事務職を辞めたいと考えても「契約社員からの転職は難しいのか?」や「派遣社員から正社員は目指せる?」など、事務職からの転職で悩みを抱える人は多いです。
事務職からの転職(再就職)では、転職理由を明確にした上で、現在の仕事の不満点を前向きな理由に言い換える工夫が必要です。そして、適切な会社選び・面接対策をして、転職活動の後悔を防ぎましょう。
今回は、事務職からの転職難易度・おすすめ転職先を現役転職エージェントが解説します。事務職からの転職を失敗しないように、強みが伝わる志望動機のポイントや未経験からの異業種転職のコツを理解しておきましょう。
事務職から転職するのが難しい理由
派遣社員・契約社員のためスキルと経験のバランスが合わない
転職相談の中で契約社員から正社員になりたいとのご相談があります。このケースは大手企業で勤めている方が特に多いです。
現在大手企業のほとんどが派遣社員採用がメインなため、契約社員・正社員は少ないことから正社員での転職を考える方が多いのですが、事務職での大手の正社員は不可能に近いのが現状です。
理由としては、新卒採用で十分だからです。そのほかの業務は、業務委託していることが多いためです。
そのため、事務職から事務職への転職を考える場合は、新卒社員と比べて裁量や経験が思った以上に積めないにも関わらず、派遣社員の方が給与が良いことからなかなか踏み出せない事が転職を難しくさせています。
事務職で正社員を目指すのであれば、経験を積むためと割り切り、一旦給与を下げた方が中長期な視点で良い選択といえます。
異業種は年齢制限もあり、アピールも難しい
事務職から転職する場合は、28歳が望ましいといえます。
しかし、未経験から転職する場合は、採用担当に自分をアピールをしなければならないのですが、「与えられた仕事」を淡々と行っていたり、あまり深く考えず仕事をしていた、という方は面接通過が難しいといえます。
そのため、面接でのアピールの仕方や話し方などテクニックを覚えると選択肢を広げたり、転職成功率を上げる事ができますので、有料の転職相談などをして可能性を広げると良いかと感じます。
事務職の市場価値
事務職人口の大半は女性です。
女性の場合、将来、結婚や出産、育児という人生で大きなイベントがあり、それを機会に会社生活から離れ家庭に入ることもあるでしょう。
また、出産育児を経て復職したとしても、家事や育児を中心に人生設計するため、会社に対して大きな貢献は難しくなりがちです。
今は、女性でも男性と同じ立場で管理職に就き会社に貢献するキャリアウーマンと呼ばれる人材もいますから、少しずつ事務職=女性の職制とならない環境もあります。
とは言え、男性が事務職を選ぶかと言えば、男性の場合、結婚後も一家の大黒柱として家族を支える役割になることが多いですから、昇格や昇給が期待できない事務職に就く人は少ない傾向にあります。
残念ながら、事務職という職種はこのような背景から企業内では減っている職種で、事務職で経験できることは企画など頭を使うことよりも資料整理や請求書発行など手足を使う仕事が中心で、転職市場では実務上あまり評価されない職種です。
事務職経験を活かした転職は可能なのか
事務職から事務職への転職であれば十分活かすことができますが、事務職以外の職種へのキャリアチェンジ転職ではあまり評価されませんから活かすというところまではいきません。
事務職経験を持つ求職者がその経験を活かした転職をできるのか疑問や不安なることもあるでしょう。
事務職の主な仕事は手足を動かす事務処理全般になりますから、PCスキルは確実に身に付きますし、事務職の経験がある求職者で、PC操作が苦手という人は、そもそも経験がないと評価されるに等しいです。
転職でスキルを活かしたい場合、パソコン関係の資格を持っていたら、客観的に評価される指標となります。
マイクロソフトのMOS(Microsoft office Specialist)というパソコンスキルを証明できる資格がありますので、ぜひ取得してみてはいかがでしょうか。
事務職経験を活かしたキャリアアップの事例
事務職を活かすキャリアアップで外せないことは、PCスキルです。
どの企業でもPCスキルが高ければそれだけ業務スピードや正確性があると考えますから、PCスキルを切り口に、アピールポイントとして転職活動をすることが良いでしょう。
事務職から事務職への転職は十分なキャリアアップを期待することができますしキャリアを活かすことはできますが、それ以外の職種になるとなかなか厳しい現実が待っています。
しかし、20代の求職者であれば、厳しい現実を避けて転職市場でも価値ある人材として評価されることもあります。20代であれば、企業としては教育工数を投資しても十分、その後、長く在籍し企業貢献してくれる人材と考えます。
また、実務上ではあまり評価されていないとしても面接などで天然キャラや面白キャラが伝われば、仕事面では貢献しくいと感じても組織活性化という意味で評価し採用する企業が実はあります。
事務職というあまり評価されないキャリアを売りにするのではなく、自分の人物面や性格を売りにする転職活動の方が、効果は出やすいと思います。
転職するタイミングは?
事務職経験を持つ求職者が転職するベストタイミングは、自分が事務職ではなく総合職としてもっと高い役職、給料が欲しいと思ったときです。
年齢的には20代前半がベストです。
この2つの組み合わせタイミングであれば、事務職の経験しかない求職者でも未経験者枠で採用され、転職後は、企業から教育を受けてその他の職種の実務経験を積むことができます。
もちろん、全ての人に該当はしませんし、転職は簡単ではありません。
その後は自分の実力次第で、昇格昇給することもできますし、将来的には課長や部長、それ以上の役職で経営的な仕事をすることも可能です。30代、40代以降で事務職経験しかない求職者は、売り手市場になっている時期がタイミングとして良いでしょう。
20代とはかなり立場が変わりますが、地道に転職活動をして長期的な活動を視野に入れることも途中挫折しないポイントと言えます。
転職を考え始めたら、早くから情報を取り入れるなり、準備をしていきましょう!
【志望動機は?】事務職からの転職〜面接編〜
事務職から転職する場合の「志望動機」って難しいですよね。
異業界を前提に事務職から転職する場合は、基本的には「営業職」「事務職」がメインです。
その中で一番難しいのが「営業職」を希望する場合です。
事務職を志望する場合
組織風土や仕事の取り組み方をアピールしましょう。
事務職は単純業務を行うことが多いのですが、その中でいかに生産性を上げ、周りをサポートするのかが仕事になります。
そのため、職場環境やキャリアアップを志望動機にし、「組織風土や仕事の取り組み方」を絡ませながら伝えると良いかと思います。
残念ながらテンプレはありません。
人事は様々な方の志望動機を聞いていますので、ネットに転がっている内容は「お見送り」になります。
それぞれ転職理由と志望動機が変わりますので、面接対策に力を入れたい場合は転職支援サービスを利用して進める方が簡単です。
営業職を含む違う職種
冒頭で難しいとお伝えしましたが、「なぜ営業職が良いのか」「事務職で身に付けたスキルや考えがなぜ営業職に活かせると思ったのか」「辛いことがある中で貴方のモチベーションは何か」
こういった細かい部分をしっかりと面接官に伝えなければなりません。
そのため選考がうまく進んでいない場合は、対策不足なため転職エージェントを利用するなどして進めることが大切です。
事務職からの転職を後悔しないために
事務職からの転職は、未経験職種への挑戦やキャリアチェンジに不安を感じる方も多いでしょう。しかし、自分の強みや経験を正しく言語化し、企業に合った志望動機を伝えることができれば、チャンスは必ず広がります。
「このまま契約社員のままでいいのかな?」と感じたときこそ、自分のキャリアを見つめ直すタイミングです。一人で悩み続けるよりも、プロのサポートを受けながら進めることで、納得のいく転職を叶えることができます。
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