グリーへの転職、「新規事業」のグロース担当について

グリー株式会社の【新規事業】グロース担当（Webマーケティング・SEO）の求人をご検討されているとの事。

この求人を検討する上での、入社後の大変さやリスク・デメリットなどを想定しておきたいとの事ですね。

結論から言えば、ネーブルさんはSEOのコンサルティング会社で営業・SEOコンサルタントとしての経験だと思うので、
メディアサイドのWebマーケティング担当になれるというのは一般的にはキャリアアップになりますし、
デメリットはなく、メリットが大きいような印象があります。

ですので、ここでは新規事業である点とコンサルタント・代理店サイドから、メディアサイドに転職する上での大変さなどについてお話できればと思います。

GREE社に限らずですが、大手企業での新規事業は既存事業と比べてキャッシュを稼がず赤字がしばらく続くために、
社内で肩身が狭かったりする可能性はあります。
実際、一定期間で黒字化ができなければ、新規事業自体が頓挫・閉鎖というリスクはあり得ます。

仮にもしそうなってしまった場合、社内でSEOの知見を活かせる他の事業・メディア・部署があるか、
もしくは、SEO知見しかなくても、他のポジションを任せてもらえるのか？（しかもそのオファーがネーブルさんの志向にとって魅力的か）という事は考えておいた方が良いでしょう。

ただ、極論、もし社内でポジションがなくなってしまったとしても、自社メディアの運用・マーケティング経験は希少性があるため、
他社からの引き合いは普通にあると思うので、損はないようにも思えます。

あとは、新規事業自体、常に変動要素が高いため、朝令暮改がしょっちゅうと思います。
そうしたタフな現場に身を置く覚悟があるかは重要ではないでしょうか。

また、もう一点、自社メディアのマーケティングサイドに転職するリスクとして、
基本はキャリアアップですが、より全体最適発想を持つ必要があると思います。

例えばですが、検索エンジン上の最適化や流入の最大化だけでなく、CVや売上・利益まで意識した上で打ち手を考えなければならない等です。

また、社内の事業部など利害関係社が増えるため、そうした異なるミッションを持った人たちをうまく調整して業務を進める必要があり、
営業やコンサルタントは個人成果さえ出していれば自由であったと思いますが、自社メディア運用においては、そうした社内調整にストレスを感じる人もいるかもしれません。