今回は「ベンチャーキャピタル(VC)への転職を成功させる方法」を詳しく解説します。
この記事にたどり着いたあなたは、以下のような悩みを抱えていませんか?
「ベンチャーキャピタルに転職するにはどうしたら良い?」
「ベンチャーキャピタルの転職って誰に相談したら良いの?」
転職のプロの視点から、このような悩みを解決していきます。
目次
ベンチャーキャピタル(VC)の役割・仕事内容
ベンチャーキャピタルを一言で説明すると、資本家のお金をスタートアップに融通する金融業です。
以下の図を見るとイメージしやすいかと思います。
資本家のお金をベンチャーキャピタルが預かり、運用して利益を出すことで価値を提供しています。
一方、スタートアップに対しては、VCが株式の一部を所有する代わりに資金を資金を提供します。
株式を所有して運命共同体となり、企業価値を高めていくために一緒に努力していくことになります。
ベンチャーキャピタルの社員の仕事内容としては、投資するスタートアップを選び、サポートしていくことがメインとなりますね。
ベンチャーキャピタル(VC)の年収
続いて、ベンチャーキャピタルの年収について紹介します。
金融業界に強い転職エージェントのKOTORAが保有するベンチャーキャピタルの求人数を年収別にまとめてみました。
年収1000万円以下の求人が全体の約6割を占めており、1000万円以上の求人が3~4割になります。
年収800万以下の求人は、年収の下限が500万円くらいに設定されているものが多いので、最低でも年収500万にはなるでしょう。
ただ、ベンチャーキャピタルの年収は個人の実績によって大きく変動するので、転職するときの年収は過去のスキル・実績に依存する部分が大きいでしょう。
ベンチャーキャピタルに転職した後に成果を出すことができれば、給料は大きく上がる企業が多いです。
ベンチャーキャピタル(VC)の転職難易度
ベンチャーキャピタルの中途採用の難易度は非常に高いです。
転職者に対して求めているスキルが非常に高いため、転職できるスキル・経験を持ち合わせている人が少ないんですよね。
未経験からベンチャーキャピタルに転職することは不可能ではありませんが、東大や京大といった高学歴の人が採用されているケースが多いです。
また、転職する理由を深掘りして聞かれるので、転職理由・志望動機をしっかり言語化しておかないと中途採用で受かるのは難しいでしょう。
ベンチャーキャピタル(VC)への転職で求められるスキル・経験
ベンチャーキャピタルへの転職するために必要なスキル・経験ですが、大きく分けて4つあります。
ベンチャーキャピタルの中途採用ではスキルや経験をシビアに見られるので、自分に当てはまるかどうか判断してください。
法人営業経験3年以上
ベンチャーキャピタルに転職するためには、法人営業経験が必須で求められています。
基本的には企業とやり取りする仕事ですので、ベンチャーキャピタルとしては絶対に持っておいて欲しいスキルです。
ただ、法人営業経験が豊富にあったからといって転職が有利に進むことはないので、気をつけましょう。
財務・融資の経験3年以上
投資するスタートアップを選定したり、投資額に対して見合うだけのリターンが得られるかを判断することが求められるので、財務・融資の経験の有無は非常に重要なポイントです。
企業の状況を把握する上で財務の知識は不可欠なのは間違いありません。
銀行員の人は財務・融資の経験者が多く、VCに転職している人も多い傾向がありますね。
事業を創った経験
事業会社で新規事業を立ち上げた経験がある方、戦略コンサルで事業立ち上げに関わっていた方は高く評価されますよ。
事業を創った経験は、スタートアップの事業を判断したり、事業の成長をサポートしていく上で活かすことができます。
IPOに携わった経験
企業のIPOを財務面でサポートした経験も高く評価されるポイントの1つです。
投資先の企業価値を高めていった結果、その会社が上場することもありますし、財務的な観点から最適な判断ができますよね。
どのような立場で、どのように関わったのか、明確に伝えられるようにしておきましょう。
英語力があるとベンチャーキャピタル(VC)への転職が有利になる可能性がある
ビジネスレベルの英語力は必ず求められている訳ではありませんが、英語力があることによって転職が有利になるベンチャーキャピタルもあります。
具体的には、海外のクライアントからお金を預かっているケースがあり、英語などの外国語でのコミュニケーションが求められているからですね。
英語力が求められているベンチャーキャピタルは、求人票を見れば分かります。
英語が苦手な方は、英語が求められていない企業を選びましょう。
ベンチャーキャピタル(VC)の転職面接を通過するポイント2つ
ベンチャーキャピタルの中途採用の面接を突破するためのポイントを2つご紹介します。
実績は数字を使って明確に示す
ベンチャーキャピタルの中途採用では、スキルはもちろん、実績を上げている人かどうかを見られます。
今の会社でどんな実績を積んだのか、数字を使って明確に示せるようにしましょう。
「どれくらいの期間で、どれくらいの成果をあげたのか」を明確にして、競合他社と比較して示すと、より相手に伝わりますよ。
転職理由・志望動機を明確にする
ベンチャーキャピタルは「なぜ転職するのか、なぜうちの会社なのか」という転職理由・志望動機をかなり大切にしています。
働き方は激務になってしまうので、その環境でも頑張れる人、頑張る理由がある人を求めているんです。
ですので、転職理由と志望動機を事前に言語化して整理し、上手く伝えられるように練習しておくと良いです。
ベンチャーキャピタル(VC)の転職は誰に相談すべき?
ベンチャーキャピタルへの転職を成功させるには、誰に相談して、どんな手段を活用するべきなのかをご紹介します。
おすすめの相談相手は、「転職エージェント」「ベンチャーキャピタルで働く知人に相談する」の2つの方法です。
「どのような企業を受けられるのか」「自分にあった求人を探したい」ということであれば、転職エージェントがおすすめです。
とくに保有求人数が多いリクルートエージェント・dodaに登録しておくと、幅広く検討することができるでしょう。
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ベンチャーキャピタルで働く知人に相談する
ベンチャーキャピタルの内情を知るために、実際に働いている社員が知人にいれば相談してみるのも良いです。
リアルな内情を理解した上で転職しないと、入社後にミスマッチが起きてしまうリスクがあるので、事前に理解を深めておく必要があります。
また、知人のコネクションを活用して、中小規模のベンチャーキャピタルと接点を持てる可能性がありますよね。
知人紹介で採用されるときは、エージェントと違って採用フィーが必要ないので、必要以上に採用基準が上がらないメリットがあります。
末永 雄大
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