生産技術は転職に強い!成功の秘訣をプロが徹底解説

生産技術

生産技術という仕事は製造業において抜いて考えることができない仕事です。

生産技術は、市場価値の高い人材として見られますが、それはなぜでしょうか。ここでは、生産技術という仕事の内容や、向き不向きなどを紹介していきます。

生産技術の市場価値は高い

生産技術は、転職市場での価値はきわめて高いです。近年の工場のあり方やユーザーニーズの変化でたくさんの人数が必要になっています。

ここでは、生産技術がなぜ市場価値が高いのか、なるためにはどうしたら良いのかの理由を説明して行きます。

生産技術の市場価値が高い理由は人手不足

生産技術の職業をおこなえる人材のニーズは高まっているため、同職業・同業界であれば極めて転職がしやすい仕事です。

製造業界は、近年人手不足が問題となっています。従来であれば決まった商品を大量に生産することが多かったです。しかし、近年ではユーザーニーズの多様化により、たくさんの種類の商品を生産する企業が増えています。

小規模プロジェクトがたくさん増えているため、1人で抱えられるプロジェクト数が限られます。

1人で何十個ものプロジェクトを抱えながらも、生産ラインを1から構築し、そしてすべての部下や製品の工程を管理をするのは正直難しいです。

そのため、生産技術のスキルを持った人材はたくさん必要になってくるわけです。

どんなスキルや経験が評価されやすいか?

生産技術への転職を考えている人が持つべき資格は以下の4つが挙げられます。

  • CAD
  • 生産技術者マネジメント資格(CPE)
  • 語学力
  • パソコンスキル

CADは、パソコンを使った図面作成の資格です。設計をには必須スキルなので、取得すれば選考で高く評価されます。

生産技術者マネジメント資格は、日本の製造業の多くの企業が社員に受験することを推進しています。この資格の取得を進めるのは、広い視野で生産マネジメントができる人材を増やしたいという理由があります。資格を取ることで、有利に選考を進めることができます。

パソコンスキルは、図面の作成だけではなく、取引先との納期の確認など、さまざまな作業に必要です。

生産技術は、独占業務があるような国家資格が必要な仕事ではありません。そのため、資格者でなければ就けない仕事ではないのです。

しかし、新卒・第二新卒でなければ未経験から転職することはなかなかに困難です。

また、実際に転職したあと、キャリアアップするために資格が必要になる場合があります。そのため、転職活動が始まる前にできる限り評価されやすい資格を取得しておいたほうが無難です。

とくに近年ではコストダウンのために海外へ工場拠点を変えるケースが増えています。そのため、現地語を話せるレベルになっていると非常に有益です。

生産技術にオススメの転職先はコンサルタント

生産技術から異業種へと転職する場合、製造業を中心としたコンサルタントを目指してみるのも良いです。

なぜなら、生産技術の仕事は、課題発見と解決を主におこなうからです。そうすることで、更なる上位レイヤーと仕事をして高年収の実現が可能になります。

または、中小企業で一定程度の生産技術の経験を積んだ後に大手企業を目指す方法もあります。

とくに、日本を代表する世界的な企業であれば生産技術の仕事は無くなりません。日産や旭化成、ほかにも電機メーカーやサプライヤーなどで求人が多いです。

大手企業になれば、生産技術で年収500万円以上というのも当たり前にあります。ほかに語学力などがあれば、海外への工場移設というミッションでさらなるキャリアアップも目指せます。

生産技術で転職を検討されている人には転職エージェントがおすすめ

生産技術への転職を希望する人には、転職エージェントがおすすめと言えます。

転職エージェントでは、転職のプロが自己分析や面接対策だけではなく、あなたの性格や考え方にマッチした転職先を探してくれます。

自分の前職でのスキルや経験がどのように活かせるのか、転職先と自分との相性は合うのか、なかなか自分ではわからないですよね。

現在の職場の環境や人間関係に不満があり、転職を考えているなら、転職のプロが細かく分析してあなたに合った職場を紹介してくれます。あなたが持つスキル・経験をどのように自己PR・面接対策に落とし込むのかに関してプロからアドバイスを受け、書類選考・面接の通過率アップに手を尽くしてくれます。

インターネットの口コミでは、意見が偏っていたり信ぴょう性が低かったり、実際にどんな業務をおこなうか不安な点が多くあります。しかし転職エージェントであれば実際に多くの転職に携わっているため、信頼できます。

転職を考えている人だけではなく、不安な点がある、ちょっとだけ話を聞いてみたいという人も、気軽に相談することができるのが転職エージェントの強みです!

そもそも生産技術とは?

そもそも生産技術という仕事について、以下5つのポイントで説明します。

  • 仕事内容
  • 求められるスキルや資格
  • やりがい
  • 年収
  • 向いてる人

そもそも、生産技術は一般的に工場や開発設計、CAD関連職種などに関係していないと分かりづらい仕事ですよね。

仕事内容も平均年収も職場環境もイメージがつきづらいのではないでしょうか。ここでは、生産技術という仕事がどんなものかを確認してみたいと思います。

仕事内容

生産技術とは、製造業での製品・部品を短納期・高品質で生産体制を作るための仕事です。短い納期で高品質な商品を納品する必要があります。

そしてそれらをつうじて、量販体制を作り上げていきます。仕事内容には、現時点での生産体制におけるボトルネックである課題抽出や改善があります。

また新規生産ラインの立ち上げや工場の増設・新設なども手掛けていきます。製造業におけるコンサルティング的な立場と考えていただいても良いです。

大枠の仕事内容としては以下のようなものが挙げられます。

  • 新しい生産技術の開発
  • 現状の生産ラインの課題発見・解決
  • 稼働テスト
  • 生産現場ヒアリング
  • 治具の設計
  • 設備の選定・発注
  • 加工手順の選定・決定など

求められるスキルや資格

未経験でも、評価されやすい資格は、上述のように・CAD・生産技術者マネジメント資格(CPE)・語学力・パソコンスキルがあります。

他にも、生産技術は生産ラインの課題解決やコストダウンなどがあります。現職においても、似た経験があるようであればポテンシャル採用として選ばれるケースが増えてきます。

とくに、問題点の発見能力と改善能力はプラスに働きやすいです。

やりがい

生産技術は裏方仕事です。そのため、ダイレクトに顧客からの反応を得られる仕事ではありません。

しかし、生産技術は現場の作業員や会社内の意思決定層との話し合いを常におこないます。このため、たくさんの人たちとコミュニケーションを図ることができます。

また、常により良い方法で製品を製造できないかを考え続けることになりますので、誰にでもできる仕事ではありません。このような高難度のタスクを実行して実現できた時には大きな達成感を得られます。

年収

生産技術の平均年収は厚生労働省の発表した「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」によると320.3万円です。

生産技術は原価を抑えたり、より合理的な生産ラインを構築したりすることが仕事になります。

そのため、プロフィットセンターというよりはコストセンターという形になります。高収入にはなりづらいですが、どれだけムリ・ムダ・ムラを無くせたかによってボーナス還元されることも出てきます。

以下は他業界の平均年収です。

  • 金融業・保険業470.4万円
  • 情報通信業399.6万円
  • 建設業349.1万円
  • 医療福祉340.2万円
  • 飲食サービス業275.1万円

生産技術は縁の下の力持ちに向いている

生産技術の仕事は、コツコツと縁の下の力持ちとして働き、自分の頑張りが誰かの力になることをやりがいに感じられるような人に向いているといえます。

生産技術は、ものづくりの現場を裏方として支えていく仕事です。

製造現場の声や、各種データを集めながら品質やコストなどについて検討し、「より生産性を上げるにはどうすればよいのか」といったことを考えていきます。

このため、現場の声を積極的に取り入ったり、上層部や意思決定層にそれをまとめて伝えたりと、橋渡しになる役目も担います。

そして、生産技術の活躍によって、会社は製造コストを下げ、生産性を高めることができ、より大きな利益を上げることにつながっていきます。細かな無駄や無理、ムラが発生していることに細かく気付けるセンスが必要になってきます。

オススメの転職先は大企業

生産技術職への転職の際は、なるべく大手企業を狙うべきです。

なぜなら、大手企業であればあるほど、受注している案件の額が高いため利益の総額が大きなものになっているからです。そのため、キャリアアップに応じた収入アップが可能になります。

また、大企業であればあるほどプロジェクト数そのものも多いため1つの生産ラインがストップしてもすぐに次の生産ラインへと異動することができます。

他には、中小企業であったとしても特定の製品についてシェアが高い企業を選ぶと良いでしょう。知名度よりも業界シェアを取ったほうが安定性が高いものになります。

代表的な企業としては、以下の通りです。

・旭化成・・・東証一部上場で売上高2兆円。新規事業に積極的に投資していて新規事業などの発展性も高いです。年収を400万円以上も夢ではありません。

・日産自動車・・・日本を代表する車メーカーの生産技術職です。年収も500万円以上です。

・フェデラルモーグルジャパン・・・米国で100年以上の歴史を持つリーディングサプライヤの日本法人です。年収も450万円以上を実現できます。

生産技術からの転職を成功させるには転職エージェントがオススメ

このように、生産技術職からの転職は可能です。その中で、高収入であったり、良い環境を求めるには、面接対策などをきちんとおこなう必要があります。そんな時に役立つのが、転職エージェントです。

転職エージェントは、自己分析や面接対策だけではなく、転職した後のフォローまでしっかり行ってくれます。

特に、弊社には独自の基準で選考された優良エージェントが多数在籍しています。そのため、かなり手厚いサービスを受けられます。

自力では得られないような企業の内情や企業が欲しているスキル・人材を熟知している転職エージェントを利用してみませんか。

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」