今回のテーマは、「ホテルマン」からの転職です。
この記事では「仲居、フロント、コンシェルジュ、ベルボーイ」などの職種の方をターゲットとしています。
近年、ホテルマンからの転職を希望される方が増えています。読者の方の中にも「現職を辞めて転職しようか」とお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
土日休みが良い、勤務時間を短くしたい、中抜けが結構しんどい、残業代が少ない、正直辛いかと思います。
こういったホテルマンの悩みを解決したいのであれば、結論キャリアアップを目指すしかありません。
何故ならキャリアアップをすることは選べる立場になるということです。
土日休み、年収を上げることも可能です。
しかし、一足飛びにキャリアアップすることは難しいため、まずは選択肢を増やすことができる転職をすることが重要になってきます。
そこで今回は、キャリアアップができる「ホテルマン」の転職方法をお伝えしたいと思います。
目次
ホテルマンからの今後の選択肢
「ホテルマンを続けるべきかどうか悩んでいる」方の今後の選択肢としては大きく分けると2つあります。
簡単にいうと、現職に残るか残らないかです。
どちらの選択をするにしても、現状に不満があるならそれぞれ取るべき行動がありますので、以下で解説していきます。
もし、どちらにするべきかを迷っているなら、まずは以下からすべらないキャリアエージェントにご相談ください。
弊社は初回の面談では、どのようなキャリアの悩みを抱えているのかを中心に伺っており、希望がなければ求人の紹介は致しません。
そのため、「転職するべきかどうかわからない」というお悩みにも、徹底的なヒアリングを通じて、転職の有無からアドバイスいたします。
では、転職をする場合と現職に残る場合の場合の二通りについて詳しく説明していきますね。
1.覚悟を持って転職に踏み切る
結論、あなたが20代かつホテルマンとしてのキャリアから脱却したいと思うのであればご転職を視野に入れても良いと思います。
というのも年齢が上がるにつれ下記3つの問題があるからです。
- 企業の採用目線が上がってしまう。
- 転職志望者の市場価値が下がる。
- 転職の選択肢が減る。
以下でそれぞれの理由を紹介していきます。
①企業の採用目線が上がってしまう
転職を希望する場合、年齢が上がるにつれ企業の採用目線が上がっていきます。
中途採用は基本的に即戦力採用を目的にしており、未経験者を採用することは「新卒」を採用するのと同じことになります。
即戦力採用の中途採用において、企業側が求職者に求めるものは下記4点です。
- 人間性
- スキル
- 経験
- 年齢
上記項目の経験やスキルが特に乏しい傾向にあるホテルマンの方は、即戦力として高く評価されない傾向にあります。
もちろん、人物面は非常に良い方が多いのですが、転職希望者の年齢が上がるにつれ、企業側から求められるレベルが高くなってしまいます。
人物が良いのに転職で苦労するのは悔しいと思います。そういった意味で我々のような転職エージェントを活用することで、書類では伝わらない貴方の魅力を代行して電話や「推薦文」(エージェントが魅力を記載した文章)にてお伝えすることができます。
そのため、書類通過率は通常エントリーよりも高く、面接対策まで行うため貴方にとって強い味方になれると思います。
②転職希望者の市場価値が下がる
ホテルマンの方にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、転職市場には「市場価値」という考え方があります。
市場価値とは「転職市場における人材の需要と供給、個人のスキルや経験などを踏まえた上での転職希望者個人の価値を表す指標」のことです。
その市場価値という観点で見た際に「ホテルマンという職種」は市場においてあまり評価されない傾向があります。
市場価値が高い人材というのは、業界・職種において他社から引合いになる人材を指します。そういった意味で、ホテル業界からホテル業界への転職は、良いかと思いますが、異業界へ転職する場合は、スキルや経験に乏しいと言わざるを得ません。
③転職の選択肢が減る
新卒でホテルマンとして就職した多くの方が、年齢が上がるにつれて、ホテルマン以外の職業への適性がどんどん下がっていき、転職する際の選択肢が減っていきます。
ゆえに転職を決意するのであれば、選択肢の多い20代が良いといえます。
覚悟を持って転職に踏み切るには
覚悟を持って転職に踏み切るために下記3点を意識されることをオススメします。
- ご自身の現状を「客観視」できるようにすること
- ご自身の転職における「優先順位」をつけること
- 「トレードオフ」を意識すること
少し厳しいことをお伝えすると、企業や事業を存続させるためには『売上』がなければいけません。
そういった意味で、即戦力採用を企業側としては考えます。
もし「現職からの逃げ」や単純な「給与up」を視野に入れて転職活動をされますと、ご自身の市場価値や転職のトレードオフができないことで、結果的に納得のいく転職ができず、安易に企業を決め短期離職を繰り返してしまうことがありますので、注意が必要です。
弊社、すべらないキャリアエージェントでは、転職者の相談に乗るCA(キャリアアドバイザー)と企業の採用の相談に乗るRA(リクルーティングアドバイザー)を兼任しています。
そのため、両方の特徴を把握した上での求人の紹介ができるという強みがあり、実際に書類選考通過率は大手の6倍、内定率は4倍と圧倒的なサポート力が特徴です。
2.ホテルマンとしてのキャリアを磨く
一方、年齢が30代以上の場合は、異業界への転職はせずにホテルマンとしてのキャリアを磨くことをオススメします。
正直な話、企業を選ばなければご転職は可能ではありますが、選択肢は非常に少ないといえます。
その主な理由として下記2つが挙げられます。
- 30代以降の採用の場合「管理職」としての役割を期待するため。
- 未経験の30代を採用した場合組織文化に乱れが生じる可能性があるため。
①30代以降の採用の場合「管理職」としての役割を期待するため
前述でもお伝えしましたが、採用基準が上がるだけでなく、企業側も30代からは「管理職」を採用したいと考える傾向にあります。
そのため、自社にないノウハウや知見などを若手に伝え、一人前に育てることを期待しておりますので、30代で未経験者を雇用することはなかなか難しくなります。
②未経験の30代を採用した場合組織文化に乱れが生じる可能性があるため
もし仮に未経験の30代を採用した場合一概にいえませんが、組織文化に乱れが生じる可能性があります。
といいますのも、企業によっては30代前半で管理監督者ポジションに就いている人材もいますから、部下が自分より年齢が上というマネジメントしにくい状況にもなりえます。
それを回避する意味でも企業は、よほど離職率が高く採用に苦戦しているなどの特別な事情がない限り、30代以降は経験者しか採用しません。
30代のベストな選択肢はホテルマンとしてのキャリアの継続
最終手段として、知人紹介で転職をされるという方法もあります。知人のお墨付きがあれば転職しやすいわけです。
しかし、やはり安易に未経験分野に転職されるのではなく、ホテルマンとしてのキャリアを活かせる選択肢を考える方がベターです。
以下では、今後ホテルマンを続けた場合のキャリアと民間企業に転職した場合のキャリアをそれぞれ紹介します。
ホテルマンを続ける場合の選択
支配人クラスを目指す
30代以降の方は転職をせずにホテル業界で役職を与えてもらえる人材になることを当面の目標として仕事をする方が良いかと思います。キャリアアップを続けていき、最終的には自分の所属しているホテルの支配人クラスや海外支店の立ち上げなどが現実的なキャリアになります。
未経験から民間企業へ転職する場合の選択
まずはホテルマンとしてこれまで勤めてきた方々に身についているスキルを洗い出してみましょう。
強み
弊社に過去ご相談いただいた方々とやり取りさせていただいたところ、ホテルマンの強みとして下記5つがあると感じました。
- ホスピタリティが高い
- トラブル対応など臨機応変に対応するスキルが高い
- リスク想定をして先手を打つことができる
- コミュニケーション能力が高い
- 人の笑顔、感謝されることが好き
そのため、この5つを活かすことができる職種や業界をおすすめしています。
弱み
一方弱みとしては以下の4つがあると感じました。
- ホスピタリティが強すぎる点
- 専門スキルがない
- 利益を上げる意識が乏しい
- 自分のサービスに対しての給与が払われているがボランティアになりがち
自主で転職活動をされる場合はこういった点を認識して進められると良いでしょう。
ホテルマンの経験を活かせる職種・業界
ホテルマンの方は基本的に未経験の業界に行くことになるわけですが、決して高望みをしてはいけません。というのも、何度もお伝えしている通り、転職はトレードオフだからです。
あまり選択肢としては多くありませんが、結論、ほとんどの方が営業職になります。
多くのサイトでは、事務職なども挙げられていますが、事務職は現在、派遣社員や契約社員の割合が多く、未経験の方が正社員で採用される割合が少ないのです。また、派遣事務の方が給与が高いこともあります。経験豊富な事務職であれば採用幅が広いのですが、未経験となると非常に難しいのが現実です。
そういった意味から営業職は、未経験からでも挑戦ができることが特徴です。
しかし、読者の中には「営業」に対して偏ったイメージを持たれているケースがあり、なかなか営業職に踏み切ることができていない方もいるかと思いますので、営業職経験後のキャリアについても触れておきたいと思います。
具体的な内容については下記でご紹介しております。
営業職の経験は、市場価値を底上げしてくれます。
企業を選べる立場になるということです。
営業職は「売上を作る職種」です。であれば、営業経験後は上流工程である、「マーケティング職」「企画職」「人事職」などの高度な職種に転職することができます。
つまり「営業職」を経験した後はキャリアの選択肢を広げることが可能と言えます。
ホテル業界から不動産業界への転職はアリ?
不動産業界への転職は、「年収を上げる」「営業経験を身に付ける」という目的であればアリです。
とはいえ不動産業界で扱う商材にも「賃貸・投資・都市開発・戸建」など、種類があり、扱う種類によっては激務になることもあります。
そのため、キャリアアップのために不動産業界への転職をすることはオススメできますが、企業の見極めは一定必要になります。
そういった企業の見極めを失くすためには、とことん企業分析をするか、転職エージェントの利用がオススメです。
特に、不動産への転職を希望する女性の方には「リクルート住まいカンパニー」のカウンター職がオススメです。
理由としては、福利厚生が充実していて育児をしながら働くこともできる上に、ホテルでの経験が会社の顔であるカウンター職に活用できるからです。
親和性が高い業界は?
ホテルマンに備わっている強みを活かせる業界としては「人材業界」が挙げられます。
詳しくは下記記事で紹介していますのでご覧ください。
基本的に営業経験がないと人材業界は、書類選考がなかなか通らないのですが、弊社のような人事採用と強いコネクションがある場合は、そのまま採用担当に連絡を入れてプッシュすることで通過を狙います。
そのほかの選択肢としては、業界問わず、営業職を狙っていくこと。
また営業職の中では、スキルだけでなく人物を高く評価してもらえるリクルートグループへの転職もオススメできます。
ホテルマンからの転職を成功させるために
少々厳しい現実をお伝えしましたが、ホテルマンから他業種への転職は難しく、ホテルマンを続けるといった選択肢も視野に入れる必要があるかと思います。
残念ながら30代の場合は、選択肢の幅が狭くなり、大幅な年収ダウンにも繋がってしまうため、慎重に考えて頂きたいと思います。
今、悩んでいる20代のホテルマンの方は自分の将来にとってどのような舵取りが適切かしっかりと検討するようにしてください。
以下では、これから転職する場合の2つの方法を紹介しますので、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
求人媒体などを見てご自身のみで転職活動をする
大手の求人サイトを見て、多数の選択肢から自分の力で転職活動をする方は多いのではないでしょうか?
求人媒体から転職活動をすることのメリットは「求人数の多さ」と「自分のペースで安心して転職できる」ことです。
求人の多さはやはり大手だからこそのメリットではありますが、自分だけで転職をすると「客観的な意見をしれない」や「給与交渉、面接日程調整を自分で行う必要がある」といったデメリットも存在します。
以上より求人サイトの利用は、ある程度自分の市場価値に自信があり、時間的余裕がある人にオススメです。
転職エージェントを活用して転職活動をする
次の転職方法は、転職エージェントを利用することです。
転職エージェントを利用するメリットは多数ありますが、「転職者にとってミスマッチのない、希望に合う企業を紹介してくれる」、「面接日程調整などの面倒な作業を肩代わりしてくれる」、「エージェント推薦をもらえるので採用確度が高い」などです。
エージェントはあなたの現状や、希望の職種をヒアリングした上で企業の求人を紹介してくれるので、求人を探す手間も省け、よりマッチしたものが見つかりやすいです。
また、一番のメリットはエージェントを利用することで採用の確率が大きく上がることです。
エージェントはあなたの志望動機や、面接といった1人では対策できないことを添削してくれ、その上で企業に推薦をしてくれるので書類通過率が通常の応募と比べて大幅に上がります。
そんな良いことばかりに聞こえる転職エージェントですが、デメリットもあります。
エージェントといっても様々ですので、「エージェントによってスキルに差がある」、「転職を無理に勧められ、希望通りの転職ができない」といったこともあります。
以上より、現職が忙しい方や、自分1人での転職活動に不安がある場合は転職エージェントの利用をオススメします。
また、利用する際にはリスクを避けるために大手のエージェントを2,3社、中小のエージェントを1,2社登録するのがオススメです。
結局、ホテルマンは転職すべきなのか?
はっきりといって、ホテルマンからの転職は難しいです。
転職難易度は年齢によっても変わり、20代であれば可能な転職も30代になると難しくなることもあります。
また人によっては、他業界へ転職せずにそのままホテルマンとして支配人を目指す方がキャリアアップを望める場合もあります。
転職エージェントは、そもそも転職をすべきかどうか?ホテルマンのままキャリアアップをするべきか?といったところから無料で相談に乗ります。
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