経理からの転職で失敗しない為のスキルやノウハウを大公開!

実際の業務内容は非常に単純作業も多いことから、経理が辛い・つまらない・辞めたい・向いていないと感じる方も多いかと思いますが、安易に転職するのは危険です。

経理職の転職は、どこでも通用する職種だからこそ、ミスマッチが起こりやすいのが特徴です。

今回は、「経理から転職」する場合のバイブルをご紹介します。

転職は経理スキルで決まる!?

まずご自身の市場価値について確認していきましょう。会社での立ち位置やポジションで状況は変わってきますが、

経理スキル×会社規模×業界×年収×(上場の有無)

上記の方程式で市場価値を表すことができます。

方程式の中で一番重要なのが、「経理スキル」です。

20代までに積んでおきたい経験

一般的な表記としては、下記のスキルが20代までには積んでおきたいスキルになります。

仕訳・伝票起票・売掛金・買掛金管理など(1年〜2年)
月次決算(2〜3年)
年次決算(3〜4年)

この経験が必須ではありませんが、高く評価される要素の1つになります。

30代以降であれば

連結決算法人税申告監査対応開示書類作成・有価証券報告書・決算短信

上記のような経験を経理として積んでおくと市場価値が高いといえます。

30代になっても「年次決算ができない」ケースもあります。

経理の転職で一番難しいのが、この「経理スキル」を明確にした上での企業マッチングです。

そのため、会社規模や上場の有無で業務内容が変わりますので、経理の転職が難しいといえます。

なぜ、難しいのか。

「経理職」は、管理部門において求人が少ないのが特徴です。

採用背景は「欠員応募or増員応募」になります。

その上で、会社との社風とのマッチング、上司とのマッチング、管理職であれば「経営者」とのマッチングもポイントです。

また、営業職とは違い売上を作る職種ではないため、「経理スキル」が非常に重要となります。

結果、採用ニーズ環境とのマッチング経理スキル

が重要になります。

そのため、一定数の求人は応募をし、会ってみるのが大切です。

ご自身で転職活動を進める場合は、求人媒体にまずは登録し、進めてみると良いかと思います。

一方で、今後の方向性や正直自分の経理スキルは企業にどう評価されるのか、気になる方は転職エージェントを活用しても良いかと思います。

転職エージェントを利用する場合

そもそも転職する方法としては大きく分けると以下5つあります。

  • ハローワーク
  • 求人媒体
  • 知人紹介
  • 自主応募
  • 転職エージェント

自身で進める場合

求人サイトや会社HPから直接応募をする場合は、面接対策だけではなく、エントリー書類の準備からSPIの対策企業と面接調整のやりとりまで自分ですべてしなくてはなりません

現職を続けながら転職活動をする場合は、転職活動に割ける時間が少なくなるため対策や準備が満足にできないままSPIや面接に臨んでしまい、お見送りになことも珍しくありません。

また、面接対策は企業によって異なることが多く注意が必要です。

転職エージェントを利用する場合は

上記のような面倒なことを代行し、面接対策・書類添削・日程調整・条件交渉などを行います。

とはいえ、転職エージェントによって経験やスキルに差があるのも事実です。

エージェントによっては、偏った求人の提案をされたり、必要以上にプッシュされたり、大量の求人しか紹介されないケースもあります。

そのため、大手エージェント2〜3社、特化型のエージェントを1社程度、 まずは登録して実際にキャリアコンサルタントに直接会ってみた上で、実際にサポートを進めてもらうエージェントを比較検討してみることをおすすめします。

メーカー・金融・不動産からは転職しやすい

実は携わっている業界でも市場価値は変わってきます。

メーカー・金融・不動産は市場価値が高い

理由としては、メーカーの場合は「原価計算」の工程が発生します。そのため、他業界に比べて処理の工程が増えます。

不動産・建築の場合は「建築業経理資格」が存在し、プロジェクト毎に管理会計をする側面があり、工程が違うことから希少性が高いといえます。

そういった背景からメーカーの経理職への転職が人気ですが、競争倍率が非常に高いため、経験者でも転職が難しいといえます。

メーカーはまだまだ男性社会

企業が男女差別をしているわけではありませんが、メーカーの業界は男性社会といえます。

理由としては、海外展開を行っている企業も多いため、現地法人の責任者として今後は赴任させる場合が多いことから女性より男性を採用する傾向があります。

上場企業の経理職への転職は難しい

上場企業の経理への転職は、非常に難しい理由は2つあります。

・派遣社員での採用がメイン
・正社員が辞めない

派遣社員・契約社員がメイン

経理職は会社規模に比例をして業務量が増えるのが特徴です。

そのため、月次決算、年次決算は非常に忙しくなりますが、必要なタイミングで採用をすることで人件費を抑える企業も増えていることから雇用形態がやや懸念されるかと思います。

一方メリットとしては給与は相場より高いのが特徴です。

そのため、「正社員」といて働きたい場合は、「経理スキルを高め、マルチな領域で活躍をする」「不動産か建築業界に転職をする」もしくは「会社規模を気にせず幅広く選ぶ」のが良いかと思います。

福利厚生が良い会社は社員が辞めない

福利厚生が充実している会社は既存社員が辞めません。

また、人気企業は倍率が高いこともあり、多くの企業にエントリーしなければなりません。

人材不足でない企業は求人募集はないため、複数のサイトを利用しながら進めることがポイントです。

転職回数が多い方は注意〜書類通過しづらい理由〜

転職回数の影響

経理職は、他業種に比べて会社側の事情やデリケートな部分を知ることができます。

そのため、転職回数を多いと「企業情報が他社に漏れないか」「指導をしてもすぐに辞めてしまわないか」などの理由から書類選考でお見送りになる可能性が高いです。

転職回数が多い場合は、友人からの紹介、もしくは転職エージェントを利用することを検討しましょう。

友人からの紹介は、転職しやすいのが特徴です。

転職エージェントも同様に転職回数が多い場合は、なぜ転職をしているのか、事前に事情を採用担当に説明することができます。

そのため、書類でのお見送りが少なくなり、面接まで繋げることができます。

短期離職は面接対策も重要

面接は相手の意図に合わせた対応が求められます。また面接は1時間で採用が決まります。

そのため、聞かれた質問にだけ答えるのではなく、自分を売込みながら進めなければなりません。

経理職の方は、コミュニケーションが淡々としている方も多いため、売込みが出来てなかったり、相手に意図が伝わらず「お見送り」になることも珍しくありません。

経理からのキャリアパス

ベースの経理スキル

実際の業務内容は非常に単純作業も多いことから、経理が辛い・つまらない・辞めたい・向いていないと感じる方も多いかと思いますが、安易に転職するのは危険です。

仕訳・伝票起票・売掛金・買掛金管理など(1年〜2年)
月次決算(2〜3年)
年次決算(3〜4年)

足りない経験は、転職するか、任せてもらうか、2択しかありません。

経理から転職:他業種・異業種の選択について

異業種、他業種へ転職するのであれば、下記のような選択肢があります。

<専門分野>
・会計コンサルタント
・IPO業務
・税務特化<経営分野>
・財務
・管理会計
・経営企画

将来的には公認会計士やCFOに転身されるケースがあります。

20代で人気な選択としては「財務」「経営コンサルタント」「事業企画」などがあります。

30代以降であれば経理職でのマネジメント業務やIPO業務に携わることを希望する方も多いのが特徴です。

女性の場合は、ライフイベントに依存してしまうため、時間短縮やリモート作業ができるなどの福利厚生が充実しているベンチャー企業への転職が人気です。

ベンチャー企業=安定ではないという考えはもう古く、近年は実力がある方を採用するために「働き方」を改善し、採用を強化しているのが基本です。

ベンチャー企業は求人媒体にも求人案件を出していますが、やはり「ネームバリュー」がある企業には負けてしまうため「転職エージェント」に採用をお願いしているのが特徴です。

転職エージェントに依頼をすること一定の社風や求める人材レベルを絞ることができるため、ベンチャー企業やネームバリューに依存しない優良企業が利用しているのが特徴です。

基本的には未経験職種への転職は、「書類選考」でお見送りになったり、面接で上手く売込めない方も多いため、自身がどういったキャリアパスが良いのか、その上でどういった進め方が良いのか検討したい場合は、迷わず転職エージェントを利用されると良いかと思います。

経理の転職を考えている方へ

いかがでしたでしょうか?

転職するタイミングや注意点は伝わりましたでしょうか?

まずは友人に相談する方法もあります。

しかし、転職で成功率を上げたいのであれば、転職エージェントを利用した方が成功率は高まります。

もちろん、転職エージェントによって経験やスキルに差があるのも事実です。

エージェントによっては、、大量の求人紹介もあります。

そのため、数社エージェントを利用し比較検討してみることをおすすめします。

成功率が上がる理由としては、エージェントを通すと面接対策だけではなく、書類では伝わらない貴方の魅力を代行して推薦文(エージェントが魅力を記載した文章)で採用担当に伝えることができます。

そのため、書類通過率は通常エントリーよりも高く、面接対策まで行います。

そして、一番のメリットはお見送り理由がわかる事です。

通常は「ご期待に添えない形となり…」となりますが、転職エージェントは企業の採用支援を手伝う役割があるため、何が不採用だったのか原因を知ることができます。

面接でどこがダメだったのか、原因が分かれば次に繋げることができます。

その改善を行うことで面接の採用角度を上げることができ、内定率を上げることができます

リクルートエージェント

業界No.1!転職者の8割が利用している
国内最大の定番エージェント

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  1. 求人数が業界No.1!人気企業・大手企業の非公開求人を多数保有
  2. 数の強みを活かした幅広い業界・職種の提案が可能
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マイナビエージェント

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」