販売職として働いている人のほとんどは、定年まで働くわけではありません。早い段階で転職を検討する人も多いです。
しかし、販売職からの転職は「専門的なスキルがない」ことを理由に、難しいのではないかと考えている人もいます。販売職からおすすめの転職先を理解し、適切な強みをアピールできれば転職成功率は高められるでしょう。
今回は、販売職からの代表的な転職理由や経験を強みに変える方法を解説します。この記事を参考にして、販売職からの転職成功率を高めましょう。
目次
販売職からの転職は難しい?
販売職からの転職は、適切な方法で転職すれば難しくありません。販売員から転職する人は多く、培ったスキルや経験なども活かしやすいのが特徴です。
特に、顧客と近い距離感で話す経験が豊富にあり、サービス業全般に活かすことができます。
また、未経験からの転職でも問題ありません。未経験では、20代のうちに転職すると成功率が高いと言われています。20代の転職は、スキルや経験などの能力重視でなく、ポテンシャル採用が多いからです。
これから販売職からの転職を考えているなら、自分自身の転職市場価値を理解することが大切です。
転職市場価値の理解のためには、
- 自己分析
- キャリアの棚卸し
- 転職先での求められるスキルのリサーチ
などが必要になりますが、これを全て一人でやるのは難しいと思いませんか?
実際に、一人で実施しようとして自己分析のやり方を誤り、面接でうまくアピールできずにお見送りになってしまった転職者がいました。
そこで、すべらないキャリアエージェント
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上記3つをプロの視点から一緒に分析するだけでなく、その結果をどのように面接に取り入れればいいのかをアドバイスしています。
転職を考えている人は、ぜひご相談ください!
販売職からの代表的な転職理由
販売職からの転職で代表的な転職理由は、下記の3つです。
- 苦情やクレームが多い
- 残業が多く休日も不規則
- 専門的なスキルが身に付けづらい
販売職だからこそ得られることもありますが、販売職特有の悩みも多いです。顧客と身近に接する職種だと、顧客からの苦情やクレームが多く、精神的な辛さを感じてしまう人もいます。
なぜ上記のような転職理由が多いのかや転職理由別のポイントを理解しておくと、転職活動を迷わず進められるでしょう。
苦情やクレームが多い
販売職として働く中で、苦情やクレームが多いことが転職したいと思う理由の1つです。販売職では、顧客と関わる機会が多いため、顧客からの反応を直接受け取ります。顧客の中には「クレーマー」と呼ばれる人もおり、理不尽に苦情やクレームを受けることも多いです。
販売職として働いている立場から、どれだけ理不尽でも言い返すことはできません。時には、名指しで苦情やクレームを受けることもあり、精神的なダメージを受けやすいです。
精神的なダメージを受けやすいため、苦情やクレームを原因に転職する人が多いと言えるでしょう。苦情やクレームが原因で転職を考えているなら、人と関わる機会が少ない仕事への転職がおすすめです。
残業が多く休日も不規則
残業が多く休日も不規則になりがちなのが、販売職の特徴です。基本的に、店舗が営業している時間だけでなく閉業後にも、何かしらの仕事をしなければいけません。そのため、残業が多くなりがちです。
販売職によっては残業代が出ないこともあり、不満を抱える原因となってしまいます。残業代を不満に感じ転職を考えているなら、時間を的確に管理してくれている仕事へ転職しましょう。
また、販売職は休日も不規則になりがちです。店舗の営業を中心にシフトが決まるため、休日も休みにはなりません。休日だけでなく祝日出勤となることもあり、プライベートの時間を確保しづらいです。
カレンダー通りの休みを確保したいなら、販売職以外の事務職や経理職などをおすすめします。
専門的なスキルが身に付けづらい
販売員として働いていると、専門的なスキルが身に付けづらいことが転職理由として挙げられます。仕事内容は、商品を顧客に対して販売するのがメインとなるため、毎日新しいスキルを身に付けられるわけではありません。
そのため、長期的に働こうと考える人は少ないです。特に、年齢が若ければ若いほど「将来に繋がらない」と不安に感じてしまいます。
さらに、店長やマネージャーなどの役職を経験しづらいのも、転職を検討する理由の1つです。販売職では、店舗型に店長やエリアマネージャーがいるため、後発で役職を獲得するには時間がかかります。
販売職は入社しやすい分、入社後に得られるスキルが少ないため転職を考える人が多いのが特徴です。
販売職からおすすめの転職先
販売職からのおすすめの転職先は、下記の3つです。
- 営業職
- 事務職
- 経理職
上記3つの職種なら、代表的な転職理由をカバーしつつ転職が可能です。職種別の特徴や平均年収、転職時のポイントなどを理解しておきましょう。
また、上記の職種は販売職からでも転職しやすく、培ったスキルも活かせる可能性が高いです。これから転職を考えている人は、どの職種が向いているのかを見極めておきましょう。
営業職
営業職は、未経験からでも転職しやすいだけでなく、販売職でのコミュニケーションスキルも活かせます。 基本的には、顧客に対して商品やサービスを営業することになるため、販売職と大きな違いはありません。
しかし、販売職と同様、残業があるのがデメリットです。営業職は、クライアントメインで働くことが多いため、休日も不規則になるかもしれません。
法人営業と個人営業の平均年収は、下記の通りです。
- 法人営業:447万円
- 個人営業:424万円
営業職には、法人営業と個人営業があり、特徴が異なります。大きな案件の営業をしたいなら法人営業がおすすめです。反対に、個人の顧客へ営業をしたいと考えているなら、個人営業をおすすめします。
事務職
事務職は、販売職のように人と関わる機会は少なく、デスクワークがメインとなります。顧客と直接関わる機会は減るため、苦情やクレームを受ける可能性は低いです。
また、販売職のように体に負担がかかることも少ないため、身体的・精神的な理由で転職したいと考えている人におすすめです。
「doda|平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、事務職の平均年収は334万円となっています。男性の方が平均年収は高いですが、男女共に300万円台です。
ただ、事務職は男女共に人気が高いため、未経験からの転職難易度はやや高めです。未経験から事務職へ転職したいなら、資格を取得するか転職エージェントの利用をおすすめします。
経理職
経理職は、事務職と同様にデスクワークであり、企業のお金関係の管理を行っています。ノルマがなく、精神的に辛い思いを感じづらいのが特徴です。経理の仕事経験があると、再転職後に重宝される可能性が高いため、経験しておくことをおすすめします。
「Rep&Expertの調査」によると、経理職の平均年収は450万円となっています。日本人の平均年収が、436万円のため、比較しても年収が高いです。
また、経理職も人気があり、未経験から簡単に転職できるわけではありません。経理職として働くなら「簿記」の資格を取得することをおすすめします。 簿記を保有していれば、転職しやすいだけでなく、転職後も活躍できるでしょう。
販売員からの転職で活かせるスキル
販売員から他の職種へ転職しても活かせるスキルは、下記の2つです。
- コミュニケーションスキル
- 売上管理で培ったパソコンスキル
販売職は、専門的なスキル以外の幅広く汎用性の高いスキルを身に付けられます。専門的なスキルがないことを嘆くのではなく、応用力があり、様々な場面で活かせるスキルがあることをアピールしましょう。
コミュニケーションスキル
販売員からの転職で活かせる代表的なスキルは、コミュニケーションスキルです。コミュニケーションスキルには、人と仲良くなることだけでなく、カウンターセールススキルやクロージングスキルなど様々あります。
販売職では、これらを網羅的に培えるため、どんな仕事についても応用できるでしょう。特に、営業職では高度なコミュニケーションスキルが必要となります。
販売職の経験で、初めから営業ができれば即戦力として採用される可能性も高いです。
売上管理で培ったパソコンスキル
売上管理で培ったパソコンスキルも、販売員からの転職で活かせる代表的なスキルの1つです。販売職でも、売上や数字をを管理するためにITツールやシステムを使用します。業務の中で培ったパソコンスキルは、転職後も幅広く活用できるでしょう。
特に、事務職や経理職への転職を考えている人にとっては、大きな強みとなります。デスクワーク中心の仕事となり、基礎的な能力は即戦力としてアピールできるでしょう。
販売職の経験を強みに変える方法
販売職の経験を強みに変える方法は、自己分析を行うことです。販売職といっても、職種は様々であり、仕事によって学べる分野は異なります。自己分析を行い、自分自身がどのようなスキルを身に付けたのかを明確にすることが大切です。
自分自身に何ができるのかを具体的にアピールできれば、転職成功率も高められるでしょう。
自己分析が苦手な場合には、周囲の人の協力を得ることをおすすめします。自分自身では当たり前だと思っている経験も、他の人から見れば貴重な経験かもしれません。1つでも貴重な経験があれば、強みを最大限アピールできるでしょう。
転職活動では、他の転職希望者と被らないように、差別化を意識してアピールすることが大切です。
販売職からの転職は難しくない!
販売職からの転職は、難しくありません。しかし、自己分析を適切に行なった上で、正しい転職先を見つける必要があります。
未経験業界への転職を考えている場合には、差別化を図り、販売職の経験を活かして活躍できることをアピールしましょう。
販売職として同じ仕事をしていても、転職を視野に入れているかどうかで考え方が異なります。考え方次第では、面接官を納得させられるような経験にもなるでしょう。
販売職からの転職を目指しているなら、販売職として働いた経験を強みに変え、面接官へアピールできるかどうかが重要です。
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末永 雄大
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