転職活動いつから始めるのがベスト?在職中?退職後?

転職活動いつから始めるのがベスト?在職中?退職後?

リクルートエージェント

どうしても現職に不満がある…。やむを得ない事情で転職を考えなければいけなくなった。キャリアアップしたい。

様々な理由から、転職の意思決定をした際、転職活動にはどのくらい時間がかかるのか?いつから始めればいいのか?どのタイミングで退職をすればいいのか?に悩まれる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、転職をするべきタイミングは人によって違います。本記事では具体的に、いつ転職をするべきかについて現役転職エージェントの目線から解説していきます。

退職のタイミング別、転職における長所と短所

まず退職のタイミング別でそれぞれのメリット・デメリットについてお伝えします。在職中・退職後の2つに分けて解説します。

在職中に転職活動を始めるメリット

まずメリットについてですが、下記が挙げられます。

  1. 収入がある
  2. 転職が上手くいかない場合は最悪現職に残ることができる
  3. 応募企業に不信感を持たれない、ブランクを空ける必要がない

収入があることは大きなアドバンテージです。生活するだけで出費は発生しますので、貯蓄がどれくらいあるのか確認すると良いでしょう。

実際に転職活動を始めると上手くいかないケースや今後のキャリアについて考えたり、やっぱり転職をしない、という選択肢が出て来ます。

転職はものすごくエネルギーが必要ですので「転職ってこんなに大変なのか…」というギャップに悩まされる人も多いです。

いざ気合いを入れて退職後に転職活動を始めても、職歴に空白期間が出来てしまい、企業側から不信感を与えてしまうデメリットがあるため、自分のスキル経験に自信がないなら現職に働きながら転職活動をするのがベストです。

在職中に転職活動を始めるデメリット

デメリットは下記のようなものが挙げられます。

  1. 時間は足りない
  2. 面接日程の調整が大変
  3. 面接対策がなかなかできない

働きながら転職活動をする場合に一番感じるのが「時間が足りない」ことです。

企業の情報収集やリサーチの時間、日程調整も自分で行います。仕事の合間を縫って対応しなければいけないので、十分な対策が得られず面接でも失敗してしまい、思うように転職活動が進まないケースは良くあります。

また転職先が決まったとしても、退職手続きなどやるべき事はあります。スケジュールが多忙の場合は転職期間が長期化してしまうことがありますので、注意が必要といえます。

しかし、以上であげた在職中に転職活動をするデメリットは全て、転職エージェントを利用する事で解決されます。

転職エージェント末永
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転職エージェントは、1人では行えない面接対策や書類添削を行なってくれるので、働きながら転職活動をする際はリクルートエージェントなど大手転職エージェントの利用がおすすめです。

退職後に転職活動を始めるメリット

退職後の場合は下記のようなメリットがあります。

  1. 時間がある
  2. 内定後、即出勤可能
  3. 人によってはリフレッシュ期間を作っても良い

時間があるということは、転職活動に十分な時間を割くことができます。

人によってはリフレッシュしたいと感じる人もいるので、少しは息抜きをしてしっかり充電するのも良いでしょう。

退職後に転職活動を始めるデメリット

一方デメリットですが、下記のようなリスクがあります。

  1. 収入がなくなる
  2. 転職先が決まらないとブランクが出る
  3. メンタル面

基本的に退職後は無職になるため収入は0です。

一般的には収入がなくなります。自己都合の場合は、失業保険を受給するまでに時間がかかりますし、短期離職の場合は失業保険のもらえる条件に達していない可能性もあります。

また、転職先が決まらない場合はアルバイトを始める必要が生まれますが、これでは働いているのと変わらないため、しっかり基盤を作ってから転職活動するようにしましょう。

また、退職してからの転職で、最も大きなデメリットは「転職をしないという状況になった場合のリスクです。

転職支援をしていますと、低くない確率で「転職活動に疲れた」「条件にあった企業が見つからないし終わりが見えない…」「やっぱり転職をせず、現職にとどまる」という選択をされる方が多いです。

そうなった場合に、すでに退職していたらどうしようもありません。結果的に、無理矢理にでも希望する条件に合わない企業への意思決定をする原因になってしまいます。

転職エージェント末永
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転職活動にかかる期間は平均で2ヶ月~3ヶ月程度です。30代や40代になると半年以上かかる人もいます。決まらない可能性も考慮して転職活動は計画的に進めましょう。

在職中に転職活動は進めましょう!

結論、働きながら転職活動を進めるのがおすすめです。

理由としては、在職中と退職後のデメリットを比較した際に、退職後のデメリットの方が大きい点と、在職中に転職を行うデメリットには明確な解消方法が存在するからです。

とはいえ、在職中ですと時間が中々取れないため、どのぐらい時間がかかるのか気になりますよね。そもそも、転職活動自体は、一般的には、2〜3ヶ月かかると言われています。

そして、企業の面接を受けるために面接時間も作らないといけません。具体的には「選考回数×1時間」を平日10~20時で確保する必要があります。

なので、在職中に転職活動をするなら、時間を確保しやすくするために、現職での繁忙期がすぎたタイミングでの活動がオススメです。繁忙期中に転職活動を進て、現職の負担と転職の負担から、どちらも失敗してしまっては残念ですよね。

繁忙期をすぎてからの転職をオススメしましたが、他に負担を軽減するための方法としては転職エージェントの利用がオススメです。

転職エージェントを利用すれば企業へのエントリーや面接の日程調整といった面倒なことを代行してくれますし、面接対策も行なってくれるので、転職活動がより効率的になり内定獲得率も上がります。

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転職活動って在職中にバレる?

転職活動を行なっていると、現職の同僚にバレないか心配になりますよね。これはよくある相談ですので、解説をさせていただきます。よくある失敗ですが、以下のようなケースがあります。

  1. 会社のパソコンで転職活動をする
  2. 友人に話す
  3. 面接の時だけスーツで出社
  4. 退社が急に早い

普段スーツでない方は工夫が必要ですね。在職中に普段とは変わらないように過ごすのが一番ですし、会社のパソコンで転職活動はしないようにして下さいね。

退職のタイミングを見極める3つのポイント

転職活動を始める時期としては、現職を続けながら、かつ、繁忙期を避けたタイミングがオススメと述べました。ここからは更に具体的に、実際いつ転職をするべきか?を判断する3つのポイントを解説します。

仕事の引き継ぎ

退職するとはいえ、投げやりになってはいけません。あなたが残した作業は引き継ぐ人にきちんと渡して出て行かなくてはいけないので、円満退社をする上でタイミングを見計らって予め上司に相談して進めるようにしましょう。

有給休暇を消化すること

退職する人はここぞとばかりに利用しておきましょう。ただ、転職活動で有給を消化するケースもあるので、どれくらい残っているのか、検討しておきましょう。

ボーナスの受け取り

ボーナス査定の前に退職を申告するのは野暮だというだけの話です。当然減額されます。また、転職活動はボーナス支給の前後に行うのがベストです。なぜなら、決算期周辺の1月~3月と7月~9月は企業が採用活動を加速させるためです。

転職活動は8月・12月に始める!

転職活動の動き出す時期を考える際に、大きく分けて下記の二つの観点に分かれます。

自分起点で動き出す

自身が転職したいタイミングで動き出すのが、自分起点になります。例えば、現職の仕事が、3月で落ち着くから4月頃に転職して入社したい等です。

企業の採用起点で動き出す

企業は、そもそもいつでも求人の募集をかけている訳ではありません。企業の採用課題があり、その時々に合わせて必要な人材を募集しております。

求人は生き物であり、時期によって未経験でも採用されるかなどの状況が全く変わります。そのため、企業の求人のトレンドが変わるタイミングをみて転職活動を始めることをオススメします。

実際に、その求人のトレンドの時期が変わるタイミングは主に2つです。

  1. 8月~9月
  2. 12月

8月~9月の理由としては、2つあります。一つは、決算時期であるため、一度決算が締まり予算などが再度決定されるからです。

二つ目は、4月入社の新卒の教育が一定終わり、戦力の見込みが立ちやすくなっているため、その戦力の足りない部分を中途採用で補おうとするからです。

12月の理由は、中途採用者を4月入社の新卒と入社タイミングを合わせて、教育を同時に行うためです。中途採用者でも最初に教育の時間が一定かかります。未経験や第二新卒の場合、新卒と同様な扱いになるため、なおさら教育がかかります。

そのため、4月に入社する新卒社員と同時に教育をさせるために、スケジュールを逆算して毎年12月ごろから求人を掲載し始めます。

自分起点と企業起点で考えると、企業の採用起点から8月・12月に転職活動を始めることが一番オススメです。

ただ、この転職タイミングはあくまで一般的なもので「求人のトレンド」は日々変わっていますし、業界によっても異なります。ですが、そういったトレンドの情報を収集するのはとても労力がかかりますし1人で行うのは難しいです。

ですので、求人のトレンドを知るためには、企業の採用課題やニーズを把握している「転職エージェント」に相談するのが最適です。ですが転職エージェントによっては保有する求人やサポートの質も変わります。

なので、転職エージェントを利用する際は大手・中小エージェントを合わせて2~3社登録して自分に適したエージェントを探すことがオススメです。

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転職体験談

転職の成功体験談を男性・女性別に紹介します。

30代男性の転職体験談:在職中に進めて正解だった

30代前半の男性会社員です。以前の職場では評価制度に納得がいかず、「このままでは将来が見えない」と思い転職を考えるようになりました。ただ、家族もいたため、すぐに退職してしまうのはリスクが高いと判断。在職中に転職活動を始めることにしました。

限られた時間の中での活動だったので、エージェントを活用して効率化。結果的に3ヶ月ほどで、年収アップ且つスキルアップが叶う企業に内定をいただけました。在職中だとスケジュール調整や心身の負担はあるものの、経済的な不安を抱えずに企業選びができたのが大きなメリットでした。

個人的には、退職後に焦って妥協するより、在職中にじっくり動いた方が後悔のない選択ができると思います。

20代女性の転職体験談:退職後の転職活動で自分を見つめ直せた

20代後半の女性です。以前はアパレル業界で販売職をしていましたが、長時間労働と体力面での限界を感じていました。「このまま続けるのは難しい」と思いつつも、次に何がしたいのかが分からない。そんな状態だったので、一度立ち止まる意味も込めて退職を決意。

失業保険を活用しつつ、自己分析とキャリア相談にしっかり時間をかけました。その結果、未経験でも挑戦できる人材業界のアシスタント職に転職成功。退職後は焦りもありましたが、「本当にやりたいこと」を見つけるために使った時間は無駄じゃなかったと感じています。

経済的な余裕と精神的な準備があれば、退職後の転職も選択肢としてありだと思います。

まとめ:在職中も退職後も、それぞれに「合うタイミング」がある

転職活動を始めるタイミングには、在職中と退職後の2つのスタイルがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、「自分にとって何を優先するか」で選ぶことが大切です。

今回の体験談のように、ライフスタイルや将来への考え方に応じてベストなタイミングを見極めることで、後悔のない転職が実現できます。

転職するタイミングにお悩みの方へ

転職するべきタイミングは人によって様々なので、ベストなタイミングを知りたいなら転職エージェントを利用しましょう。

ですが、転職エージェントによっては無理な転職のプッシュをされたり、必要のない求人を紹介されることもあるので見極めが必要になります。

そこで現役の転職エージェントである筆者が厳選したエージェントを以下で紹介します。

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末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」