不動産仲介業とは、物件を売りたい人と買いたい人、あるいは貸したい人と借りたい人を結びつける仕事です。
不動産は顧客にとって大きな買い物・契約となるため、相手の大事な一場面に立ち会う重要な役割を担う仕事でもあります。
また、不動産仲介業を含む不動産業界は、転職市場において常に一定のニーズがあります。
本記事では、不動産仲介業の仕事内容ややりがい、転職に成功するための面接対策などについて詳しく説明します。
目次
不動産仲介業に未経験で転職は可能？
未経験から不動産仲介業への転職は、可能です。
可能であるばかりか、不動産仲介業は不動産業界の中でも特に未経験者が転職しやすい業種なんです。
未経験者が転職しやすい不動産の営業の中でも比較的難易度が低いため、未経験でも転職者を多く受け入れているようです。
不動産仲介は不動産業界でキャリアを積んでいくことにご興味のある人には特におすすめの職種です。
そのためには、売買仲介と賃貸仲介を両方行っている企業や、より難易度の高い不動産販売も行っている会社を探すのがおすすめです。
というのも、キャリアパスの選択肢が多くなり、自分が目指したいキャリアを追求しやすくなるからです。
ですが、特に初めての転職の場合、どのような企業が自分の希望の条件に合うのかを見極めるのが難しいと思います。
そこで、納得した転職のためには転職エージェントの利用をお勧めしています。
中でもすべらないキャリアエージェントは、大手のエージェントとは違い、一人のエージェントが企業も転職者も担当する、「両面型エージェント」です。
転職者に企業の生の情報をお伝えし、それを転職活動のサポートでも生かしております。
転職活動にお困りの際はぜひご相談ください。
不動産仲介業の業務内容
不動産仲介業の業務内容は、物件を売りたい人と買いたい人、物件を貸したい人と借りたい人の間に入って、手続きや契約を行い仲介手数料を受け取るビジネスです。
不動産取引においては、専門的知識が必要な場面や複雑な手続きをしなければならないことが多くあります。
たとえば不動産仲介業は、価格交渉や契約書の作成、物件に問題はないかの確認といったサポートを行います。
そして、不動産仲介業は売買仲介と賃貸仲介の2つに分けられます。
2つの違いについてしっかりと押さえておきましょう。
売買仲介
不動産売買仲介は、不動産を売りたい人と買いたい人の間に入って売主と買主から仲介手数料を受け取ります。
売買仲介は取引額が大きいのがメリットですが、売り上げの予測がしにくく、取引額が大きい分、それに伴いリスクも大きくなります。
売買仲介の方が多額のお金が動くほか、法律の知識が求められる場合もあるので賃貸仲介と比較すると難易度が高いです。
その分やりがいもあり、業務も多岐に渡るので、タフな人や飽きっぽい人には売買仲介がおすすめです。
賃貸仲介
不動産賃貸仲介は、物件を貸したい人と借りたい人の間に入って貸主と借主から仲介手数料を受け取ります。
賃貸仲介は売り上げの見込みが立てやすいのがメリットですが、契約の数を多くこなす分クレーム対応も多くなる可能性があります。
売買仲介と比較すると個人営業の割合が多いです。
不動産業界への転職の初めの一歩としておすすめです。売買仲介も行っている企業に転職すると、異動などでキャリアパスをさらに増やすことができますよ。
不動産仲介業で求められる人材
不動産仲介業が求める人の3つの特徴を理解しておきましょう。
- コミュニケーション能力が高い人
- 成長意欲がある人
- 強いメンタル面を持っている人
以下にて、詳しく説明します。
コミュニケーション能力が高い人
不動産仲介業では、コミュニケーション能力が高い人が求められます。
不動産仲介の主な仕事内容は、顧客である個人や法人のほか、不動産会社、保険会社、金融機関、ハウスメーカーなど、さまざまな業種の人とやり取りしなければなりません。
また、顧客が不動産を選ぶ際には、積極的にコミュニケーションを取り、要望をうまく聞き出すことができれば契約につながる可能性が高まります。
コミュニケーション能力が高い人は、不動産仲介業で活躍できるでしょう。
成長意欲がある人
不動仲介業では、成長意欲がある人も重宝されます。
不動産仲介業では、多くの専門的知識を必要としており、日頃から勉強や情報収集に取り組む姿勢が大切です。
また、不動産業界は数字で目に見える「成果」を出さなければなりません。
将来的に、独立を考えているライバルも多くいます。
そのため強い成長意欲があり、向上心の高い人は不動産仲介業に向いているでしょう。
強いメンタルを持っている人
不動産仲介業では、強いメンタルを持っている人も求められます。
不動産仲介の仕事内容は、飛び込み営業やテレアポなど、人から敬遠されやすい傾向にあります。
また、ノルマを達成できなかった場合は上司や先輩から文句を言われることも少なくありません。
怒られるたびに毎回悩んでいては、仕事を継続するのが難しくなってしまいます。
そのため、強い精神力を持つ人は、不動産仲介業で歓迎されるほか、活躍しやすい傾向にあります。
不動産仲介業の転職で役立つ資格
不動産仲介業へ転職する際に役立つ資格はいくつかありますが、ここでは代表的な資格を3つ紹介します。
- 宅地建物取引士(宅建)
- ファイナンシャルプランナー
- 不動産鑑定士
以下にて、詳しく説明します。
宅地建物取引士(宅建)
不動産仲介業への転職では、宅地建物取引士の資格が役立ちます。
宅地建物取引業法に基づく国家資格であり、不動産会社では資格保有者を1名設置することが義務づけられています。
不動産の契約前に行う独占業務の「重要事項説明」および「重要事項説明書・契約書への記名押印」は、宅地建物取引士でなければできません。
独占業務を遂行できることから、業界内での市場価値は高く、不動産業界におけるニーズも高いと言えるでしょう。
未経験から転職する場合は、業界の知識を身につける意味でもおすすめの資格です。
ファイナンシャルプランナー
不動産仲介への転職では、ファイナンシャルプランナーの資格も役立ちます。
税金や住宅ローン、不動産、相続などお金のエキスパートですが、実はファイナンシャルプランナーは、不動産業界においてさまざまな業務で活かせます。
不動産以外にも相続や税制、資産運用なども学ぶので、特に売買仲介に従事している場合は、資格を持っていることでお客さまに安心して購入してもらえます。
お金のコンサルティングなどの知識があると、不動産という一生物の買い物をするお客さまにどのように資産運用をすればいいのかアドバイスできるからです。
不動産仲介業で役立てるなら、2級以上の取得を目指しましょう。
不動産鑑定士
不動産仲介への転職では、他にも不動産鑑定士の資格が役立ちます。
不動産鑑定士は国家資格であり、独占業務の「不動産鑑定評価書」の作成が認められています。
主な仕事内容は、地価公示や相続税・資産に関する鑑定以外にも、不動産の利用方法を提案するといった業務も行い、不動産業界において幅広く活躍しています。
国家資格の1つですが、受験資格はなく誰でも試験を受けられます。
鑑定部門を設けている不動産会社で役立つでしょう。
不動産仲介業の年収
不動産仲介業の年収は、他の業界・職種と比べると高い傾向にあります。
不動産売買仲介で、不動産を契約した場合に発生する仲介手数料の相場は「取引高×3%+6万円」で、これを売主と買主の双方からもらいます。
不動産賃貸仲介は、物件が契約に至った場合に発生する手数料は「1ヶ月分の賃貸料金+消費税(10%)」です。
不動産業界全体の給与はインセンティブによって大きく変わり、20代で年収1,000万円の人もいるので、頑張りや実績次第では高収入を目指せるでしょう。
dodaが発表している平均年収ランキングによると、不動産営業の平均年収は416万円で、全体平均の403万円を上回っています。
また、他の営業系の職種よりも頑張り次第では高い年収を得られるのも魅力の一つです。
不動産仲介業のやりがい
不動産仲介業で働くことで、顧客の人生に大きく関わることができる幸せと、成果が給与に反映されることに大きなやりがいを感じます。
住まいの選択は顧客の人生にとって、大きな影響を与えます。
生活を整えるためのサポートをすることになり、顧客にとっては非常に大きな買い物です。
その瞬間に立ち会える喜びと、感謝の言葉をもらえることに、大きなやりがいと幸せを感じます。
また、頑張った分だけその成果が給与に反映されるのも、大きなやりがいを感じるでしょう。
不動産仲介業は年齢に限らず、成果を出せば若くても高年収を目指せます。
成果は昇給や昇進、ボーナスにも関わるので、目に見える評価に大きなやりがいを感じます。
どのような部分にやりがいを感じるかは人によって異なります。
上記でも多くの人がやりがいに感じられることを挙げましたが、中にはこれらのことにやりがいを感じられない人もいると思います。
そこで大事なのが自己分析です。自分がどのような仕事にやりがいを感じるのか、できれば他者と一緒に分析する必要があります。
弊社のすべらないキャリアエージェントは、キャリアのプロによる徹底的な自己分析サポートはが強みです。
キャリアコーチングサービスも運営しているので、そのノウハウを活用することで転職者が幸せになれるキャリアを一緒に考えていきます。
最後まで一緒に中長期的なキャリアについて考えていますので、お困りの際はぜひご相談ください。
不動産仲介業への転職に成功するための面接対策
不動産仲介業への転職で成功に近づくためには、以下の3つを押さえておきましょう。
- 不動産業界全体の仕組みを理解する
- 身だしなみを整えて好印象を持ってもらう
- 企業が面接を行う理由を理解する
以下にて、詳しく説明します。
不動産業全体の仕組みを理解する
不動産業界は業種によって、仕事内容は大きく異なります。
転職活動を行う前に不動産業界全体の仕組みを理解しておきましょう。
不動産仲介業を志望する前に、全体の業種と役割といった基礎的な部分を理解しておくことが大切です。
- 不動産開発
デベロッパー、ゼネコン、ハウスメーカーなど
- 不動産流通
不動産販売会社、不動産仲介会社など
- 不動産管理
不動産管理会社
不動産仲介会社は「不動産流通」に分類されます。
主に3種類に分かれますが、それぞれの必要な知識や資格は異なることも、覚えておきましょう。
身だしなみを整えて好印象を持ってもらう
面接で大切なことは、身だしなみを整えて好印象を持ってもらうことです。
人は見た目が9割と言われているので、社会人としてきちんとした身だしなみをするようにしましょう。
清潔感のあるビジネスシーンにふさわしい服装はもちろん、言葉遣いや表情にも気を配れれば、相手に好印象を与えられます。
企業が面接を行う理由を理解する
企業はなぜ面接を行い、どこに重点を置いているのでしょうか。
企業が面接を行う理由について、説明します。
応募者の内面を見るため
企業は応募者の内面を見るために面接を行っています。
応募書類を見れば経験や実績は分かりますが、人間性などの中身は実際に顔を合わせてみないと分かりません。
直接、顔を合わせることで応募者が誠実か、向上意欲があるかなどある程度は分かります。
採用する企業側としては「自社において成績や実績を出せる人材なのか」ということを見極めるために、面接を行います。
企業の特徴に合っているのかを確認するため
企業には「社風」というものがあります。
社風は経営理念や社員から出ているもので、企業はそれを大切にしており、もしそれに合っていない場合は、教育する際に問題が出てくる可能性もあると考えています。
企業は「会社にふさわしい人材を育てたい」という理念を持っているため、特に重視されるでしょう。
コミュニケーション能力を見るため
いくらすごい経験やスキルを持っていても、人間性に問題があっては不動産仲介業で働くのは難しいです。
不動産仲介業は主に人と接する仕事なので、コミュニケーション能力は高く求められます。
また、仕事は個人ではなくチームで動くものなので、そういった部分でもコミュニケーション能力は求められます。
面接では、きちんとしたコミュニケーションを取れるかどうかという点も確認されているので、しっかり心がけましょう。
不動産仲介業への転職には転職エージェントを活用しよう
不動産仲介業への転職を成功させたいなら、転職をサポートしてくれる転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントを利用することで、あなたに合った求人の紹介や正確な自己分析、企業に沿った面接対策をしてくれます。
不動産仲介業のことを理解したうえで、あなたの強みやスキルを活かして、適切な方法で不動産仲介への転職に成功させましょう。
特に下記のすべらないキャリアエージェントは、汎用的な対策だけでなく、企業別の対策が充実しています。
お困りの際はぜひご相談ください。
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末永 雄大
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