仕事にやりがいが感じられないという悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。やりがいがないと仕事のモチベーションが上がらず、結果が出なかったり評価が下がったりと、良いことがありません。
やりがいがなくても仕事はできます。しかし、やりがいを持って楽しく仕事できたほうが自分のパフォーマンスを最大化することができると言えます。
今回は、仕事にやりがいをもてない理由や、やりがいがなくなった時の対処法について紹介します。最近仕事がつまらないと感じている人はぜひ参考にしてみてください。
・仕事にやりがいを感じられない人
・やりがいを持って楽しく働きたい人
仕事にやりがいが見つからない人は多い
仕事にやりがいがないと思っている人は、実は多くいます。
とくに最近は、SNSで自分の仕事や自分の価値観について発信する人が増えており、やりがいをもって生き生きと働いている人を目にする機会が多いです。
そのため、他人と自分を比較して「この人に比べて自分は…」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。
また、時代の変化が早くなったことで1つの会社で長く働く終身雇用という働き方から、転職をして自分でキャリア選択するという働き方にシフトしています。
そのため以前より自分がやりたいこと、やりがいを持てる仕事をしたいと感じている人が増えており、今の仕事にやりがいを感じないと思う人も増えています。
社会人になると日常の半分以上が仕事になります。仕事のやりがいを失うことは仕事の成果に対しての悪影響だけでなく、私生活にも影響があると言えます。
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仕事にやりがいがない3つの理由
これまでに多くの人の転職相談に乗ってきた中で仕事にやりがいが感じられない理由として多かったのが以下の3つです。
- 受け身の姿勢で仕事に取り組んでいる
- なぜこの仕事をするのかが明確になっていない
- 仕事が評価されない
受け身の姿勢で仕事に取り組んでいる
言われた仕事をこなすだけだったり、最低限の仕事しかしないという人は、同じ仕事内容でもやりがいを感じないと言えます。
これは、ただ単に自分のやる気がないだけの問題ではなく、仕事内容が合わなかったり、職場の人間関係など働く環境に問題があることもあります。
やりがいを感じなくなったら環境や仕事内容を変えるという手もありますものの、まずは目の前の仕事に真摯に取り組むことが大切です。
「この仕事はお客様にどんな価値を提供するのか?」「この仕事をすることで誰の助けになれるのか?」など、自分の今やっている仕事が結果として相手にどんな価値提供をすることができるだろうか、と考えてみると今の仕事の受け取り方が変わってくるかもしれません。
前のめりで仕事をしてみたら新たな発見があったり、楽しさを見出したりということもあります。受け身で淡々と仕事をしていては、どんな仕事でも楽しくなくなってしまうと言えます。
なぜこの仕事をするのかが明確になっていない
仕事の目標が定まっていないと、仕事をする意義が見出せず、やりがいを持てないことがあります。
目標があれば、例えやりがいのない仕事であっても、将来自分がやりたいことを実現するために頑張ろうと思えます。
その一方でそもそもの将来の目標がないと今の仕事を頑張ることができないと言えます。
仕事のやりがいを見失ってしまったら、「将来こんな人間になりたい」「このスキルをつけたいから」「数字として実績を残したいから」など、仕事をやる意義を改めて考え直してみることをオススメします。
目標がはっきりすれば、好き嫌い関係なく仕事を楽しむことができます。また、職場に「この人みたいになりたい!」と思うロールモデルを探してみるなど、身近なところに目標を置いてみることもオススメです。
仕事が評価されない
自分のやっている仕事が評価されないと、例え好きな仕事だったとしてもやりがいを感じなくなってしまいます。
後輩に昇進を越されてしまったり、給料や待遇が上がらなかったりすることが、やりがいをなくすきっかけになることもあります。
「このポジションにつきたい」「年収をいくら稼ぎたい」などと明確な目標があったとしても、評価されなければ目標とのギャップを感じて今の仕事を頑張ろうと思えなくなってしまいます。
そんな時はなぜ評価されないのかを分析することも大切です。分析することで自分の業務を見直し、上司にも相談しながら、評価してもらえるように行動面やマインドを変えていくのも1つの手です。
やりがいのない仕事ランキング
「毎日が退屈」「成長を感じられない」「誰にでもできる仕事ばかりで将来が不安」そんな不満の声が多い職種には、共通して“やりがいのなさ”が指摘されています。
もちろん、感じ方には個人差がありますが、実際に離職率が高かったり、ネット上で「辞めたい」と言われやすい職種には一定の傾向があるのも事実です。
ここでは、世間で“やりがいがない”と感じられやすい仕事をランキング形式で紹介します。転職やキャリアの見直しを考える際の参考にしてみてください。
第1位:工場のライン作業員
単純作業の繰り返しが中心で、創意工夫の余地が少ないのが特徴です。ルーチンワークのためスキルアップを実感しづらく、「この先ずっとこの仕事でいいのだろうか?」と将来への不安を抱く人も多くいます。給与水準が上がりにくい点も、「やりがいがない」と感じる要因のひとつです。
第2位:コールセンター(受電専門)
クレーム対応やマニュアル通りの案内が中心で、自分の判断が活かされる場面が少ない職種です。「感謝されるよりも怒られることが多い」といったストレスの声も多く、精神的な負担が大きくなりやすいのも特徴です。やりがいよりも忍耐力を求められる現場と言えるでしょう。
第3位:交通誘導・警備員(施設警備)
立っているだけの時間が長く、変化の少ない業務内容に退屈さを感じやすい職種です。緊急対応やトラブルがなければ何もすることがない日もあり、「時間を無駄にしているような感覚」に悩まされるケースも。また、夜勤や屋外勤務が多い点で体力的なきつさも重なります。
第4位:データ入力・事務補助(ルーチン業務中心)
入力作業や伝票処理など、創造性を求められない事務作業ばかりのポジションでは「誰でもできる仕事」という認識が広まりがちです。自身の成長やキャリアアップに繋がりにくいため、長く続けているうちに“やりがいのなさ”を感じる人も増えてきます。
第5位:コンビニ・スーパーのレジスタッフ
単調なレジ打ちに加え、客層の幅広さからストレスを感じる場面が多い仕事です。人手不足により一人あたりの業務負担が重く、なのに時給が低めなことも「報われない」と思われがちなポイントです。スキルの蓄積や評価されにくい環境も、“やりがいがない”と感じる一因になっています。
仕事にやりがいは必要か?
「やりがいのない仕事はやめていいのか?」と悩む人は少なくありません。実際に「やりがいのない仕事を続けていたら、うつのような症状が出てしまった」という声もあります。
そもそも、仕事にやりがいは必要かという問いに、絶対的な正解はありません。
生活のため、家族のため、キャリアのためなど、働く理由は人それぞれ。ただ「仕事にやりがいがないのは当たり前」と割り切って続けてしまうと、心の疲弊に気づかないまま限界を迎えてしまうこともあります。
実際「やりがいがない=ストレス」「やりがいない=楽しくない」と感じているのに無理に続けると、体調面にも悪影響が出る恐れがあります。
特に「仕事にやりがいを感じない原因」としては、業務内容が単調すぎる、自分の意見が通らない、人間関係が希薄、評価されないなどが挙げられます。
だからこそ「やりがいのない仕事はやめていい」と自分に許可を出すことも、ときには必要です。
心と体のバランスを崩す前に、「やりがいを感じられる働き方とは何か?」を見つめ直すことが、後悔しないキャリアを築く第一歩になるでしょう。
仕事にやりがいを感じるためにやるべきこと
仕事のやりがいを持つためには、以下の3つの対処法が有効です。
- 目の前の仕事への捉え方を変える
- 部署や会社を変える
- 仕事を休んでみる
それぞれの対処法を解説します。
目の前の仕事への捉え方を変える
仕事に限らず、日常で取り組むことは気の持ちようで楽しくもつまらなくもなります。
どんな仕事にも面白さはあるため、仕事を楽しめないという人はそもそも楽しもうという姿勢がない可能性があります。まずは目の前の仕事への姿勢や捉え方を変えてみましょう。
人によっては自分が希望していない部署に配属されたり、やりたくない仕事を任されたりした人もいるでしょう。
しかし、「どうせやりたい仕事じゃないし」と最初から本気で取り組まないと、周りの評価が下がっていつになっても希望部署には行けない、ということにもなりかねません。
どんな仕事でも精一杯の力で取り組むことが、自分のやりたい仕事への近道だったりもします。
「今しかこの仕事はできないんだ」とポジティブに捉えて、楽しく仕事をすることを心がければ、自然とやりがいを持てるようになることもあります。
部署や会社を変える
仕事にやりがいを感じない理由によっては、「結果を出しても評価してもらえない」「自分の理想としているキャリアアップがのぞめない」など、自分の努力ではどうにもならないこともあります。
そんな状況でダラダラと今の仕事を続けることは、貴重な成長機会を逃すことにもなりかねません。
無理に我慢をするのではなく、部署異動を申し出たり転職して、働く会社を変えたりと、思い切って環境を変えることも手段の1つだと言えます。
ただし、安易に環境を変えることは、状況を悪化させる可能性があるため注意です。とくに転職は、慎重に会社を選ばないと「この会社も合わない」と、無意味な転職を繰り返すことになります。
まずは環境を変えずに、自分にできることがないか考え、それでもやりがいを持てないと判断したら、最終手段として部署移動や転職を考えることが最適です。
転職を視野に入れているのであれば、転職したい理由や今後の仕事において重視することを整理してから、会社探しをスタートすることをオススメします。
仕事を休んでみる
たとえ楽しめる仕事をしていたとしても、残業が多くハードワークが続いていたり、精神的ストレスが溜まっている場合は、仕事にやりがいを感じられなくなることがあります。
むしろ、やりがいを持って仕事をしていると自分のメンタルヘルスケアを蔑ろにしてしまうことがあるため、仕事を楽しんでいると思い込んでいても知らぬ間に病んでしまうこともあります。
今、仕事が原因で精神状態が不調なのであれば、転職などの大きな決断をすることはオススメしません。正しい判断力がない可能性もありますし、急な環境の変化に慣れるためのエネルギーがない可能性もあります。
好きな仕事のはずなのにやりがいを感じられなくなってしまったら、少し休息を取って今の仕事から離れても良いのではないでしょうか。
有給休暇が残っているのであれば数日休みを取ってみましょう。休暇中は仕事のことはできるだけ考えず、プライベートを思い切り楽しめば、また新鮮な気持ちで仕事に臨めるかもしれません。
仕事にやりがいは見つけられる
ほとんどの場合は自分を変えることで仕事のやりがいを見つけることができるでしょう。また、やりがいを見出せなかったとしてもすぐに辞めるべきではありません。
特に社会人経験が浅いうちは、労働時間や、給料などの待遇に不満がないのであれば、今の仕事を続けながら自分のやりがいを持てる仕事についてじっくり考えても良いと言えます。
どうしても自分が変わる努力をしても、やりがいを感じられずストレスを感じる場合は、より楽しく働くための部署異動や他の会社への転職を考えてもいいかもしれません。
今の会社に残るにしろ転職するにしろ、やりがいがないと嘆いているだけでは状況は変わらないため、やりがいを持って働くためには、自分からアクションを取る必要があることを頭に入れておきましょう。
仕事にやりがいがないと感じたときの処方箋
仕事にやりがいがないと感じるのは、あなたがもっと自分らしく働きたいと願っているサインかもしれません。
働く女性が自分の価値観や強みを大切にしながら、心から納得できるキャリアを築くことは決して無理なことではありません。
小さな一歩が、やりがいある仕事への第一歩になります。あなた自身のペースで、自分らしい働き方を見つけていきましょう。
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・なぜ仕事にやりがいを感じることができないのか
・楽しく働くにはどうしたらいいか