今回は、「建築コンサルタントの転職」に関して求人の選び方や今後のキャリアパスについてご紹介したいと思います。
「激務だから」など労働環境を改善するために、転職しようと考える建設コンサルタントは少なくありません。
建築コンサルタントの労働人口はそもそも少ないため、建設コンサルタントは基本的に売り手市場です。
しかし、売り手市場だからといって、安易に転職をするのはおすすめしません。
今の悩みを解決できる会社に転職しないと、同じ失敗を繰り返してしまいます。
そこで今回は、建設コンサルタントの方におすすめの業界・職種、転職成功のポイントについてお話したいと思います。
建設コンサルタントのおすすめ転職先4つ
建設コンサルタントの転職先としておすすめの業界・職種を4つ紹介します。
それぞれの業界・職種に転職するメリット・デメリットを合わせて紹介しますので、どこに転職するかを選ぶ際に役立ててください。
「今の悩みを解決できる業界・職種はどこか」という視点を持って、業界・職種を選択するのが良いです。
建設コンサルの他社に転職する
建設コンサルタントの方の多くは、業界内の他の建設コンサル会社に転職しています。
これまでの経験を活かせるので、即戦力で活躍することができるというメリットがあります。
建設コンサルタントの経験者を評価された上で採用してもらえるので、年収などの条件面は今よりも改善することが可能です。
また、分業制の会社で働いている方は、業務全体を一気通貫でやっている会社に転職することによって、できる仕事の幅が広がります。
建設コンサルタントの仕事の中で、上の図の一部分を担当しているのか、全体を担当するのか、という違いですね。
発注から完成まで一通り実行できる人の方が評価されますし、年収アップに繋がります。
同業界内で転職するときのリスクとしては、企業選びを慎重にやらないとブラック企業に入社してしまう可能性があることです。
つまり、企業の内情を知ることが企業選びにおいて非常に大切になるということですね。
メーカーに転職する
建設関連のメーカーに転職するというのも、選択肢の一つです。
メーカーに転職するメリットとして、建設コンサルタントより激務ではないので、労働環境の改善が見込めることが挙げられます。
ただ、会社によっては非常に激務なので、転職先の企業を間違えると労働環境が改善されない可能性もあります。
また、未経験としての転職になるので、年収などの待遇面はどうしても下がってしまいます。
そのデメリットを許容できるのであれば、メーカーに転職するのはアリですね。
公務員に転職する
建設コンサルタントから技術系公務員に転職する、つまり受注側から発注側になる選択肢もあります。
案件の受注側としての経験やスキルは、発注側になっても活かすことができるので、活躍することができるでしょう。
建設コンサルタントと公務員を比較すると、公務員の方が労働環境が良いので、激務であることに悩んでいる人にはおすすめできます。
ただ、公務員試験に合格するための勉強をする必要がありますし、試験の競争倍率も高いです。
公務員に転職するためには一定の努力が求められることを理解しておいてください。
建設会社に転職する
建設コンサルタントから仕事を受けている建設会社に転職する人も一定数います。
公務員への転職とは逆で、発注者から受注者側に転職するということですね。
建設会社に転職するメリットとしては、モノづくりの現場に直接関われるということですね。
モノづくりに興味がある人にとっては、良い選択となるかもしれません。
懸念点は、建設会社は激務であることが多いので、労働環境が改善される可能性が少ないという点です。
また、未経験分野への転職ですので、年収アップを見込めません。現状維持かダウンだと考えて良いと思います。
【年齢別】建設コンサルタントの転職難易度
建設コンサルタントの転職難易度、転職可能な分野は年齢によっても変化します。
20代・30代・40代に分けて、転職の難易度や転職可能な分野を紹介していきますね。
20代は未経験分野への転職が可能
20代の場合は、建設コンサルタントの中での転職はもちろん、未経験分野への転職も可能です。
30代になってしまうと、20代よりも経験・実績を重視した視点で評価されるので、これまでの経験が活かしにくい未経験分野への転職は難しくなってしまうんですよね。
ですので、営業職や人事職、設計職など、異なる仕事をやりたい人は20代の内に転職することをオススメします。
30代は経験・実績が活かせる分野への転職が可能
30代になると、建設コンサルタントとしての経験やスキルが活かせる分野への転職が現実的です。
例えば、建設業界、ゼネコンなどが該当しますね。
20代のように、未経験分野へ自由に転職するのは難しいので、経験を活かせる周辺の分野に転職しましょう。
もちろん、同じ業界の他社に転職して建設コンサルタントを転職することも可能です。
40代以上は建設コンサルタントとして転職するのが現実的
40代以上になると、経験・スキルを発揮できる会社に転職するのが現実的です。
未経験分野の転職は厳しいですし、転職できたとしても年収などの待遇は大きく下がってしまいます。
ですので、建設コンサルタントとして実力を高めていき、転職市場で高く評価されるように取り組むのが最適な選択肢でしょう。
建設コンサルタントが転職を成功させる方法
それでは、建設コンサルタントが転職を成功させる方法をご紹介します。
方法としては、「知人紹介」「転職エージェント」「求人サイト」の3つに分かれます。
結論としては、知人紹介と転職エージェントがおすすめで、求人サイトはおすすめできません。
求人サイトでは企業の内情が分かりにくく、転職後のミスマッチが起こる可能性が高いからですね。
では、知人紹介と転職エージェントを活用するメリット・デメリットを細かく説明していきますね。
知人紹介(リファーラル)
建設コンサルタントとして他の会社に転職する人は、知人紹介で転職することが多いです。
知人から会社の雰囲気や環境についてヒヤリングすることで、転職後のミスマッチの可能性を減らすことができます。
ただ、色々な企業を網羅的に知った上で選択できるわけではないので、そのようなリスクがあることは覚えておきましょう。
転職エージェントに相談する
転職エージェントに相談することで、企業の内情について教えてもらうことができますし、面接対策など内定獲得に必要なサポートをしてくれます。
建設コンサルタントの方の場合、建設業界に特化している転職エージェントを活用するのが良いです。
大手の転職エージェントよりも企業の内情に詳しいので、リアルな情報を聞いた上で意思決定することが可能です。
また、企業との条件交渉もやってくれるので、年収を含めた待遇面を考慮してくれますよ。
建設コンサルタントの転職に強みを持っているキャリアコンサルタントを以下でご紹介しますので、転職を検討している人は相談してみることをおすすめします。
転職成功率を高めたいなら
ここまで、転職先としてオススメの業界や職種、年齢と転職可能性などを解説してきました。
しかし、経験したことのない業界や職種を提示されても「実際どれが自分にあっているのかわからない」という方が多いのではないでしょうか?
仕事内容に興味がある、年収が上がるから、となんとなくで転職先を決めてしまい、「思っていたのと違った」と後悔してしまう失敗は実は非常に多いです。
転職エージェントを利用すると、キャリアのプロが第3者の目線から、客観的にあなたの志向性やキャリアプランにあった求人を紹介してもらうことができます。
末永 雄大
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