると、メーカー業界は転職するより終身雇用かつ決められたルーティンをこなしていくことも大切になるため、新卒入社後はしっかりと勤めていくことが重要になります。

もちろんこれは、汎用スキル、専門スキルという点です。職種によって大きく変わってくることは予めご理解下さい。

前提条件を頭にインプットした所で外資系企業の消費財企業についてどのような企業があるのかをご紹介したいと思います。

一般的に国内のメーカーと比べると成果を重視する特色が強いので、市場価値を上げるには良い企業です。

外資消費財メーカーランキング

主要な外資系消費財メーカー4社をランキングで紹介いたします。

P&G

P&G会社ロゴ

外資系の消費財メーカーのなかでもP&Gは、求職者には3本の指に入るぐらい人気があります。

P&Gの事業内容としては、洗剤やおむつ、化粧品などを展開しています。化粧品はやや高い価格帯になっていますが、それ以外では比較的、手ごろな値段に設定されていて、求職者も一度はP&Gの商品を利用したことがあるのではないかと思います。

求職者にとって、P&Gに転職することができれば、それだけでキャリア上、有利になりますが、P&Gの人材採用戦略は、新卒採用が中心になっていますので、求人自体が非常に少ないです。中でもマーケターのレベルは非常に高いため、優秀なマーケターが参画しているのが特徴です。また開発職は、通常の転職市場で求人を公開するよりも高い報酬提示してでもヘッドハンティングを利用し採用する傾向があります。

女性も多く活躍している代表的な会社ですが、その背景にあるのが実力主義だからです。米国の意向を強く受けますので、順応する能力は必要になります。

P&Gの平均年収は650万円ですが、マネージャーに昇格すると年収が1000万円を超えることもあるので、好条件で仕事をすることができるということが言えます。男女問わず人気があり、特に20代の求職者には絶大な人気を誇っています。

その理由は就活生時代には入社できなかったため、数年後に経験を積み、中途採用で転職したいと考える20代が多いのですが、採用レベルは決して低いわけではないので注意が必要です。

ユニリーバー

ユニリーバ会社ロゴ

ユニリーバも求職者に人気がある企業の一つで、主な商品は概ねP&Gと同じですが、リプトンという紅茶の飲料水をご存知でしょうか。ユニリーバはリプトンの製造元です。

ユニリーバの選考基準もP&G同様に高く、そう簡単に転職や就職ができる企業ではありません。しかし、ユニリーバはP&Gで見送りになった人材を狙って採用しているということがありますので、面接で、他社情報を面接官から聞かれた際には、嘘なくP&Gは見送りになったという話をしてもマイナスにはならなかったりします。

平均年収はP&Gと同じく650万円です。

ロレアル

ロレアル会社ロゴ

ロレアルという企業があり、日本では日本ロレアルが法人名です。主にヘアケア商材を中心に事業展開していて、個人消費者への販売の他、卸業として美容院に商品を販売する事業展開を行っています。

余談ですが、日本ロレアルは外資系企業とは言え、比較的、日本カラーの労働環境があり、働きやすい企業なのが特徴です。英語力は事業ごとに求められるスペックが変わってくるため一概には言えないのです、学習意欲は必要になってきます。

採用においても中途採用にも注力していて、求人自体は定期的に転職市場にあります。

平均年収は650万円です。

ネスレ

ネスレ会社ロゴ

今までご紹介した3社と同じ外資系の消費財メーカーでありますが、製造ジャンルが異なる企業がネスレです。主に飲食関係を製造している企業であり、求職者には日系企業という認識を持っている人が多いぐらい日系色があります。

内部的には外資系企業ですから、当然、成果に厳しいですし、成果が出なければ、ある意味、遠慮なく今得ている報酬は減給され降格も当たり前の世界です。

ネスレは最近、通販事業に活路を見出す戦略にシフトし、CRMやマーケティングの職種を積極的に採用しています。

この2つの職種の実績や経験が豊富であれば、ネスレへの転職も可能ですが、採用レベルの目線は高いのでしっかりと対策をされることをおすすめします。

平均年収は500万円です。

 

求められるスキル

今ご紹介した代表的な企業4社も含めて外資系の消費財メーカーに転職するために求められるスキルは何か?ですが、やはり経験です。

新卒の場合は、会社を成長させることができる、リーダータイプやスポンジのように多くを吸収し、考えることができるポテンシャルが求められます。

外資系の消費財メーカーに転職したいのであれば、それなりの企業での実績が必須です。

スキルとしては、自分が希望する職種の経験が必要になり、一概にこれとは言えないのですが、開発職は先程ご紹介した通り、開発経験をかなり重視されます。

外資系メーカーへの転職を成功させるには転職エージェントを利用しよう

ここまで外資系消費財メーカーの特徴について解説してきましたが、結論、転職をする際には転職エージェントをご利用いただくのが良いかと思います。

その最大の理由としては求人が限定的にしか公開されていないからです。

消費財メーカーは常に求職者から人気の業界です。その中でも特に外資系の消費財メーカーは人気があります。そうなると、転職サイト等で広く求人を公開するよりも、転職エージェントに求人を託してより質の高い人材を求めるようになるのです。そのためあなたが求められる人材であれば転職はきっと成功するでしょう。

ただ、冒頭でお話したとおり消費財メーカーの営業職というのは市場価値としてはあまり高くないという点や、外資系消費財メーカーの転職難易度が高いという点があるのも事実です。ご自身の今のキャリアで転職したほうがいいのか、もしくはできるのかという話も含めて転職エージェントや知人友人に相談してみるのも良いでしょう。

ただし、友人知人が詳しい人がいない場合も多いでしょうし、転職エージェントもこの後お伝えしますが、フラットにアドバイスがもらえるかは担当者によっても懸念があるので注意しましょう。

転職の成功確率を高めるためには転職エージェントを利用をぜひご検討頂ければと思います。

理由としては、求人サイトや会社HPから直接応募するのも良いかと思いますが、面接対策だけではなく、エントリー書類の準備からSPIの対策、企業と面接調整のやりとりまで自分ですべてしなくてはなりません。

現職を続けながらの転職活動の場合は、転職活動に割ける時間が少なくなるため対策や準備が満足にできないままSPIや面接に臨んでしまい、お見送りになことも珍しくありません。

また、面接対策だけではなく、履歴書・職務経歴書の添削や企業との面接日程の調整などもエージェントが代わりに対応するため、負担が減るという点で、転職エージェントをオススメする理由の1つです。

しかし、一番のメリットはお見送り理由がわかる事です。

通常は「ご期待に添えない形となり…」となりますが、転職エージェントは企業の採用支援を手伝う役割があるため、何が不採用だったのか原因を知ることができます。

面接でどこがダメだったのか、原因が分かれば次に繋げることができます。その改善を行うことで面接の採用角度を上げることができ、内定率を上げることができます。

リクルートエージェント

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」