企業では、取引先の入出金や社内経費など、その処理をおこなう経理という仕事は必要不可欠です。
企業を支える重要な仕事が多いため、経理の責任は重いです。
しかし、未経験でも経理に転職することは可能です。
その際に、企業に求められる資格や、スキルも含めながら見ていきましょう。
目次
未経験で経理には転職できます!
未経験者を経理で積極的に採用している企業も存在しており、チャンスがあります。
経理職の募集は、中小企業だけでなく大企業もおこなっています。
業種も「IT企業」「サービス業」や「製造業」などさまざまなので、興味のある分野の経理職を探すことも可能です。
未経験であっても、企業が求めるスキルを持っていれば、採用に近づきます。
経理に関する資格はもちろん、基本的なパソコンスキルやコミュニケーション能力なども必要になります。
また、30代であっても経理職への転職は可能です。
ただし、経理を経験したことがある人と比べられると、不利になりがちです。未経験者ではあるものの、「資格を所持していて、経理の業務を遂行できる」アピールが重要になります。
未経験からの転職だと資格が必要
転職する際、企業側の採用判断基準として重要になるのが「資格」です。
未経験からの転職でも、経理に活かせる資格を持っていれば、選考を有利に進められます。
必ずしも資格が必須なわけではなく、本人の「意欲」や「チャレンジ精神」「コミュニケーション能力」を重視する企業もあります。
それに加えて日商簿記の2級以上を持っていると選考では有利になります。
仕事をする上で簿記の資格が役立つことはあります。それに加えて、「経理の仕事をするために努力をしている」という熱意を伝えられます。
未経験から経理への転職を成功させている人の特徴
経理未経験ながらも、転職を成功させている人には、以下の3つの特徴があります。
- 率先して学べる
- 基礎的なコンピュータースキルを持っている
- コミュニケーション能力がある
率先して学べる
未経験から転職した場合、与えられた業務の実行するのはもちろんです。加えて、業務の理解や資格取得など、みずから率先して学ぶ姿勢が重要です。
入社後にただ与えられた仕事をこなすだけでは、企業が望む人材にはなれません。採用してくれた企業のためにも、ご自身のキャリアのためにも、通常業務以外で学ぶ努力をする人が転職を成功させています。
基礎的なコンピュータースキルを持っている
経理では、エクセルとワードの知識は必要不可欠です。
中でも経理業務を効率化するためのエクセルの知識は、基本的なものと、関数やピボットテーブル、マクロの使用ができると良いでしょう。
エクセルやワードの基本的な知識に加え、誰にでもわかりやすい資料が作成できたり、目的に合ったファイリングができるなどの、事務スキルが高いことも重要です。
コミュニケーション能力がある
経理の仕事はパソコンに向き合って、お金や数字を合わせる作業だけでなく、社内、他部署の人とコミュニケーションを取ることで、円滑な業務につながります。
実際に、作業中はミスが生じないように集中し、黙々と作業することも少なくありません。
しかし、経理の仕事はそれ以外にも、社内の各部署や社外とのやりとりがあります。企業を支える経理が、他部署や社外の取引先の人とうまくやりとりができないのは問題です。
経理への転職を成功させる志望動機・自己PRの書き方
経理職に転職する場合、以下2点はよく聞かれる質問です。
- なぜ経理職を志望するか
- なぜこの企業を志望するか
未経験から経理職に転職するため、経理職をこころざす強い理由と、この企業を志望するきちんとした理由がないと、採用は難しくなりがちです。
しかし、この2点を明確にして、自己PRもきちんとアピールできれば好印象につながります。
では、具体的にどのように志望動機や自己PRをすれば良いでしょうか。ここからは、志望動機と自己PRの例文を紹介します。
また、志望動機の作成に困ったら転職エージェントへ相談することも1つの手です。
経理職向けの志望動機の例文
前職のIT業界では、システム保守を行うシステムエンジニアとして働いていました。
保守しているシステムのうちの1つである、経理システムがリプレースすることになり、業務知識を得るため、経理について詳しく勉強するようになりました。
経理を勉強するに連れ、企業における経理の重要性を知りました。企業の根底を支える責任のある仕事を行い、スキルアップしていきたいと考えるようになりました。
経理職向けの自己PRの例文
前職では、プログラミング言語を使用した開発だけでなく、関数やマクロを使用したエクセルや、ワードによる設計書、仕様書の作成、お客様との打ち合わせなど、様々な仕事を行っていました。
前職で培った「作業における正確性」、「マイクロソフト製品の基本的な使用に問題がないこと」や「仕事を円滑に進めるためのコミュニケーションスキル」は、経理職でも役に立つと考えております。
転職するにあたり、日商簿記3級を取得しました。さらなるスキルアップのために、日商簿記2級も勉強中です。今後も継続して勉強を行い、御社に貢献できるように努めます。
経理職になった後のキャリアパス
経理職になった後のキャリアパスとしては、同じ企業で昇進したり、経理のキャリアを活かして転職をすることなどが挙げられます。
同じ企業で働き続ける場合は、日次業務から年次業務を遂行するためのスキルを身につけ、昇進していくというキャリアパスです。
異なる業種に転職する際の選択肢は、以下の5つがあります。
- 会計コンサルタント
- IP業務
- 財務
- 管理会計
- 経営企画
未経験から経理への転職を考えているなら
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末永 雄大
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