「美容師を辞めたいけれど、どんな仕事に転職できるの?」「女性だと美容師からの転職は難しい?」と悩んでいませんか?
美容師は、労働環境の厳しさや将来性の不安から異業種への転職(再就職)を考える人も少なくありません。本記事では、美容師の経験を活かせるおすすめ職種や、未経験から挑戦しやすい転職先を紹介します。
さらに、美容師以外の仕事への転職を成功させるためのコツや内定を獲得するポイントも詳しく解説します。後悔しないキャリアチェンジを目指しましょう!
美容師から転職は難しい?
美容師から一般の企業へ転職する事は可能です。
とはいえ、未経験の業界・職種への転職となりますので、スキル・経験よりもポテンシャルを重視してもらえる20代のうちに転職をするのがベストです。
一般的に30代以降から、ポテンシャルよりも経験やスキルがある人を採用したい企業ニーズが高まります。
そのため、未経験の業界・職種への転職は不可能ではありませんが、キャリアチェンジできる選択の幅が狭まってしまう傾向にあります。
20代は転職先の選択肢が多い
20代の場合は即戦力として活躍できるスキルや経験よりも、若さや「これから頑張って活躍してくれそう」というポテンシャルで採用をしてもらえる傾向が強いです。
さらに、美容師の経験を通して身につけたスキルは、転職市場でも評価されやすく、面接で上手にアピールできれば比較的転職しやすいです。
- コミュニケーション能力
- 流行に敏感な感性
- 細かい作業をこなせる器用さ
- 独学で学ぶ力
美容師とは、ただ髪を切ったり、スタイリングする仕事ではなく、作業中にお客様と自然にコミュニケーションを取ったり、最新の流行などを追いかけながらファッションに合わせたヘアアレンジをするクリエイティブ能力、手先の器用さ。新人アシスタント時代には休憩時間や業務後、時には休日もヘアカットの練習に勤しむ独学力など、強みは様々です。
しかし、美容師の方の転職成功率が低いのは、そのスキルや長所を上手くアピール出来ていないからです。これだけアピールポイントがあれば、一般企業に転職することは出来ます。
これらの魅力を企業の採用担当に伝えるのにはテクニックが必要なのも事実。そういった時に利用していただきたいのが、転職のプロである転職エージェントです。
未経験分野への転職であれば、求人保有数が多い大手転職エージェントへの登録がおすすめです。

リクルートエージェントは日本トップクラスの転職エージェントで、美容師から一般企業への転職成功例・転職支援実績も豊富です。まずは無料登録してみて、転職可能な企業を教えてもらいましょう。
30代以降は転職の難易度が上がる
30代以降の転職の場合、未経験の業界・職種への転職は厳しくなります。
もちろん、会社を選ばなければ転職すること自体は可能です。アルバイト・パートや派遣社員という選択肢もあります。しかし、年収面や労働条件にこだわりすぎると選択肢は狭くなりがちなので、注意が必要です。
待遇や条件などを交渉しやすい知人からの紹介で転職をする、独立、または個人事業主(フリーランス)に転身するなど、幅広い選択肢で考えた方が良いでしょう。
美容師から転職おすすめ職業
美容師から美容師以外の仕事に転職するなら、どのような転職先がセカンドキャリアとして挙げられるか解説します。
美容師から営業職
営業職は、未経験からでも挑戦しやすい職種です。美容師の経験で培った対人スキル、コミュニケーションスキルを生かしやすい点でもっともおすすめする選択肢です。
また、目標達成すればインセンティブがある会社が多いため、頑張り次第で高収入も狙える業界がたくさんあります。高収入を狙うなら、不動産業界、人材業界、インターネット業界がおすすめです。
さらに、営業という仕事は、マーケティングや人事、コンサルティングなどの全ての職種の基礎となる仕事です。これらの仕事に転職(再就職)する場合には、応募条件として、その業界での営業経験が求められるケースがほとんどです。
つまり、営業職は、中長期的なキャリアアップを考える上で、経験しておくべき職種といえます。男性・女性関係なく転職の選択肢としておすすめします。
「営業職」を経験した後はさらにキャリアの選択肢を広げ、年収を上げることが可能です。
美容師の業界に関する知識を活かして、リクルートのホットペッパービューティーの法人営業もおすすめですね。リクルートは転職難易度は高いですが、未経験からでも転職できるのが魅力です。
関連記事:営業職から転職は難しい?転職理由やキャリアチェンジを成功させるコツ
美容師から販売職
お客さんと直接コミュニケーションを取れることに魅力を感じる、好きだという場合には、接客スキルを活かせる別業界の販売の仕事もおすすめです。
即戦力で活躍できるので、美容師から別業界の販売職に転職する方は実際に多いです。例えば、アパレル、飲食、ディーラー、家電量販店などの販売職などが挙げられます。
関連記事:販売職から転職は難しい?おすすめ転職先や経験を強みに変える方法
美容師からネイリスト・アイリスト
美容業界という大きな括りの中で転職を検討する方も多数いらっしゃいます。
女性の方は特に、ネイリスト・アイリスト(アイデザイナー)に転職する人が多いですね。ネイルカラー、ネイルアートに興味がある方は選択肢の一つとして検討するのもありです。
美容師から一般事務・営業アシスタント
「長時間労働が辛い」「休日が少ない」などの労働環境を改善したい理由で転職を検討されている、もしくは「接客じゃない仕事をしたい」女性は事務職への転職も選択肢の1つとしてはあります。
一方で、一般事務は派遣社員や契約社員の割合が多く、未経験の方が正社員で採用される割合が少ないので、その点は注意する必要があります。
経験豊富な事務職であれば採用幅が広いのですが、未経験となると自分の要望は叶えづらくなりますので、ご自身の転職軸を明確にするようにしましょう。

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美容師からフリーランス・業務委託
美容師を辞めたい理由ランキングの上位が「給与が低い」「長時間労働が辛い」など労働条件に関しての悩みや不満を抱えている方が多いです。
異業界・職種への転職も選択の一つですが、その悩みや不満は業界・職種を変えずとも解決できる可能性があります。
業務委託サロンで働く
個人事業主(フリーランス)として、サロンに雇用されず完全歩合制で働く仕組みです。
自分でお店を持つのとは違い、集客はサロン側が担当してくれるので、施術や接客のみに集中できますし、売上が安定しやすいというメリットがあります。また、店舗の従業員ではないので、労働時間や休みを自分で決めることが可能です。
面貸しで働く
上記で紹介した業務委託サロンと同様に業務委託としてフリーランスとして活動します。
面貸しは、美容室のセット面を借りて施術をするスタイルなので、基本的に集客などは基本的に自分で行うことになります。そのため、自分を指名するお客さんがいることが前提となります。
とはいえ、自分で店舗を作る初期費用がかからないため、一から自分の店を持つよりも敷居は低いといえます。
独立・開業(自分の店を持つ)
最後は「独立・開業(自分の店をオープンする)」というキャリアです。
一人前と言われるまでに時間を必要としますが、30代~40代であれば視野に入れても良いでしょう。
ある程度の貯蓄が必要になりますし、前の店舗から顧客を引っ張ってくることが出来るかなどのコネクションも大切な要素とはなりますが、成功すれば働き方や給与面も改善されるはずです。
自分の所属していた美容室の店長や経営者を引き継ぐパターンも考えられます。その際には、店長となった次の段階で運営側、つまり経営者側に引き上げてもらえる人間関係を築き上げていく必要があります。
美容師から転職成功する選考対策のコツ
ここからは内定を獲得する時に押さえておくべきポイントについて解説していきます。
面接対策を十分にやる
美容師からの転職で1つで面接の合否を分ける最大のポイントが転職理由と志望動機です。転職したい理由ははっきりしているけれど、やりたいことは曖昧な方は多いです。
結果、転職理由が前職の不満や愚痴になってしまっている、さらに肝心の志望動機で「なぜその企業でなくてはいけないのか」という部分をアピール不足で、面接で不採用になるのが一番多いパターンです。
面接官は、前職での不満や愚痴を聞きたいわけではなく、「同じ理由でやめないか」「うちで採用して活躍してくれそうな人物なのか」という2点を確認したいのです。
そのため「給与が低い」「土日休みの仕事がしたい」などのネガティブな転職理由をポジティブな理由に変換して伝える必要があります。
単に「〇〇業界に興味がある」「人と接することが好き」などの一般的な志望動機ではなく「他の同業他社ではなく、なぜうちなのか」「人と接する仕事は色々ある中でなぜ営業なのか」といったように各論で語れなくてはなりません。
自分自身だけで転職理由や志望動機を考えるのは不安、思いつかないという場合は、転職のプロのサポートを活用することをおすすめします。
志望動機・職務経歴書を作り込む
美容師から異業種への転職を成功させるためには、志望動機と職務経歴書の作り込みが非常に重要です。とくに未経験職種を目指す場合、これまでのスキルや経験をいかに「活かせる形で伝えるか」がポイントになります。
たとえば、美容師として培った「接客スキル」「コミュニケーション力」「提案力」は、営業職やカスタマーサポートなどの職種でも高く評価される要素です。これらを職務経歴書に具体的なエピソードを交えて記載し、「異業種でも即戦力になる」ことをアピールしましょう。
また、志望動機には「なぜその業界・企業を選んだのか」だけでなく、「なぜ美容師から転職する決意をしたのか」も含めることが大切です。将来のキャリアビジョンやライフスタイルの変化など、自分なりの理由を整理しておくと、説得力のある文章になります。
さらに、男性・女性を問わず、美容師からの転職を希望する方は「再現性のあるスキル」と「人柄」が評価されやすい傾向があります。書類上でも、自分の強みや実績を定量的に伝える工夫をしましょう。
書類選考を突破するためには、テンプレートをそのまま使うのではなく、自分だけのオリジナルの内容に仕上げることが鍵です。美容師としての経験を強みに変えて、新しいキャリアへの一歩を踏み出しましょう。
関連記事:職務経歴書の正しい書き方とは?初心者・未経験でも使える例文テンプレ付
美容師からの転職理由の例文テンプレート
美容師から美容師以外の仕事へ応募する際の例文テンプレートをまとめました。
22歳女性・美容師アシスタントの志望動機
(22歳女性・美容師アシスタント)前職では美容師アシスタントとして接客を中心に経験を積んできました。お客様のご要望を丁寧に伺い、信頼関係を築く中で「人と関わる仕事のやりがい」を強く実感しました。今後は、これまで培ったコミュニケーション力を活かしつつ、より長期的にお客様の課題解決に関われる仕事がしたいと考え、御社を志望いたしました。
29歳男性・美容師の志望動機
(29歳男性・美容師)私はもともと美容師アシスタントとして、主に受付やシャンプー、備品管理などを担当していました。日々多くのお客様と接する中で、施術だけでなく「言葉」や「対応」でお客様の気持ちが変わる瞬間を何度も見てきました。特に、予約のトラブルや待ち時間へのクレーム対応など、ちょっとした工夫で安心していただけた時には大きなやりがいを感じました。
そうした経験から、「もっと多くの人の不安や疑問に寄り添える仕事がしたい」と思うようになり、カスタマーサポートという職種に興味を持ちました。未経験からの挑戦でしたが、面接ではこれまでの接客経験を具体的に伝え、「人の話を丁寧に聞く力」や「冷静な対応力」を評価いただき、今の会社にご縁をいただくことができました。
入社後も、お客様から「ありがとう」と言っていただけるたびに、自分の選択は間違っていなかったと感じています。もし迷っている方がいたら、「接客経験は大きな武器になる」とお伝えしたいです。
美容師から転職するなら転職エージェント
美容師からの転職は、たしかに簡単ではありません。しかし、未経験からでも挑戦できる転職先は数多くあり、スキルや人柄を活かせる職場で新しいキャリアを築いている方も多くいます。男性・女性を問わず、美容師としての経験は、異業種でも十分に武器になるのです。
「本当にやりたいことを見つけたい」「将来のために安定した仕事に就きたい」と考える方にとって、今がまさに転職のタイミングかもしれません。失敗しない再就職を実現するためには、自分に合った職種や業界を見極めることが重要です。
そのためにも、美容師からの転職に強い転職エージェントの活用をおすすめします。プロのキャリアアドバイザーがあなたの希望や強みをもとに、未経験でも後悔しない転職先を一緒に見つけてくれます。
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