今も昔と変わらず、新卒市場では、商社は就活生からの応募数が多い憧れの存在ですよね。
しかし、この記事を読んでいらっしゃる方の中にも、高給かつ世間からの評価も高い憧れの商社へ新卒で就職をしたものの、現職への不満から転職を希望されている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のテーマは、人気がある商社をあえて退職し転職した場合、その求職者の転職市場における市場価値はいかがなものか?というものです。
誰しも自分の市場価値については気になるところでしょう。今回は、転職先としては人気の商社を転職した場合の自分を取り巻く転職環境について情報提供したいと思います。
目次
商社マンの転職市場価値が高くない理由
商社で働くビジネスマンを別名、商社マンと言います。何となくかっこいいイメージがありますが、商社マンの転職市場での価値はどうなのでしょうか?
ここでの転職市場価値を「転職非常で引き合いが得られるかどうか」と定義した場合、商社マンの市場価値・人材価値は長く務めるほど下がっていき、商社以外で働くのが難しくなってきます。
というのも、転職市場における価値を決定するのは、汎用スキルと専門スキルです。
その中で、即戦力採用で重視されるのが専門スキル、若手のうちに転職するのであれば汎用スキルが重視されます。
結論を申し上げますと、若手のうちに転職するのであればチャンスは大きいですが、即戦力採用が基本となる30代以降の転職では商社での有利に働くことはあまりありません。
商社で専門スキルが身につかない理由
商社に勤めている人であればすでにお分かりかもしれませんが、商社で専門スキルが身につかない理由は主に二点あります。
業務内容が特殊だから
まず、商社での業務内容が特殊であり、他の業界で求められることの少ないスキルが身に付くことが挙げられます。
商社の業務としては、主にトレーディングと事業投資がありますが、特にトレーディングは商社独特の業務で、他の業界・職種ではなかなか再現しにくいです。
事業投資であれば、投資銀行やベンチャーキャピタル、PEファンドでも活用することができるのですが、それでも転職市場では評価されにくいんです。
その理由を以下で解説します。
業務内容が多岐に渡るから
確かに事業投資の経験は他の業界でも活かすことができるかもしれませんが、商社での業務内容が多岐に渡るあまり、一つのスキルを極めるのが難しいのが現実です。
実際に投資銀行での転職の転職に臨んだところを想像してみてください。
同じ銀行を受けるライバルの中には投資銀行から同業種転職している人も多いです。
このような人の中には事業投資の経験やスキルを専門的に磨いてきた人も多くいます。
これらの転職者の中であなたが差別化できるポイントが転職先の企業で求められるスキルと合致すればいいのですが、専門スキルが身につきにくい商社からの転職だとなかなか難しいのです。
商社で身に付く汎用スキル
一方、商社マンは、汎用スキルという点で言うと以下のスキルがなどが非常に高い傾向にあります。
- 地頭の良さ(論理的思考力・創造的思考力)
- 情報処理能力
- 語学力
- リーダーシップ
- コミュニケーション能力
しかし、先述したように、専門スキルというと商社事業を通して身につくのは各事業ごとの営業経験がほとんどであるために、他の業界への横展開ができるような専門スキルがあまり身についていないことが多いです。
その名の通り、「汎用」スキルなので、同じ企業に転職したいと考えているライバルも保有していることが多く、差別化が難しいのです。
結果、即戦力採用が基本になるので、年齢が上がるにつれて転職市場での需要が下がっていきます。
まとめると、基本は商社からの転職はしない方が良いです。
それでも商社からの転職を希望する場合は、弊社のすべらないキャリアエージェントにご相談ください。
弊社は20代や30代前半など、異業種転職が特に多い層の転職支援実績が豊富です。
また、丁寧な面談を通じてキャリアの棚卸しをしています。志望する企業に合わせてどのような方法でアピールすればいいのかなど、サポートしていますのでぜひお問い合わせください。
商社の将来性は?
商社の将来性についてはその種類によって異なります。
恐らく、大手総合商社の倒産するリスクは半永久的に低いかと認識しておりますので、安定の意味も含めると十分かもしれませんね。
しかし、それ以外の総合商社・専門商社は、流通が滞っている(物が売れない)時代になりますので、差別化をうまく図れなければ倒産や買収されることもありますから、大手と比べると将来性は不透明と言えます。
商社マンの将来性は、商社の属性と同じで総合商社であれば安泰と言えるでしょうが、それ以外は、状況が不安定ですので、倒産という最悪の事態はないとしても、何かしらデメリットに感じる労働要素があるかもしれません。
転職をしたくなる理由とは?
転職エージェントとしての経験を持つ私からすると『商社』へ入社したのであれば、転職しない方が良いと言えます。
相談がある中で、一番多いのが、「今後スキルアップができない」という相談です。
先ほどご説明したように、商社に長く在籍しても専門スキルが身につかないことを不安に思う人が多いようです。
しかし、給与・知名度など、他の業界との相場を見るとスキルアップするためのトレードオフが大きいと言えます。
そのため、「スキルアップができない」ことへの不安の源泉を特定することが大切です。
比較的給与や待遇が良く、転職せずに定年まで勤めるのであれば、転職市場での価値を上げるためのスキルを身につける必要はありません。
なぜ不安なのか、その不安を解消する方法は転職しかないのかを考えることは自分のキャリア、ひいては人生の満足度を高めるためには重要なことです。
弊社、すべらないキャリアエージェントは、自己分析のサポートを強みとしています。
キャリアコーチングサービスも運営しているので、そのノウハウを活用して転職者の中長期的なキャリア形成のアドバイスをしています。
実際に、書類選考通過率は大手の6倍、内定率は4倍と圧倒的なサポート力が特徴です。
初回の面談では、基本的に求人の紹介をしておりません。転職するべきかどうか?といった相談にも乗っていますので、ぜひお問合せください。
商社から転職するに当たって留意しなければならない点
総合商社の給与水準は、他の業界、企業と比べても破格ですし、日本の平均年収400万円前後と比較してもかなり高いです。そのまま転職せずに現職を勤め上げればそれ相応の待遇を受けられるはずです。
しかしそれでも覚悟を決めて転職をしたいという方は以下の2点に留意してください。
ベストな転職年齢は20代
商社からのベストな転職年齢は20代です。
先ほども申し上げましたが、若ければ若いほど専門スキルよりも汎用スキルが重視されます。
商社では汎用スキルが高いレベルで身につくので、若いうちなら転職しやすいのです。
また、仕事を早く覚えるための素直さや吸収力も若いうちには重視されます。
それに加え、企業が即戦力とならない若い人材を採用する理由は素直さを求めているのと同時に、「育成コストがかからない」というメリットがあるからです。
そのため、素直さとビジネスマナーが身についているのは大前提で、転職先の企業で再現できる汎用スキルをどれだけ持っているかが重要になります。
以上の理由から、まだ若い20代であれば、未経験の領域への転職というのも可能になってきます。
非常に優秀な方であれば35歳くらいまででも実績はございますが、誰でも簡単にとまでは言えず、余程のことがない限り転職できないことの方が多いですので、早めに行動されるのが良いかと思います。
現職よりも給与が低くなる
商社以外への転職をする場合は給与が低くなる事は覚悟しておいてください。
転職者の方のご状況にもよりますが、現職の年収の半分以下になるケースもあります。
特に総合商社出身の求職者は錯覚を起こしてしまいます。今のご自身の給与が当たり前なのではなく、今が特別であり転職市場にある求人の多くが平均であるのです。
この錯覚をうまく調整しなければ、給与面で納得することができず、内定が出ても今と同じ条件が提示されるまで延々と転職活動を続ける羽目になってしまいます。
上記の通り、それほど『商社』からの転職は難しいのです。
とはいえ、現実を知った上でリスクをとって将来の自分に投資したいと考える方も多いと思います。覚悟があるのであれば、全力でお応えさせて頂いておりますので、経験を活かした転職先をいくつか実績ベースでお伝えさせて頂きます。
経験を生かした転職先は?
主に以下6つがあります。
- 戦略・経営コンサル
- スタートアップ企業
- ベンチャーキャピタル
- 金融業界
- 違う商社
これらに共通して言える事は「リスクを取れる人材が求められている」という事です。
その他の業界は基本『地頭』が良くエリートと呼ばれる方が多い印象です。
スタートアップ・ベンチャー企業という点でいうと、確実に年収は下がりますが、正解のない答えを見つけ出す力は非常に重要になりますので、ベンチャーマインドと呼ばれる適性があるのであれば1つの手段として良いかと思います。
戦略・経営コンサル
戦略・経営コンサルは比較的年収をあまり落とすことなく転職できるため、生活水準を落としたくない方にはオススメです。
また、業務でかなり高いレベルの問題解決能力や論理的思考力を求められる為、スキルアップという面でも申し分ないかと思います。
代表的な企業には以下のような企業があります。
スタートアップ・ベンチャー企業
こちらは、残念ながら年収面では大幅に下がることを覚悟しなければいけません。
とはいえ、いまはまだ世の中に無いサービスや価値を追求することは、大きなスキルアップにつながりまし、非上場企業に転職し、IPO等で莫大な利益を得る方も多くいます。
もちろんリスクはありますが、やりがいやスキルアップを重視する方にはオススメです。
ベンチャー企業への転職は以下の記事で詳しく解説していますので、ご参考にして下さい。
他の商社
実は、商社マンとしてのご自身の経験を生かした転職先として、別の商社へ転職することも選択肢の一つです。商社の事業内容やそれまで従事していた職種に不満がないのであれば、経験者として見られますから、商社へ転職することが理想的です。とはいえキャリアとしての一貫性はありますが、スキルアップは難しいかと思います。
候補としては以下の企業があるかと思います。
商社からの転職を成功させたい人へ
ここまで商社からの転職について解説してきました。
大まかにまとめると、商社からの転職は「リスクを覚悟する」事が重要です。
とはいえ、リスクを取ることを好む方はいないですよね?
もちろん同じ成果を求めるならリスクは最小化したい。
その「リスクを最小化する」方法が転職エージェントを利用するという事です。
転職エージェントを利用しても、ある程度の給与ダウンは覚悟しなければいけませんが、一般には公開されていない高年収の求人も所持しているので、ご自身で転職活動を進めるよりも、給与の下がり幅を最小化することが出来ます。
また、転職活動において最大のリスクである「転職が出来ない」というリスクも取り除くことが出来ます。
企業とのやりとりや面接日程などの調整も代行してくれるので、忙しくなかなか転職活動に時間が割けないという方にもオススメです。
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