Webマーケティング業界はオワコン?将来性と今後の働き方をプロが解説

Webマーケティング業界
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「Webマーケティング業界はこれから先も成長を続けるのか?」SNSや動画広告、インフルエンサーマーケティングなど、日々新しい手法が登場する中で、Webマーケティング業界は急速に進化しています。一方で、「AIの台頭で仕事が減るのでは?」「競争が激しくて将来性が不安」といった声があるのも事実です。

本記事では、Webマーケティング業界の現状と今後の動向、今後も需要が高まる職種やスキル、未経験から目指すためのキャリアの考え方までをわかりやすく解説します。転職やキャリアチェンジを検討している方、マーケティング分野に興味を持っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

Webマーケティングとは

Webマーケティングとは、ECサイトのようなオンライン上のWebページを通じて、 ターゲットとなる消費者・ユーザーを集客し、商品やサービスの購入を促進させるための施策の立案、実行活動を行うことです

Webマーケティングの施策は以下の3つに分けられます。

  1. ユーザーにWebページに来訪してもらう「集客施策」
  2. ユーザーの購買を促進する「回遊(接客)施策」
  3. 一度来訪してくれたユーザーを再度来訪に導く「再来訪施策」

それぞれ具体的な施策をあげると、

  • 集客施策
    • SEO対策(検索上位表示)
    • インターネット広告運用
    • SNSを利用した集客施策
  • 回遊(接客)施策
    • サイト改善
  • 再来訪施策
    • メールマガジン
    • リターゲティング広告

といった具合です。

デジタルマーケティングとの違いは?

Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いは、「Webを利用して行うか否か」です。

デジタルマーケティングは「デジタル技術を利用して行うマーケティング」のことで、Webマーケティングはデジタルマーケティングに含まれる概念となっています。

デジタルマーケティングについては、以下の記事で解説していますのでご覧ください。

デジタルマーケティングの仕事内容や平均年収

Webマーケティング業界の将来性

Webマーケティングの将来性を裏付ける指標として、インターネット広告媒体費があります。

これによると年々広告費が増加していて、インターネット広告を一つの手段とするWebマーケティングも、これに伴って需要が高まっています。

出典:電通報

上の図より、インターネット広告費が年々、増加していることが分かります。それに比例して求人数も増えてきており、今後の成長が注目されています。

2020年にはテレビなどのマス広告費をインターネット広告が上回ったことで大変話題になりました。

インターネットが生活に欠かせないツールとなった今、マーケティング施策において、Webマーケティングはもはや各企業にとって欠かせないものとなってきています。

しかし、テクノロジーの変化のスピードも著しく、マーケティング施策自体も常に変化を続けているため、まだまだ発展の余地のある業界であるといえるでしょう。

WebマーケターがAIに代替される可能性は?

AI技術の台頭で、職業が大体されることが心配されますが、Webマーケターは完全に代替されることはないと言えます。

というのも、施策の立案や最終的な意思決定を行うことはできないと考えられるからです。

現状、AIがマーケティング施策の効果を検証したり、効果を比較した上でより効果的な施策を提案することはできますが、そもそも施策を立案することは難しいんです。

というのも、AIは機械学習なので、効果の検証をすることはできても、特定の課題に対して打つべき施策を立案するのは難しいんです。

また、これらの施策を効果検証するにも、複合的な要素を考慮して最終的な判断をすることができるのは人間だけです。

今後もAIが人間の学習能力を超えない限り、Webマーケターの仕事を完全に代替するのは難しいでしょう。

Webマーケティングで代表的な会社は?

Webマーケティングで代表的な会社と、その企業に対するエージェントからの解説は以下の通りです。

サイバーエージェント

概要:メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業を展開しており、知名度も高く優秀な人材が働いており若くとも裁量権がある文化が特徴です。

[Ref url=”https://callingood.com/company/1/?magazine=2012″]

<転職エージェント豆知識>

サイバーエージェントへの転職を検討する場合、未経験者は「アカウントプランナー」と呼ばれる営業職が基本となりますが、法人営業の経験(できれば3年以上)が必要です。

中途採用では、ディレクターやエンジニアの採用に積極的なため一足飛びに挑戦することは不可能といえます。また、基本的に経験者採用が現在メインとなっています。

電通

概要:知名度が高く、圧倒的なシェアを誇っています。テレビ広告と強い繋がりがあり、様々なクライアントニーズに対応できるのも特徴です。

[Ref url=”https://callingood.com/company/8/?magazine=2012″]

<転職エージェント豆知識>

電通への転職は基本は「契約社員」になります。契約社員だからといって業務内容が変わることはなく、身に付く経験スキルは圧倒的なものです。とはいえ、Webマーケティング未経験者は「書類でお見送り」となることが多くなります。必要な経験としては「法人営業」・「ネット業界の知見」・「ネット業界に対する原体験」です。なかなかハードルが高いためこちらもWebマーケティングを目指すのであれば、法人営業やネット業界にまずは身をおくことが重要となります。

アイレップ

概要:インターネット広告やSEO(検索エンジンで上位表示させたり、サイトパワーと呼ばれるものを高めたり)を得意分野としているのが特徴です。

[Ref url=”https://callingood.com/company/67/?magazine=2012″]

<転職エージェント豆知識>

アイレップへの転職の場合は基本的には「1年以上の法人営業」が未経験者の場合は必要です。(金融や人材など)親和性が高い職種として「エンジニア経験者」SEOやサイトパワーなど専門的な知識が必要となるため構造的に理解できるポテンシャルがある方でないと厳しいのが特徴です。

その他企業

  • 株式会社フリークアウト
  • 株式会社アイ・エム・ジェイ
  • 株式会社博報堂DYデジタル
  • 株式会社オプト
  • 株式会社Speee
  • 株式会社メディックス
  • 株式会社デジタルガレージ
  • 株式会社DAサーチ&リンク
  • 株式会社LIFULL
  • 株式会社オールアバウト
  • Fringe81株式会社
  • ネットイヤーグループ株式会社
  • 株式会社マーベリック
  • 株式会社リンクエッジ
  • 株式会社博報堂コンサルティング
  • 株式会社ウィルゲート
  • 株式会社マクロミル など

Webマーケティング業界は複雑

Webマーケティング業界は近年注目度が高く華やかそうなイメージを持たれることが多いですが、専門性が高く一定泥臭い業務も行います。

数値分析を毎日行い、なぜこの数値なのか、その原因は、時期的要因やGoogleのアップデートなのか、コンテンツなのか、様々なケースを考える必要があります。

このようにWebマーケは専門的なスキルが必要になるので基本的には経験者の採用が多くなります。中にはポテンシャル採用で内定を獲得できることもありますが、そういった企業を探すには条件があります。

まず大切なのはネームバリューを意識しないこと。名前が有名な企業はそれだけ応募者も多く、未経験の方を採用することは少ないです。

未経験からWebマーケ業界でキャリアアップをしたいなら、まずは経験やスキルを獲得できる企業に身を置いて自分を成長させましょう。

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自分でWebマーケティング業界へ志望する場合

自分でWebマーケティング業界へ志望

押さえておきたい志望動機のポイント

Webマーケティング業界を目指す上で、押さえておきたいポイントは以下の3点に集約できます。

  1. なぜWebマーケティング業界なのか
  2. その企業である理由はなにか
  3. 過去の自分の経験のどこを活かすことができるのか

転職では新卒採用に比べ、過去どのような経験をしてきているのか、業務に適性があるのかどうかを重視します。

そのため、「なぜWebマーケティング業界なのか」、過去の経験のどこを活かすことができるのかを説明できることがポイントです。

以下は、自分の原体験を元にどのように面接で述べるかの一例ですので、ご参考ください。

「私は、新卒入社以来現職にて、法人への提案営業経験を積んできました。提案営業では、調査して手に入れたデータを基に、クライアントについて仮説を立てつつヒアリングを重ね、ニーズに合った提案をするなどマーケティング的な思考を持って行動をしてきました。その過程で、徐々にWebマーケティングツールの活用に興味を持つようになりました。

貴社は、企画・販売・導入・活用に関するコンサルティングまで一気通貫で行っており、よりクライアント相手の成果向上に寄与できる点に魅力を感じています。提案営業を通じて培った顧客の課題を分析する力を活かして、仕事に取り組みたいと考えています。」

自身の体験ベースで語ることが大切です。とはいえ、これだけでは面接は通過できません。

なぜなら、面接で聞かれるのは、志望動機だけではないからです。この質問をベースに様々な想定をしなければならないのです。中には専門的な質問もあります。企業によってカスタマイズをしたり対策をしなければなりません。

また、面接対策にはエージェントの利用がオススメです。Webマーケティング業界での面接通過率を最大化させた場合は是非ご相談することをオススメします。

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未経験からWebマーケティング業界に入るのが難しい理由

未経験からWebマーケへの転職をするのは簡単ではありません。

1. 即戦力が求められる傾向が強い

Webマーケティングは成果が数字で明確に表れる分野です。そのため、多くの企業は「すぐに数字が出せる人材」を求める傾向が強く、未経験者を一から育てる余裕がないケースも少なくありません。

2. スキルの幅が広く、習得に時間がかかる

SEOやSNS運用、広告運用、アクセス解析、LP改善など、業務範囲が広く、それぞれに専門知識が求められます。独学だけでは全体像をつかみにくく、面接でも「どの分野に強みがあるのか」を明確に伝えるのが難しいという課題があります。

3. 応募が多く、競争率が高い

人気業界であるがゆえに、経験者・未経験者問わず多くの応募が集まります。企業側から見れば、同じ条件なら少しでも経験がある人を選びたくなるのは当然の判断です。

未経験だからこそ、転職エージェントの活用が効果的

こうした難しさがあるからこそ、未経験からWebマーケティングに転職する場合は、転職エージェントを活用することを強くおすすめします。

1. 自分に合ったポジションを紹介してもらえる

エージェントは企業ごとの採用ニーズや求める人物像を熟知しているため、未経験者でもポテンシャル採用のチャンスがある企業を提案してくれます。「未経験歓迎」と書かれていても、実は即戦力を求めているケースなども見抜けるため、ミスマッチを防げるのもメリットです。

2. 職務経歴書・志望動機のブラッシュアップ

Webマーケティングに興味があっても、過去の経験をどうアピールすればいいのかわからないという方も多いでしょう。エージェントは過去のキャリアを棚卸し、マーケティング業務に通じる要素を引き出してくれます。採用担当者に刺さる応募書類の作成をサポートしてくれるのは、未経験者にとって非常に心強い存在です。

3. 選考対策・面接のフォローアップ

企業ごとの面接の傾向や、よく聞かれる質問への対策もエージェントが提供してくれます。特に未経験者は「なぜWebマーケティングなのか」「なぜ今なのか」といった動機の伝え方が重要になるため、第三者のプロの視点で整理してもらえるのは大きなアドバンテージです。

まとめ:未経験でもWebマーケ業界は目指せる

未経験からのWebマーケティング転職は簡単ではありませんが、不可能ではありません。特に20代でキャリアチェンジを考えている方や、30代で新たな挑戦をしたい方にとっては、将来性のある業界として十分にチャンスがあります。

むしろ「難しいからこそ」、正しいサポートを受けることで、チャンスを手にすることができます。転職活動を成功させる第一歩は、情報収集を超えて戦略を立てること。一人で悩まず、まずは転職エージェントに相談して、可能性を広げてみませんか?

参考:WEBデザイナーにマーケティングは必要?デザイン会社のマーケターが解説日本デザイン

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末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」