第二新卒の志望動機|通過する書き方・例文を徹底解説

第二新卒とは、一般的には「新卒で入社して3年未満に退職した求職者」を指します。

第二新卒で転職活動をする際、一般的な転職市場の中では経験年数が浅いことから不安を抱える人が多いです。

この記事では、第二新卒の転職活動を成功させるための志望動機の書き方や例文をご紹介します。

第二新卒の履歴書・職務経歴書の書き方のポイント

第二新卒での転職活動は、新卒の就職活動や一般的な転職活動とも異なります。

そのため、履歴書や職務経歴書も特別な対策をする必要があります。以下では、第二新卒者が転職活動を成功させるための志望動機の作り方について解説します!

履歴書・職務経歴書の基本的な書き方

履歴書の基本的な書き方のポイントは2つあります。

1つ目は、他者と比較してマイナスとなる点を少なくすることです。採用担当者は多くの履歴書を比較し、次の選考に進めて良い人物であるかを判断します。そのため、誤字がある、字が丁寧でない、空欄が多いなどの不備があると書類選考の時点で不利になります。

他にもマイナスとなる点として、写真の写りかたがあります。人は見た目が9割とも言われるように、見た目の第1印象は非常に重要です。寝ぐせがついていたり、ネクタイが曲がっていると、だらしない印象を与えてしまいます。また、表情や姿勢が悪いと、悪印象を与える可能性があります。

写真の写りかたに不安がある人は、写真館などのプロに頼るのも1つの手段です。一度写真館で撮影してもらえば、写真を撮る時のコツを知ることができます。

履歴書

2つ目は、他者と比較してプラスとなる点を用意しておくことです。これは「趣味や特技」と「志望動機」が該当します。

「趣味や特技」自体は、大きな差を生みにくいです。そのため、書き方を採用担当者の目に留まるように書くことをおすすめします。例えば「趣味はジョギングです」と書くのではなく、「趣味はジョギングで、毎日3km程走っているため、体力には自身があります。」や「趣味は早朝のジョギングで、体調を崩さないための習慣にしています。」などアピールポイントに繋げる書き方をすると他の人と差をつけることができます。

また、趣味と特技は面接の時に質問される可能性が高いため、自分のペースで話すことができる時間を作ることにも繋がります。

志望動機は、その企業である必要性を重視し、独自性を持って書くことをおすすめします。「貴社の理念に共感しました」などは、具体性がなく他の人も書く内容ですので差がつきません。

志望動機も面接で質問されることが多いため、自分の言葉で説明できる内容を心がけると良いです。

最低限のマナーと常識を押さえつつ、他者よりも優れていることをアピールできる履歴書になるように書きましょう。

第二新卒の志望動機で大切なのは「過去より未来」

第二新卒は、新卒との違いを踏まえて以下の点に注意しなければなりません。

1つ目は、前の会社の退職理由です。採用担当者は「うちの会社でもすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念し、必ず質問します。そのため、残業の多さや人間関係を理由にすると悪い印象を与えてしまいます。「貴社では1つのプロジェクトに終始取り組めると知り、応募いたしました」など、退職の理由と応募した会社を選択した理由が繋がるようにしましょう。

2つ目は、前向きに自分の実現したいことを伝えることです。第二新卒は新卒と違い、前の会社で得た経験とスキルを重視し、それを仕事でどのように活かし活躍するかをアピールするようにしましょう。

ポイントは、前の会社に対するネガティブな情報よりも前向きな将来への動機を伝えることです。

【職種別】第二新卒の志望動機の例文

ここでは、職種別に志望動機の例文をご紹介します。

営業職の例文

以前はパソコンの部品を作製する会社で、新しい部品の開発をしていました。日々チームメンバーと共に、性能を改良し小型化できるように実験と試験を繰り返して成果を出してきました。しかし、部品を開発して性能を向上させていくことよりも、製品を操作して機能を説明したり、実演して相手に満足してもらうことのほうが自分に適していることに気づきました。そこで、前職の機械に対する知識と経験を活かし、製品の良さをプレゼンテーションで伝える営業で貴社に貢献していきたいと考えています。

事務職の例文

以前は工学系の企業や大学向けに、卓上の分析機器を販売する営業の仕事をしていました。しかし、会社の規模の関係で営業事務がおらず、入札や見積の書類作成などを自身でおこなっていました。書き入れ時以降、作業が正確で速いことが理由で他の営業マンの書類作成に回ることが多くなってきました。そのような中で、自身には事務職が適していると考えるようになりました。測定機器を販売している貴社の営業部の負担を減らし、効率化に貢献できるのではないかと考えております。

接客業の例文

以前は国内外向けに金属加工機械を販売する営業の仕事をしていました。お客様の職場へ訪問し、要望を最大限叶えるように密にやりとりを繰り返す営業をしてきました。そのおかげで営業成績は上位で、リピートの販売のお声が掛かることも多くありました。しかし、お客様を第一に考えるあまり、納期や値下げで会社の考えと外れてしまうことが多くなりました。貴社はお客様を第一に考える理念でホテルを経営しています。私の、お客様を第一に考える営業の経験を活かすことで、貴社に貢献できるのではないかと考えております。

作った志望動機を面接で上手く伝える方法

面接画像

第二新卒が履歴書や職務履歴書の志望動機を面接で伝える際に、意識しておく点が5つあります。

  1. 履歴書の内容を面接でそのまま話さない
  2. 「退職した理由」と「志望動機」を結びつける
  3. 学生時代の経験を踏まえて話す
  4. 面接では動じない
  5. ポジティブな志望動機を書く

履歴書の内容を面接でそのまま話さない

1つ目は、履歴書に書いた内容をそのまま話さないことです。面接で改めて志望動機を質問されるのは、履歴書に書くことができない熱意や話しかたを見るためです。履歴書に書いた内容を暗記して思い出しながら話すことは、マイナスの印象を与えてしまいます。自分の言葉で話す準備をしておきましょう。

「退職した理由」と「志望動機」を結びつける

2つ目は、短期退職を反省しつつも、応募先の志望理由に繋げることです。「退職した理由」と「志望動機」は必ず質問されるため、後ろ向きになりやすい質問を上手く前向きな内容に繋げることができれば説得力があります。この2つの内容が上手く繋がらないと、面接官が腑に落ちずに不採用になる可能性が高まります。

学生時代の経験を踏まえて話す

3つ目は、学生時代の経験を踏まえて仕事を語ることです。その理由は2つあります。1つは、学生時代の経験は第二新卒の面接でよく質問される内容であること、もう1つは実際の経験を踏まえて語るほうが話しやすく、説得力があるからです。面接官は何度も面接をしているため、無理に仕事での経験談を作り上げても、嘘はすぐに気づかれてしまいます。

面接では動じない

4つ目は、動じないことです。面接は完璧でないと突破できないと思うかもしれません。が、しかしそれは間違いです。むしろ、面接中のミスを動じることもなく挽回できれば、対応力の高さを評価されます。

伝えたいポイントを用意しておくと、話す内容を忘れても動じずに対応できます。

退職理由をポジティブに書く

5つ目は、現在の会社への不満を志望動機に沿ってポジティブに変換することです。面接において、ネガティブな発言はNGであるため、事前に洗い出しておきポジティブな内容に変換しておきましょう。面接で言い換える言葉を探す時間はありません。

以上の5点に注意して面接の準備をしましょう。また、面接で質問されそうなことを想定して、履歴書や志望動機の内容をさらに深堀りしておくこともオススメです。

1人で不安なときは転職エージェントに頼ろう

1人で志望動機を作るのが難しいと感じる第二新卒は、転職エージェントに相談するのもひとつの手段です。

志望動機を作成するとき、自分1人ではなかなかうまく言語化できない場合や、インターネットで調べる企業情報には限界を感じている人は多いのではないでしょうか?

転職エージェントは、転職市場や業界の知見を持っているのはもちろんのこと、企業側との結びつきが強いため、企業が求めている人材の特徴などを把握しているため、自分だけでは見えなかった自分自身の強みや、説得力のある転職理由などを引き出すことができます。

上手く活用して、より精度の高い志望動機を作成しましょう。

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」