職務経歴書は、転職活動において最も重要です。
なぜなら、自分を最大限にアピールできるからです。
しかし書き方のポイントを押さえておかないと、残念な結果となってしまう可能性があります。
本記事では、職務経歴書の書き方やポイント、簡単な例文などについて紹介します。
目次
職務経歴書の基本的な内容
まずは職務経歴書に記載する基本的な部分を理解しておきましょう。
- 職務要約
- 職務経歴
- 自己PR
- 職務経歴書は手書きかパソコンか
職務要約
職務要約とは職務経歴の要点を簡潔にまとめたものです。
字数は100字〜200字程度を目安に書きましょう。
なぜ職務経歴書の冒頭に職務要約を書く必要があるのかと言うと、採用担当者が経験やスキルなどをパッと見て理解できるようにするためです。
採用担当者は、忙しい合間を縫って書類選考や面接などを行います。
応募者が多いと冒頭を見ただけで詳細を見るのをやめてしまうこともほとんどあるため、職務要約を記載する必要があります。
職務経歴
職務経歴書とは、学業や職業を時系列にまとめた書類のことです。
履歴書に記載しきれなかった部分を具体的に書くことで、志望する企業に自分がふさわしい人材であることをアピールします。
職務経歴を見て、応募者が自社で活躍できるかどうかを確認するので、応募書類の中で最も重要な書類です。
自己PR
職務経歴書の自己PRでは、履歴書の自己PRとは違い、詳しく記載できるのが特徴です。
採用担当者は自己PRを通して、入社したい意欲と社風にマッチしているかどうかを確認します。
そのため、職務経歴書における自己PRはかなり重要と言えるでしょう。
職務経歴書はパソコンか手書きか
職務経歴書はパソコンで作成するか手書きにするか迷う方が多いかと思いますが、パソコンでの作成をおすすめします。
中途採用の場合はデータでやりとりする場面も多いため、パソコンで作成した方がやりとりしやすいです。
また、職務経歴書は数枚で提出することが多いため、誤字脱字なく書き続けることは難しく、もし間違えてしまえば全て書き直しです。
正確な職務経歴書を提出するためにも、パソコンで作成することをおすすめします。
しかし中には、フォーマットでの提出を指定している企業もあります。
ご自身が志望される企業に合わせた形で提出するといいでしょう。
職務経歴書と履歴書の違い
職務経歴書は、これまでの職務経験と仕事に活かせるスキルを詳細に記載するものです。
会社ごとに担当した職務や経験などをまとめます。
同じ会社でも事務職や営業職など職種はさまざまあり、職種や経験によって身につくスキルも異なります。
職務経歴書は書き方の指定がないため、書き方の工夫も大切です。
そして「〇〇を経験したから、こんなことができます」と具体的にアピールしましょう。
履歴書は、応募者のプロフィールを確認するための書類です。
フォーマットに沿って学歴や職歴、資格などをまとめます。
どんな学校へ行きどんな職業を経験したのか、そして、どんな資格を持っているのかを一目で分かるように記載します。
職務経歴書を書く前の準備
職務経歴書を書く前に準備することがあります。
何も考えずに書き始めてしまうと、要点がまとまらない内容になってしまいます。
- 自分のキャリア明確にしておく
- 自分のキャリアが企業にどのようにマッチしているか見つける
上記の2つを事前に準備しておくことで、伝えるべきポイントがまとまります。
自分のキャリアを明確にしておく
職務経歴書を書く前に、自分のキャリアを明確にしておきましょう。
明確にするためには、「キャリアの棚卸」をします。
キャリアの棚卸とは、自分のキャリアを洗い出し、何が得意で何が強みなのかを再確認し、どんな経験・スキルを持っているのかを明確に言語化することです。
これまでの経験・スキルを言語化することで、職務経歴書に記載する内容をまとめやすくなります。
以下を参考にしてみてください。
- どのような職種を経験してきたか
- どのような業務を担当してきたか
- どのようなプロジェクトに参加してきたか
- 入社して身についたスキル・技術・経験はなにか
- 仕事を通して辛かったことや成長できたことはなにか
- 自分だけが持っている特技や経験はあるか
- 仕事をしていてどんなことを褒められたのか
- 他の人に負けない強みはなにか
伝えるべきポイントをまとめておけば、より魅力的な内容に仕上がるでしょう。
自分のキャリアが企業にどのようにマッチしているか見つける
どんなにすごい経験やスキルを持っていても、転職先でそれらを活かすことができなければ意味がありません。
自分のキャリアが応募企業でどのようにマッチしているか見つける必要があります。
そのためには、応募企業が求める人物像と、自分の経験・スキルの共通点を探しましょう。
そして、自分のキャリアと応募企業のマッチしている部分を効果的に伝えることを意識してください。
職務経歴書の3つのフォーマット
職務経歴書には3つのフォーマットがあります。
自分に適したフォーマットで書きましょう。
- 編年体形式
- 逆編年体形式
- キャリア形式
以下にて、詳しく説明します。
編年体形式
編年体形式の職務経歴書は、時系列になっており業務内容を伝えやすいのが特徴です。
経歴が一目で分かるので、初めて転職する方におすすめです。
逆編年体形式
逆編年体形式の職務経歴書は、編年体形式とは逆で、最新の仕事内容から遡って記載します。
直近のスキルなどをアピールできるのが特徴です。
キャリア形式
キャリア形式の職務経歴書は、業務内容などがプロジェクト単位で分かりやすいのが特徴です。
エンジニアやコンサルタントといったプロジェクト単位で仕事していた方におすすめです。
職務内容の例文をご紹介
職務内容の例文を紹介します。
書き方を、ぜひ参考にしてみてください。
「〇〇年〇月〜現在 株式会社〇〇
3年間、生命保険のスタッフとして勤務していました。〇年〇月に、契約者数ナンバーワンを達成し、表彰されました。
心がけていたことは、お客様の話をしっかり聞き取り一人ひとりに合った商品の提供です。」
職務内容では、簡潔だけどアピールポイントを盛り込んで記載することが大切です。
職務経歴書の自己㏚
職務経歴書の自己PRを書く前に、以下の2つを押さえておきましょう。
- 履歴書と職務経歴書の自己PRの違いとは
- 職務経歴書の自己PRを見やすくするために
履歴書と職務経歴書の自己PRの違いとは
履歴書の自己PRは、フォーマットが決まっているため、記載する文字数が限られています。
短い文章で自身の強みやアピールポイントをしっかり伝えるには、結論から記載しましょう。
たとえば「私は〜が強みです」「私は〜が得意です」と、採用担当者に伝えたいことを、冒頭に記載してください。
職務経歴書の自己PRは、フォーマットは決まっていないので、比較的自由に記載できます。
これまでの実績を数字などを使ってわかりやすく具代的に記載しましょう。
たとえば「今までに〜を経験し、入社後に〜を活かしたい」「前職では〜を、〜のようにして成し遂げた」と、自身のアピールポイントを、まとめます。
職務経歴書の自己PRを見やすくするためのポイント
数多くの応募書類に目を通している採用担当者のことを考えて、職務経歴書の自己PRを見やすくすることも大切です。
見やすくするためのポイントを説明します。
誤字脱字に気を付ける
職務経歴書に限らず、応募書類に誤字脱字があれば、目立ってしまうでしょう。
ある企業では、誤字脱字がないかをチェックしている採用担当者もいます。
何度も読み返し、誰かに聞いてもらいながら確認してみましょう。
枠に対して7割〜8割の文章力で記載する
すべての枠に対して文字がびっしりと詰まった文章では、見た目の印象がよくありません。
文章を詰め込みすぎてしまうと、読んでもらえずに書類選考で落ちてしまう可能性も考えられます。
見た目を考えて、記載欄に対して7割〜8割の文章量に抑えましょう。
職務経歴書の自己PR例文
「責任感」をアピールする自己PRの例文を紹介します。
裏付けとなるエピソードを数字を用いることで、具体性のある文章を作成できます。
「私の強みは責任感が強いところです。現職では、チーム全体で行動できるよう意識していました。勉強会を積極的に開き、自分だけではなくチーム全体で業務の見直しを行い、その結果チーム全体の売上が前年に比べ120%に上昇しました。これをきっかけに現在は営業マネジメントとして従事しています。
チーム全体を動かし、全てを自分の業務と考えながら行動していく私の強みを、次は貴社で活かし貢献していきたいと思っております。」
職務経歴書の書き方で押さえるべきポイント
職務経歴書の書き方で押さえるべきポイントを3つ紹介します。
- 読みやすい書類にする
- 枚数にこだわらなくていい
- 将来について記載する
読みやすい書類にする
採用担当者は、どのような経験やスキルを持っているのか、求める人物像にマッチしているのかを読み取ろうとしています。
読みやすい書類にするためには、自分のアピールしたいことを過不足なく記載しましょう。
枚数にこだわらなくていい
一般的に職務経歴書は「A4・1〜2枚」にするようにと言われていますが、枚数にこだわる必要はありません。
無駄に長くなりすぎてしまうのは、避けるべきですが、アピールしたい内容があるなら3枚以上になっても、問題ありません。
しかし5枚以上になると「長くて読みにくい」という印象を与えてしまいますが、4枚以内なら問題ないと考えていいでしょう。
将来について記載する
自己PRでは「今後何に取り組みたいのか」将来について記載することも大切です。
将来に向けて実践や勉強していることがあれば、自己PRに書きましょう。
将来性について記載していれば「前向きで行動力のある人物」だということが、採用担当者に伝わります。
職務経歴書で採用担当者が見るポイント
職務経歴書で採用担当者は、応募者に対して以下を意識して見ています。
- 経験やスキル
- 業務に対する姿勢とその結果
- 持っている強み
- 応募意欲や向上心の高さ
過去の職務経歴や実績を見るのはもちろんですが「業務に取り組んでいく姿勢」「今後何をしていきたいのか意欲や向上心」も見ています。
これらを意識しながら、作成していきましょう。
職務経歴書の書き方のポイントを押さえて通過率アップ
職務経歴書の書き方やポイントを押さえることで、企業側のあなたへの興味はアップします。
効果的な職務経歴書や自己PRを作成するために、転職エージェントを活用してみるのもおすすめです。
プロによる指導や添削を受けることで、より魅力的な職務経歴書が仕上がるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
末永 雄大
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