施工管理の年収を年齢・企業ごとで比較!年収アップの秘訣とは

施工管理

施工管理は知名度はやや低めです。しかし、安定感が高く、給料も高水準で、さらに建設現場においては絶大な期待感を持たれます。そのため、やりがいも大きく重要な仕事です。

職種別や年齢別、専門領域別、企業ごとに分けて、年収について徹底解説します。

施工管理で年収を上げるためには資格が必要

施工管理の仕事で、年収を上げていくためには第1に資格取得が絶対条件です。

施工管理の資格は、建設現場において重要な役割を担う人材である証明になります。そのため、資格によってキャリアアップに大きな差が生まれます。

また、現場で働く作業員で終わるのか、マネージャーになれるのかも資格を持っているかが、分かれ道です。資格があることによって、信頼も得られるので、資格を取ることがオススメです。

施工管理の資格については、以下の記事で具体的に解説しています。

施工管理

施工管理の資格のメリットとは?仕事内容や年収アップの秘訣を解説

2020-09-15

年収アップに必要なスキル・能力

施工管理職で年収アップを狙うためには、安全・工程・品質をしっかりと管理したうえで、原価管理を求められている水準値以上で実行できることが必要です。

とにかく原価管理、安全管理、工程管理、品質管理を管理することが重要です。施工管理技士は、現場監督やプロジェクト管理者であって、営業部のような直接仕事を受注してくるわけではありません。

ですので、案件を大きくする方向ではなく効率的に運用する方向性が求められてきます。精密で、かつスピーディという業務レベルが求められます。

そのため、施工管理はご自身が担当する領域のプロジェクトマネージメントのスペシャリストになることが1番の年収アップに繋がります。

その安全・工程・品質をしっかりと管理したうえで、原価管理を求められている水準値以上で実行できれば確実に年収アップにつながることでしょう。

年収アップに必要な資格

施工管理職で年収アップを目指すには、資格の幅を広げることが必要です。

施工管理技士は土木や、建築機械、管工事など様々な領域があります。そのため、領域を広げていくことで割り当てられる案件が増えてきます。このように施工管理技士としての資格の幅を広げていくことが、年収アップの1つ目の方法です。

次に、原価計算のレベルを上げていくために簿記2級や1級を狙う方向性もあります。各プロジェクトマネージャーは損益計算書上の営業利益を求められることが多いです。そのため、粗利と営業利益に絡んでくる原価、販売費及び一般管理費勘定項目を低減させる必要が出てきます。

それらを計算するために、標準原価計算などの原価計算をできるようにするために簿記は重要な役割になります。

施工管理の平均年収と他職種比較

施工管理の年収と他業種との比較は、国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」によると、以下の通りです。

日本の平均年収約441万円
施工管理約457万円
卸売・小売業約383万円
サービス業約363万円

このように、施工管理の仕事は他の業種よりも市場価値が高く、日本の平均年収を超える給料が得やすい資格と言えます。

施工管理の年齢別の年収

施工管理職の年齢別年収は、国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」によると、以下の通りです。

年齢年収(万円)
20〜24歳342,1
25〜29歳415,9
30〜34歳448,9
35〜39歳473,4
40〜44歳532,0
45〜49歳573,1
50〜54歳604,9
55〜59歳591,7
60〜64歳512,3

丁度、40代頃に管理職になることで年収が500万円を大きく超えるようになってきます。つまり、経験を積めば積むほど年収が上がっていくという仕組みです。

施工管理の生涯年収

厚生労働省の「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」より独自に計算した施工管理の生涯賃金は、2.25億円です。

日本の平均生涯年収は1.98億円なので、施工管理は2000万円ほど平均よりも高いことがわかります。

施工管理の専門領域別の年収

dodaの「職種別平均年収ランキング(2019)」によると施工管理の専門領域別の平均年収は以下の通りです。

職種年収
土木施工管理技士約462万円
内装・インテリアの施工管理技士約439万円
管工事施工管理技士約500万円
電気施工管理400~450万円
建築施工管理技士約500万円
造園施工管理技士300~650万円
建設機械施工管理技士450万円~500万円

造園施工管理技士の平均年収は300~650万円くらいで、幅があります。しかし、実力のある造園施工管理技士になると、業界内で高収入を得ることも可能になります。造園の場合は、他の領域よりもデザイン性なども求められてきますので、非定型業務が多くなってきます。そのための年収幅になっているとお考え下さい。

施工管理の企業ごとの年収

施工管理職の年齢別年収は、各企業の有価証券報告書によると、以下の通りです。2020年9月28日時点で提出されている各社の有価証券報告書を参考にしています。

企業名 平均年収 平均年齢
鹿島建設 1,134万円 44.2歳
大林組 1,057万円 42.6歳
大成建設 1,010万円 43.0歳
清水建設 1,006万円 42.9歳
長谷工コーポレーション 939万円 41.6歳
大和ハウス工業 918万円 38.9歳
日揮ホールディングス 864万円 45.7歳
住友林業 858万円 42.5歳
大東建託 850万円 42.9歳
積水ハウス 802万円 42.8歳

年収アップさせる施工管理の転職方法

「年収をアップさせたい・サービス残業がきつい・連勤で疲れが溜まってもう限界」と感じている施工管理の人は、転職することをオススメします!

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」