【セールスエンジニア(技術営業)の転職】市場価値と今後のキャリアパス

転職活動をしていると、ちらほらエンジニアでありながら、営業という求人があります。

この職種は、エンジニアと営業をミックスさせた職種でセールスエンジニアと呼ばれることが多く、企業によってはプリセールスと呼ぶこともあります。この職種は、営業マンが対応できない専門的な知識を保有する人材が営業マンと同行し顧客との打合せで課題解決をすることが主な仕事内容です。

セールスエンジニアを良く言えば、2つの職種に対応できるという見方ができますが、悪く言えば、中途半端です。

今回は、セールスエンジニアから転職を考えている求職者に対して、今後のキャリアパスと市場価値についてご紹介します。

セールスエンジニアの市場価値は?

セールスエンジニアの市場価値は、実は、「二極化」します。

冒頭でお話した通り、高い評価の場合は2つの職種に対応できる人材と評価されますが、低い場合は、中途半端と評価されます。どっちの評価を得ることが多いかと言いますと、残念ながら後者です。

エンジニアと同等の知識や技術レベルを持っていない、また、営業マンと同じレベルの営業力を持っていないということで、企業からするとどちらの職種でも即戦力とは評価できないからです。中途採用の市場は、企業が求職者の経験を評価し、採用するかどうかが決まります。

複数の職種を経験しているよりも、企業が求める職種に対して深い経験を持っていた方が市場価値としては高いのです。その意味で、セールスエンジニアとしての経験を持っていても、自分が思う以上に評価は得辛いと思って下さい。
特にエンジニアとして転職を考えているのでれば、即戦力枠ではなく未経験者枠に近い状態での転職になります。

もしかすると、求職者には『エンジニアとして経験がある!』という強い自負を持ち、エンジニアとしても十分通用すると思っているかもしれませんが、転職市場でエンジニア経験を持つ人材は、自分以上に専門性があり業務経験も豊富です。

営業職の場合もほぼ同じで、セールスエンジニアは、自分で企業を新規開拓することはありませんから、営業先を顧客にするという工程を経験していません。

営業職で最も重要視されることは、いかに自分で顧客開拓をしてきたかという点です。

セールスエンジニアの出番は、営業マンが新規アポイントを獲得し、契約に進みそうな段階で企画書を作成し同行しますので、正直、営業マンとしては経験がないと判断される場合が多いです。
その為、営業職として転職を考える場合の書類作成や面接対策は、未経験である事を踏まえて行う良いでしょう。

とはいえ、しっかりとした対策を行えばセールスエンジニアから、エンジニアや営業職への転職は十分に可能です。
弊社ではセールスエンジニアの方の転職支援を多数行っています。
選考対策を希望される方は是非ご相談下さい。

転職エージェント末永
転職エージェント末永

弊社、すべらないキャリアエージェントでは、転職者の相談に乗るCA(キャリアアドバイザー)と企業の採用の相談に乗るRA(リクルーティングアドバイザー)を兼任しています。


そのため、両方の特徴を把握した上での求人の紹介ができるという強みがあり、実際に書類選考通過率は大手の6倍、内定率は4倍と圧倒的なサポート力が特徴です。

セールスエンジニアSEから未経験・職種・業界への転職は30代まで

未経験業界への転職を考えている場合は、20代のうちに転職することをおすすめします。

30代以降は、「年齢に対するスキルや経験」を重視されることから選択肢は少なくなりますが、営業的な側面と専門知識があるため、転職は可能です。

20代・30代の選択肢は?

基本的には「営業職」もしくは「事務職」が多いです。

その他、「システムエンジニア」「Webマーケティング職」「人事職」も20代後半であれば可能です。

業界は「Web業界」「コンサルティング業界」「人材業界」「IT業界」が多い印象です。

近年は「金融業界から転職」を希望される方が多いと感じます。

40代以降の場合は

40代以降は、同じセールスエンジニアでの転職が基本です。

中途採用は、即戦力採用のため業界を変えることは可能ですが、職種を変えることはハードルが高く、30代までです。

そのため、自身のスキルや経験を極めていくことで年収やキャリアアップに繋がりますので、安易に他の職種に転職しないことがポイントです。

転職回数や経験で選択肢は変わってきますので、一つの選択肢として「転職エージェント」を利用して頂くと良いかと思います。

文系と理系で転職先は変わります

セールスエンジニアの経験を持つ方で、学生時代に文系、理系出身かどうかで一定選択肢が変わってきます。

求人企業の中には、理系出身者を優遇するという企業もあります。

そのため、書類が通過しない場合は、企業との採用目線が違う可能性があるため、闇雲にエントリーはせず、企業情報を調べたり友人に聞くなどして進めて頂くと自身にマッチした企業と巡り合える可能性が増えます。

基本的に学歴を重視する業界としては、

コンサルティング業界が挙げられます。

ITコンサルティング業界は、仕事内容がセールスエンジニアの方と親和性が高いため、学歴に自信がある場合はおすすめです。

一方学歴に自信がない場合は、人材業界やWeb業界がおすすめです。

理由としては、学歴よりも人物面での評価を重視するためです。

とはいえ、求められるレベルは高いため面接対策をしっかり行うことが大切です。

自分がどういった業界・職種が向いているのか知りたい場合は、転職エージェントの複数利用することが大切です。
その際、大手のエージェントを利用する事も必要ですが、弊社のような特化型のエージェントも利用する事もオススメします。

特に弊社は手厚いサポートで、転職決定率が高いのが特徴です。
しっかりしたサポートで内定率を上げたい方は是非ご相談下さい。

セールスエンジニアが転職する際の注意点、ボトルネック

セールスエンジニアが転職する場合の注意点やボトルネックについても触れておきます。

セールスエンジニアとして転職するのであれば、転職後もさほど仕事内容は変わりませんからイメージしやすいと思いますが、問題は違う職種で転職する場合です。

エンジニアと営業が一番親和性があるのですが、転職後に自分が思った以上に苦戦される方が多い印象です。これは、本物のエンジニア、本物の営業として仕事をすることになりますから、業務のレベルが異なるためです。

その他の職種においては、さらに難易度が高く大変です。業務を経験するというよりも最初のうちは勉強する期間が長くなりますので、転職難易度が上がってしまいます。

転職活動中でも構わないので、できれば自分が転職したいと思う業界や職種の研究をして、転職後に自分のイメージとの開きがないようにしておくことをオススメします。この開きが大きければ、それだけモチベーションにも影響し、最悪の場合、『やっぱり違った』ということで、早期離職に繋がるリスクもあります。

セールスエンジニアの経験を生かした転職先、キャリアパス

セールスエンジニアの経験を活かした転職先は、業界としてはIT業界が理想的です。

特にソリューション事業を行っている企業はセールスエンジニアの需要がありますし、ITコンサル業界も狙い目です。

キャリアパスとしては、セールスエンジニアとして広く浅く経験した後に、エンジニアか営業かを見定めましょう。

自分の適正がどちらの職種にあるのかを見極め、自分がやりたい職種はどっちなのかを決めておいた方がキャリアパスはスムーズです。

もちろん、違う職種も選択肢に入りますが、違う職種の場合は、20代のうちに(できれば25歳ぐらいまで)に転職活動をしてください。エンジニアと営業以外になると応募できる求人が少なくなりますので、転職活動で苦戦することが予想できますので。

転職においてキャリアプランを練るのは非常に大切です。
将来、他業種への転職を考えている場合は、早い段階からキャリアのプロに相談しておく事をおすすめします。

セールスエンジニアから転職を検討している方へ

セールスエンジニアは、エンジニアと営業の2つの職種に対応できる総合的な職種ではありますが、その反面、専門的な職種ではありません。

採用する側の企業には、セールスエンジニア経験者を採用するならば、エンジニアとして経験した人材を採用するか、または、社内異動で人員整備した方が良いと考えることも少なくありません。

そのため、転職サイトなどにセールスエンジニアとして求人があっても、転職後、まずは営業からスタートとかエンジニアとしての知識習得期間を持つ企業があります。

この求人で分かるようにセールスエンジニア経験を持つ求職者を企業は即戦力とは考えていない傾向が強いです。

自分の市場価値はそこまで高くないと考えて高望みする転職活動ではなく、少し基準を下げた転職活動をした方が成功への近道になると言えます。

セールスエンジニアからの転職の秘訣としては、市場価値を確認することですから、その意味では、転職エージェントを活用した方が市場とのギャップはないと思います。

転職エージェントを上手く活用する事で、自分の市場価値やキャリアプランを「客観的に」判断してもらうことが可能ですし、自分に合っている業界や企業を「転職のプロ」の目線からアドバイスしてもらうことで、転職活動の成功率を劇的に上げることができます。

ホームページ・求人サイト・他社転職エージェント等、他のどのチャネルよりも、弊社でのご紹介・選考サポートは手厚く、内定獲得に強いと自負しています。

「キャリア」に対してとことん「あなた」と向き合います。

焦って転職活動をされる前に、まずは一度弊社までご登録・ご相談ください。

弊社エージェントのポイント

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」