今回のテーマはズバリ「保育士からの転職」です。
夢を持って保育士として就職をしたものの、働くうちに労働時間の長さに比例する賃金を得ることができず、割に合わないなどの理由で転職を考えていらっしゃる読者の方も多いことでしょう。
実際に下記のような悩みはありませんか?
- 年収を上げたい
- 土日休みが欲しい
以下では、保育士から転職を考えていらっしゃる読者の皆様の上記のようなお悩みを解消していきたいと思います。
目次
保育士の方々が持つ転職への理想と現実のギャップ

結論から言うと、保育士から民間企業への転職はぶっちゃけ難しいです。
転職候補者が抱きがちな理想
求職者の方々は転職に対して下記のような理想を抱きがちです。
- 転職をしたら給与が上がる
- 現職の負担から解放される
- 自分の希望するやりがいのある仕事ができる
読者の方々の中にも上記のような理想を抱いている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし残念ながらこれらの理想は転職市場の現実と大きくかけ離れています。
それでは下記で保育士からの転職の現実を紹介していきましょう。
①転職をしても給与が上がることはまずない
多くの求職者の方々が転職をすれば現職よりも給与を上げることができると考えていらっしゃいます。
しかし、現職と同じ業界を希望しかつ一定水準以上の実績・経験がある方ならまだしも、未経験の業界希望で実績・経験がない方が給与アップを提示されることなどまずありえません。
転職で重要なのはトレードオフを意識することです。
転職をしてスキルアップを目指すのであれば、一旦は給与を下げる覚悟を持ちましょう。
ですから、保育士の方々が転職に臨む場合は給与を一旦下げてでも、スキルアップのためのステップアップの転職をするべきなのです。
②転職をしても新たな負担や悩みが発生する
保育士という職業はかなり負担が多く正当な評価がされていないと読者の方もきっと感じていらっしゃるでしょう。
しかし、転職してもその転職先で何の負担も悩みもないという環境が得られると考えるのは甘いです。
仕事とはそもそもが大変で苦痛なものです。
楽しくて好きなことだけができれば誰も苦労はしませんし、現に読者の方々が楽しいと感じることは全てご自身が料金を支払って手に入れているもののはずです。
民間企業に転職してから、入社前とのギャップによって大きく後悔することも稀ではないのです。
転職後も、現職とは異なる面での負担や苦悩が発生するということはしっかり肝に命じておきましょう。
③希望するやりがいのある仕事をすることができるのは一部のみ
転職についてのweb記事は世間に多く出回っていますが、その多くが転職成功体験談を掲載しています。
その体験談が嘘だとは言いませんが、その転職成功体験談はあくまで転職した層の氷山の一角に過ぎないことをしっかりと理解しておきましょう。
成功体験談を鵜呑みにして、ご自身が希望するやりがいのある仕事に簡単に就くことができると考えるのは甘いです。
最終的なご自身のキャリアプランをしっかりと考えた上で、それを実現するために現在はどのようなスキルを磨く必要があるのか、そのために最適な職業は何なのかを考えて転職先を選びましょう。
そして転職先ではご自身の望むものとは違ったとしても、与えられた仕事をしっかりやりきりましょう。
上記の内容をしっかりと理解した上でそれでも転職をしたい方は、それなりの覚悟を持って転職活動に臨みましょう。
でも、年収を上げたりキャリアアップしたいですよね…
中長期的な視点で転職を考えることで現職の年収を上げ、選択肢を広げることが可能です。この後のコンテンツをしっかり熟読頂ければと思いますが、早い話、転職エージェント(転職代理人)に頼ってしまいましょう。我々、転職エージェントは転職支援のプロフェッショナル集団です。保育士から異業界に転職する場合は素直に利用されると良いでしょう。
保育士から転職する際のボトルネック
冒頭でも保育士からの転職は厳しいと述べましたが、そのボトルネックには下記2つがあります。
- 民間企業での就業経験がない
- 専門的なスキルがない
以下で詳細を見ていきましょう。
①民間企業での就業経験がないこと
保育士の方が転職する際に真っ先にボトルネックとなることは、業界や職種に関係なく、民間企業の文化を知らないことです。
保育士は子供を相手にする仕事ですが、転職市場の民間企業は大人を相手にするビジネスが中心です。
ですから企業側にとっても、「ウチの企業でやっていけるのか」「すぐに辞めてしまわないか」など懸念する点が多いです。
背景として、民間企業の場合は「利益」を追求することにとてもシビアです。
営業・総務などその他、大半は保育士の方にとっては未知の世界だと思いますし、幼稚園や保育園の民間企業と転職市場の民間企業には働き方・組織に在籍する人員数などの点で大きな違いがあります。
②専門的なスキルがないこと
保育士の方はホスピタリティやコミュニケーション能力は高い傾向にあります。
しかし、これまでずっと子供を相手にして仕事をしてきたために、民間企業で活用できる専門スキルに乏しいです。
保育士からの転職先は?

ここまで、一貫して保育士からの転職は厳しいということをお伝えしてきましたので、「転職はやはり無理なのか」と諦めそうになっている読者の方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、大丈夫です、安心してください。保育士からの転職は完全に不可能という訳ではなく可能です。
以下で具体的な職種を見ていきましょう。
未経験でも転職可能な職種って?
保育士からの転職が可能な職種の一つが「営業職」です。
理由は主に2つです。
1、最も門戸の広い職種であるため
保育士の方は民間企業での経験がないため、まずは民間企業で働いた実績を作る必要があります。
最低でも1年以上は在籍し、その企業で得られることは全て得るという気持ちで仕事に望むことが重要です。
ただ、営業職は業界や商材によっては離職率が高い職種で有名ですし、毎月数字のプレッシャーと戦い続ける必要があります。
とはいえ、営業職の仕事内容は人との関わりが中心になるため、その企業の商品やサービスを理解し、営業現場で慣れることができれば保育士の方でも十分に対応可能です。
2、その後のキャリアの選択肢が広がるため
営業職はビジネスにおいて全てに通じる職種です。
その後のキャリアの選択肢としては以下のようなものがあります。
- マーケティング職
- 人事コンサル
- 企画職
営業は企業の最前線で顧客と接する仕事ですので、一度経験しておいて損はありませんし、将来的なキャリアアップのために自分自身を成長させることができる職業なのです
事務職は可能なの?
転職に際して、営業職以外にも事務職への転職を想像した方も多いのではないでしょうか。
保育士の性別的に女性が多く、一般事務も女性が多いため、女性という性別というだけで、保育士から事務職に転職を希望される求職者が多いのです。
ですが、結論、事務職への転職は難しいです。
以下で事務職への転職に際してネックになることを見ていきましょう。
①事務職は派遣がほとんど
今の所、事務職は正社員登用ではなく、派遣社員として雇用契約を結ぶことがほとんどです。
というのも、事務職の仕事は正直なところそれほど難しい仕事ではなく、昇級が期待される正社員としての採用が難しいためです。
そこで、事務作業は派遣やパートに任せる人材の配置を行うようになったのです。
②高度なPC操作能力が必要である
一般事務は1日の大半がデスクワークになりますし、デスクワークの中心はPC操作です。
マイクロソフトの資格までは必要ありませんが、PC操作に慣れていなければ事務職として転職することは難しいです。
転職活動をする女性の求職者には結婚や出産、育児後も両立することができる職種として一般事務を希望する人が多いです。
しかし、事務職を希望する求職者数も多いので、その分転職難易度は高いのです。
もし異業界へ転職するなら20代まで

結論、保育士の方が転職をするなら20代前半までが勝負です。
以下で20代前半とそれ以降の年齢でのそれぞれの対応方法を紹介していきます。
年齢が20代前半の方
1・2年程度保育士として働いてみて、長く保育士として働くことが難しいと感じた20代前半の保育士の方々は、転職活動を視野に入れてもいいでしょう。
20代前半は、別名、第二新卒と呼ばれ、今の転職市場では1つの大きな市場になっていますし、特別な経験がなくても採用される場合があります。
一般企業での就業経験がない保育士の方でも、その他の同世代の求職者と同じ土俵で転職活動をすることが十分に可能です。
ベストな年齢は20代前半ですが、その時点で転職するかどうか判断ができない場合、遅くとも28歳までには判断する必要があるでしょう。
その理由については次にご説明していきます。
年齢が20代後半以降の方
結論、保育士としてのキャリアを続けることをオススメします。
というのも、30代になると、転職市場での自分を取り巻く環境は一気に厳しくなるためです。
企業側が30代以降の求職者に期待するのは即戦力としての活躍です。
30代まで保育士としてのキャリアしか積んでおらず、民間企業での経験やスキルに乏しい候補者を採用してくれる企業はほとんどないのが現状です。
潔く保育士としてのキャリアアップを目指すのがベストな選択です。
20代であれば、20代に強い求人を数多く保有しているマイナビエージェントに登録するのがおすすめです。
保育士から転職を検討している方へ

保育士として働くことは子供の将来の礎を作るやりがいあることですが、その仕事内容はかなり激務ですし、休みも少なくて大変ですよね。
他にも大変なことはあると思いますが、何事も苦労する場面はある中でどう乗り越えていけるのかが非常に大切です。
ここまで少々厳しい現実をお伝えしましたが、保育士から他業種への転職は難しく、保育士を続けるといった選択肢も視野に入れる必要があるかと思います。
残念ながら30代の場合は、選択肢の幅が狭くなり、大幅な年収ダウンにも繋がってしまうため、慎重に考えて頂きたいと思います。
今、悩んでいる20代の保育士の方は自分の将来にとってどのような舵取りが適切かしっかりと検討するようにしてください。
転職の成功確率を高めるためには転職エージェントを利用をぜひご検討頂ければと思います。
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