アパレル業界から転職は難しい?おすすめ転職先と正社員転職のコツ

アパレル業界から転職は難しい?

リクルートエージェント

激務なアパレル業界を辞めたいと考えても「アパレルからの転職は難しいのか?」や「どんな転職先がおすすめなのか?」など、調理師からの転職で悩みを抱える人は多いです。

アパレル業界からの転職(再就職)では、転職理由を明確にした上で、現在の仕事の不満点を前向きな理由に言い換える工夫が必要です。そして、適切な会社選び・面接対策をして、転職活動の後悔を防ぎましょう。

今回は、アパレル業界からの転職難易度・おすすめ転職先を現役転職エージェントが解説します。アパレル業界からの転職を失敗しないように、強みが伝わる志望動機のポイントや未経験からの異業種転職のコツを理解しておきましょう。

アパレルからの転職は難しい?

アパレルからの転職は、業界や職種によっては難しいです。

アパレル業界(接客業)で働いていれば、コミュニケーションスキルや接客スキル、パソコンスキルなどを身につけられるため、転職市場での価値も高くなります。

しかし、アパレルからの転職では、セカンドキャリアの選択肢が狭まる恐れもあります。アパレル業界で得られるスキルには限界があり、好きな業界へ転職できる訳ではありません。

そのため、キャリアの選択肢が狭まってしまう理由を理解して、適切な対策をした上で転職を検討することが重要です。

アパレルからの転職(再就職)では、転職エージェントを利用することがおすすめです。

というのも、転職エージェントは転職市場で仕事をしているプロですから、どのようなスキルがあればどのような業界・職種に転職やすい、といった情報を豊富に持っているんです。

転職エージェント末永
転職エージェント末永

リクルートエージェントは日本トップクラスの転職エージェントで、有名ベンチャー企業から上場企業まで幅広い求人数を誇ります。アパレルから異業種へのセカンドキャリアを目指すなら、まずは登録することをおすすめします。

アパレル業界からのおすすめ転職先

アパレルの経験を活かせるおすすめの転職先は、以下の3つがあります。

  • 営業職
  • 接客・サービス業
  • アパレルメーカー

上記3つの職種はアパレル販売員としての経験を活かせる可能性が高いです。全く別の業界で働くよりも、アパレルの経験が活かせる転職先へ転職した方が、スムーズに働けます。

アパレルからの転職を考えている人は、自分自身が何に興味があり、どのような業界職種に携わりたいのかを考えておきましょう。

接客を活かすなら「営業職」

アパレル販売員として、お客様と話すことが楽しかったと感じられるのなら営業職をおすすめします。営業職は業界に関わらず、お客様へ商品やサービスの提案をして、販売する仕事です。

営業職なら自分自身の契約数も確認できるため、やりがいにも繋がりやすいです。さらに、営業職によっては契約数に応じて、成果報酬を受け取ることもできます。給料面で不満を持っており、アパレルから転職したいという人は、営業職がおすすめです。

業界が異なる「接客・サービス業」

販売員としての仕事が好きなら、接客・サービス業がおすすめです。アパレルに関しての興味は薄かったけど、販売員としての仕事にはやりがいを感じる人も多いです。

販売員と似ている職種には、飲食店やデパートの販売員などが挙げられます。アパレル以外の販売員は、制服で仕事をすることも多いため、服装に悩む心配もありません。

洋服に携われる「アパレルメーカー」

「販売員としての接客業は嫌だけどアパレルは好き」という人は、アパレルメーカーへの転職がおすすめです。アパレルメーカーでは、企画やECサイト、マーケティングなど様々な仕事があり、深くまでアパレルを追求できます。

洋服が好きなら、アパレル業界から転職する必要はありません。アパレル業界の中でも様々な仕事があるため、探してみることをおすすめします。

アパレルから転職する際の注意点

アパレルから転職する際の注意点は、以下の2つです。

  • 志望動機や転職の目的を明確にする
  • 年齢を考えて早めに転職活動を始める

アパレルからのおすすめの転職先や具体的な転職先の候補だけでなく、注意点を理解しておくことが重要です。注意点を理解しておかなければ、アパレルからの転職に失敗してしまう恐れもあります。

志望動機や転職の目的を明確にする

アパレルからの転職を考えているなら、志望動機や転職の目的は明確にしましょう。

転職の目的を明確にしておかなければ、転職した後に「思っていたのと違った」とギャップを感じてしまうかもしれません。

求める条件に完全に一致する転職希望先はなくても「これだけは譲れない」という部分だけ明確にしておけば、後悔せずに済みます。

例えば、休暇や待遇面での不満があり転職しても、転職先が似たような勤務体系なら不満を解消できません。そのため、どうしても譲れない部分だけは明確にして、志望動機を考えて転職することが重要です。

年齢を考えて早めに転職活動を始める

アパレルからの転職を考えているなら、年齢を考えて早めに転職活動を始めましょう。

アパレルからの転職に限らず、転職市場では比較的若い方が転職成功率が高まります。なぜなら、年齢が若い方が教育しやすいからです。

例えば、40代でアパレル経験しかない人を採用するよりも、20代でアパレル経験がある人の方が将来的に伸び代が多いと考えられます。

さらに、企業側が応募する際の年齢に制限を設けている場合もあります。転職市場では、若ければ若いほどポテンシャルを評価される傾向が強いです。

資格や経験によほどの自信がないならば、年齢を考えて早めに転職活動を始めることをおすすめします。

アパレルからの退職理由・辞めたい理由

アパレルの退職理由ランキングが以下の通りです。

  • 土日が休みでないことが多い
  • 給料が安い
  • 出会いがない
  • 立ち仕事が多い
  • 専門スキルが身につかない
  • 年齢に限界がある

これらの理由で転職を希望される方が多いですが、これらを直接伝えると不合格になるため、ネガティヴな転職理由をポジティブな理由に変える必要があります。

では、どのように伝える必要があるのか。

企業が一番確認したいのは、「同じ理由で辞めないか」という点です。そのため、転職理由の伝え方としては、

「転職のきっかけ:転職目的=2:8」

の割合を意識すると上手く伝えることができます。

事例や例文は、ネットで検索すれば出てきますが、転職理由をポジティブ理由に変換するのは正直難しいと思います。といいますのも、ご自身の性格や志向性、考え方で転職理由をカスタマイズすることが基本だからです。

そのため、ネットの例文などはあくまでも参考程度にして頂くのがポイントです。

30代・40代で未経験転職は無謀?アパレル業界からのキャリアチェンジ成功法

アパレル業界から他業種へ転職するのは、想像以上にハードルが高いです。

専門性が高いわりに他業界ではスキルが伝わりにくく、販売職の経験は「誰でもできる」と過小評価されてしまうことも少なくありません。

さらに、20代であればポテンシャル重視の求人に滑り込める可能性はあるものの、30代・40代になると「未経験×年齢」の壁が立ちはだかります。

今の職場で待遇アップを狙うにも限界があり、将来への不安が募るばかり…。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

だからこそ、転職エージェントに登録することが重要です。

転職エージェントは、あなたのこれまでの経験の中から「他業界でも通用する強み」を見つけ出し、企業にしっかりアピールしてくれます。一人で悩みながら転職活動を進めるよりも、プロのサポートを受けることで選考通過率もグッと上がります。

転職エージェント末永
転職エージェント末永

今の働き方に少しでも不安があるなら、まずはリクルートエージェントに相談してみませんか?未来を変える第一歩は、行動から始まります。

接客業からの成功事例・転職体験談

アパレル業からのキャリアチェンジ体験談を紹介します。

【女性】アパレル販売員から営業職

名前:M.Sさん(29歳)
前職:大手セレクトショップの販売スタッフ(正社員)
転職先:専門商社の法人営業(無形商材)

転職理由:好きな仕事だけど、将来に不安を感じた

学生時代からファッションが大好きで、迷わずアパレル業界に就職しました。接客も売り場づくりもやりがいがあったのですが、30歳が近づくにつれて「このままでいいのかな」と不安が募るように。
特に気になったのが、「給与」と「将来のキャリア」。年齢が上がっても役職につける人は限られていて、結婚や出産後の働き方も想像できませんでした。

転職活動:未経験OKにこだわらず経験を活かす発想に転換

最初は「オフィスワークなら何でもいい」と思って事務職を中心に応募していましたが、書類がまったく通らず…。転職エージェントに相談したところ、「Mさんの強みは“お客様と信頼関係を築ける力”」と指摘され、営業職を勧められました。正直、最初は営業=ノルマというイメージで抵抗がありましたが、「法人向け」「既存顧客中心」の求人を紹介してもらい、チャレンジしてみようと決意。

転職後の変化:仕事も生活もバランスよく。自分に自信がついた

今は、専門商社で法人営業をしています。既存のお客様に製品や新サービスを提案する仕事で、販売職で培ったヒアリング力や信頼構築のスキルがそのまま活きています。何より驚いたのは「生活リズムの改善」。土日休みで、夜も早く帰れるので、趣味の時間も取れるようになりました。将来を前向きに考えられるようになったのが、一番の成果だと思っています。

転職エージェント末永
転職エージェント末永
アパレル業界の方は「未経験だから…」と不安を感じがちですが、コミュニケーション力や相手目線の提案力など、営業やカスタマーサクセスで高く評価されるスキルを持っています。一人で悩まず、まずは転職エージェントに相談するところから始めてみてください。

【女性】アパレル販売員から事務職

名前:K.Rさん(26歳)
前職:アパレルブランドの販売スタッフ(契約社員)
転職先:医療系企業の営業事務(正社員)

転職理由:売上ノルマと体力勝負の毎日に限界

毎日立ちっぱなしで、月の休みは6〜7日。売上目標に追われながらも「笑顔で接客」を続けるのは、正直かなりしんどかったです。特に繁忙期の12月は体調を崩すことも多く、将来もこの働き方が続くのか…と不安になりました。

転職活動:未経験OKの事務職を探しつつ、Excelスキルを磨いた

販売職からの転職は未経験になるため、応募できる求人が限られていました。ただ、Excelやタイピングの基本は販売でも業務で使っていたので、職業訓練や無料のPC講座で改めてスキルを整理。「販売職で得た丁寧な対応力」や「顧客対応経験」も、書類や面接でしっかりアピールしました。

転職後の変化:内勤の穏やかな職場で、安心してキャリアが積めるように

現在は営業事務として、書類作成や電話対応、在庫管理などを担当しています。直接売る仕事ではないですが、「あの販売時代の忙しさがあったから、今の余裕ある毎日がよりありがたい」と思えるように。正社員になったことで収入も安定し、キャリアも長期的に描けるようになりました。

【女性】アパレル販売員からIT業界

名前:S.Iさん(28歳)
前職:アパレルブランドの販売スタッフ(契約社員)
転職先:ITベンチャー企業のカスタマーサポート →社内ヘルプデスクへ異動

転職理由:スキルが身につかない不安。将来の自分が見えなかった

好きな洋服に囲まれて働くのは楽しかった反面、販売の仕事は「人が替えが利く」印象が強く、30歳以降のキャリアに不安を感じていました。「何かスキルがほしい。でも何を学べばいいかわからない」─そんなとき、未経験歓迎のIT系カスタマーサポート職の求人に出会い、思い切って応募しました。

転職活動:未経験でも“人を助ける力”をアピール

IT知識はゼロ。でも、店舗で新人教育やお客様対応に携わっていた経験が、「誰かの困りごとを解決する」姿勢として評価されました。面接でも「わからないことは調べてメモを残す」「お客様に伝わる言葉で説明する力」など、販売の現場で得た行動力をしっかり伝えるようにしました。

転職後の変化:社内の“何でも屋”として頼られる存在に

カスタマーサポートとして入社しましたが、チャットツールや業務システムのトラブル対応を通じてITへの関心が強まり、半年後に社内ヘルプデスクへ異動。いまではSlackやGoogle Workspaceの管理まで任されるようになり、「自分にしかできない仕事」が増えた実感があります。

転職エージェント末永
転職エージェント末永
アパレル業界出身の方は「未経験だから…」と不安を抱きがちですが、実は人と関わる力や課題に気づいて行動する力が、IT・人材・営業・カスタマーサクセスなど多くの職種で高く評価されます。

【女性】アパレル販売員から人材業界

名前:A.Tさん(31歳)
前職:百貨店系アパレルブランドの販売・VMD(正社員)
転職先:人材紹介会社のキャリアアドバイザー職

転職理由:「売る」より「話を聞く」に価値を感じ始めた

アパレル販売の現場で、何千人とお客様の話を聞いてきました。ある日ふと、「服を売ることよりも、その人の悩みや希望を聞いている時間の方が楽しい」と気づいたんです。「今度はモノじゃなく“選択肢”を提案できる仕事をしたい」と思い、人材業界への転職を目指しました。

転職活動:面談経験=カウンセリング力として伝えた

「アパレル出身です」と言うと、「キャリアアドバイザー未経験でしょ?」と見られがち。そこで、販売現場での丁寧なヒアリングや、ニーズに応じた提案力を具体的なエピソードと数字で説明。たとえば、「月300人の接客のうち、7割以上がリピーターだった」など、定量的に伝えることを意識しました。

転職後の変化:誰かの背中を押せる仕事にやりがいを実感

今は第二新卒向けの転職支援を行っています。「昨日の自分みたいな悩みを抱えた人」に寄り添える毎日が、本当に楽しいです。接客と違い、売上ではなく“人生の変化”をサポートできる実感があり、「ありがとう」の言葉が何よりのやりがいです。

転職エージェント末永
転職エージェント末永
特別な資格やスキルよりも「今ある経験をどう伝えるか」が転職成功のカギです。選択肢に迷ったら、まずは自分の強みを一緒に整理するところから始めてみましょう。

アパレル業界からの転職で後悔しないために

アパレル業界からキャリアアップをするのは難しいです。

20代であっても経験の少なさがハードルになりやすく、30代・40代になると年齢による選考の壁も加わり、同じ業界内で待遇を良くするのも、未経験の営業職へ挑戦するのも、簡単ではありません。

そんな中で、20代・30代・40いずれの年代でも転職の成功確率を少しでも高めるためには、転職エージェントの利用がオススメです。

転職エージェントは、企業の採用担当と密に連絡を取ることでどんな志望動機をアピールするべきか熟知しており、それを活かして志望動機の添削や面接の対策を行ってくれるので、1人で転職活動をするよりも格段に内定率が上がります。

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末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」