コールセンターSVから転職は不利?管理者を経験した強みや未経験転職のコツ

コールセンターのSVから転職は不利?
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「コールセンターSV(スーパーバイザー)からの転職は不利?」や「コールセンターSVでの経験を活かせる強みを知りたい」と考えている人は多いです。

コールセンターSV(スーパーバイザー)は、専門的なスキルがなく転職・再就職に不利だと考える人もいますが、正しい方法で転職活動をすれば転職成功率を上げられます。また、経験を活かしやすい転職先を理解しておくのも重要です。

今回は、コールセンターSVの転職事情や、未経験から転職できる業界や、おすすめ転職先について解説します。この記事を参考にして、コールセンターSVからの転職を成功させましょう。

コールセンターSVは転職に不利?

コールセンターのSV(スーパーバイザー)は、転職活動で不利になる可能性は低いです。

「コールセンターのSVは転職に不利」「コールセンターのマネージャーはキャリアにならない」と感じている人は、下記項目を理解しておきましょう。

  • 専門的スキルが身につけづらい
  • 正しいやり方なら正社員への転職も可能

コールセンターのSV(スーパーバイザー)からの転職を考えているなら、上記ポイントを理解した上で適切な企業選び・面接対策をしなければいけません。

上記を知らずに転職活動をしても、希望する企業へ転職できる可能性は低いです。まずは、上記2つについて詳しく理解しておきましょう。

SV(スーパーバイザー)は専門スキルが身につけづらい

専門的スキルが身につけづらいことが、コールセンターのSV(スーパーバイザー)からの転職で不利と言われる理由です。

転職・再就職する際には「転職先で活用できる資格や経験が必要」と思っている人も多く、先入観から転職に不利だと感じてしまっているのかもしれません。

専門的な経験や資格が必要な業界の中にも、未経験で担当できる仕事はあります。例えば、会計事務所では公認会計士や税理士資格を保有している人が中心となって働いています。しかし、無資格者でも働くことができ、仕訳や書類作成の補助であれば担当可能です。

また、転職先の業界に関する専門的なスキルがなくても、コールセンターSVを経験したからこそ身に付いたスキルもあります。コミュニケーション能力や判断力は、どんな業界へ転職しても活かせるスキルです。

選考では、どのように伝えるかで合否が異なることもあります。コールセンターSVの経験が、転職後に活かせることを具体的に伝えましょう。

正しいやり方なら正社員への転職も可能

コールセンターSV(スーパーバイザー)からでも、他業種の正社員へ転職可能です。

コールセンターSVからだと「スキルが無いから契約社員や派遣社員しか無理なのではないか」と思うかもしれません。

しかし、転職先企業について調査を重ね、求める人材にマッチすれば正社員へ転職できます。正しいやり方で転職するためには、自分自身と転職先企業について理解し、転職時の注意点を理解しておくことが大切です。

転職エージェント末永
転職エージェント末永

リクルートエージェントは日本トップクラスの転職エージェントで、飲食業や小売業、コールセンターSV(スーパーバイザー)の転職支援実績も豊富です。転職する際はまずは登録して、自分にあった仕事を紹介してもらうことをおすすめします。

コールセンター管理者(マネージャー)経験の強み

コールセンター管理者(マネジメントポジション)の経験によって得られる強みは、下記の3つです。

  • ヒアリング力
  • 提案力
  • 判断力

ヒアリング力は、コールセンターとして電話を受けるだけでも身に付けやすいスキルです。しかし、提案力や判断力は、コールセンターSVとして管理を経験したからこそ身に付くスキルです。

どんな仕事についても求められるため、転職後にどんな場面で活かせそうかまでを考えておきましょう。

ヒアリング力

コールセンターSVでは、顧客からの電話にも対応します。電話対応を重ねることで「顧客が本当に求めていることは何か」を探る能力が身に付きます。これが「ヒアリング力」です。

ヒアリング力は、ただ話を聞けば良いわけではありません。人には、顕在ニーズと潜在ニーズがあります。

顕在ニーズは、顧客自身が求めていることを自覚している状態であり、潜在ニーズは顧客自身も気付いない欲求のことです。潜在ニーズを引き出せなければ、顧客は本当の意味で満足しません。

ヒアリング力は、営業職・販売職で活かしやすい能力です。営業・販売職では、顧客の潜在ニーズを引き出し、適切な商品やサービスを提供できるかどうかが鍵となります。

提案力

コールセンターSVとして働くことで、提案力も身に付けられます。コールセンターSVは、日々挙がる様々な問題に対して、適切な解決策を提案しなければいけません。

過去に事例が無いトラブルが起きたとしても、コールセンターSVとして顧客に満足してもらえるようにその場で対応することもあります。適切な提案ができなければ、クレームに繋がる恐れもあるからです。

提案力を活かすためには、企画・開発職がおすすめです。コールセンターSVとしての経験を活かせば、常に新しいことを提案し、実現していけるでしょう。

また、どんな仕事でも上司や同僚、取引先への提案が必要になることも多いです。

判断力

コールセンターSVとして働くことで、判断力を身に付けられます。コールセンターSVの仕事では、顧客の要望に対して的確な回答をしなければいけません。

「この顧客は何を求めているのか」を正確に汲み取り、どんな回答が適切なのかを考える必要があります。また、判断までに時間をかけられないため、瞬時の判断力を磨くことができるでしょう。

コールセンターSVで培った判断力を活かすなら、他業種のコールセンターへの転職がおすすめです。コールセンター業務に不満がないなら、咄嗟の判断力は他のコールセンターでも存分に発揮できます。

コールセンターSVからおすすめの転職先

コールセンターSV(スーパーバイザー)からおすすめの転職先は、下記4つです。

  • 営業・販売職
  • 受付・フロント業務
  • 他業種のコールセンター
  • 他業種のSV(スーパーバイザー)

転職先を選ぶ際には「コールセンターSVでの経験を活かせそうかどうか」を基準に考えてみましょう。コールセンターSVは、人と接したり管理するのが主な業務となるため、仕事内容が似ている転職先の方が能力を活かしやすいです。

営業・販売職

コールセンターSV(スーパーバイザー)からの転職では、営業・販売職がおすすめです。

営業・販売職は、個人や法人営業に関わらず、人と接する仕事です。コールセンターSVで培ったヒアリング力や提案力、判断力の全てを活かせるため成果を上げやすいでしょう。

営業では、ヒアリングが重要です。正しいヒアリングができていなければ、どんな商品を提案するのか判断を間違えてしまいます。判断を間違えれば、提案力が優れていても顧客には響きません。

以上のように、コールセンターSVでの経験で培った能力全てを活かせるのが営業・販売職であるため、人と関わる仕事が好きな人にはおすすめです。

受付・フロント業務

コールセンターSV(スーパーバイザー)からの転職では、受付・フロント業務もおすすめです。

受付・フロント業務は、従事する人数が少数のため、煩わしい人間関係を気にせずに仕事ができます。人と接することは好きだけど、社内の殺伐とした人間関係が苦手な人は受付・フロント業務を検討しましょう。

また、受付・フロント業務はコールセンターSVの経験を活かしやすいです。来客対応だけでなく、電話対応も多いためコールセンターSVで培った能力を活かせます。

人間関係の煩わしさを理由に転職したいと考えており、コールセンターSVでの経験も活かしたいなら受付・フロント業務への転職がおすすめです。

他業種のコールセンター

コールセンターSV(スーパーバイザー)からの転職では、他業種のコールセンターへの転職もおすすめです。

業界が違っても、コールセンターとしての働き方が大きく変わるわけではありません。これまでの経験をフルに活かせることもあり、他のコールセンターへの転職は内定獲得率が高いです。

コールセンターがある業種は情報通信業(カスタマーサポートセンター等)、金融業・保険業(保険に関する案内)、サービス業(購買の勧誘)、製造業(食品メーカー等)が挙げられます。

他のコールセンターへの転職を考えているなら、下記ポイントで判断するのがおすすめです。

  • 企業内か外注(受託)かどうか
  • 規模が大きいかどうか
  • インバウンドかアウトバウンドかどうか

コールセンターでも、上記のように違いがあり、特徴や離職率も異なります。また、規模が大きい方が優秀な人材が集まりやすいため、自分自身のスキルアップにも繋がります。

他業種のSV(スーパーバイザー)

コールセンターSV(スーパーバイザー)として培ったマネジメント力や業務改善のスキルは、他業種でも高く評価されます。

特に、店舗運営や物流、製造、小売、飲食などの現場でもSV(スーパーバイザー)のポジションは存在し、スタッフ管理や業績向上といった共通の課題に取り組む場面が多くあります。

業界は異なっても、現場をまとめるリーダー(マネージャー)としての経験は大きな武器です。これまでのSV経験を活かしながら新しいフィールドにチャレンジしたい方には、他業種のSV職への転職が非常におすすめです。

コールセンターとは異なる環境で、より広い視野とスキルを手に入れるチャンスになるでしょう。

コールセンターSVから転職する際の注意点

コールセンターSV(スーパーバイザー)から転職する際の注意点は、下記4つです。

  • 職務経歴書に仕事内容を細かく記載する
  • 転職理由を志望動機に織り交ぜる
  • 適応力を面接官にアピールする
  • キャリアプランを説明し前向きな転職をアピール

コールセンターのSVから転職する際に、注意点を理解していないと面接官に適切なアピールができません。

面接官は「前職の経験を活かして転職後も活躍できそうかどうか」を判断しています。コールセンターSVだからこそ得られた経験をもとに、上記を意識して選考に臨むことが大切です。

職務経歴書に仕事内容を細かく記載する

コールセンターSVから転職する際には、職務経歴書に仕事内容を細かく記載しましょう。概要を記載するだけでなく、人数の規模や対応件数、マネジメント業務など細かく記載するのがコツです。

売上成績や個人目標(組織目標)にもとづいた実績や達成率を明確に記載すれば、面接官もイメージしやすくなります。自分自身が担当していた仕事を詳しく記載し、面接官に「自分はこういう人です」とアピールすることが大切です。

転職理由を志望動機に織り交ぜる

コールセンターSVから転職する際には、転職理由を志望動機に織り交ぜましょう。転職理由は、ポジティブに伝え、転職先企業を志望した動機に一貫性を持たせることが大切です。

転職理由と志望動機で矛盾が生じると「どちらが本当の理由なのか」と相手を混乱させてしまいます。

また、転職先で転職の目的が実現できるかどうかも併せて伝えましょう。転職先企業でなければ目的を達成できないことを明確にすることが重要です。

適応力を面接官にアピールする

コールセンターSVから転職する際には、適応力を面接官にアピールしましょう。

コールセンターSVの仕事は、顧客からの様々な質問や要望に対して、瞬時かつ的確に答えなければいけません。誰でもできるわけではなく、経験や慣れが大切であり、どんな仕事でもすぐに適応できます。

例えば、転職先で経験したことが無い仕事を頼まれた時には「自分にできるかどうか」を瞬時に判断しなければいけません。特に、取引先から疑問を投げられた際には、瞬時かつ的確に回答できるかどうかがその後にも影響します。

適応力を面接官にアピールできれば「環境が変わっても活躍できそうだ」と感じてもらいやすいです。

コールセンターSVから転職はアピールが大切

コールセンターSV(スーパーバイザー)からの転職・再就職を成功させるには、管理者(マネージャー)として培ったスキルや経験を、いかに効果的にアピールできるかが重要です。

男女問わず、リーダーシップやマネジメント経験は多くの業界で高く評価されます。とはいえ、自分の強みを客観的に整理し、企業が求める人材像に沿って伝えるのは簡単ではありません。

「どんな仕事が向いているかわからない」「自分の経験が他業界で通用するか不安」という方は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。プロのサポートを受けながら、自分の市場価値や可能性を知ることで、より納得感のある転職が叶うでしょう。

男性・女性を問わず、コールセンターSVとしての経験を活かして次のキャリアプランに踏み出したい方は、まずは転職エージェントに登録してみてください。

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末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」