「セミナーばかり参加しているけど、これで本当に失業保険の認定を受けられるのかな」「ハローワークの職員に注意されないか不安」「セミナーだけで効率よく実績を作る方法が知りたい」そんな心配をする人もいるかもしれません。
実際のところ、求職活動実績はセミナー参加だけでもきちんと認められます。正しい方法を理解していれば、効率よく実績を積み重ねることができるのです。
この記事では、数多くの求職者の失業保険受給をサポートしてきた転職の専門家が、セミナーを活用した実績作りのコツや、認定を確実にするための具体的な手順、さらに知っておくと便利な裏ワザまで、分かりやすく解説します。
求職活動実績はセミナーばかりでも問題ない?
失業保険を受けている人の中には「セミナーばかり参加していて、本当に大丈夫かな」と心配する人が少なくありません。
結論から言うと、セミナー参加だけで求職活動実績を作っても全く問題ありません。
厚生労働省による求職活動実績は「就職に向けた積極的な活動」とされており、その中にセミナーや講習会への参加もきちんと含まれています。つまり、認定期間ごとにセミナーだけで2回の実績を満たしても、法律上まったく問題はないのです。
認定される活動 | セミナー参加の扱い |
---|---|
求人への応募 | ◯ 認定される |
職業相談・職業紹介 | ◯ 認定される |
セミナー・講習会への参加 | ◯ 正式に認定される |
資格試験の受験 | ◯ 認定される |
参考:厚生労働省「失業の認定における求職活動実績となるもの」

地域のハローワークによって対応が少し違うこともありますが、そのように聞かれたときは「厚生労働省の規定に沿ってセミナーに参加しています」と自信を持って答えれば問題ありません。
実際、セミナーでは面接の練習や履歴書の書き方、業界研究など、転職に直結する内容を学べます。そのため、セミナーは効率的な求職活動の1つと言えます。特にオンラインセミナーなら移動の手間もなく、忙しい中でも参加しやすいのが大きなメリットです。
実績として認められるセミナーの種類
求職活動実績としてカウントされるセミナーには、大きく分けて3つの種類があります。どのセミナーにも特徴やメリット・デメリットがあるので、自分の状況に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、求職活動実績として認められるセミナーの種類を詳しく解説します。
- ハローワーク主催のセミナー
- 自治体・公的機関主催のセミナー
- 【特におすすめ】リクルートエージェントなどの民間転職エージェントのセミナー
ハローワーク主催のセミナー

ハローワークが開催しているセミナーは、求職活動実績として確実に認められます。参加するとその場でスタンプを押してもらえるので、証明書を用意する心配もいりません。
ハローワークセミナーの特徴を以下にまとめました。
- 開催頻度:月1回〜週数回(地域により大きく差がある)
- 参加費用:完全無料
- 定員:20〜50名程度
- 申込み:事前予約制(人気セミナーは即満席)
- 実績認定:その場でスタンプ押印
ハローワークのセミナーは、履歴書の書き方や面接対策、自己分析といった基本的な内容から、地域の産業に特化した業界研究まで幅広く用意されています。地域の雇用状況に合わせた実践的な内容を学べるのが大きな特徴で、地元企業の採用担当者が直接講演することもあります。
ただし、セミナーの開催頻度は地域によって大きく異なるので注意が必要です。東京や大阪のような都市部では週に数回おこなわれますが、地方では月に1〜2回程度しか開催されないことも多く、計画的に参加する必要があります。
また、ハローワークのセミナーはすべて対面形式で開催されるため、指定された会場まで移動する時間とコストがかかります。交通費や移動時間を考慮すると、忙しい求職活動中には参加が困難な場合もあるでしょう。

そのため、ハローワークのウェブサイトをこまめに確認し、開催予定を早めにチェックしておくことが大切です。
自治体・公的機関主催のセミナー
都道府県や市区町村が運営する就職支援機関でも、求職活動実績として認められるセミナーが開かれています。地域の雇用状況や産業に詳しいため、より地元に密着した実践的なサポートを受けられるのが特徴です。
主要な公的就職支援機関は以下のとおりです。
- 東京しごとセンター(東京都)
- 大阪しごとセンター(大阪府)
- ジョブカフェ(各都道府県・34歳以下対象)
- 地方自治体の就労支援センター
- 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
東京しごとセンターや大阪しごとセンターなど、大都市の施設では、IT業界への転職や女性の再就職支援など、幅広いニーズに対応したセミナーが定期的に開かれています。地域の大手企業と連携していることも多く、実際の採用担当者から直接話を聞ける機会もあります。

参加費は基本的に無料で、地域に合った求人情報もあわせて得られる点がメリットです。
自治体が主催するセミナーを実績として申告する場合は、事前にハローワークで「求職活動実績として認められるか」を確認しておくと安心です。地域によっては判断が異なることがあるためです。
【特におすすめ】リクルートエージェントなどの民間転職エージェントのセミナー

出典:リクルートエージェント「転職セミナー・イベント・フェア」
民間の転職エージェントが開くセミナーも、厚生労働省に認可された職業紹介事業者が実施しているものであれば、正式に求職活動実績として認められます。大きな特徴は、開催回数が多く、オンラインで気軽に参加できる点です。
それぞれのセミナーを以下で比較してみましょう。
項目 | ハローワーク | 民間エージェント |
---|---|---|
開催頻度 | 月1〜数回 | 週数回〜ほぼ毎日 |
参加方法 | 主に対面 | オンライン中心 |
定員 | 20〜50名 | 制限なし〜数百名 |
証明書 | その場でスタンプ | メール・PDF発行 |
申込み期限 | 数日〜数週間前 | 当日参加も可能 |
特におすすめしているのがリクルートエージェントのセミナーです。転職市場の最新情報から具体的な面接テクニックまで、さまざまなセミナーが用意されています。業界最大手ならではの豊富なデータをもとにした実践的な内容で、実際の転職成功事例を交えながら解説してくれるのが特徴です。

24時間いつでも視聴できるため、忙しい中でも無理なく実績を積み上げられます。さらに、視聴後には自動で参加確認メールが届くので、証明書の準備もスムーズです。
セミナーのみで効率的に求職活動実績を作る5つの方法
セミナーだけで効率よく求職活動実績を作るには工夫が必要です。やみくもに参加するのではなく、これから紹介する5つのステップを順番に実践すれば、無駄なく確実に実績を積み上げることができます。
ここではセミナーのみで求職活動実績をつくる方法を紹介します。
1.リクルートエージェントのアーカイブ視聴を活用
もっとも手軽で確実なのは、リクルートエージェントのアーカイブ視聴を利用する方法です。リアルタイムで参加する必要がなく、24時間いつでも自分の都合に合わせて視聴できるので、忙しい中でも無理なく実績を積むことができます。
リクルートエージェントのアーカイブ視聴の手順は以下のとおりです。
- リクルートエージェントに無料登録
- マイページから「セミナー・イベント」を選択
- 過去開催のアーカイブ一覧から興味のあるセミナーを選択
- 視聴完了後、参加確認メールを自動受信
- メール内容を実績証明として保管
アーカイブ視聴の大きなメリットは、自分のペースで内容をコントロールできることです。通常1〜2時間のセミナーでも、重要な部分だけを見れば30分ほどで終えることも可能です。理解しにくい部分は繰り返し視聴できるので、転職活動に役立つ知識をしっかり身につけられます。

登録から視聴完了まで最短30分ほどで実績を作れるため、認定日が迫っているときにもとても便利です。
リクルートエージェント登録後におこなわれる転職エージェントとのカウンセリング内容については下記の記事で詳しく紹介しています。事前にチェックしておくと安心です。
2.複数の転職エージェントセミナーを組み合わせる
リスクを減らして選択肢を広げるためには、複数の転職エージェントが開催するセミナーを組み合わせて利用するのがおすすめです。エージェントごとに得意分野や開催回数が違うので、バランスよく参加すれば安定して実績を積み重ねることができます。
主要転職エージェントのセミナーの特徴を以下にまとめてみました。
転職エージェント | 特徴 | 強み |
---|---|---|
リクルートエージェント | 開催頻度が最も多い | アーカイブ豊富、24時間視聴可能 |
doda | 業界別セミナーが充実 | 参加証明書発行あり |
マイナビエージェント | 20代向けセミナーが豊富 | 第二新卒・未経験者向け |
パソナキャリア | 女性向けセミナーに特化 | 育児との両立支援 |
JACリクルートメント | ハイクラス・外資系企業セミナー | 管理職・専門職向け |
複数のエージェントを利用するときのポイントは、それぞれの特徴を理解して上手に使い分けることです。たとえば、1回目はリクルートエージェントの面接対策セミナー、2回目はdodaの業界研究セミナーというように、内容の違うセミナーを選べば、効率よく実践的な知識を身につけられます。

3.ハローワークセミナーと民間セミナーの併用
ハローワークのセミナーと民間の転職エージェントのセミナーを組み合わせて参加することで、安定した幅広い形で実績を作ることができます。それぞれの強みを活かしながら、バランスよく利用することが大切です。
効果的な併用パターンを以下でみていきましょう。
併用する大きなメリットは、公的機関と民間企業の両方の視点から転職活動を学べることです。ハローワークでは地域の雇用状況や公的な支援制度について詳しく知ることができ、民間エージェントでは最新の転職市場や企業が求める人材像といった具体的な情報を得られるでしょう。

4.オンラインセミナーでの効率的な実績作り
オンラインセミナーを利用すれば、移動時間なしで効率よく求職活動実績を作れます。特に地方に住んでいる人や、小さなお子さんがいて外出が難しい人にとって、とても便利な方法です。
オンラインセミナーを効率的に受ける方法は以下のとおりです。
- 事前にセミナー内容を確認し、必要な部分をメモする
- 質問事項を事前に準備して積極的に参加する
- セミナー中はスクリーンショットを撮影して後で復習する
- 参加証明書は即座にダウンロードまたは印刷する
- 複数デバイスでバックアップを取る
オンラインセミナーのメリットは、録画機能があれば後から大事な部分を見返せるため、実際の転職活動に役立てやすい点です。さらに、チャット機能を通じてほかの参加者と情報交換できる場合もあり、同じ立場の求職者とつながりを作るチャンスにもなります。

5.認定期間に合わせたスケジュール管理
求職活動実績を効率よく作るには、失業認定日から逆算してスケジュールを立てることが大切です。計画的に実績を積み重ねておけば、認定日直前に慌てることなく、安心して余裕を持って失業保険を受け取れます。
スケジュールは以下を参考にしてみるとよいでしょう。
- 認定日の3週間前:1回目のセミナー参加
- 認定日の2週間前:2回目のセミナー参加完了
- 認定日の1週間前:参加証明書の整理・確認
- 認定日の3日前:失業認定申告書の記入完了
- 認定日当日:書類を持参してハローワークへ
このスケジュールを組んでおけば、万が一セミナーが中止になったり参加できなくなったりしても、余裕を持って別の手段を取ることができます。また、セミナーで学んだ内容を実際の求職活動に活かす時間も作れるので、より実践的な転職活動につなげられます。

例えば、午前に「履歴書作成セミナー」、午後に「面接対策セミナー」を受けた場合は、テーマが異なるため2回分の参加実績としてカウントされる可能性があります。
セミナー参加時に知っておくべき5つの注意点とデメリット
セミナーで求職活動実績を作るときには、いくつか注意しておくべき大事なポイントがあります。これらを知らずに参加してしまうと、実績として認められなかったり、効率よく活動できなかったりすることがあります。
ここでは、以下の内容について詳しく掘り下げます。
認定期間内に2回以上の参加が必要
失業保険を受け取るには、前回の認定日から次の認定日までの4週間の期間に、最低でも2回の求職活動実績が必要です。この基本ルールを理解していないと、認定日が近づいたときに「実績が足りない」と気づいて慌てることになってしまいます。
認定回数や実績数について以下の表にまとめました。
認定回数 | 必要実績数 | 備考 |
---|---|---|
初回認定 | 1回以上 | 雇用保険受給説明会参加で達成可能 |
2回目以降 | 2回以上 | 同内容の実績は基本的に1度しかカウントされない |
給付制限期間中 | 月1回以上 | 自己都合退職の場合に適用 |
就職困難者 | 緩和措置あり | 障害者等の場合に適用 |
認定期間の開始日と終了日を正しく把握し、その期間内にセミナーへ参加することが大切です。

同日・同内容のセミナーは1回分のカウント
セミナーで実績を作る際の重要なルールとして、同じ内容や類似内容のセミナーを複数回受講しても1回分としかカウントされないことがあります。
ただし、ハローワークによっては同じ日でも明確に異なる内容のセミナーであれば、2回分の実績として認められる場合があります。同日に複数のセミナーに参加することを計画する場合、事前に所管のハローワークに確認するようにしましょう。
カウント対象外となるケースは以下のとおりです。
- 同じタイトル・内容のセミナーを重複受講した場合
- 同じ講師による類似内容のセミナーを受講した場合
- 基礎編と応用編など、段階的だが本質的に同じ内容のセミナー
- 「履歴書の書き方」と「履歴書作成」など、表現は違うが内容が同じセミナー
たとえば、リクルートエージェントで「履歴書の書き方セミナー」を受けたあと、別の日にdodaで「履歴書作成セミナー」を受けても、内容が似ているため1回分としてしかカウントされない可能性があります。

同じエージェントで複数のセミナーに参加する場合も、業界研究や自己分析、転職市場の動向など、テーマが違うものを選ぶようにしましょう。
参加証明書の取得と保管の注意点
セミナーを求職活動実績として申告するには、参加を証明できる書類をきちんと受け取り、保管しておくことが大切です。証明書がないと、最悪の場合は実績として認められないこともあります。
証明書の形式は主催者によってさまざまです。ハローワークのセミナーなら、その場でスタンプを押してもらえるので一番確実です。
民間エージェントのオンラインセミナーでは、参加確認メールやPDF証明書が一般的で、自治体のセミナーでは、参加証明書が後日郵送されるケースもあります。
主催者 | 証明書形式 | 取得タイミング | 注意点 |
---|---|---|---|
ハローワーク | 受給資格者証への押印 | 参加時その場 | 最も確実 |
転職エージェント | メール・PDF | 参加後自動送信 | 迷惑メール要注意 |
自治体 | 郵送・手渡し | 数日後 | 認定日に間に合うか確認 |

実績対象外のセミナーがある
すべてのセミナーが求職活動実績として認められるわけではありません。内容や主催者によっては実績にならないこともあるので、参加する前に必ず確認しておきましょう。
実績対象外となる可能性があるセミナーを以下にまとめました。
- 一般的なビジネスマナー講座(求職活動に直結しない内容)
- 趣味・教養に関するセミナー
- 商品販売が目的のセミナー
- 無認可の職業紹介事業者が開催するセミナー
- 明確な転職・就職支援目的でないセミナー
特に気をつけたいのは、転職サイトが主催するセミナーの中には、求職活動実績として認められないものもあることです。たとえば、dodaでは実績として認められるセミナーには専用のマークが付いているので、申し込む前に必ず確認しましょう。

主催者が厚生労働省に認可された職業紹介事業者かどうか、そしてセミナーの目的が本当に転職や就職の支援なのかを事前にチェックするようにしましょう。
認定日当日の参加は間に合わない
求職活動実績の対象期間は、前回の認定日から次の認定日の前日までです。つまり、認定日当日にセミナーに参加しても、その回の実績には間に合わないということです。
実績対象期間の例を以下でみておきましょう。
- 前回認定日:4月1日
- 今回認定日:4月29日
- 実績対象期間:4月2日〜4月28日
- 4月29日の活動:次回認定分として扱われる
この仕組みを理解していないと、「認定日の朝にオンラインセミナーを受ければ大丈夫」と勘違いしてしまい、実績不足で失業手当が止まってしまう恐れがあります。安心のためにも、認定日の2〜3日前までには必要な実績をすべてそろえておくようにスケジュールを立てましょう。

オンラインセミナーの参加証明書と失業認定申告書の書き方
オンラインセミナーで求職活動実績を作るときに何よりも大事なのは、参加証明書をきちんと受け取ることと、失業認定申告書に正しく記入することです。これを正しくおこなわないと、せっかくセミナーに参加しても実績として認められない可能性があります。
ここではオンラインセミナーで求職活動実績を作る際のポイントを解説します。
オンラインセミナーの参加証明書取得方法
オンラインセミナーの参加証明書は、主催者ごとに受け取り方が大きく違います。事前に確認しておかないと、後から証明書がもらえず困ってしまうことがあります。
以下の表で主なセミナーの取得方法を確認しましょう。
主催者 | 証明書形式 | 取得方法 | 受取時期 |
---|---|---|---|
リクルートエージェント | 参加確認メール | 自動送信 | 視聴完了後即時 |
doda | PDF証明書 | マイページでダウンロード | 参加後24時間以内 |
マイナビエージェント | 参加証明書 | メール添付 | 参加後数時間以内 |
ハローワーク | 参加証明書 | 郵送または窓口 | 参加後1週間程度 |
証明書を受け取るときに気をつけたいのは、メールアドレスの設定です。迷惑メールフィルターが強すぎると、参加確認メールが届かないことがあります。セミナーに参加する前に、主催者のドメインを受信許可リストに登録しておきましょう。

リクルートエージェントやdodaのオンラインセミナーについてより詳しく知りたい人は以下の記事もチェックしてみてください。
失業認定申告書への正しい記入方法

失業認定申告書にセミナー参加を記入するときは、正しい情報を書くことが大切です。間違いがあると実績として認められなかったり、後からハローワークから確認の連絡が来たりすることがあります。
特に重要なのは、利用した機関名を正式名称で書くことです。たとえば「リクルートエージェント」とは書かず「株式会社リクルート」、「doda」とは書かず「パーソルキャリア株式会社」と記入する必要があります。
その他の記入項目にも以下の点には注意しましょう。
- 求職活動した:○印をつける
- 職業紹介事業者による職業相談・職業紹介等:○印をつける
- 活動日:セミナー参加日(視聴完了日)を記載
- 利用した機関の名称:正式な会社名を記載
- 求職活動の方法・内容:「○○セミナー受講」と具体的に記載
セミナー名を記入するときも注意が必要です。参加証明書に書かれているセミナー名と、まったく同じ名前で書く必要があります。「面接対策セミナー」なのか「面接スキルアップセミナー」なのか、正しいタイトルを確認してから記入しましょう。

ただし、地域によっては「オンライン参加」と書くよう指導されることもあるので、不安な場合は事前にハローワークに確認しておくと安心です。
セミナー以外で求職活動実績を作るおすすめの方法
セミナー以外にも、求職活動実績として認められる活動はいくつかあります。セミナーだけに頼らず、こうした方法もあわせて取り入れることで、より安定して効果的に実績を作ることができます。
ここでは、セミナー以外で求職活動実績をつくる方法を解説します。
転職フェア・合同説明会への参加
転職フェアや合同説明会への参加は、短時間で複数の実績を作ることができる効率的な方法です。1つのイベントで複数の企業ブースを回ることで、それぞれが独立した求職活動実績として認められます。
転職フェア参加で実績を作る流れは以下のとおりです。
- 転職フェアの開催情報を確認
- 事前に参加企業をリサーチ
- 当日は2社以上の企業ブースを訪問
- 各企業で具体的な質問をして情報収集
- 参加証明書または名刺を受け取り
- 後日、興味を持った企業にエントリー
転職フェアの最大のメリットは、求職活動実績を作りながら実際の転職活動も同時に進められることです。企業の採用担当者と直接話せるため、求人票だけでは分からない職場の雰囲気や求める人物像を具体的に知ることができます。さらに、その場で書類選考を通過したり、面接の案内を受けたりすることもあります。

ハローワークでの職業相談
ハローワークでの職業相談は、手軽で確実に求職活動実績を作れる方法です。相談時間は5分ほどでも問題なく、その場で受給資格者証にスタンプを押してもらえるので、証明書の心配もいりません。
相談内容例 | 所要時間 | 実績認定 |
---|---|---|
気になる求人についての質問 | 5~10分 | 〇 |
履歴書・職務経歴書の添削依頼 | 15~30分 | 〇 |
転職活動の進め方相談 | 10~20分 | 〇 |
求人検索方法の質問 | 5~10分 | 〇 |
面接対策のアドバイス依頼 | 10~15分 | 〇 |
職業相談で実績を作るときのコツは、あらかじめ相談内容を考えておくことです。「特に理由はないけど来ました」では相談員も答えに困ってしまいます。
例えば、ハローワークのパソコンで求人を調べておき、「この求人の応募状況はどうですか」「この業界の転職市場は今どんな状況ですか」といった具体的な質問を用意しておくと良いでしょう。

認定日前日の緊急対処法
もし認定日前日に実績が足りないと気づいても、まだ諦める必要はありません。いくつかの緊急手段を組み合わせれば、短時間で実績を作ることができます。
緊急時に使える実績作成方法を以下にまとめました。
- リクルートエージェントのアーカイブ視聴(登録から30分で完了)
- ハローワークでの職業相談(当日受付可能)
- オンライン転職フェアへの参加(当日参加可能な場合あり)
- 求人への応募(オンライン応募なら即座に完了)
- 転職エージェントへの面談予約(電話相談も実績対象)
ハローワークでの職業相談も有効な緊急手段です。多くのハローワークでは当日受付が可能で、待ち時間を含めても1時間ほどで実績を作れます。ただし、混雑していると時間がかかる場合があるため、できるだけ早い時間に行くのがおすすめです。

登録してから視聴を終えるまで最短30分ほどで実績を作ることができ、24時間いつでも対応できます。視聴後には自動で参加確認メールが届くので、証明書の心配もありませんよ。
セミナーばかりを求職活動実績にする際によくある質問
求職活動実績に関するよくある質問をまとめました。
セミナーは何回まで実績にできる?
セミナー参加による求職活動実績には回数の制限はありません。認定期間ごとの2回分をすべてセミナー参加で満たしても問題なく、ハローワークから注意されることもありません。
大切なのは、必ず別の日に、内容の異なるセミナーに参加することです。同じ日に複数のセミナーを受けても1回分、同じ内容のセミナーを繰り返し受けても1回分としてしか数えられないので注意しましょう。
民間セミナーでも本当に認定される?
厚生労働省から認可を受けている職業紹介事業者が開くセミナーであれば、民間企業のものでも正式に求職活動実績として認められます。リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントなどの大手転職エージェントはすべて認可事業者なので、安心して参加できます。
ただし、参加する前に主催者が認可事業者かどうかを確認しておくと安心です。また、セミナーの内容が転職や就職に関わるものであることも、実績として認められるための大切な条件です。
オンライン参加でも対面参加と同じ扱い?
オンライン参加と対面参加は、求職活動実績としてまったく同じ扱いになります。厚生労働省の規定では参加形式に違いはなく、実績として認められるかどうかはセミナーの内容と主催者によって決まります。
オンラインセミナーの場合は、証明書の受け取り方法が対面と違うことがありますが、実績としての価値は変わりません。むしろ移動の手間がない分、忙しい中でも効率よく実績を作れるのがメリットです。
失業保険のセミナーは2回必要?
認定期間(通常4週間)に必要な求職活動実績は2回以上で、これをすべてセミナー参加で満たすこともできます。ただし、その2回は必ず別の日に参加しなければなりません。初回認定のときだけは1回の実績で足りますが、2回目以降は2回以上が必要です。
また、セミナーだけでなく職業相談や求人応募なども組み合わせると、より安定して実績を作ることができます。そのためには、計画的にスケジュールを管理することが大切です。
dodaのセミナーは求職活動実績として認められる?
dodaを運営するパーソルキャリア株式会社は、厚生労働省に認可された職業紹介事業者なので、dodaのセミナーは正式に求職活動実績として認められます。
ただし、すべてのセミナーが対象になるわけではありません。実績として認められるセミナーには専用のマークが付いているので、申し込む前に必ず確認しましょう。参加後は証明書を正しく受け取り、しっかり保管しておくことも大切です。不安な場合は、事前にハローワークに確認しておくと安心です。
リクルートエージェントならセミナーばかりでも効率的に実績作りができる
求職活動実績をセミナーだけで効率よく作りたいなら、リクルートエージェントを活用するのが確実で手軽です。業界最大手ならではの信頼性と、多くのセミナー開催実績があるので、安心して継続的に実績を積み重ねることができます。
リクルートエージェントが実績作りに最適な理由は以下のとおりです。
- 厚生労働省認可の職業紹介事業者で確実に実績として認定
- 豊富なアーカイブで24時間いつでも視聴可能
- 登録から視聴完了まで最短30分で実績作成
- 参加証明メールが自動送信されるため証明書の心配不要
- 面接対策から業界研究まで実用的な内容で転職活動にも直結
リクルートエージェントの大きな強みは、アーカイブ視聴が充実していることです。忙しくてリアルタイムのセミナーに参加できない人でも、24時間いつでも自分の都合に合わせて視聴できます。認定日が近づいたときも、深夜や早朝に視聴して実績を作ることが可能です。
項目 | リクルートエージェント | 他社平均 |
---|---|---|
セミナー開催頻度 | ほぼ毎日 | 週1~2回 |
アーカイブ数 | 100本以上 | 10~30本 |
視聴可能時間 | 24時間 | 限定的 |
証明書発行 | 自動メール送信 | 手動発行が多い |
登録から視聴まで | 最短30分 | 数時間~数日 |
リクルートエージェントのセミナーは実績作りだけでなく、実際の転職活動に役立つ知識やスキルを身につけられるのが大きな魅力です。「面接でよく聞かれる質問と答え方」「転職成功者の職務経歴書の実例」「年収アップの交渉術」など、転職の各ステップで必要な情報を効率よく学べます。
