コンサルタントの年収は高い!領域や企業別に徹底解説!

ベンチャー

コンサルタントの仕事は高年収の印象をよく持たれます。

本記事では、コンサルタントの年収へ興味がある人へ向けて、平均的なコンサル業界の年収や、コンサルの領域、企業別など様々な視点から年収を徹底解説します。

コンサルティングファームの年収相場

ここからはコンサルティングファームの年収について、以下の視点から相場を紹介します。

  • コンサル業界の平均年収
  • 役職別の平均年収
  • 領域別の平均年収

コンサル業界の平均年収

大手転職サイトであるdodaの「職種別平均年収ランキング【最新版(2019年)】」によると、コンサルティング業界の平均年収は574万円です。

なお、この年収は全業界の中でトップなので、やはりコンサル業界の年収は高いとわかります。

また、コンサル業界で働く人の年齢別年収は以下の通りです。

年齢コンサルタントの年収平均年収
20代475万円345万円
30代608万円442万円
40代635万円507万円
50代773万円622万円

役職別の平均年収

コンサルティングファームの役職別平均年収は以下の通りです。

アナリスト500〜800万円
コンサルタント600〜1,300万円
マネージャー1,000〜2,000万円
パートナー2,000万円以上

こうしてみると、パートナーやマネージャーになれば非常に高い年収をもらえるとわかります。ただ、コンサルティング業界全体の平均年収が574万円であることからも、実際パートナーやマネージャークラスになれる人は少ないと考えられます。

また、コンサルティング業界未経験の人が転職した場合は基本的にアナリストかコンサルタントから仕事を始める場合が多いので、未経験からの転職では500〜600万円程度の年収が現実的です。

領域別の平均年収

コンサルタントといっても、それぞれ対応する領域や専門分野は異なります。多くの人がイメージするコンサルタントのイメージは戦略コンサルタントに近く、他にもITコンサルタントや組織コンサルタントなど、対応する領域は多岐に渡ります。

そんなコンサルタントの主な領域別平均年収は以下の通りです。

戦略・経営コンサルタント679万円
業務改革コンサルタント678万円
組織・人事コンサルタント573万円
財務・会計コンサルタント647万円
ITコンサルタント611万円

どの領域も年収が高いものの、とくに戦略・経営コンサルタントと業務改革コンサルタントの年収が高いとわかります。

代表的な外資系コンサルティングファームの年収

全体的に高年収なコンサルティング業界の中でも、外資系のコンサルティングファームは規模も大きくコンサルティング費用も高いので、とくに年収が高いです。

大手口コミサイトである「openwork」によると、主な外資系コンサルティングファームの年収は以下の通りです。

ボストンコンサルティンググループ1424万円
デロイトトーマツコンサルティング916万円
KPMGコンサルティング861万円
PwCコンサルティング897万円
アクセンチュア858万円
IBM881万円

ここからはそれぞれについて簡単に事業の説明をします。

ボストンコンサルティンググループ

外資戦略系コンサルティングファームの代表格といえば、ボストンコンサルティンググループです。

世界50か国にある90以上の都市に拠点を展開しており、2万人を超えるスタッフが働く巨大ファームです。コンサルティングファームの中でもとくに年収が高く、およそ1424万円です。

デロイトトーマツコンサルティング

デロイトトーマツコンサルティングは、BIG4と呼ばれる監査法人デロイトグループのコンサルティングファームです。

会計系から始まったものの、今や経営戦略からシステム構築に至るまで幅広いコンサルティングプロジェクトを抱える総合系ファームの1つです。

 KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングは外資総合系コンサルティングファームの1つで、デロイトと同じくBIG4の一角を担うKPMGグループに所属しています。

事業変革とテクノロジーによる変革、リスク&コンプライアンスの3領域に対して、豊富な実績を持つファームです。

PwCコンサルティング

PwCコンサルティングはBIG4の1つであるプライス・ウォーターハウス・クーパースのグループに所属するコンサルティングファームです。

日本国内において最大規模を誇る総合系コンサルティングファームで、提供するコンサルティングの種類もストラテジーコンサルティング、マネジメントコンサルティング、テクノロジーコンサルティング、リスクコンサルティングと様々です。

 アクセンチュア

アクセンチュアはアメリカのトップ監査法人であるアーサー・アンダーセンのコンサルティング部門を起源としている総合系コンサルティングファームです。

コンサルティング会社としての一面に加えて、ITサービス会社としての一面も持っており、その規模はIBMに迫ります。

IBM

世界有数のテクノロジー企業であるIBMですが、コンサルティングサービスも提供しているので紹介をします。

IBMと聞くとITコンサルタントのイメージを持つ人が多いものの、実は戦略系の領域までサポートしており、総合系コンサルティングファームに近い企業です。

代表的な日系コンサルティングファームの年収

 続いて、日系のコンサルティングファームの年収についても解説します

大手口コミサイトである「openwork」によると、主な日系コンサルティングファームの年収は以下の通りです。

野村総合研究所1003万円
船井総合研究所564万円
アビームコンサルティング817万円
ベイカレントコンサルティング836万円
三菱UFJ リサーチ&コンサルティング895万円

ここからはそれぞれの企業について簡単に特徴を解説します。

野村総合研究所

野村総合研究所は、野村証券を親会社に持つシンクタンク系コンサルティングファームです。

高いリサーチ力と、それを活かした「Research-based Consulting」をコンセプトに、戦略領域とIT領域を扱うコンサルティングサービスを提供しています。

船井総合研究所

船井総合研究所は大阪に本社を構えるコンサルティングファームです。 

シンクタンク系とは違い、出資母体を持たない独立系のファームで、様々な業種に対しての経営コンサルティングサービスを提供しています。

 アビームコンサルティング

アビームコンサルティングはトーマツより脱退した日本の総合系コンサルティングファームです。

ERP(企業資源計画)を活用したメーカー向けのビジネスコンサルティングや、金融業界へのコンサルティングサービスに強みを持っています。

 ベイカレントコンサルティング

ベイカレントコンサルティングは、日本発の総合系コンサルティングファームです。

経営や事業など多岐に渡る戦略領域や、ITや調達といった分野に対してもコンサルティングサービスを展開しています。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング

三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、MUFGグループに所属するシンクタンク系コンサルティングファームです。

企業規模問わず戦略やマネジメント、システム領域に関するコンサルティングサービスを展開しています。

コンサルティングファームの年収が高い理由

コンサルティングファームの年収が高い理由は、「コンサル業界の利益率が高い」ことと「1件あたりの料金が高い」ことです。

コンサルティング業界は他の業界と比べると利益率が高いです。なぜなら、コンサルティングは他の商品やサービスとは違って在庫を抱えないので、必要経費が少ないためです。

利益率の高さは、そのまま社員の利益へ還元される場合が多いので、コンサルティングファームの年収は高いです。

また、コンサルティングは1件あたりの単価が非常に高いです。実際にコンサルティングをしてもらう頻度や期間によるものの、およそ週3回ほど稼働をしてもらう場合、月に80〜200万円程度の料金になります。

こういった高単価のサービスであれば、売り上げも大きいので社員の年収へ繋がります。

ちなみに、コンサルタントの仕事は非常に激務である場合が多く、休日出勤や、残業の機会も多くなりがちです。このようにシンプルに労働時間が長いことも、年収が高いことの要因です。

コンサルティングファームに転職するコツ

コンサルタントへの転職はハッキリ言って難しいです。地頭の良さや、ポテンシャルを面接でうまく伝える必要があるためです。

ポテンシャルなどをうまく伝えるには面接対策が必要ですが、1人で面接対策をするにしても何をすればいいかわかりませんよね。

そんな人は転職エージェントの利用がオススメです。

転職エージェントはあなたにマッチしたコンサルの求人を紹介してくれ、面接対策などのサポートをしてくれます。とくにコンサル業界へ特化したエージェントであれば、ケース面接など、コンサルだからこその面接対策方法についても教えてくれます。

弊社では、コンサル業界への支援実績が豊富なエージェントを多数紹介しておりますのでお気軽にご相談ください。

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」