富山県での転職は難しい？おすすめ求人やUIターン情報も教えます

この記事では、富山県への転職を考えている方で

・自分が希望している転職先は見つかる？転職できるところはある？
・他の県から富山県に行きたいけど、どんな仕事が多いんだろう
・働く環境とか年収ってどうなんだろう

といった不安や疑問を抱えている方向けに、富山県での転職事情や仕事探しのポイントを地方転職に詳しい転職エージェントが解説していきます。

富山県の転職難易度は少し高い

転職が成功するかどうかは、日本全体の景気や富山県の景気動向に左右される所が大きいです。求人がたくさんあるかどうかを確認するための指標には、有効求人倍率があります。有効求人倍率の計算式は以下の通りです。

仕事の求人数　／　仕事したいと考えている人の人数

たとえば、10人分の求人があったとして、10人の人が仕事したいと考えていれば、10÷10で有効求人倍率は1.0倍で、仕事の数と仕事したい人の人数が釣り合っている状態になります。この数字が、大きくなればなるほど仕事の数のほうが多く転職が成功しやすく、小さくなればなるほど転職が失敗しやすくなります。

では、全国と富山県の有効求人倍率はどうなっているでしょうか。

全国の有効求人倍率は、独立行政法人　労働政策研究・研修機構によれば、2018年から2019年にかけて大体1.6倍程度と有効求人倍率がかなり高く出ており、転職も比較的しやすい状態になっています。

一方で、富山県の有効求人倍率は、2018年から2019年で約1.9倍程度と全国の水準よりも極めて高い数字になっています。

日本全体の景気が極めて高く出ていたバブル期のピーク時　1990年7月期でさえ1.46倍、高度経済成長期の採用ピーク時であった1974年2月でも1.53倍です。現在の日本自体が転職しやすいにもかかわらず、富山県はそれ以上に更に転職自体がしやすい状態になっています。今、日本全体で労働人口不足と言われており後継者不足・生産人口不足など、管理職の高年齢化だけでなく現場も少子化になっています。

一般論として転職を成功させるためには大きく2つの方向性があります。一つ目には、伸び盛りの企業を見つけて企業の成長とポジションの増加に採用がマッチしておらず、人手不足になっている企業を見つけることです。見つけ方としては、求人サイトなどからいくつか気になる企業を見つけて、企業の売上高過去3か年程度で比較します。同じ業界でいくつかの企業を比較することで伸び方が顕著な企業であればポジションが増え続けて人手が足りていないことが予測されます。

次に、求人数が1人ではなく複数人である企業を見つけましょう。複数人であるということは、それだけ人手不足ということです。ただしその場合は離職に伴う求人なのか高齢化に伴う後継者を探す求人なのかで注意が必要です。

富山県の産業構造の特徴

富山県は農業だけでなく、製造業の割合が極めて高い県になります。薬品に関しては、生産金額が富山県だけで7,325億円で全国一位です。また、人口一人当たり医薬品生産金額68，7万円でこれも全国一位になっています。医薬品関連業に依存する産業構造が極めて強いことになります。結果として、製薬会社がたくさん存在していることになります。

たとえば、（株）富士薬品、ジャパンメディック、第一薬品工業などが富山県薬業連合会に名を連ねています。

他にも、住宅用アルミニウム製サッシの全国瀬有津が36,5%とこれも全国一位です。水が綺麗で豊富ということで電子デバイス関連製造業も強みになっています。半導体を製造するためにも、水の純度は大切ですし、医療系の技術の細かさが製造業でも発揮されています。

富山では医薬品や電子機器系の製造業が多い

医薬品関連の仕事ということで、まずは薬の研究職、病院や医療機関に薬を卸すMRなどが筆頭になります。また、住宅用アルミニウム製サッシが全国一位ということでその現場生産の工場、半導体・電子部品の製造業などが人気です。

富山県に拠点がある大手企業

できれば安定して、給与や待遇が良い企業に入りたい！という方も多いと思います。
ここでは、業種別に富山県に拠点がある企業をピックアップして一覧でご紹介します。

■機械

■医薬品

■電気機器

■鉄鋼

■金属製品

■非鉄金属

■石油・石炭製品

他にも、数百億円規模の売り上げを誇る企業がいくつもあります。北陸の要地である富山県に本拠地を置く企業は少なくありません。

富山県の転職に強い転職エージェント

富山県などの地方転職の場合、リクルートエージェント・マイナビエージェントのような大手の転職エージェントが求人が1番多いです。

大手が持っている求人の中から、自分に合った求人を見つかるか相談してみましょう。

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富山県の平均年収

富山県の平均年収は、447万円（月収35.1万円）となっており、全国平均の420万円よりやや高めの水準になっています。

東京の平均年収610万円と比べるとかなり低く感じますが、富山は東京に比べて物価が安いので、家賃や生活費を考慮すると、ほとんど生活水準を落とす必要もないのでご安心ください。

富山県で求人を探す方法

富山県で求人情報を探すためには、ハローワークを使う方法、転職サイトを使う方法、知人からの縁故採用（リファラル採用）、転職フェアに参加する方法、転職エージェントを使う方法などがあります。

それでは1つ1つ詳しく説明していきます。

ハローワーク

ハローワークは国が運営する就職支援サービスで、全都道府県に設置されています。

ハローワークの最大のメリットは、豊富な取り扱い求人数です。
無料で求人を掲載できることから、「掲載料金が高く、転職サイトでの募集が難しい」という地元の中小企業の求人まで幅広く紹介してもらうことが可能です。

一方で、ハローワークの相談員は転職の「プロ」という訳ではないので、求人を選ぶ際のアドバイスや書類選考・面接対策のフォローはどうしても手薄になってしまいます。

転職サイト

転職サイトといえば、リクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職などが有名ですね。

単なる求人情報だけでなく、写真付きで企業や一緒に働く人の雰囲気を知れるので、仕事の雰囲気が掴みやすいという点がメリットです。

一方で、企業が掲載料を支払う必要があるため、年間を通じて採用ニーズがある企業や採用予算が豊富な大手企業の利用が盛んな一方で、中小企業や地方の求人は少なめです。

また、求人の応募から日程調整や面接の対策などを全て自分で行なう必要があるので、不安がある方は、プロにサポートを依頼するのも良いでしょう。

知人からの紹介

縁故や知人の紹介という形で企業の選考を受ける方法です。

知人を経由して企業の内情をある程度、理解して応募できる上に、知人が選考のフォローをしてくれる場合があるので、内定を獲得しやすい点がメリットです。

一方で、知人経由ということもあり内定を辞退しづらいこと、知人にとっては「良い会社」でも自分にとっては合わなかったというミスマッチも起こりやすいので注意が必要です。

富山で開催されている転職フェアに参加する

特に転職フェアではいくつかの企業が合同で一括開催を行います。そのため、自身では考えていなかった業界・企業・職種と出会えるチャンスがあるかもしれません。幅広く可能性を考えてみたいという方は、参加してみるのが良いでしょう。

例えば、転職フェアにはとやま移住・転職フェア　暮らす働く富山まるごと相談会、Workin 就活・転職フェアin富山、富山県合同企業説明会、マイナビ転職フェア富山会場、富山のお仕事企業研究フェア、富山県立大学　学内合同企業研究会、とやま就活　キックオフフェア元気とやま！合同企業説明会、木ねっと2020、とやま農林漁業就業支援相談会などがあります。

転職フェアのメリットとしては転職フェアは合同説明会が基本スタイルです。そのため、幅広くたくさんの企業が見れることがメリットと言えると思います。また、人事の方と気軽に話したり場合によっては代表取締役などが参加することもありますから企業実態を詳しく見てからアプライすることができます。

一方で、日時や時間などが決められておりますから仕事をお持ちの方は合わせづらい場合があります。また、希望職種に適った企業が参加していないケースがありますから、そういう場合は別の方法で情報収集しなければなりません。

転職エージェント

転職エージェントは、転職者と企業の間に入り、求人のマッチングをしてくれます。

上記で紹介した転職方法と比較して、転職エージェントを利用するメリットは、大きく2つです。

1つ目は、あなたの希望をヒヤリングした上で、「客観的に」あなたにあった企業を紹介してくれる点です。

自分が受けたい企業が自分に合っているとは限りません。イメージやあこがれだけで転職を決めた結果、入社後に「思っていたのと違った…」後悔してしまうケースは実は多いです。

企業ごとの社風や求めている人材像を熟知した転職のプロが第3者の視点から企業を選んでくれるので、入社後のミスマッチが少なくなります。

2つ目は、効率の良い転職活動ができるという点です。

現職を続けながらの転職活動は、思っている以上に大変です。
仕事の関係で人事からの返信が遅れてしまい、印象を悪くしてしまったり、十分な準備ができないまま面接に臨み不採用になるリスクも大きいといえます。

転職エージェントでは、応募書類の添削や面接日調整といった企業とのやりとり、面接対策や年収交渉に至るまで、あらゆる場面でサポートを受けることができます。

指定した日に、複数企業の面接日程を調整してもらうことも可能なので、特にUIターンを検討している方は、利用するのがおすすめです。

＜おすすめの転職エージェント＞
・リクルートエージェント
・マイナビエージェント

富山県で求人を探す際の注意点

富山県で求人を探す際に意識しておきたいポイントは以下の内容です。

1. 正社員での雇用契約
2. 土日祝日休み
3. 富山県に多い業種の求人
4. 女性歓迎の求人

1.正社員での雇用契約

正社員での雇用契約のメリットは安定感があることです。収入も契約社員より高い傾向にあり、長期的に働くことができるのでオススメです。
年収が高いか、福利厚生が充実しているかも合わせてチェックしておくこともポイントです。

2.土日祝日休み

特にU・Iターンでの転職では、家族やパートナーと地方に引っ越し、プライベートの時間を多くしたい人が多いです。
そのため、法人営業などで土日祝日を休める企業かを確認しておきましょう。

3.富山県に多い業種の求人

同じ業種の企業が多い場合は、求人数も多く転職が決まりやすい傾向にあります。都会でも地方でも人気企業には応募が集中して転職の難易度は上がってしまうので、内定を獲得しやすい企業を見つけて応募することも転職を成功させるコツです。

4.女性歓迎の求人

女性で転職をお考えの人は、女性が活躍している企業かを応募前にチェックしておきましょう。産休・育休の制度が整っているか、組織での女性の扱いがどうなっているか事前に確認しておかないとミスマッチが起こる原因になってしまいます。

富山県で転職を成功させるには

ここまで、富山県の有効求人倍率や業界について解説してきましたが、地方での転職活動の際には都内よりも転職エージェントが不利になる可能性があります。

理由としては地方だとエージェントがあまり求人を持っていない可能性があるからです。地方企業はハローワークなど行政の求人に出すことが多いため、自分自身で求人を探したほうが多くの選択肢を持つことができます。ただ、履歴書の添削であったり、面接練習など転職活動に関することは自分でやらなければいけないというところが不便な点です。

そこで、有料のキャリアコンサルタントを利用することはおすすめです。個人側からお金をもらいサービスを提供するので、個人が志望している求人の転職支援が可能になります。

また、富山県に転職したあとのキャリアを相談するなど長期的に個人のキャリアに向き合ったサポートすることができます。

弊社では長期的なキャリアプランを一緒に考えるキャリアコーチング事業「マジキャリ」をおこなっております。年間3000名をこえる転職者支援をおこない、培ってきたノウハウ・知識を活用して個人に120％向いたサービス提供をしています。実際に担当するアドバイザーは弊社の転職エージェント事業での幅広い経験を積んだあとに「マジキャリ」事業部に異動をしているため、転職活動自体のサポートも自信をもって取り組ませていただきます。

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富山県のU・Iターン転職事情

富山県では、人材流出の緩和や中小企業の労働人口を増やすために、自治体がUターン就職する人のために、以下の支援策などを作っています。

・富山県移住支援事業・マッチング支援事業

・（北播磨地域）ふるさとUターン求人情報について

・（但馬地域）ふるさとUターン求人情報について

・（丹波地域）ふるさとUターン求人情報について

また、市町自治体でも窓口を設置することでUターン・Iターンを支援しているようなので、活用してみるのも良いかと思います。

U・Iターン転職をする際の注意点

U・Iターン転職をするということは、仕事だけでなく住まいや環境も多く変わります。

遠隔地への転職ということで、志望企業のイメージが掴みづらくミスマッチが起こりやすかったり、年収が下がることで生活水準が変わってしまうリスクなども頭に入れておく必要があります。

U・Iターン転職をする際の注意点についてもっと詳しく知りたい方は
以下の記事でもっと詳しく説明していますのでこちらを参考にしてください。

Uターン・Iターン転職で失敗しないために大事な3つの事 | Callingood

富山県に移住する前に知っておきたいこと

富山県で仕事をするとなると、移住をする必要がある方もいらっしゃると思います。
富山に移住をする際に知っておきたいことを解説していきたいと思います。

実は、富山県は全国的に見てもかなり面積の大きな県であるため、どこに住むかは、かなり重要になってきます。
神戸市や姫路市、宝塚市などの栄えている都市も多く存在しますが、場所によっては地下鉄などの交通網が発達していない地域もありますので、車通勤になる場合があります。
自動車の免許を持っていなかったり、車を持っていない方は注意してください。

収入面に関しては、東京と比較した場合は2/3ほどになると思いますが、富山県の場合は東京よりも物価・家賃などの生活費が低いので、生活水準を落とす必要はないので安心してください。

最後に最も重要な点なのですが、実際に富山県を訪問してみることをおすすめします。
実際に行ったことのないまま移住を決めてしまうと、後から自分に合わないことが発覚してしまう場合があります。
そういったケースを防ぐためにも、移住を決める前に実際に訪れることをおすすめしています。

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」

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