教員から転職を考えている方の多くは「教員から民間企業へ転職はできるの?」「教員からおすすめの転職先を知りたい」と思っているのではないでしょうか。
本記事では、教員からおすすめの転職先や転職に成功するコツなどについて説明します。
目次
教員から転職はできる?
難しいと言われることも多いですが、教員からの転職は可能です。
しかし、その人の能力や年齢によって、転職のしやすさは大きく変わるでしょう。
20代の場合、ポテンシャル採用がありますが、企業にアピールできることがあれば転職は成功しやすいです。
教員経験で取り組んだことを言語化して、相手に伝えられるといいでしょう。
30代の場合、教員から未経験の職種へ転職できる可能性は低いです。
しかし、教育業界や教員と似た業務内容の職種であれば、経験やスキルを活かすことで転職できる可能性が高まります。
このように、経験や年齢などから転職難易度が異なることを、十分に理解して転職活動に挑みましょう。
ですが、上記のような転職市場の裏事情などを転職者が自力でキャッチし続けるのは難しいと思います。
その点、転職エージェントを利用すればプロから転職先の企業の詳細情報だけでなく、選考に通過しやすくなるコツをお伝えすることができます。
弊社のすべらないキャリアエージェントでは、このような情報を伝えるだけでなく、この情報を活かした面接対策や自己分析サポートに強みがあります。
転職を迷っている状態でもご利用いただけるので、ぜひご相談ください。
教員からの転職が難しいと言われる理由
教員からの転職が難しいと言われる理由として、以下の3つが挙げられます。
- 教員はビジネス経験が乏しい
- 民間企業よりも平均年収が高い
- 転職活動を行う時間がとれない
それぞれの理由について、詳しく説明します。
教員はビジネス経験が乏しい
教員は、ビジネス経験が乏しいことから転職が難しいと言われています。
その理由として、教員は利益の追求が求められていません。
そのため、一般的な企業を経験しているほかの転職者に比べると、営業力や顧客のニーズを理解するといったビジネス経験が少ないといえるでしょう。
また、企業は中途採用するにあたって、即戦力を求めています。
ある程度のビジネス経験やコミュニケーションスキルが身についているものとして採用活動を行います。
そのため、働くうえで必要なビジネス経験が乏しいと判断されてしまうことが多いようです。
民間企業よりも平均年収が高い
教員は、民間企業よりも平均年収が高いことから転職が難しいと言われています。
教員は一般職と比べると平均年収が高く、30代から50代にかけてその差はとくに広がります。
また、教員は年齢と比例して年収が上がっていく年功序列なので、30代以降の転職活動では年収が大幅に下がってしまうことを理解しておきましょう。
転職活動を行う時間がとれない
教員は、転職活動を行う時間を取りづらいことから転職が難しいと言われています。
部活動の顧問や、教材研究などで転職活動が思うように進められないことが多いです。
また、担任に赴任すれば、年度の途中で退職するのは難しくなるでしょう。
転職活動を始められる年度末には、他の転職者も活動し始めるので、求人の競争率は高くなる一方です。
転職を成功させるにはライバルに勝つ必要がありますが、転職活動の時間を確保できない教員には難しいといえるでしょう。
教員経験で得られるスキル
教員経験で得られるスキルは、4つあります。
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- 忍耐力
- マルチタスク能力
スキルを理解しておくことで、スキルを活かしやすい業種を探しやすくなります。
それぞれのスキルについて、詳しく説明します。
コミュニケーション能力
教員経験で得られる1つ目のスキルとして、高いコミュニケーション能力が挙げられます。
教員は、生徒だけでなく同僚や上司、生徒の保護者など、さまざまな年齢層の人と接する機会が多くあるため、高いコミュニケーション能力が身につきます。
生徒にわかりやすく伝えたり、生徒の様子に変わりはないかなど、相手の気持ちを読み込む力も持っています。
コミュニケーション能力はほとんどの職種や業界から求められるスキルなので、転職する際の大きな強みとなるでしょう。
転職市場でも高く評価されるコミュニケーション能力は、一般の企業でも必要とされています。
プレゼンテーション能力
教師経験で得られる2つ目のスキルとして、プレゼンテーション能力が挙げられます。
教師は教えることが得意で、本来の仕事でもあります。
生徒に対してわかりやすく伝えられる、みんなの前で堂々と話せるといった、プレゼンテーション能力があります。
大勢の人の前で話すことに苦手意識を持つ人が多いなか、教員は数十人の生徒の前で話すこともあります。
人の前でわかりやすくプレゼンした経験を、今後どのように活かせるのかをアピールしましょう。
忍耐力
教員経験で得られるスキルとして、忍耐力が挙げられます。
生徒に対して、感情を爆発させずに指導しなければならない場面が多くあるでしょう。
教員は、感情のコントロールが求められる仕事なので、自然と忍耐力が身につきます。
他にも長時間勤務や残業、生徒・教員間・保護者への対応などさまざまなことを乗り越えてきた教員の忍耐力は、立派なアピールポイントです。
マルチタスク能力
教員経験で得られるスキルとして、マルチタスク能力が挙げられます。
さまざまな業務を1人でこなしてきた教員は、多くのタスクを処理する能力にも優れており、どんな職場でも重宝されます。
また、計画を立てながら複数の仕事をスムーズに進行する能力は、異業種転職でも活かせるスキルです。
「〇〇という仕事を、月単位で計画を立てながら行いました」など、具体的な方法をアピールしましょう。
教員からの転職でおすすめな業種
教員経験で得たスキルを活かせる業種や、未経験から転職しやすいおすすめの転職先は以下の3つです。
- 学習塾や予備校の教室長
- 営業職
- 学校の事務職
それぞれの仕事内容や、おすすめの理由について解説します。
学習塾や予備校の教室長
教員からの転職で最も多い転職先が、学習塾や予備校の教室長です。
教員の仕事内容である、生徒に教えることが共通点であり、最も親和性が高いといえるでしょう。
教員としての経験やスキルが活かしやすく、心理的ハードルも低く転職しやすいです。
生徒の目標や成績に対して実績を出すことで、高い報酬や講演など他の仕事につながる場合もあります。
営業職
教員からの転職でおすすめな転職先は、未経験でも歓迎している営業職がおすすめです。
営業職では、顧客の要望を聞き出すヒアリング能力や、商品などをわかりやすく伝えるプレゼンテーション能力が必要です。
また、学校教材を扱っている企業の場合、教員の実務経験から、具体的に提案できると判断され、転職が有利になる可能性があるでしょう。
学校の事務職
教育からの転職でおすすめな転職先は、学校の事務職です。
主な仕事内容は、書類上の手続き関連、予算や決算などの経理の仕事、年間行事の準備などが挙げられます。
また、パソコンを扱うことが多い教員は、パソコンスキルに長けた方が多いので、比較的スムーズに取り組めるでしょう。
残業も少なく、土日休みが多いところもメリットです。
教員からの転職で成功する可能性をアップさせるコツ
教員からの転職で、成功率をアップさせるコツとして、以下の4つに取り組んでみましょう。
- 自己分析を行う
- 教員の経験を活かせる転職先を探す
- あらかじめ勉強しておく
- 転職エージェントを活用する
コツを押さえて転職活動することで、成功する可能性が高くなります。
それぞれ詳しく説明します。
自己分析をしっかり行う
自己分析をしっかり行うことで、転職する理由が明確になります。
自己分析を行えていない状態で転職先を選んでしまうとミスマッチが起こり、後悔してしまうことになりかねません。
自分がどのようなスキルを持っているのか、転職先で活かせそうな長所や短所、能力はあるのかを自己分析で明確にしましょう。
理想とかけ離れた企業ばかりに応募しても、多くの時間を使うことになり、採用される確率は低いです。
自分自身を振り返りながら、どのような企業なら受け入れてくれるのかを見極めることが大切です。
教員の経験を活かせる転職先を探す
教員の資格や今までの経験を活かせる転職先を探すことも大切です。
教育業界とは異なる転職先に転職することは可能ですが、転職難易度はその分高くなります。
教員免許や経験が活きる転職先は、塾や予備校の講師、大学職員、教育分野の民間企業などが挙げられます。
教育経験が活きる職種を選択することで、転職が成功する確率は高くなるでしょう。
あらかじめ勉強しておく
転職先で必要な資格やスキルをあらかじめ勉強しておくことで、転職に成功する確率が高まります。
たとえば、民間企業への転職を考えている場合はビジネス上のコミュニケーションを学ぶ、事務職への転職を考えている場合は日商簿記資格を勉強するなど事前に準備できることはあります。
転職先がある程度決まってきたら、「この企業では、どのような資格やスキルが求められるのか」を調べながら準備しておきましょう。
転職エージェントを活用する
教員からの転職を成功させるコツとして、転職エージェントを活用することも大切です。
転職エージェントは企業の特色や求める人材などを把握しているので、あなたの特徴に合った企業を紹介してくれます。
プロのスタッフによる応募書類の添削や、面接対策のサポートも行ってくれるため、転職に成功する可能性は高まるでしょう。
教員からの転職を成功させたい方は、ぜひ転職エージェントの利用を検討してみてください。
教員からの転職に成功した方の体験談
ここでは、教員からの転職に成功した方の体験談をご紹介します。
実際の体験談は参考になるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
【20代・男性】高校の教師→医療食品のスーパーバイザー
前職では、高校で教師をしていました。非常勤講師として1年、常勤講師として3年務めました。「常勤講師」というのは、1年ごとに契約を延長していく形で、企業で言うなら契約社員のような働き方です。教えていたのは社会科で、最後の年には担任も持たせていただくなど、学校からも信頼をいただいていました。
企業に就職して働いている同年代の友人の中にも、すでに転職をした人が何人かいたこともあって、今後の自分の働き方について、しっかり考えたいと思ったんです。
年が明けて出した結論は、「教師を辞め、一般企業へ転職しよう」というものでした。
自分が興味のある分野でないと続かないと思っていたので、転職サイトで先入観なく求人を見ながら自分が興味を持てる仕事を探しました。応募したのは、広告の会社や商社など、色々でしたね。
仕事探しで困った点は、求人に書かれている希望入社時期がなかなか合わなかったこと。担任を持っていますから3月末までは辞められない。活動を始めたのは1月で、早期入社を希望する企業も多かったので、選択肢は絞らないといけませんでした。
応募した企業の中から、数社の面接を受けました。企業の面接を受けること自体はじめての経験だったので、特に先入観を持たずに臨みました。人見知りはしない性格なので、落ち着いて受け答えができたと思います。
当社の面接では仕事の内容を詳しく説明いただき、わからないことはどんどん質問してください、というフランクな内容。現場の生の声や仕事で大変な部分を正直に伝えていただいたので、モヤモヤしたものは晴れ、志望度も上がりました。その後、2次面接を経て、面接から数日で内定の連絡をいただきました。
参考:「わたしの転職体験記」
転職エージェントを活用して採用される確率を上げよう
教員からの転職を成功させるには、まずは自分自身を見つめ直すことが大切です。
そして、転職エージェントを活用して面接対策を行うのもひとつの手段です。
自分では気付けなかったアピールポイントや、本当に自分に合った仕事を見つけられます。
ぜひ参考にしていただきながら、転職活動を進めてみてください。
弊社のすべらないキャリアエージェントは教員からの転職を多数サポートしてきました。
教員からの転職は他の業種からの転職よりも自己アピールなどにコツを必要とします。
転職を考えている人や迷っている人、実際に面接を受けているけどなかなか通らない人など、ぜひご相談ください。
末永 雄大
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