「転職エージェントの利用は有料なのでは?」と不安に思う人は多いです。
実際は、求職者は無料で利用でき、採用が決まった企業がエージェントに紹介料を支払う仕組みです。
また、法律によって求職者から手数料を徴収することは禁止されています。
この記事では、無料で利用できる理由や企業が負担する手数料、無料のエージェントを利用して転職を成功させる方法について、現役の転職エージェントが徹底的に解説します。
転職エージェントの利用は無料
求職者は転職エージェントを無料で利用できます。
職業安定法で、求職者から手数料を取ることが禁止されているからです。
第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない
上記のように法律で定められているため、利用者が費用を支払うことはありません。
また、転職エージェントと転職サイトには以下のような違いがあります。
- 転職サイト:自分で求人を検索して応募する
- 転職エージェント:担当者が希望条件を聞き取り、求職者に合う求人を紹介してくれる
どちらも無料ですが、サポートの有無が大きな違いになります。
本記事では、以下の大手を始めとする転職エージェントを無料で使える理由と、使う際に注意すべきケースをわかりやすく解説していきます。
- ビズリーチ
高収入・ハイクラス・管理職求人が多い転職サイト - JACリクルートメント
管理職・専門職の転職支援特化!ハイクラス向け転職エージェント
転職エージェントのサービス内容について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
転職エージェントが無料の仕組み
転職エージェントが無料なのは、「成功報酬型」で成り立っているためです。
ここでは、転職エージェントがなぜ無料で利用できるのか、その背景となる「成功報酬型」の仕組みを紹介します。
転職エージェントは成功報酬型である
転職エージェントと求職者、企業の関係は下図のようになります。


費用が発生するのは企業側だけなので、求職者は安心してサービスを利用できますね。
また、企業が支払う紹介料の相場は、採用された人の理論年収の約30〜35%です。たとえば年収500万円の人材を採用すると、企業は150〜175万円を支払うことになります。
一見すると高額ですが、自社採用にかかる時間やコストを考えると、条件に合う人材を効率的に採用できる点で費用対効果は十分です。
求人広告のように「採用できなくても費用が発生する」仕組みではなく、採用が決まったときだけ支払いが発生するため、多くの企業が利用しています。
企業との間に返金規定がある
企業とエージェントの契約には、採用した人材が短期間で退職した場合に、費用の一部が返金される規定が設けられています。
この返金規定により、企業は安心して採用活動を進めることができます。

求職者が途中で退会しても費用はかからないので安心してくださいね。
求職者に費用が発生する転職サービス
求職者は、通常の転職エージェントの利用において費用を支払う必要はありません。
エージェントの紹介や求人応募、面接対策、キャリア相談といった基本的なサポートはすべて無料です。
ただし、以下のような「付随サービス」では費用が発生するケースがあります。
- 外部のキャリアスクールが有料で開催する、履歴書や職務経歴書の添削セミナー
- ハイクラス転職サイトやスカウト型サービスの有料プラン
これらは任意で利用するオプションサービスであり、利用しなくても転職活動は問題なく進められます。

有料となるのは一部のオプションサービスや関連サービスに限られるため、エージェントの利用は無料です。
転職相談や有料のサービスについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
転職エージェントを無料で使うメリット
転職エージェントは無料で利用できるだけではなく、多くのメリットがあります。
求職者の転職活動を効率的に進めるために欠かせない存在です。
ここからは、転職エージェントを利用するうえでの以下の3つのメリットについて紹介します。
書類添削や面接対策のサポート
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーによる履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接のサポートを無料で受けられます。
独学では気づけない改善点を指摘してもらえるため、書類通過率や面接の成功率が高まります。

自分の強みや伝え方を客観的にアドバイスしてもらえるため、新たな発見が得られますよ。
非公開求人へのアクセス
転職エージェントが独自に保有する非公開求人に応募できるのも、大きなメリットです。
非公開求人では、企業が応募者の殺到を避け、条件に合う人材を限定的に募集しているケースが多いです。

公開されていない案件に応募できるため、競争率の低い求人や条件の良い求人に出会える可能性も高いですよ。
とくにリクルートエージェントは、非公開求人数が305,520件(2025年9月現在)と、他社にはない非公開求人数の多さが特徴です。
転職を考えたとき、まず無料登録をしておくことをおすすめします。
非公開求人についてさらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。
条件交渉やスケジュール調整の代行
「給与を少し上げたい」「面接日を変更したい」といった企業への要望は、自分からは伝えにくいものです。
しかし転職エージェントを利用すれば、年収交渉や面接日程の調整を担当者が代行してくれます。

費用がかからないのに、ここまで手厚いサポートを受けられるのは転職エージェントならではの強みです。
とくにリクルートエージェント・doda・マイナビエージェントは求人数と実績が豊富で、初めての人でも安心して利用できます。
またハイクラス転職を目指す人には、掲載求人の9割が年収600万円以上であるビズリーチも選択肢に入ります。
まずは大手3社に無料登録し、それぞれの提案を比べながら選んでみてください。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント - マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
- ビズリーチ
高収入・ハイクラス・管理職求人が多い転職サイト - JACリクルートメント
管理職・専門職の転職支援特化!ハイクラス向け転職エージェント
転職エージェントを使うメリットについて、もっと詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
転職エージェントの上手な活用法
転職エージェントを効果的に利用するには、以下の4つのポイントを意識しながら、自分に合った活用法を見つけることが大切です。
以下に、転職エージェントの使い方について詳しく解説した記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
相性の合う担当キャリアアドバイザーを見極める
転職エージェントを利用した転職活動は、担当者との二人三脚です。相性が合わないと希望に沿わない求人ばかり紹介され、ストレスになることもあります。
キャリアアドバイザーを見極めるポイントは以下の通りです。
- 面談でしっかり話を聞いてくれるか
- 提案の内容が希望に沿っているか
- 連絡のレスポンスが早いか

遠慮せずにサポート窓口に相談してみてくださいね。
希望地域や職種でエージェントを選択する
転職エージェントごとに地域や職種の得意分野は異なります。
- IT業界や営業職を希望 → 大手総合型(リクルートエージェント・dodaなど)
- 医療職や介護職を希望 → 専門特化型(UZUZ・ハタラクティブ)
- 地方勤務を希望 → 地域に根ざした中小のエージェントやハローワーク
大手は都市部に強い傾向がありますが、地方では中小のエージェントが強みを発揮することもあります。
自分の希望に合ったエージェントを選ぶことで、効率よく希望に沿った求人に出会えます。
非公開求人の紹介を上手に活用する
転職エージェントが保有する求人の多くは非公開求人です。
非公開求人には、「競合に採用計画を知られないようにする」「応募の集中を避ける」といった理由から、条件の良いポジションや枠の限られた求人が多く含まれています。
活用のコツは次のとおりです。
- キャリアアドバイザーに希望条件を具体的に伝えて紹介精度を高める
- 紹介求人数が少なければ条件を見直し、求人の幅を広げる
- 紹介される求人が多すぎて迷うときは、優先順位を整理する

逆に少なすぎると感じた場合は、条件を絞り込みすぎていないか確認するとよいですね。
転職エージェントを複数利用する
複数のエージェントを利用することで求人の幅が広がり、担当者のサポート体制も比較できます。
1社だけだと担当者の強みや求人に偏りが出る可能性があるため、2〜3社に登録するのがおすすめです。
また複数利用をする際には、以下のポイントを押さえると良いです。
- 大手1〜2社+専門型1社を組み合わせる
- 連絡が多くて負担なら、主に利用するエージェントを1社決める
- 各社の情報、担当者を比較して、最終的に自分に合うエージェントだけに絞る

まずはリクルートエージェント・doda・マイナビエージェントに登録して、それぞれの担当者からの提案を比べてみると違いを実感できます。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント - マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
「どの転職エージェントがいいのかな」と迷ったときは、こちらの記事も参考にしてください。
無料で転職エージェントを利用する流れ
転職エージェントは、登録から入社までの流れを無料でサポートしてくれます。
基本的なステップは次のとおりです。

上記のステップを4つに分けて、詳しく紹介します。
無料登録・面談
まずは各転職エージェントの公式サイトから無料登録をします。
その後、担当キャリアアドバイザーと面談をおこない、希望条件やこれまでの経験を伝えます。

面談は電話やオンラインでも可能なので、初めての人でも安心ですよ。
転職エージェントの面談について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
求人紹介・選定・応募
担当者から紹介された求人の中から、自分の希望に合うものを選びます。
応募前には以下の点を踏まえつつ、履歴書や職務経歴書に記載漏れがないか必ず確認してください。
- 資格取得や職務変更があれば最新情報を追加する
- 自分だけでなく担当者にもチェックしてもらう
応募自体は担当者が進めてくれるので、この段階で応募者が直接企業にやり取りすることはありません。
面接・内定・入社のサポート
応募先が決まると、面接日程の調整や模擬面接などのサポートを受けられます。
企業ごとの情報も提供してもらえるので、事前に理解を深めておくと安心です。
面接直前には、想定問答を繰り返し確認し、準備した回答を自分の言葉で話せるようにしておきます。

企業との交渉はエージェントが代行してくれます。
承諾後は条件交渉が難しくなるため注意が必要です。
退職交渉
現職に退職を伝える際、引き止めにあうこともあります。
その際は、転職エージェントに相談してみましょう。対応の仕方や円満に辞めるためのアドバイスをもらえます。
エージェントは退職代行ではありませんが、客観的なアドバイスを受けられるのは心強いです。
また、入社後もアフターフォローしてくれるので、新しい職場での不安や悩みを相談できます。
無料で転職エージェントを活用して転職を成功させる
転職エージェントは、費用を心配せずに利用できるサービスです。
仕組みを正しく理解すれば、安心して登録し、プロのサポートを受けながら転職活動を進められます。

初めての人でも不安を感じにくく、行動に移しやすくなりますよ。
転職活動は「いつ始めるか」で結果が大きく変わります。
転職エージェントは登録したその日からサポートを受けられるため、悩んでいる時間を減らして前進できます。
まずは気軽に登録し、プロのアドバイスを受けながら自分の可能性を広げてみてください。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント - マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
- ビズリーチ
高収入・ハイクラス・管理職求人が多い転職サイト - JACリクルートメント
管理職・専門職の転職支援特化!ハイクラス向け転職エージェント
失敗しない転職エージェントの選び方については、こちらの記事も参考にしてください。
転職エージェントの費用に関するよくある質問
転職エージェントの費用に関して、とくによくある疑問をまとめました。
途中退会で費用はかかる?
求職者が自己都合で転職エージェントを退会しても、費用は発生しません。
契約上の費用が発生するのは企業とエージェントの間だけです。
利用者が「やっぱり自分で探したい」と思って途中でやめても、請求はされないので安心してください。
ただし、応募中の求人がある場合は、辞退の連絡など基本的な対応は必要になります。
内定辞退や早期退職で違約金はある?
企業とエージェントの間には返金規定が設けられています。
そのため、入社後に短期間で辞めてしまった場合、企業は支払った費用の一部を返金してもらう仕組みがあります。
ただし、この返金はあくまで企業とエージェントの契約上の取り決めです。求職者自身に違約金が請求されることはありません。
内定辞退や早期退職は不安に感じやすいですが、費用面の心配はいらないですよ。
本当に最後まで無料で使える?
転職エージェントは法律上、求職者から紹介料を取ることが禁止されています。無料で利用できるのはそのためです。
例外として「有料プランを設けている一部の転職サイト」や「有料セミナー・講座」といった関連サービスはありますが、必要がなければ利用する必要はありません。
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数