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今回はそんな読者の方のために「商社、特に専門商社の具体的な仕事内容や年収、今後の動向」をご紹介したいと思います。
そういった意味で、転職エージェントや有料キャリア支援サービスを利用した方が転職の成功率が上がります。その理由は後々記事内で述べさせて頂きます。
専門商社とは?
まず、みなさんご存知の商社とは、輸出入貿易ならびに国内における物資の販売を業務の中心としたビジネスをする会社のことです。
そして商社には下記2種類があります。
- 総合商社
- 専門商社
以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。
①総合商社
総合商社とは、幅広い商品・サービスを取り扱う商社を指します。
読者の方が想像する商社はおそらくこちらかと思います。
総合商社の詳しい仕事内容や年収などが知りたい方は、ぜひ以下の関連記事を読んでみてくださいね。
②専門商社
専門商社とは、繊維や鉄鋼、自動車部品、日用品などの特定の事業分野に特化した商社を指します。
そもそも、商社業界は日本特有の業態と言われており、実は、「大手の総合商社以外のほとんどの商社は専門商社」という実態があります。
専門商社は、総合商社よりも企業数が多くあるがゆえに、仲介や物流機能としてだけでなく製品の価値を高める独自の強みを開拓し、差別化を図っています。
そして専門商社は、総合商社や大手メーカーの子会社・関係会社という立ち位置にいることが多く、特定の分野に精通しているという強みを買われ、国内はもちろん、海外の買い手との取引が行われるチャンスも多く巡ってきます。
このようにそれぞれの専門分野に特化した専門商社は、持続的に日本のものづくり産業を支え、業界の発展を続けています。
専門商社の仕事内容
専門商社の仕事内容は基本的に仲介業です。
さらに仲介業の中でも2種類に別れます。
- 特定分野の商品を海外業者から輸入して国内業者に卸売する輸入事業のビジネスモデル。
- 国内業者の商品を海外業者に卸売する輸出事業のビジネスモデル。
かつては輸入事業の専門商社の数が圧倒的でした。
しかし近年では、日本国内の食品やファッション・工芸関連商品、ソフトウェアなどのIT関連商品など、日本から世界に発信する輸出業務のビジネスモデルも増えています。
また、専門商社は商品に付加価値を与える役割も担っています。
時代のニーズを反映した独自のマーケティング力で、売り手や使い手にとって、どのような商品がベストなのかを的確に企画提案していくというスタイルが挙げられます。
それから、世界を相手に取引をする機会も多く、専門商社ならではの、特別な物流経路や情報を駆使し、メーカーとの経営統合やプライベートブランドの開発・販売、小売店への販売支援などを一貫して行います。
専門商社は、総合商社と比べて事業規模や平均年収は劣りますが、扱っている事業内容を専門的に深く特化して仕事ができるという点では、売上が総合商社を大きく上回る企業もあるため、一概に優劣をつけることはできないでしょう。
専門商社の年収ランキング!
専門商社全体での平均年収は715.3万円です。
専門商社の平均年収をランキング一覧にまとめてみましたので、参考に見ていきましょう。
(平成26年~27年度時点でのランキングになります。)
第1位「伊藤忠エネクス」:895万円
伊藤忠商事系列の燃料専門商社が第1位を獲得しました。
得意とする分野は、LPガスや電気などの生活に密着したエネルギーや省エネを意識した電力関連事業・熱供給事業などの産業エネルギーが挙げられます。
第2位「ミツウロコグループホールディングス」:886万円
第2位のミツウロコグループHDは、石油製品、LPガス、固形燃料などの販売事業を中心に展開しており、不動産賃貸事業や風力発電事業も手掛けています。
第3位「三洋貿易」:875万円
第3位の三洋貿易は卸売会社として事業を展開しており、主に、ゴム、化学品、機械機器、科学機器、穀飼料、自動車部品等の輸入・販売を主力事業としています。
第4位「稲畑産業」:874万円
第4位の稲畑産業は、住化グループで科学系の専門商社になります。
電子材料、住宅設備関連、化学品、合成樹脂などを専門に事業を展開しています。
第5位「長瀬産業」:870万円
長瀬産業は技術志向が強いという特徴を持っており、染料・合成樹脂などの化学系商社の中では首位を獲得しているという実績を誇っています。
近年では、アジアや電子・ファインケミカルの分野を強化しています。
専門商社で求められる人材は?
専門商社に求められる人材とは、どのような人材なのでしょうか?
1.主体的に考え、行動できる人材
まず前提として言えることは、専門商社で勤めるにはどんな業種でも主体的に考え、行動できる人材が求められるということが挙げられます。
例えば、営業職であれば、良い製品を売りたい生産者と買いたい企業を開拓し、パイプ役として適正な価格の設定や仕入れの数量の調整、流通経路の確保を行います。
2.コミュニケーション力のある人
世界で活躍するには、世界共通言語である英語がビジネスレベルで通用するかということとコミュニケーション能力、交渉力が必要になります。
裏方である事務やシステムエンジニアは、営業の仕事をサポートできるよう商社システムの機能の一つである物流システムを管理し、スムーズに取引を支えることができることが重要視されます。
また、サポート役であっても、当然ビジネスレベルの英語力があることが必須条件と言えるでしょう。
3.スタミナがあってタフな人材
また、技術部門は、営業と連携し、製品開発からカスタマイズ製品まで、顧客のニーズに応じて技術の提案を行うことがあるので、専門商社の要としての重要な役割を持っています。
企画発案に対して商品を作っていく粘り強さと探究心が必要な要素となります。
どの職種であっても、商社業界自体、人一倍体力を使う業界なのでスタミナのあるタフな人材であるということも必要条件と言えます。
専門商社の今後の動向
専門商社の今後の動向としては、日本のメーカーの海外進出が進む中、海外展開や専門分野の枠を越えた再編や連携を活発化し、
自社の主力事業を厳選しなければならない必要性が出てきました。
本来、商社は、海外輸入や国内のメーカーから商品を仕入れ、輸出や国内小売業へ販売し、流通と金融から手数料を得て利益を作り出します。
専門商社の近年の動きは、積極的に事業投資を進め、作り手と売り手や使い手にとって、より良い商品と企画発案していくノウハウを持ったパイプ役として独自性をより強化する事業展開へと進化しています。
商社業界全体を見通した顧客の競争力の強化と企業価値を向上するためのサポート力をいかに伸ばしていくかが、今後の専門商社に与えられている課題と言えます。
そういった意味でご自身がそもそも「専門商社」に適性があるのか、「専門商社」からのキャリアパスは?「仕事内容は?」「転職できるのか?」「向いているのか」などをしっかりと判断する必要があるといえます。
専門商社への転職を成功させたい方へ
専門商社についてここまでお伝えしてきましたが、「自分が専門商社に転職することはできるのか」「どのように転職活動を始めれば良いのか」と迷ってしまいますよね。
自分に合う求人を紹介してもらったり、キャリアについて相談したい場合は「転職エージェントを利用すると良いでしょう。
とくにリクルートエージェント・dodaは保有している求人数も多いため、まず転職活動を始める際には登録するのがおすすめです。
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