転職を考えている人が利用するサービスが「転職エージェント」です。転職エージェントを利用すれば、転職の悩みが解決したり、スムーズに転職活動を行ったりできます。
しかし、転職エージェント(人材紹介会社)では、大手や中小によって様々な違いがあります。大手エージェントと中小エージェントの違いを理解していないと、利用時や転職後に「失敗した」と感じてしまうかもしれません。
今回は大手エージェントと中小エージェントの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて、現役転職エージェントが徹底解説します。
中小エージェントとは?大手エージェントの違いは?
中小規模の転職エージェント(人材紹介会社)とは、文字通り転職エージェントとしての規模が小さい組織(会社)を意味します。
大手の転職エージェントの場合は、日本全国に拠点を構え転職支援の対象領域も広いです。中小規模の転職エージェントと大手の違いは規模にあるのですが、規模の違いによりさまざま違いが出てきます。
大手の転職エージェントを利用する最大のメリットは、求職者の転職活動では生命線と言える求人紹介数です。
求人企業は少しでも多くの候補者を紹介されて早く人員充足したい狙いがありますから、多くの求職者登録がある大手転職エージェントを必ずといっていいぐらい利用します。
多くの企業が大手の転職エージェントを利用することは、それだけ紹介される求人数が多いということです。
いかに求職者に転職熱があっても、転職市場に求人がなければ転職することはできません。ですから、大手の転職エージェントの利用は間違いではないですし、転職エージェント選びで絶対に利用すべき1社であることは間違いないです。
中小エージェントの傾向
一方、中小規模の転職エージェントの場合は、利用する企業数、求職者数が少数であるため、求人紹介数は大手の転職エージェントに比べると激減と言えるぐらい少ないです。
求職者が転職エージェントから最も多い求人紹介を受けるフェーズは登録面談時になりますが、この場合でも、中小規模の転職エージェントの求人紹介数は多くて5社程度です。
大手転職エージェントの場合は、20社、30社近くの求人を一気に紹介することも珍しくありません。これは書類選考がなかなか通らないケースもあるため、多い方ですと100社エントリーする人もいます。
中小規模の転職エージェントは、求人紹介数では求職者の転職支援に貢献することは難しいですが、求人紹介後の転職支援がかなり充実しています。
書類選考対策の職務経歴書の添削、適性検査対策、面接練習、内定時の条件交渉と転職支援の内容は大手の転職エージェントと変わりませんが、質はかなり高いですし、大手の転職エージェントでは受けることができないことも可能です。

リクルートエージェントは日本トップクラスの転職エージェントで、転職活動するなら20代から50代まで全世代におすすめできる転職エージェントです。利用は完全無料なので、まずは登録してみましょう。
中小エージェントの弱みと強み
中小規模の転職エージェントの弱みと強みについても触れておきます。
まず弱みですが、求人紹介数が少ないことです。
これは、どの中小規模の転職エージェントを使っても大差はありません。そこで、大手の転職エージェントを2社利用し、求人紹介数を担保し、中小規模の転職エージェントを1社程度利用し、求人紹介以外の転職支援を受けてください。このスタイルにより求人数と転職支援の質の両方を期待することができるのです。
逆に強みは、転職支援の質の高さにあります。
それ以外でも、企業の経営者と深い繋がりを持ち、経営者直結求人があります。この求人は、その他の求人よりも選考プロセスで優遇され内定に近づくメリットがあります。書類選考がなかったり、面接が会食だったり求職者にとっては都合が良い内容です。
中小転職エージェントがおすすめな人
中小の転職エージェントがおすすめな人は、手厚いサポートを受けながら転職活動を進めたい人です。
中小の転職エージェントは、求人数が少ないですが、その分1人1人に手厚いサポートを行っているため、細かい相談をしながら確実に転職活動を進められます。
転職経験が少なければ少ないほど悩みは多くなるため、随時相談しやすい中小の転職エージェントがおすすめです。
大手エージェントの弱みと強み
大手エージェント最大の強みは、大手企業の求人を取り扱っていることです。
一部の大手企業は大手エージェントにしか求人を掲載していないことがあります。大手企業へ転職したいと考えている場合、中小の転職エージェントを利用すると、大手企業へは転職できない可能性があるため注意しましょう。
反対に、大手の転職エージェントだと、中小企業の求人数が少ないことがデメリットです。
大手の転職エージェントを利用する前に、自分がどの企業へ転職したいのかを明確にしておくことが大切です。
大手の転職エージェントがおすすめな人
大手の転職エージェントがおすすめの人は、手厚いサポートが必要なく大手企業へ転職したい人です。
大手企業への転職となると、スキルや経験が必要であり、若年層の転職は難しい傾向にあります。
大手企業へ転職しようと考えている人は、30代や40代の可能性が高いため、転職経験もあり手厚いサポートは必要ないかもしれません。
転職経験があることで手厚いサポートが必要なく、キャリアアップのために大手企業へ転職したい人は、大手の転職エージェントを利用しましょう。
各転職エージェントのメリットデメリット
各転職エージェントのメリットやデメリットを理解していないと、転職活動を進める中で「適していない」と感じてしまう恐れがあります。各転職エージェントのメリットとデメリットは、下記表を参考にしてください。
中小転職エージェント | 大手転職エージェント | |
メリット |
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デメリット |
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中小の転職エージェントや大手の転職エージェントでは、求人数やサポートの面でメリットとデメリットが分かれます。最適な方法としては、どちらか一方に絞るのではなく両方利用することです。
両方を利用すれば、求人数やサポートの手厚さに左右されることなく、条件に合った転職先を見つけやすいです。
中小の転職エージェントを利用した人の口コミ
実際に中小の転職エージェントを利用した人の口コミは、下記の通りです。
担当で選ぶのが理想ですよね。サポートという意味なら中小規模のエージェントの方が真摯に向き合ってくれる傾向あると思います。求人数ではどうしても圧倒的な差がついてしまいますが…
転職エージェントは、 大手さんがやっぱ一番急かしてくるね。 急かしてくる度合いは、 大手→第二新卒特化→地方とかのエージェント やな。 結局中小企業のエージェントさんが一番優しい。
大手の転職エージェントよりも、中小の転職エージェントの方がサポートが充実しており、暖かみを感じやすい傾向が強いです。
転職は人生でも大きな決断の1つとなるため、求人数や知名度だけで大手の転職エージェント選ぶのではなく、しっかりと向き合ってサポートしてくれる中小の転職エージェントをおすすめします。
【目的別】おすすめ転職エージェント2選
目的別におすすめ転職エージェントは下記です。
転職エージェントを利用する際には、利用の目的を明確にしておくことが大切です。
利用の目的が明確になっていないと、適切な転職エージェント選びができず、転職先も条件とは異なったものになる恐れがあります。ここでは、利用者が多い中小転職エージェントに絞って解説します。
年収アップを目指すなら「ビズリーチ」
年収アップを目指すなら、ビズリーチがおすすめです。
ビズリーチは、年収500万円以上の求人のみを扱っており、ビズリーチから転職すればほとんどの人が年収アップを狙えます。
求人内容としては、企業の中核ポジションや管理職等が中心です。ただ、豊富な経験やスキルがなければ、ビズリーチからの転職成功は難しくなります。
年収アップだけに惹かれて利用するのではなく、自分自身の転職市場価値を見極めた上で判断することが大切です。
若年層におすすめのハタラクティブ
若年層の人で転職エージェント選びに迷っているならハタラクティブです。
ハタラクティブでは、フリーターや既卒、第二新卒向けの求人が多く、若年層で転職に悩んでいる人におすすめです。また、企業別に面接対策を行ってくれるのも大きなメリットです。
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中小転職エージェントを有効活用しよう
中小転職エージェントを有効活用できれば、希望する転職先へ転職できる可能性が高いです。目的別に転職エージェント選ぶことも大切ですが、どこを選べば良いかわからない場合には、バランスの取れた転職エージェントがおすすめです。
中でもオススメなのが「すべらない転職エージェント」です。自分自身に合ったアドバイスを受けることができ、転職活動にも活かしやすいです。転職活動に関することだけでなく、転職自体の悩みやキャリアに関する相談をしたい人は一度ご相談ください。
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