昔はwebの職種=転職市場価値は低いというレッテルでしたが、今の社会はIT社会で、どの企業もIT・web系に力を入れています。
力を入れている分、転職市場ではweb系の人材を求める企業による求職者の取り合いが起こっています。
今回ご紹介する職種はプロダクトデザイナーやグラフィックデザイナーです。
ただ、プロダクトデザイナーやグラフィックデザイナーといいましても、広義的には色々と被る部分がありまして、相応の認識が異なるといけません。
そこで、今回この記事ではプロダクトデザイナーのことを、車やパソコンなど、ものづくりに関わる有形商材のデザインと定義します。
逆に、グラフィックデザイナーをwebデザイナーといった、無形商材を扱うデザイナーと定義しています。
そしてこれらのデザイナーが転職する際、どんな転職先があるのか、そしてどのようにすれば転職に成功するのかを説明していきます。
目次
プロダクトデザイナーとグラフィックデザイナーによる違い
デザイナーが転職することは、可能です。
ですが、どのようなデザイナーをやっていたかによって、その後転職できる方向性が変わってきます。
ですので、プロダクトデザイナーとグラフィックデザイナーについて、それぞれご説明を致します。
プロダクトデザイナーから転職
プロダクトデザイナーの場合、言葉の通り、車やパソコン、日用品などの製品(プロダクト)のデザインをしている人です。
ですので、どちらかというとアナログ的なデザインになります。
そのため、その後転職できる方向性としては、扱う製品を変えた転職(製品→製品)への方向性になってきます。
もし、web系のデザイナーに転職したいと思われる方もいるかと思いますが、この場合は難しくなります。
その理由としては、web系になりますと、デザインというよりも、HTML、CSSといった言語、コードになるからです。
グラフィックデザイナーから転職
無形商材を扱う、グラフィックデザイナーの場合、主に転職先はそのまま「グラフィックデザイナー」か「プロダクトデザイナー」です。
グラフィックデザイナーからグラフィックデザイナーはもちろん可能ですが、一定数必要になるスキルが下記4つあります。
- Photoshop
- イラストレーター
- CSS
- HTML
上記のスキルが必要になります。
しかしこれらのスキルがあったとしても、年収面で見ると現状維持かそれ以下になる傾向が高いです。
その要因としては、デザイナーの外部委託が主流であり、また企業側がデザイナーに求めるレベルが高くなってきているからです。
ですので、年収を上げる転職にするのであれば、上記のようなUIスキルだけでなく、内部のコーディングもできるUXデザイナーのスキルも同時に取得していると、他の転職者との大きな差別化になります。
UI/UXが両方可能であるデザイナーであれば、企業側としても一貫して、制作に臨める分、需要が高いです。
異職種への転職
デザイナーに縛られず、異職種に転職を望むかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
また、デザイナー自体を辞める場合、以前の下請けの経験から一定数上流に関わりたいと思うのではないでしょうか?
その場合の転職先としては、デザイナーを通して作成の工程を知っている分、プロジェクトマネージャーがオススメです。
ただ、未経験になるので企業側からの教育投資の面でみると、年齢は20代までと狭まれてきます。
どこへ転職するべきなの?
一定、どこに転職が可能なのか、分かったかと思います。
ただ、そもそもどのような転職先がいいのか、正直明確になっていない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その状況で、転職に踏み切りますと、その後の企業とのミスマッチが起きる可能性が非常に高いです。
ですので、一度踏み切る前に「なぜ、転職をするのか?」を今一度考えて先を見据えたキャリア設計をした方がいいでしょう。
その際に、あなたの手助けをしてくれるのが「転職のプロ」でもあります。
私たち転職のプロである「転職エージェント」は、多くの求職者を支援してきた経験から、それぞれのキャリアの設計に携わってきました。
そのため、もし少しでも先が明確になっていない場合は、一度キャリア相談という形をとってみるといいでしょう。
転職を考えるようになった理由とは?
数多くの転職支援をしてまいりましたが経験上、デザイナーの方が転職を考えるようになる理由は主に下記の3に分けられます。
- 激務なのに給料が低い
- 上流に関わりたい
- 作りたいモノの違い
激務なのに給料が低い
デザイナーの仕事は激務であり、それなのに給料がそれほど高くないので、そこに不満を持って転職される方は多いです。
中小企業の制作会社であれば、人数が少ない分、なおさら一人の負担が大きくなり、連日夜遅くの仕事になりがちです。
それに加えて、激務にも関わらず、給料が低く、回っていない会社では給料が遅延していることもあるそうです。
このような状況を変えたいという理由で転職を希望するデザイナーが多いです。
こういった転職理由を面接の際に直接伝えると、面接官にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、あらかじめ志望動機や面接の対策をしておくといいでしょう。
上流に関わりたい
外部委託の会社などに所属するデザイナーの方であれば、外部委託している企業から受注する下請けになるので、決められたことしかできない、
または、期日、期限などが厳しい割には、要求度が高すぎるという面もあります。
そのため、実際にプロダクトに関わっている感がなく、上流から関わりたいと感じる方がいます。
作りたいモノの違い
最後にもう1つは、自分の考えや意向をデザインにもっと反映させたいという理由やそもそも関わりたいモノが違うという点です。
外部委託の場合など、ところどころ担当する人が違えば、だれか違う人がある程度、デザインしたものに自分が調整するのではなく、自分がデザインの主役になり、一貫して自分がデザインした制作物が世の中に広めたいと思うのも普通です。
今、この記事を読んでいる現役デザイナーも自分に当てはまるのではないでしょうか?
強い不満とは言いませんが、もっと自分が主役になれる企業を求めて転職するデザイナーが多いです。
この傾向は20代に多く見られるのですが、中にはそのまま独立する人もいるぐらいです。
転職理由を上手く伝えるには?
デザイナーから転職するということは、今の仕事にある程度の不満があるということです。
そういった不満、特に給与や労働環境についてのネガティブな転職理由を面接で直接伝えるのはオススメできません。
ネガティブな転職理由は、そのまま採用担当にもネガティブな印象を与えてしまうからです。
企業にとって転職者を採用する事による一番のリスクは、その転職者がまたすぐに転職してしまうことです。
そのため転職理由はあらかじめ準備をして、ポジティブな理由を準備しましょう。またその際は、転職エージェントを利用することで転職理由や面接の対策ができるのでオススメです。
デザイナーからの主な転職先とは?
主な転職先としてオススメなのは大手の制作会社です。
デザインの実務を広く浅く身につけることができますし、比較的、人員数もいるため、激務から体を壊すなどのようなこともリスクとしては少ないと思います。
転職後には、自分が得意なことややりたいことが深く狭く関わることができます。
ただ、大手の場合、特化したデザイナーに従事することになるので、幅広くUIもUXもやりたい場合は、合わない場合もあります。
転職先別!どのようなポートフォリオを提出したらデザイナーは転職に有利か?
デザイナーの選考において企業が絶対に提出を求めるものがポートフォリオです。
転職先別のポートフォリオをご紹介します。
大手広告代理店や制作会社
大手の場合は広告系のポートフォリオが良いでしょう。
理由は、転職後に広告系の仕事に関わるため、どれだけ即戦力であるか自分をアピールすることができます。
ここで気をつけたいことは有形の商品デザインです。
転職先が求めるニーズと異なるので、避けるようにしましょう。
通販会社
通販会社もデザイナーを求めています。
通販サイトのデザインもデザイナーの仕事になりますが、これまで在籍した企業の自分が制作したメディアサイトをポートフォリオとして提出してください。
ファッションアパレル系企業
自分がどれだけセンスがあるのか強く問われますので、自分が制作したポートフォリオはもちろんのこと、ここで重要なことは服装です。
面接ですからある程度、かための服装になりますが、その服装にもオシャレ感が出るようにしましょう。
服装のセンスが感じられなければポートフォリオを提出しても見送りになることもあります。
ロゴ制作専門企業
外注の下請けを主に担当するロゴ制作専門企業に提出するポートフォリオは、自分が担当したロゴです。
ただし、社名などは情報漏洩のリスクがありますのでなるべくマスキングなどを行い注意しましょう。
デザイナーから転職したい方へ
デザイナーと一言に言っても色々な企業があるので、その中で自分にあった企業を探すのは難しいですよね。
そこでオススメなのが転職エージェントの利用です。転職エージェントを利用すればあなたの経験や希望をヒアリングするので、転職での本当の軸がわかりますし、その軸に合った企業を紹介してくれます。
弊社では加盟エージェントが一人一人に親身にヒアリングした上で、あなたにマッチする企業のみをご紹介してくれます。相談は無料ですので、お気軽にご相談ください。
末永 雄大
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