埼玉県で失業保険の受給を継続するには、4週間に2回以上の求職活動実績が必要です。
求職活動実績を作る際に役立つのが、埼玉県内で開催されているセミナーへの参加です。
埼玉ハローワークや埼玉しごとセンターなど、地域密着の支援機関が開催する就職セミナーは無料で参加できるため、多くの求職者に利用されています。
本記事では、埼玉県内で開催される求職活動実績の対象になるセミナーの詳細と、参加後の失業認定申告書への正しい記載方法をわかりやすく解説します。
自宅から参加できるオンラインセミナーも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
埼玉県内で求職活動実績として認められるセミナー【一覧】
埼玉県内では、ハローワークをはじめ、県の委託機関や各市町村でも就職支援の一環として定期的にセミナーを開催しています。
ここでは、埼玉県内で求職活動実績として認められるセミナーを一覧で紹介します。
- 埼玉ハローワークのセミナー
- 埼玉しごとセンターのセミナー
- 埼玉しごとサポートのセミナー
- ワークステーションさいたまのセミナー
- 埼玉県立職業能力開発センターのセミナー
- 各自治体のセミナー
埼玉ハローワークのセミナー
埼玉県内各地にあるハローワークでは、履歴書の書き方や面接対策、業界理解などをテーマにしたセミナーを開催しています。
- 自分を知る〜適性検査・興味検査〜
- 面接会がまるごとわかるセミナー
- ミドル世代就職支援セミナー 強みを伝える応募書類をつくろう など
どのセミナーも公共職業安定所が主催する正式なプログラムであるため、参加するだけで確実に求職活動実績として認められます。
参加後には「参加証明書」や「参加履歴の記録」が残るので、失業認定申告書に記載する際の証拠としても有効です。
ただし、事前予約が必要な場合が多く、定員に達すると締め切られるので早めの申し込みをおすすめします。
ハローワークでの求職活動実績の作り方は下記の記事で解説しています。
埼玉しごとセンターのセミナー
埼玉しごとセンターは、県が運営する総合就業支援施設で、若者からシニア層まで幅広い求職者を対象にキャリア相談や就職セミナーを実施しています。
講座の内容は、就職活動の心構えからビジネスマナー、グループディスカッションの実践まで多岐にわたります。
- 実践面接対策セミナー ~「不安な面接…」このセミナーで自信がつきます~
- 魅力が伝わる応募書類と面接突破のコツを伝授
- 内定を勝ち取るための「面接対策のポイント」
- 効果的な求人情報の探し方と活動の進め方
- 仕事探しのモヤモヤ、今日で終わらせよう!「求人情報の読み解き方」
- 転職活動の〝面接突破力〟&職場で生きるコミュ力アップ講座 など
埼玉しごとセンターのセミナーは求職活動実績の対象としてハローワークに認められており、参加証明書も発行されます。
埼玉しごとセンターについて、もう少し詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてくだ�い。
埼玉しごとサポートのセミナー
埼玉しごとサポートは、地域ごとの拠点を通じて就労支援や職業相談をおこなっている公的支援機関です。
セミナーは地域密着型で、小規模ながら実践的な内容が中心です。
- 知れば差がつく!就職ワンポイントセミナー
- 就職活動の基本 ~成功するための7つの秘訣~
- 応募書類の作成と面接のポイント
- 面接や職場で役立つ! ビジネスマナー・コミュニケーション
- (若者向けオンラインセミナー)仕事と人生のバランス調整術!
- (シニア向け)福祉業界就職応援オンラインセミナー など
未経験者やブランクがある人向けの内容が充実しており、講座内容によっては求職活動実績として認定されます。
公式サイトで申し込みを受け付けているので、気になるセミナーを見つけたら早めに申し込みましょう。
ワークステーションさいたまのセミナー
さいたま市の就労支援をおこなう「ワークステーションさいたま」では、さまざまな年齢を対象としたセミナーを定期開催しています。
就活準備セミナーや職業適性診断、グループワーク型の面接対策など、参加型のプログラムが豊富です。
これらは厚生労働省の若者サポート事業の一環として運営されており、実績としての信頼性が高いのが特徴です。
埼玉県立職業能力開発センターのセミナー
埼玉県立職業能力開発センターは、公共職業訓練をおこなう県の公式施設です。
職業訓練の前段階として、求職者向けのガイダンスや就職支援セミナーをおこなっています。
訓練前の説明会だけでなく、面接練習、自己PRの作り方、応募書類の添削といった内容もあり、参加者の多くが失業認定のために活用しています。
職業訓練の応募前に実績作りをしたい人には特におすすめです。
各自治体のセミナー
埼玉県内の各市町村では、独自に求職者支援セミナーを開催しています。
たとえば川越市や越谷市、所沢市などでは、地域の商工会議所や就労支援課が主催するキャリア形成支援セミナーや合同企業説明会などを定期的に実施しています。
就職支援に該当する内容であれば、求職活動実績として認められます。
事前に主催団体やハローワークに確認しておくと安心です。
以下は求職活動実績を作る裏ワザをまとめた記事です。ぜひご参考ください。
対面セミナーのメリット・デメリット
対面セミナーの最大のメリットは、講師や参加者と直接コミュニケーションができる点です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・講師や参加者と直接対話できる ・リアルタイムで質問や相談がしやすい ・就職活動への意識が高まりやすい |
・開催場所が限定される ・移動の手間がかかる |
対面セミナーはリアルタイムで質問や相談がしやすく、実践やグループディスカッションもできるため、理解が深まりやすいのがメリットです。
また参加することで就職活動への意識が高まりやすく、モチベーション維持にもつながります。
一方で開催場所が限定されるため、移動時間や交通費、日程の調整といった制約がかかるのがデメリットです。
特に子育て中の人や高齢者、身体に不自由がある人には参加が難しく、受講のハードルが高くなります。
オンラインセミナーのメリット・デメリット
オンラインセミナーは手軽に受講できる反面、実績の証明が不十分だと認められないリスクがあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・自宅にいながら参加できる ・移動時間や交通費がかからない ・予定を合わせやすい |
・参加証明書が発行されない場合がある ・講師とのやりとりが限定される ・途中で接続が切れるリスクがある |
オンラインセミナーは、自宅から気軽に参加できるのが大きなメリットです。
移動時間や交通費が不要で、スマートフォンやパソコンがあれば全国どこからでも受講できます。
そのため多忙な人や子育て中の人も参加しやすく、利便性が高いといえます。
一方で、通信環境に依存するため、途中で接続が切れたり音声が聞こえづらくなる点に注意が必要です。
また、参加証明書が発行されない場合が多く、スクリーンショットや参加完了メールの保存が必要になります。
埼玉県内のセミナーに参加する方法
埼玉県内で開催される就職支援セミナーには、ハローワークやしごとセンターなどの公的機関を通じて参加できます。
多くの場合は事前予約制となっており、公式サイトや職業相談窓口から申し込む形式が一般的です。
- ハローワークなどの窓口
- 電話
- インターネット
オンライン開催の場合は、事前に会員登録が必要です。
申し込んだ後はZoomなどのURLが発行されるため、時間になったら自宅でアクセスするだけで参加できます。
人気のセミナーは早めに満席になるので、スケジュールを確認したら早めの申し込みをおすすめします。
埼玉県内のセミナー参加後に失業認定申告書に記載する方法
セミナーに参加した後は、失業認定申告書に実施機関名・活動日・活動内容などを具体的に書く必要があります。
記入に誤りがあると実績として認められないので、正しい記載方法を事前に把握しておくことが大切です。
公的機関のセミナーを利用した場合の書き方
埼玉県内のハローワークや埼玉しごとセンター、職業能力開発センターなど、公的機関が主催するセミナーは、基本的に求職活動実績として認められます。
- 「 ア 求職活動をした」に〇印を付ける
- 「(ア)公共職業安定所又は地方運輸局による職業相談、職業紹介等」または「(エ)公的機関等による職業相談、職業紹介等」に〇印を付ける
- 「活動日」にセミナーに参加した日付を書く
- 「利用した機関の名称」に主催団体名と記載する
- 「求職活動の内容」に参加したセミナー名を記載する
ハローワーク主催のセミナーに開催した場合は、「(ア)公共職業安定所又は地方運輸局による職業相談、職業紹介等」に〇印を付けます。
一方、埼玉しごとセンターなどの公的機関が主催するセミナーに参加した場合は、「(エ)公的機関等による職業相談、職業紹介等」に〇印を付けます。
なお、「利用した機関の名称」には略称ではなく、正確な名称を記載することが大切です。
たとえば大宮市でハローワーク主催のセミナーに参加した場合は、「利用した機関の名称」に「ハローワーク大宮」と記載します。
民間セミナーを利用した場合の書き方
リクルートエージェントなどの民間転職エージェントが開催するセミナーも、内容によっては求職活動実績として認められます。
- 「 ア 求職活動をした」に〇印を付ける
- 「(イ)職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等」に〇印を付ける
- 「活動日」にセミナーに参加した日付を書く
- 「利用した機関の名称」に主催団体名を記載する
- 「求職活動の内容」に参加したセミナー名を記載する
民間セミナーを利用した場合は、「利用した機関の名称」に正確な会社名を記載する必要があります。
たとえば、リクルートエージェント主催のセミナーに参加した場合は、「株式会社リクルート」と記入します。
ハローワークで提出を求められた場合に備えて、参加確認メールやスクリーンショットなどを保存しておくと安心です。
オンラインセミナーで求職活動実績を作りたい人は、以下の記事をご参考ください。
オンラインセミナーで求職活動実績を作るときの注意点
オンラインセミナーは気軽に参加しやすいため、求職活動実績を作る方法として人気ですが、参加すれば必ずしも認定されるわけではありません。
ここでは、オンラインセミナーで求職活動実績を作る際に注意すべきポイントを解説します。
求職活動実績として認められないセミナーもある
オンラインで開催されるセミナーの中には、ハローワークの基準に合致せず、求職活動実績として認められないものもあります。
- 一般的な自己啓発セミナー
- ビジネス講演会
- 有料のキャリア講習(営利目的が強い)
趣味や啓発目的の内容は求職活動実績の対象外になります。
就職支援に関連する内容でなければ、セミナーに参加しても実績としてカウントされません。
心配な場合は、事前にハローワークへ確認しましょう。
証明書が発行されないと実績として認められない
オンラインセミナーに参加しても、参加証明書が発行されないと求職活動実績として認められない場合があります。
ハローワークが実績認定する際に、参加した証拠を求められるケースがあるため、証明する手段がないと実績と認められません。
オンラインセミナーは出席確認が難しいため、「参加証明書」や「確認メール」「マイページの参加履歴」などの証拠が求められます。
同じ日に受けたセミナーは1回の実績にしかならない
同じ日に複数のセミナーを受講しても、1回分の実績としかカウントされません。
たとえば午前と午後に別のセミナーを受けたとしても、実績は1日1回として処理される可能性が高いです。
ハローワークの基準では「1日1件」の活動として扱われるため、セミナーで実績を増やしたい場合は、なるべく日を分けて参加し、実績回数を増やす工夫が必要です。
認定日の前日や当日のセミナー受講は間に合わない可能性がある
失業認定日の前日や当日にセミナーを受講した場合、証明書の発行やシステム反映に間に合わない可能性があります。
とくにオンラインセミナーは参加履歴の反映や証明書の発行に数日かかる場合もあり、認定日直前に実績を作るのはリスクが高いです。
また認定日当日のセミナー参加は次回分の実績にカウントされるため、最低でも前々日までに実施する必要があります。
埼玉県内でセミナー以外に求職活動実績を作る方法
埼玉県内では、セミナー以外にも求職活動実績として認められる手段が多く存在します。
セミナー参加が難しい人や日程が合わなかった場合でも、以下の方法で確実に実績を作ることが可能です。
ハローワークで職業相談をする
ハローワークでの職業相談は、最も確実かつ簡単な実績の作り方です。相談内容は、求職に関係していれば幅広く対応してもらえます。
- 希望職種の整理
- 求人票の見方
- 書類の添削
- 応募先選定の相談
相談後は担当者が職歴カードに記録してくれるため、参加の証拠を自分で用意する必要はありません。
転職フェアや合同説明会に参加する
埼玉県内では定期的に「合同企業説明会」や「転職フェア」が開催されており、企業ブースの訪問や説明会の視聴が実績として認められます。
特に埼玉しごとセンターやハローワーク主催のイベントは、参加証明書がその場で発行されることが多く、実績作りに有効です。
またイベントによってはその場で面接がおこなわれる場合もあり、採用への近道となるケースもあります。
転職エージェントでカウンセリングを受ける
リクルートエージェントなど、転職エージェントでのキャリアカウンセリングも、求職活動実績として認められます。
エージェントとの面談では、希望条件のヒアリングから求人紹介、応募書類の添削、面接対策まで実施されるため、実践的なサポートを受けられます。
オンライン面談も可能なため、時間や場所の制約が少なく、自宅からの参加も実績となる点が魅力です。
転職エージェントは丁寧なサポートをしてくれます。まずは無料登録からはじめてみましょう。
埼玉県で求職活動実績として認められるセミナーに関するよくある質問
求職活動実績としてセミナーによくある質問と回答をまとめました。
ただし、セミナーの内容が重複すると担当者から別の方法を促されることがあります。
実際に実績として認められるかどうかは、最終的にハローワークの担当者が判断するため、心配な場合は事前相談をおすすめします。
そのため、埼玉県内で開催されているセミナーなら何でも実績になるわけではありません。
たとえば、企業の販促を目的としたセミナーやビジネススキルに関する自己啓発系セミナーなどは、実績として認められない可能性が高いです。
一方で、ハローワークや自治体、職業訓練施設や転職エージェントが主催するセミナーであれば、求職活動と見なされるケースが多いです。
判断が難しい場合は、事前にハローワークに相談することをおすすめします。
- 各ハローワークの公式サイトをチェックする
- ハローワークインターネットサービスを利用する
- 窓口で直接問い合わせる
窓口であれば、その場でパンフレットや申込書をもらえることも多く、初めての人にもおすすめです。
なお人気のあるセミナーはすぐに満席になるため、定期的な確認と早めの申し込みが重要です。





























