旅行会社から転職は難しい?未経験から異業界への転職方法・おすすめ職種

旅行会社から転職は難しい?

リクルートエージェント

激務な旅行会社を辞めたいと考えても「女性だと旅行会社からの転職は難しいのか?」や「どんな転職先がおすすめなのか?」など、旅行会社からの転職で悩みを抱える人は多いです。

旅行会社からの転職(再就職)では、転職理由を明確にした上で、現在の仕事の不満点を前向きな理由に言い換える工夫が必要です。そして、適切な会社選び・面接対策をして、転職活動の後悔を防ぎましょう。

今回は、旅行会社からの転職難易度・おすすめ転職先を転職エージェントが解説します。旅行会社からの転職を失敗しないように、強みが伝わる志望動機のポイントや未経験からの異業種(キャリアチェンジ)のコツを理解しておきましょう。

目次

旅行会社からの転職は難しい?

旅行会社からの転職は、決して簡単ではありません。

コロナ禍の影響で旅行業界全体の求人が激減したこともあり、未経験職種へのキャリアチェンジを目指す場合、厳しい競争にさらされる可能性があります。

さらに、これまでの経験やスキルが、他業界でどれだけ評価されるか分からないという不安もつきまといます。

「今の職場にとどまるべきか、それとも転職すべきか」「異業種に挑戦して本当にうまくいくのか」。悩みながら一人で答えを出すのは簡単ではありません。

転職エージェント末永
転職エージェント末永
転職活動を本気で成功させたいなら、リクルートエージェントのサポートを受けることをおすすめします。転職エージェントに相談すれば、あなたの強みを客観的に分析し、異業種へのキャリアチェンジを現実的にサポートしてくれます。

旅行会社で多い退職理由ランキング

近年、旅行会社から転職をしたいという方は非常に多いように感じます。実際に旅行会社では3年以内の早期退職者が50%以上となる年もあるそうです。

旅行会社を辞めたい理由の上位三つを紹介していきます。

理由①営業が激務だから辞めたい

一つ目の理由は「営業が激務で辞めたい」です。

旅行会社は利用者が多いため、競合他社が業界にひしめき合っています。そのため営業の熾烈な争いがかなり厳しいのです。営業周りが終わった後、翌日以降の作戦会議があります。それらの仕事はサービス残業が当たり前です。

また営業をかけるのは平日に限らず、土日出勤があることも。そのような旅行会社の過酷な営業に疲弊して「辞めたい」「転職をしたい」と感じる方が多いです。

このように明確な転職の意思がある場合や、ストレスで心身に影響が出始めている場合は転職を決断して、転職活動を始めましょう。

理由②昇給がほとんどない

二つ目の理由は「昇給がほとんどない」です。

10年以上勤務したとしても、昇給度は微々たる額がざらにあります。基本給も低く、賞与(ボーナス)もないと生活がかなり厳しいでしょう。

そのため旅行会社の仕事自体にやりがいがあったとしても、将来的な不安が理由で旅行会社を辞めたいと感じる方は少なくありません。

理由③将来性の不安

旅行会社からの転職を考える際、「将来性に不安を感じた」という理由は非常に自然であり、実際に多くの方が抱えている本音でもあります。

特にコロナ禍以降、旅行業界は打撃を受け、需要回復に時間がかかっているため、「このまま旅行業界にいても安定したキャリアが築けるのか」と悩む方が増えています。

転職エージェント末永
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ただし、転職活動の場面では「不安だから辞める」というだけではネガティブに受け取られるリスクもあるため、前向きな転職理由へと昇華させることが重要です。

理由④ツアーコンダクターになかなかなれない

三つ目の理由は「ツアーコンダクターになかなかなれない」です。

旅行会社に就職・転職した多くの女性は、ツアーを企画して、それを提案したいという想いやそれが出来ると思って入社されたのではないでしょうか?

ですが、実際に入社してみると、思い通りには行かず、ツアーコンダクターの職種になかなか配属されない。旅程管理主任者を取得しても無理だった…。

このような状況で、このままだと自分の思っていた仕事ができない、やりがいが感じられないと辞めたいと感じる女性も少なくありません。

転職エージェント末永
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リクルートエージェントは日本トップクラスの転職エージェントで、旅行会社からの転職支援実績も豊富です。未経験職種・業界へのキャリアチェンジするなら一番おすすめする転職エージェントです。

旅行会社から他職種に転職することは可能か?

旅行会社から異業界に転職することが可能かについて解説をしていきます。

年齢が何歳ぐらいか?

転職を可能にする要素の一つは年齢です。中途採用となると、転職先は若い求職者を優先して採用する傾向にあります。

これはどの転職のケースでもそうです。若い社員であれば中途採用だとしても、教育的投資の価値が高まるからです。そのため転職の可能性の基本として、年齢が関わってくるということを知っておいてください。

未経験業界・職種であれば20代後半までが相場になります。

30代以降は自身のスキルを活かせる転職先を選ぶようにされるか、転職せず役職を目指す方が市場価値が上がりますので、安易に転職しないよう方が良いと感じます。

異業界で生かせるスキルがあるか

次に転職を可能にする要素は、転職先で生かせるスキルがあるかどうかです。

結論、実績です。

「営業利益」や「目標達成」など具体的な実績が必要になります。

成果を出した経験やプロセスがあれば他の業界でもアピールポイントになるので、具体的な実績がないのであれば転職はせず、踏みとどまることをオススメします。

旅行業界で評価される強み・経験スキル

旅行会社で培われるスキルは、思っている以上に他業界でも通用します。むしろ、業界に偏らない“汎用スキル”が多く、未経験でも受け入れられやすいのが特徴です。

顧客対応力と提案力はどの業界でも重宝される

旅行業では、顧客の希望や制約を聞き取り、最適なプランを提案するスキルが必須です。これは、人材・不動産・教育などのBtoC業界ではまさに即戦力。

ヒアリング力・調整力・提案力という3つの力を兼ね備えた経験は、異業界でも武器になります。

スケジュール調整とトラブル対応力はプロジェクト運営でも活躍

限られた日程・予算の中で旅行プランを組み立てる能力や、当日のアクシデント対応などは、プロジェクト進行管理やカスタマーサポート業務でも活かせます。

たとえば、IT企業でのサポート職や社内事務職でも、こうした「段取り力」と「臨機応変さ」は大きな武器になります。

ホスピタリティと多文化理解はグローバル企業にもマッチ

海外旅行手配やインバウンド業務での異文化対応経験は、グローバル企業での営業や管理部門でも高評価。

ビジネス英語は完璧でなくても、外国人とのコミュニケーション経験は十分なアピール材料です。

「私の経験なんて…」と感じていた方も、視点を少し変えるだけで、自分のキャリアの価値に気づくことができます。

転職エージェント末永
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こうした強みの棚卸しは、自分一人ではなかなか難しいもの。だからこそ、転職エージェントと一緒に整理することで、的確な自己PRができるようになります。

旅行会社から転職で気をつけるべきポイント

旅行会社からの転職が失敗に繋がる行動

旅行会社から異業界に転職をする際にありがちな失敗パターンは、「とにかく異業界に行けばマシになる」という誤解をしてしまうことです。

旅行会社の中では「この業界は、異業界と比べて過酷だ」という考えが蔓延しています。その考えは間違っていません。

しかし、その思いだけを持って転職をすると自分に適切な転職先を選べない可能性があります。そのため転職をしたとしても「思っていた仕事と違った」と転職先に幻滅をして、再び転職を繰り返す方も少なくありません。

旅行会社からの転職を成功に繋げるためにするべきこと

上記の失敗に繋がる行動をしないことが成功に繋げるための行動です。

旅行会社から異業界に転職をする際には必ず「何が嫌で転職をするのか」「転職先で何がしたいのか」の二点についてしっかりと押さえておいてください。

そして転職時には、この二点を重視して転職先の企業選びをしましょう。その上で、自分の市場価値を知りましょう。失敗する多くの方は、自分に自身があり、自信の市場価値や相場や価値を知らずに転職活動をする方です。

一方で、実際に上記の2点を考えて下さいと言われても、正直どうやったらいいか分からないですよね。そうしたときに役立つのが転職エージェントでもあります。自分の価値観を整理するうえでもアドバイザーに相談してみましょう。

転職エージェント末永
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転職エージェントとしては求職者様が「旅行会社出身」であることをマイナスと捉える必要は全くないと考えています。むしろ、これまでの経験を整理し、伝え方を工夫することで、未経験業界への転職も十分可能です。

旅行会社からのおススメ転職先・キャリアパス

旅行会社での経験は、意外と多くの業界や職種で評価されます。

特に「人と接する力」「調整力」「臨機応変な対応力」などは、他業種でも即戦力と見なされやすいスキルです。転職エージェントとして、これまで多くの旅行業界出身の方をサポートしてきましたが、実際に活躍されている転職先は非常に多岐にわたります。

人材業界:キャリアアドバイザーや法人営業

営業職は旅行会社で培った「お客様対応力」がダイレクトに活かせるため人気の転職先です。

「人に寄り添って提案する力」「信頼関係の構築力」が求められる人材業界は、旅行業出身者と非常に親和性が高いです。企業への提案営業や、求職者のキャリア支援を行うキャリアアドバイザーなど、接客経験がそのまま活かせます。

転職エージェント末永
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旅行会社で培ったスキル「顧客対応力」「課題解決力」「柔軟な提案力」などは、異業種でも高く評価される武器になります。特に、営業職やカスタマーサポート、広報・マーケティングなど、人と関わるポジションでは即戦力としてアピールできるでしょう。

商品企画やマーケティング職

旅行商品の企画や手配のご経験がある方は、商品企画やマーケティング職への転職も有望です。

旅行という「無形商材」の販売経験は、他の無形サービス(たとえば人材業界や広告業界など)への応用も効きます。加えて、ツアーの調整や工程管理を行っていた方であれば、プロジェクトマネジメントや事務系の職種にも親和性があります。

 IT・SaaS業界:カスタマーサクセス・マーケアシスタント

近年では、IT業界やSaaS企業のカスタマーサクセス職やオペレーション職への転職実績も増えています。

IT業界=専門職というイメージがありますが、SaaS企業やWebサービス系企業では「お客様との継続的な関係性構築」が重視されており、カスタマーサクセスなどの職種は未経験でもチャレンジしやすい傾向があります。マーケティング補佐やサポート業務も、提案力と段取り力が活かせます。

旅行業界での経験は、複数の関係者と連携しながら課題を解決していく力が求められるため、こうした成長企業でも歓迎される傾向があります。

不動産業界:反響営業・賃貸案内スタッフ

お客様のニーズを把握し、限られた選択肢の中から最適な提案を行うという意味では、不動産も非常に似た構造を持っています。対面での営業経験が豊富な旅行業界出身者には、賃貸や住宅販売の仕事が向いていると言えるでしょう。

教育業界:スクール運営・カウンセラー職

語学スクールやキャリアスクールなどの運営スタッフは、旅行会社での接客経験を活かせる職場です。「人の成長を支援する仕事」にやりがいを感じたい方には特におすすめです。

「自分には他業界で通用するスキルがないのでは…」と不安に思われる方もいらっしゃいますが、実際にはあなたの経験を客観的に整理し、企業目線で魅力的に伝えるだけで、選択肢は大きく広がります。

転職エージェント末永
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リクルートエージェントは日本トップクラスの転職エージェントで、転職エージェントはその橋渡し役として、あなたの強みを掘り起こし、マッチする求人をご提案することが可能です。

旅行会社からの転職は面接対策が重要

中途採用は、即戦力採用であり、採用枠が決まっています。

ライバルは自分より経験が豊富な場合も多いため、自分を採用担当にアピールし、売り込まなけばなりません。もし経歴に不安を感じているなら、面接対策をしっかりおこなって万全の準備をしましょう。

また、激務とされる旅行会社からの転職を希望される方には「転職活動にまわす時間がなかなか取れない」という方が多いです。

ただでさえ忙しい中、転職活動に手をつけることで本業に影響が出たり、満足に自己分析をできずに書類審査で不採用になることも珍しくはありません。そんな時間がない方にも、転職エージェントはオススメです。

異業界転職で成功するためのステップ

転職は勢いだけではうまくいきません。特に未経験の業界に挑戦する場合は、戦略的なステップを踏むことが重要です。

まずはスキルの棚卸しから始めよう

自分がこれまでどんな業務をしてきたのか、どんな価値を提供してきたのかを整理します。転職エージェントとの面談では、こうしたスキルの「言語化」をサポートしてくれるため、自己分析に自信がない方にこそおすすめです。

職種理解と業界研究を深める

興味のある業界や職種について、どんな働き方をしているのか、どんなスキルが求められるのかをリサーチしましょう。OB訪問や転職エージェント経由の企業紹介も有効です。

未経験歓迎の求人に焦点を当てる

求人票をよく読むと、「未経験OK」とは書いてあっても、実は求める人物像が高度なケースも。エージェントを通すことで、自分に合った“本当に未経験OKな求人”に出会える確率が高くなります。

職務経歴書や志望動機に工夫を

「なぜその業界・職種なのか」「旅行業界のどんな経験が活かせるのか」を具体的に書くことが重要です。エージェントは書類の添削や面接対策もしてくれるので、一人で抱えずサポートを受ける方がスムーズに進みます。

旅行業界からの体験談・成功事例

旅行業界からのキャリアチェンジ体験談を紹介します。

20代・女性:旅行代理店から人材紹介業界

接客・提案力を活かし、キャリアアドバイザーに転身。月収も5万円アップし、「人の人生に深く関われるやりがい」を感じているそうです。

30代・男性:海外ツアープランナーから社内カスタマーサポートへ

語学力と臨機応変な対応力を評価され、外資系SaaS企業のサポート職に内定。土日休みの職場でワークライフバランスも改善。

40代・女性:国内旅行営業から教育系ベンチャー企業

自身の経験を活かし、キャリア支援スクールのカウンセラー職へ。人に寄り添う力が評価され、今ではチームのマネジメントも任されているとのことです。

まとめ:旅行業界からの転職で後悔しないために

旅行会社での経験は、確実にあなたの財産です。

ですが、それを活かすも殺すも、自分の行動次第。異業界への転職は難しく見えるかもしれませんが、実際はあなたのスキルを求めている企業は数多く存在しています。

「今の職場に不満はあるけど、どこに行けばいいか分からない」「異業界は気になるけど、不安の方が大きい」そんなあなたこそ、転職エージェントの無料相談を活用するべきタイミングです。

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末永 雄大
青山学院大学卒業後、リクルートキャリア(現リクルート)に新卒入社。リクルーティングアドバイザーとして、企業の中途採用を支援。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。現役キャリアアドバイザーとして転職支援を行いながら、インターネットビジネスの事業開発、講演活動、執筆活動を行っている。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」