夜職から昼職への転職は難しい?おすすめ転職先や成功するコツ

夜職から昼職への転職は難しい?

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夜職から昼職に転職したいけれど、本当にできるの?と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。実際、20代・30代の男性や女性の中には、将来を見据えて生活リズムを整えたい、安定した働き方にシフトしたいと考える人が増えています。

しかし、夜職の経験がどのように評価されるのか分からず、一歩を踏み出せない方も少なくありません。この記事では、夜職から昼職への転職が難しいと言われる理由や、20代・30代におすすめの転職先、成功のための具体的なコツを紹介します。

夜職からの転職は可能!

夜職から昼職への転職は、十分に可能です。

難しいと思われがちな夜職から昼職への転職ですが、転職すること自体は可能です。

また、夜職の業務を通じて得たスキルや、注意するポイントに気をつけて転職活動を行えば行きたい企業への転職が成功する確率はぐんと高まります。

ですが、特殊な業界からの転職なのでアピール方法にコツが必要です。

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そこで、転職エージェントの利用をおすすめしています。転職エージェントは転職市場においてどのようなスキルが求められるかを知っているので、それに合わせた自己アピールを作るサポートをしてもらえます。

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夜職から昼職へのおすすめ転職先

水商売からの転職で、おすすめの転職先は以下の3つが挙げられます。

  • 美容部員
  • 営業職
  • 事務職

以下の職業は夜職の経験で得たスキルを活かしやすいのでおすすめです。

美容部員

夜職から美容部員への転職では、美容の知識や高いコミュニケーションを活かせます。

仕事柄、高い美意識を維持し続ける必要があり、休日にもエステサロンに通っていたという方も多いでしょう。

美容部員は美容専門学校の卒業や資格を保有している必要はなく、未経験で応募できる求人も多くあります。

「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちを持っている、メイクが好きで美意識の高い女性におすすめです。

また、お客様の悩みに寄り添いながらアドバイスするので、高いコミュニケーション能力が常に問われる水商売を経験している方にとって、実力も発揮できるでしょう。

関連記事:美容部員・販売員から転職は難しい?未経験から転職成功させる方法

営業職

水商売から営業職への転職では、高いコミュニケーション能力や目標達成意識を活かせます。

夜職は初対面の人と接客する機会が多く、相手を楽しませる仕事であるため、高いコミュニケーション能力が培われます。

営業職は、顧客との信頼関係を構築していく必要があるため、実力を発揮できるでしょう。

そして、指名競争から売上やノルマ達成に対する意識が強く、目標達成に向けた過程を考えられるのも強みになります。

営業職は特別な資格もなく、専門性も求められないため、コミュニケーション能力とやる気があれば未経験からでもチャレンジしやすい職業といえるでしょう。

さまざまな業種での募集があるので、自分に合ったものを探せるのも特徴です。また、成果次第で給与も変わるため、大きなやりがいを得られる職業です。

ここでは、営業職の中でも特におすすめな二つの業界を紹介します。

不動産営業

夜職からの転職先として、不動産営業がおすすめなのは、夜職でのスキルや人脈が活かせるからです。

キャバクラでの仕事も、言い換えれば個人向けの高単価商材の営業です。この営業手法で身につけたスキルは、同じように個人向けの高単価商材の営業である不動産営業でも生かせるのです。

このような、お客様の懐に飛び込むような営業スタイルは、夜職との相性がいいんです。また、富裕層を相手にしていた人は、その人脈が生かせることもあります。

関連記事:不動産営業に転職する人必見!自分に合う企業の選び方と面接必勝法!

関連記事:不動産業界に未経験で転職するには?採用される人の特徴と準備のコツ

関連記事:不動産業界への転職は後悔?やめとけ?魅力と実態を解説!

無形商材の法人営業

無形商材の法人営業も、同様の理由で向いています。夜職での仕事は、お客様に向けて、形のない「楽しい時間」という商品を営業していたのですから、親和性が高いです。

また、無形商材の法人営業は市場価値を高めやすい仕事でもあります。夜職からの転職でも、スキルを身につければ年収をさらに高めることもできますし、自分の将来の選択肢の幅が広がります。

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事務職

夜職から事務職への転職では、高いコミュニケーション能力や気配り、礼儀作法を活かせます。

事務職といってもさまざまな種類の業種がありますが、共通して重要なことは他の人と円滑にコミュニケーションをとること、そして業務をスムーズに進めるための周囲への細やかな配慮や気づかいです。

職種の例をいくつか挙げます。

  • 一般事務
  • 営業事務
  • 経理事務
  • 受付事務
  • 秘書

また、接客や電話対応が多いため、水商売で身についた言葉遣いや礼儀作法といったマナーも生かしやすいです。

水商売経験のある方は容姿端麗で細やかな気配りと言葉遣いがしっかりしているので、事務職でも実力を発揮できるでしょう。ワークライフバランスが整っている事務職は、人気の職業です。

夜職からの転職のアピールポイント

夜職から転職というと、昼職の企業に嫌厭されてしまいそうですが、実は魅力的なアピールポイントが多いんです。

例えば以下です。

  • 幅広い層へのコミュニケーション力
  • ヒアリング力

幅広い層へのコミュニケーション力

キャバクラで働いていると、職業や年齢も、様々な男性と話す機会があると思います。

その中で、お客さんの属性に合わせて話し方や話題を変えるなどの経験があればぜひ面接でその旨を伝えましょう。

その人がキャバクラに何を求めているのか?どんな話を聞いて欲しいのか?と考えていた経験は、昼職でのお客さんを相手にする商売だと重宝されるんです。

ヒアリング力

上記に関連していますが、その人がキャバクラに何を求めているのかを聞き出すヒアリング力は高く評価されます。

先述した無形商材の法人営業では、お客さんの業務上の課題をヒアリングして、それに合わせた提案をするので、この力は必要不可欠なんです。

また、営業職に限らず、ヒアリングは大事なスキルなので、昼職に転職するにあたって強くアピールできます。

履歴書・職務経歴書に夜職の経歴は書かない方がいい?

履歴書や職務経歴書に水商売の経歴は書かない方がいいのかな?と思う方も多いかと思います。

実際隠そうとして「飲食店ホールスタッフ勤務」と書く人がいますが、後からバレてしまったときに心象が悪くなってしまうリスクも考えられます。

そうならないためにも、はじめから堂々と記載するのも一つの手です。しかし、そういった職業に対して理解を示さない企業もあるので、企業を選ぶ際は注意しましょう。

また、職務経歴書に関してはアピールポイントをしっかりと整理する必要があります。夜職でどのような実績を残したのかを数値で具体的に記載しましょう。例えば、お店でのランキングや、達成した売上、指名数が具体的な数値に当たります。

また、強みをアピールする際には志望職種や業界に合わせる必要があります。先述したコミュニケーション力やヒアリング力は、どのような業界でも必要になってくる汎用的なスキルですので、記載がおすすめです。

転職エージェント末永
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リクルートエージェントは自己分析の結果を踏まえた履歴書・職務経歴書の作り方もアドバイスしているので、夜職の経験をどのように書けばいいのかわからない、自分の強みを言語化できない、といった悩みのある人はぜひご相談ください。

夜職から転職する際の注意点

キャバクラなど水商売から転職する際の注意点として、以下の4つが挙げられます。

  • 生活リズムを改善する
  • 生活水準が下がるのを覚悟する
  • 偏見のない会社かどうか見極める
  • 営業スタイルが変化することを理解する

最も大きな注意点は、生活スタイルが大きく変わることです。これが夜職からの転職が難しいと言われる理由の一つでもあります。

転職先の企業も生活スタイルを改めることができるか?をとても懸念しているので、改善する努力が必要です。注意点を理解しておくことで、新しい環境にも順応しやすいかと思います。

偏見のない会社かどうか見極める

多様性が認められるようになった日本社会ですが、偏見のある会社はまだ多くあります。

そういった会社だと、履歴書・職務経歴書などの応募書類を送ったエントリーの時点で、不採用となってしまう可能性が高いでしょう。

そのため、事前にしっかりと偏見のない会社を見極め、ピンポイントで狙っていく方が効果的です。

どのような業界・企業だったら偏見が少ないのか、転職エージェントは細かい事情に詳しいです。企業選びに迷った時に転職エージェントを頼ってみるのもアリですよ。

生活水準が下がるのを覚悟する

キャバクラやホステスの仕事は、世の中では非常に給与水準は高いといえます。

そういった感覚のまま転職活動を行えば、ギャップに苦しんでしまうことになりかねません。そのため、現実的な会社員(いわゆる昼職)の給与をしっかり理解しておくことが大切です。

例えば、20代〜30代前半が未経験で営業職として働いた場合、スタート時の年収は360万~400万円でしょう。

生活水準が下がるのを覚悟し、それに合った生活ができるようにあらかじめ考えておく必要があります。

生活リズムを改善する

民間企業での就業時間は、朝9時〜18時というのが一般的な定時です。

実際企業の採用担当者からすると、水商売=夜型な生活というイメージを持っている人は多くいるので、採用において懸念させる可能性もあります。

「きちんと出社して勤務できるのか?」と不安に思われてしまうので、生活リズムを改善し、昼職に対応できるようにしておく必要があります。

営業スタイルが変化することを理解する

夜職と一般的な昼職では、営業スタイルが変化することを、理解しておきましょう。

例えば、一般的な営業職は顧客に対して、悩んでいることや課題を導き、それを解決するためのプランを提案する必要があります。

業界が異なるのはもちろん、営業スタイルも大きく異なるため、実際に活躍できるかどうかはしっかりと考えておきましょう。

【年代別】昼職への転職のポイント

20代など若いうちは転職しやすい一方、30代に入ると一気に転職先が少なくなります。そこで、30以降でも、少しでも納得のいく転職をするためのポイントを記載しました。

20代女性

20代など若い人が中途採用されやすいのは「素直さ」を求めている企業が多いからです。

特に異業種転職の場合、すでに自分の仕事のやり方が確立されていて、その他のスタイルを受け付けない人は「やりにくい」と感じてしまいます。

そのため、夜職と昼職の違いを理解して、昼職に順応できることをアピールすることが重要です。

仕事のスタイルの違いを理解していることをアピールして、それに合わせることができる柔軟性があることも知ってもらう必要があります。

20代女性が知らない転職成功のコツ

30代女性

30代からの転職で一番大事なことは昼職のリズムに戻すことです。

昼職の企業が元夜職に人を社員として採用する際、一番不安に思うポイントが生活習慣だからです。そのため、面接を受ける前に昼職と合わせた生活リズムに戻すことがおすすめです。

実際に昼職で働いても問題ないということを示すためのファクトが必要なので、しばらくお店をお休みしてから転職に臨むのも一つの手ですね。

40代女性

40代ですと、昼職へ転職するのはとても難しいです。

昼職から昼職への転職も、40代になるとかなり難しくなってきます。その中でおすすめなのが、非正規雇用から始めることです。

まずはパートや派遣などの非正規雇用で採用されてから、成果を残して正社員登用を目指す方法があります。

夜職男性の転職

男性の夜職といえばホストが挙げられますが、黒服と呼ばれるボーイも該当します。

このような人たちが昼職へ転職するにも、ポイントは基本的に女性と同じです。大事なのは生活リズムを昼職と合わせること、自分の実績を言語化することです。

実績を言語化する際は、定量化も同時におこないましょう。

他の人と比べて、自分の出した実績がどれほど大きいのか、比較対象を数字で盛り込みながら職務経歴書を作ったり、面接で話せるように準備しておきましょう。

夜職からの転職を成功させるコツ

水商売からの転職を成功させるには、以下の3つのコツを押さえましょう。コツを踏まえて転職活動を行えば、成功する確率はぐんとアップします。

  • 自己分析を行う
  • 業界研究をしっかりと行う
  • 転職エージェントを活用する

自己分析を行う

夜職からの転職を成功させるためには、自己分析をしっかりとおこないましょう。

自分の長所や短所はもちろん、どのようなことが得意で苦手なのかもしっかり分析します。自分をよく理解することで、本当に自分にあった企業を見つけやすくなります。

また、他の転職者と差をつけることで合格率も上がるでしょう。しかし自分で自己分析を行うのは難しく、そもそもやり方が分からないという人も多いかと思います。

その場合は転職エージェントの活用を視野に入れてみるのもおすすめです。

業界研究をしっかりと行う

夜職からの転職を成功させるためには、業界研究をしっかりと行い、水商売以外の仕事について十分に調べておきましょう。

世の中には非常に多くの職種があります。数ある職種のなかで、どの業界に転職すればよいか、あるいは転職したいかある程度絞っておく必要があります。

転職エージェントを活用する

夜職からの転職を成功させるためには、転職エージェントの活用を検討してみましょう!

転職エージェントでは、公開求人のほかに非公開求人の紹介があります。実は、転職エージェント各社が取り扱っている求人の約8割は、企業の公式採用ページや転職サイトに掲載されていない非公開求人となっています。

なぜ企業は転職エージェントに非公開求人を依頼しているのかというと、求める人材を効率良く採用したいからです。とくに人気企業や有名企業は1つの求人に対して多くの応募があるでしょう。

その中には企業が求める募集要件に合っていない応募も多く、企業の採用担当者が対応しきれないというリスクが発生します。

そういったリスクを回避するために、募集要件にマッチした企業の求める人材のみを紹介して欲しいという理由で、転職エージェントを利用します。

夜職から転職はできる!

夜職から昼職への転職は、決して簡単ではないかもしれません。しかし、20代・30代という柔軟性と可能性に満ちた時期だからこそ、新しい一歩を踏み出すチャンスでもあります。

男性・女性問わず、これまで培ってきたコミュニケーション力や気配りのスキルは、昼職でも十分に活かすことができます。自分に合った転職先を見つけ、未来に向けて安心できるキャリアを築いていきましょう。

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末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」