現代社会に欠かせないITサービス。その基盤となる情報システムの開発・構築・運用を支えているのが、情報処理サービス業界です。しかし、求職者の中には情報処理サービス業界について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
本記事では、情報処理サービス業界の概要や主な職種、有名企業についてわかりやすく解説します。また、この業界の企業は「システムインテグレータ(SIer)」とも呼ばれ、IT業界で重要な役割を担っている点についても紹介します。
IT業界への転職やキャリアを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!
情報処理サービス業界とは?
情報処理サービス業界は、基本的にはIT関連の業界と言われていて、業界で働く大半が情報システム系の職種、エンジニアや開発の職種になります。
言ってみれば理系上位の業界ということになります。
今ご紹介したように広義ではIT業界の括りになり、ITサービスは今の時代、一般生活の他、どの企業でも導入する技術です。
そのため、情報処理サービス業界は多くの業界・企業と取引することになり、特にインフラ関係の業界では情報処理サービス業界との取引は必要不可欠なものになっています。
総務省の調べによると、情報処理サービス業界の国内生産額は、約8兆円にも上り、今後、更に成長を期待することができる業界の一つとされています。
求職者からすると、業界としての転職軸に今後、成長が期待できる業界ということも不可欠なことですから、この観点で考えると情報処理サービス業界への転職は十分、将来性を見込めるのではないでしょうか。
情報処理サービス業界へ転職することができれば、この業界に属する企業は業績拡大など成長を期待することができる訳ですから、自分の転職後の賃金の伸びしろも期待することができ、生活水準を引き上げることも可能になります。
情報処理サービス業界の職種別、仕事内容
情報処理サービス業界とはいっても、職種は様々です。そういった職種の違いや、それぞれの職種ではどんな内容の仕事を行うのかお伝えします。
技術職
先程もお伝えしました通り、情報処理サービス業界は理系上位で技術系の職種が大半です。
また、範囲を広げれば技術職は企画設計職、開発職、保守運用職などと、かなり細かく分類されます。
また、企業ごとに職種をさらに細分化しているケースもあるので全てを把握することは難しいです。
情報処理サービス業界の転職活動において、もっとも企業から高い評価を受けるキャリアは、企画から運用まですべてを自分で行うことができる経験やスキルを持ち合わせていることです。
このすべてを一人で対応することができる求職者は、情報処理サービス業界では引っ張りだこ状態ですし、提示される年収面においても1000万は当たり前になります。
営業職
情報処理サービス業界ではあまりイメージのつきにくい営業職ですが、仕事内容はその他業界と基本的に違いはありません。
ただ、情報処理サービス業界の営業職には、セールスエンジニアと呼ばれる営業職があります。プリセールスと呼ばれることもあります。
セールスエンジニアは一言で言うと、専門知識を用いて周りをサポートする営業です。
情報処理サービスの営業職が新規開拓の営業活動を行う場合や、新規の打ち合わせを企業と行う際、営業相手は技術職の方になります。
営業の内容や、打ち合わせの内容には、技術的な専門知識が必要になってくるので、その補佐として存在するのがセールスエンジニアです。
話が前に進み企画書の作成が必要になる場合もセールスエンジニアが担当することが多いです。
よって、セールスエンジニアという職種は営業的な役割と技術的な役割の2つを兼ね備える必要があります。
セールスエンジニアについては以下の記事にて説明しているので、詳しく知りたい方はこちらも合わせてお読みください。
事務職
技術職や営業職の他にも人事や総務、経理も含めた事務系の職種もあります。
これらの職種の仕事内容も、その他の業界とは大きな差はありません。ただ、営業職と同じように人事の採用業務に関しては、ある程度技術系の知識を保有する必要があります。
理由は、応募する求職者と面接をする際に、かなり専門的なやり取りになり、人事が知識不足であれば、採用ミスマッチを起こす原因になるからです。
情報処理サービス業界の代表的な企業
続いて、情報処理サービス業界の代表的な企業を紹介します。
1.富士通
転職市場のみならず新卒市場においても人気がある代表的な企業は富士通です。
クラウド、モバイル、IoT、AI、セキュリティなど最先端テクノロジーを提供している、日本の総合エレクトロニクスメーカーであり、総合ITベンダーです。
ITサービス提供企業として収益で国内1位、世界4位を占めています。
2.トランス・コスモス
トランス・コスモスは情報処理サービスの技術を駆使し、取引先に常駐するサービスを主な事業内容にしています。
ネットからリアルまでの全チャネルで、企業と消費者をつなぐITアウトソーシングサービスが特徴です。
コールセンター、BPO、データエントリー、
全国各地にオペレーション拠点など計59拠点、海外では中国、韓国、ASEAN各国、アメリカ、ヨーロッパ各国に計113拠点を持ち、
技術的な問合せにも対応できるようコールセンター業務も含めて取引先に常駐するビジネスモデルなので、インターナショナルな企業です。
3.NTTグループ
大手企業は関連子会社として情報処理サービス業界の企業を持っていることが多いですが、だれもが知るNTTグループも通信業界のグループ会社を持っています。
情報処理業界は今後、市場の拡大が期待できるため、NTTだけでなく複数の大手企業が関連子会社としてこの業界に新規参入しています。
情報処理サービス業界のトレンド
情報処理サービス業界のトレンドとしては、冒頭で述べたように、インフラ業界と密接な関係性を築く企業が増えています。
本来、営業活動を行うのは情報処理サービス業界ですので、取引先の企業の方が強気に交渉を進めることができます。しかし、今後情報処理サービス業界は世の中にとって必要となる業界になるので、強気な交渉が可能になっているのもトレンドの1つです。
情報処理サービス業界で営業職を希望する求職者にとっては今までとは違う立場で営業活動を行うことができますし、技術職を希望する求職者にとっても、やりがいある仕事をすることができます。
採用関係のトレンドとしては、募集段階での年収が他の職種よりもかなり高いという事が挙げられます。
理由は、転職市場に技術系の職種経験を持つ求職者がかなり少なくなっているからです。企業は顧客のニーズを満たし続けるために、年収面の条件を引き上げてでも採用しなければいけない状況なのです。
そのため、もし情報処理サービス業界への転職を考えているなら、今が狙い目だと言えます。
情報処理サービス業界の今後の動向は?
今後の動向に関しては、間違いなく市場拡大します。
市場拡大として今後想定できることは、今以上に外資系企業の日本進出が増えるということです。
その他、先程の通り日本の転職市場には求職者が少なくなっていますので、外国人を積極的に採用したり、または、開発系の職種を海外にアウトソーシングすることも増えるでしょう。
情報処理サービス業界を希望する求職者は、業務的な知識や経験はもちろんのことコミュニケーションを取るという意味で語学力も必要になります。
情報処理サービス業界への転職を考えている方へ
情報処理サービス業界は将来性があり、年収も高いので求職者からは人気の業界です。しかし、技術職1つとっても専門とする分野がそれぞれ違うので、転職を考えたとしてもどの職種、分野へ応募するべきかわかりませんよね。
どの職種、分野へ転職するか悩んでいる人は、転職エージェントの活用がオススメです。転職エージェントはあなたの指向性やこれまでの経験に合わせて、あなたに最も適した職種を教えてくれます。
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