新卒の時はどんどん昇給したいと意気込んでいたのに、20代後半から30代で「年収がなかなか上がらない…」と悩む人は多いのではないでしょうか。
現在、独立をしたり転職をしたりと昇進以外で年収を上げる手段が一般的になっているものの、実際に年収を上げるにはどうするのが良いかわからない人が多いです。
今回は転職して、年収を上げたいと考える人のために、年収を上げる方法や転職で年収アップするコツなどを解説します。
年収を上げるには大きく4種類の方法がある
キャリアを考える上で、年収を上げる方法は、大きく分けて下記の4つの方法があります。
現在の状況や理想の将来像によって最適な方法は異なるため、流行りに乗るのではなく、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
4つの方法について解説していきます。
現職で役職アップ
1番最初に検討するべきは、現職で昇給することです。
自分の評価に納得がいかないのであれば、自分のできる業務範囲で変えられるところはないか考えることをオススメします。
自分の強みや弱みを明確にすることで何を今後伸ばしていくことで、業キャリアアップが見込めるのかが見えてきます。
また、業務外の時間で勉強したり、自らリーダーシップをとって仕事を進めたりと、できることからアクションを取ってみると評価が変わると言えます。
自分だけではわからないという場合は、上司や同僚に相談してみるのが早いです。自分では気づかない点に気づくことが可能です。
求められるスキルを勘違いしたままではどんなに頑張っても評価されないですし、昇進する上で評価者である上司のアドバイスはもっとも的確です。
また、上司に昇進したい意思を伝えることで、上司の支援も受けやすくなります。
ただ、媚を売ったり根回しをしたりといった、社内でしか通用しないスキルを身につけても、長期的な年収アップには繋がりません。
資格を取る、チームメンバーとの積極的にコミュニケーションを取るなど、本質的に評価され、昇進していくことが大切です。
起業や独立する
会社員としての仕事に物足りなくなっているのであれば、会社を立ち上げたりフリーランスとして独立することもできます。
能力があれば、社員時代の年収を超えることもあるでしょう。
ただし、自分のビジョンが明確で、経営力に自信がある場合でないと独立はオススメしません。収入が安定しなかったり、何かあった時の保証がなくなったりと、独立にはリスクが伴います。
毎月しっかりお給料をもらう安定した生活がしたいのであれば、会社に属した状態で自分のスキルや市場価値を上げ、年収を上げることをオススメします。
副業をする
本業以外でやりたいことがあるのであれば、休日や仕事終わりの時間で副業をすることも良い選択です。現在、副業OKな企業が増えており、土日だけでも結構な収入になる副業もあります。
ある程度副業ができるスキルがあり、ライフイベントや趣味などで臨時収入が欲しい人にもオススメです。
副業のメリットは、本業以外でお金を稼ぐスキルを身につけられることです。収入源を分散させることで精神的にも安定し、副業と両立することで思い切って本業に取り組めることもあります。
現在はクラウドソーシングなどで気軽に副業ができる時代ですので、すぐにやりたい仕事が見つかるかもしれません。
注意するべきなのは、本業と副業が両方中途半端になってしまい、長期的なキャリアに悪影響が出る恐れがあることです。
副業は本業の軸をしっかり持った状態で始めることをオススメします。
転職する
今の会社で成果を出しているのに評価されない場合は、転職を検討することをオススメします。
仕事をやり切っていることが前提になりますが、評価されない会社にいて成長機会を逃すよりも、自分を評価してくれる会社に挑戦するほうが年収が上がる確率は高くなります。
転職が当たり前になった今、会社を変えることで年収を上げることは、もっともスタンダードな手段と言えるでしょう。
実際に、職場の人間関係が悪かったり、どんなに頑張っても評価が覆らないことがあります。
また、そもそも今働いている会社の業績が悪く、社員の給料を上げられない状態も考えられます。思い切って転職すると大幅に給料が上がることもあります。
ただし、転職は失敗した時のリスクが高いため、自分だけで転職先を決めるのではなく、転職支援サービスを活用して転職活動をすることをオススメします。
ただ転職するだけでは年収を上げることは難しい
年収を上げるために転職したいという人は多いです。しかし転職したら必ず年収が上がるとは限りません。
将来的に年収や市場価値を上げるために、あえて年収を下げる選択もあります。
成長したい、やりたい仕事をしたいという理由で転職する人は、年収が下がっても構わないという人も多くいます。最近はより裁量の大きい仕事をするために大手からスタートアップへ転職する人が増えています。
その場合は、大手からスタートアップなので、当然ながらほとんどの場合年収は下がります。
自分のやりたい仕事よりも、自分の経験のある仕事のほうが年収は上がるため、年収を上げたいのであればやりたい仕事を諦めないといけないこともあります。
一方で、経験のある職種でも需要の下がっている仕事であれば年収を上げることは難しいため、思い切って未経験職種に転職したほうがいい場合もあります。転職の際に大切なのは、自分の中で転職条件に優先順位をつけることです。
給料を上げることにフォーカスするのであれば、他の条件の優先順位は下げなければいけません。
また、転職してすぐに年収が上がらなくても、10年後どれくらい年収が上がるかを見据えて転職することも大切です。
例えば、未経験から新しい職種へチャレンジする場合、今より年収を上げることはほぼ不可能です。しかし、転職先でスキルアップすることで将来的な年収を大幅に上げることはできます。
とくに20代から30代前半までの転職は、これまでの経験にとらわれず幅広く検討しましょう。
戦略的なキャリアアップを狙う
自由にキャリアを選択できるようになった今、年収を上げるために戦略的なキャリアアップをする人が増えています。
最終的な年収目標から逆算して、転職を含めたキャリア設計をすることは、年収を上げる効率的な方法です。
一方で、間違った戦略を立ててしまうと、キャリア選択に失敗してしまうことがあります。1人で考え込むよりも、人と話したり、コーチングを受けながらキャリア設計をするほうが、より確実なのでおすすめです。
信頼できる上司や社外の友人、または有料のキャリアコーチングサービスを活用して、しっかり時間をかけてキャリア戦略を考えましょう。
また、求人広告を目にする機会が増えている今、職種のブランドやかっこよさで安易に転職を決めてしまう人もいます。
しかし、少ない情報で転職をしてしまうと失敗するリスクが高まるので注意が必要です。転職でもっとも大切なのは、できるだけ多くの正確な情報を集めることです。
自分のキャリアに最適な転職先を知りたいのであれば、情報量の多い転職エージェントを使うことをオススメします。
業界について熟知したアドバイザーが、あなたの現在の年収やスキル、希望条件を踏まえて、企業を紹介してくれたり面接のアドバイスをくれます。
転職時に注意しておきたいこと
年収を上げるための転職で、注意すべきことがいくつかあります。まず当たり前のことですが、「本当に年収を上げることがもっとも大切な条件なのか?」をしっかり考える必要があります。
「年収が上がっても仕事がつまらなくて結局また転職してしまった」といった人は多くいます。なぜ年収を上げたいのかを明確にし、自分自身がその理由に納得しておくことが大切です。
また、何年後にどのくらい年収を上げたいのか、時間軸や最終目標も明確にしておくことが大切です。例えば成果報酬型の仕事に転職すれば一時的に年収が上がるかもしれません。
しかし、体力を要する業務など若いうちしかできない仕事であれば、長くは続けられません。
逆に、転職時の年収の上がり幅は小さくても、転職先企業の昇給幅が大きければ、長い目で見ると転職をしたほうが年収が上がります。
10年後の年収を予測して転職活動をおこなうことが大切です。
末永 雄大
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