面接時の資料配布について

面接時の資料の配布・提示の可否についてお答えさせていただきます。

結論から申し上げますと、絶対不可ではありませんが出来れば控えた方が良いかと思います。

面接の場は、基本的には面接官からされた質問に対して的確に答えることが要求されています。

面接官の質問に対し、配布した資料の伝えたいポイントがずれてしまっていると、質問に対する受け答えという点で評価が下がってしまいます。

現状、面接での不合格が続いており、技術領域に関して上手く伝えられていないのではないか、
という懸念を感じていらっしゃるとのことですので、一度ご自身の過去の業務について整理した物を作ってみることは、とても有意義かと思います。

配布しないにしても、目に見える形で整理することで思考が整理されますので、面接で説明する際にもスムーズに回答出来るようになると思います。

面接の場での質問のされ方によって、微妙にアピールすべき業務経験のポイントを調整することも可能です。

これは配布資料として配ってしまった場合には調整不可能でしょう。

どうしても面接官の目に見える形で資料を提出したいのであれば、職務経歴書に書き加えるか、添えるかといった形で、事前に提出しておくのが良いのではないでしょうか。

面接官もその場で渡された資料を読み込むことは、お人柄や印象など様々な項目をチェックしなければならない面接の場では難しく、詳しく目を通してもらえないおそれもあります。

職務経歴書として事前に提出しておけば、面接までに面接官が目を通し、記載された業務についてさらに詳細な質問をしてもらえるかもしれません。

ご参考になりますと幸いです。

中途採用の面接でアピール情報の資料を配布する事の是非についてとのこと、承りました。

ご面接の中で資料を配布頂きご説明頂くことが可能か否かについてですが、
あまり多くはございませんが、絶対不可ということはございません。

面接内で資料をお使い頂くときにはメリットとデメリットがございますので、その点に留意して頂ければと存じます。

メリットは、ご自分のキャリアを可視化してご説明頂くことができるという点です。

説明が苦手な場合、それを補完する効果がございます。

対してデメリットです。

まずは、面接官が知りたいと感じているキャリアの内容と資料の内容とに乖離が出る可能性があるという点です。

面接官が知りたいというキャリアの詳細は必ずしも細かい部分だけではございません。

企業や面接官によって知りたい情報は異なっており、それと資料の内容が異なった場合、「質問に対して適切な回答ができない」という判断となるリスクがあります。

また、資料が多いあるいはしっかり作りこんでしまうと、口頭でのお話の機会が減る可能性があるということです。

その場で初めて見る資料となると、面接官もその資料を見・読むことに時間を費やす可能性がございます。

そうすると折角の質疑の時間が割かれてしまい、ご自身の強みや思いをPRできなくなってしまいます。

メリットだけでなくデメリットもかなりあること、
また企業によっては資料配布をNGとするケース
（面接での資料利用を認めていない、情報管理的に懸念を感じる等）
もございますので、その点はご注意頂きながら活用をご検討頂ければと存じます。

ご転職の成功を心からお祈り致します。