CMO(マーケティング最高責任者)は、企業の成長戦略をリードする重要なポジションです。
しかし、「どうすればCMOになれるのか」「どんな経験やスキルが求められるのか」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、CMOに求められる具体的なスキル・経験、そしてキャリアパスについて徹底解説します。
将来CMOを目指して転職やキャリア形成を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
CMOとは?役割と仕事内容
CMOとは、Chief Marketing Officer(マーケティング最高責任者)の略称です。
簡単に言いますとCEOとほぼ同じ立場にあり、代表権は持たないマーケティング関連の責任者であると認識頂ければ、ほぼ間違いはありません。マーケティング関連の最上位職にあたりますから、マーケティングの実務を行うということはほぼありません。
役割としては、決裁権を持ち、現場から上がってきた案件や提案内容に関して判断決断を行います。
基本的に社内のデスクで仕事をすることが多くなるので、一般社員からすると何をしているのか、正直分からない一面もあります。
しかしながら、案件や提案内容に対して自分がすべて責任を取りますから、相当なプレッシャーと細かい分析を行いつつ決裁する役割で心労的に相当しんどい役割になります。
CMOは企業の経営陣ですから社員という立場ではありません。
CMOは、社員ではないということは、労働基準法などの労働・社会保険関係の法令は基本的に適用除外ですから、労働時間や休憩もなく労働時間においては、何時間働いても給料は変わらないということになります。
※経営陣の場合、給料ではなく報酬と呼ばれます。
労働時間が関係ないなかで、トップアライアンスと呼ばれる他社との情報交換や交流を通して新しいビジネスモデルを創造することも仕事になり、夜の会食も頻繁にあります。
出勤時間は自由な会社も最近は多くなっているため、夜の会食で遅くなった場合はゆっくり出勤することもできますが、土日祝祭日も経営者(CEO)との連携や社外との調整がありますから労働時間は相当長い場合もあります。
CMOの気になる平均年収は?目指すべき年齢は?
CMOは経営陣であり、企業の中に1人しかいませんので希少価値があります。給料の構造として、転職市場も企業内もそのなかに人数が少なければ少ないほど、価値が上がります。
このロジックから考えてもCMOの給料が高いということは分かるかと思います。
私は転職エージェントとしてCMOの求人をいくつも見てきていますが、平均的な給料は1500万円程度です。高い場合ですと、3000万以上というCMOの求人もありますね。
最も低い求人では800万円というケースもありますが、平均的には1本(1000万)を大きく超える給料を期待することができるかと思います。
CMOの気になる目指すべき年齢は?
CMOを目指す年齢ですが、年齢が若ければ若いだけ良いといえます。
その理由は、CMOになっている求職者の大半は、20代前半から将来、経営者として仕事をしたいと考えて将来のキャリアビジョンを明確に設定し、そのために20代、30代で何をすべきかを決めています。
CMOになるためのストーリーが20代のうちから出来上がっているということが特徴です。
20代からストーリーを描いていても、その全員がCMOになれているかと言えば、そのようなことはなく、大半の求職者は途中で挫折などをしてCMOになれていないという現実があります。
ストーリーを描いても、必ずなれるのではなくストーリーを描き早いうちからたくさんの成果を出し続け、選ばれた人しかCMOにはなれないということです。
当たり前ではありますが、非常に厳しい道です。
CMO転職は「部長以上」が前提|課長クラスでは難しい理由とは?
現在、求職者がCMOの一つ下の役職以上にいないのであれば、今の転職活動でCMOの求人に応募しても内定を勝ち取る見込みは正直ほぼゼロに近い状況です。
CMOは重要なポジションですので、転職エージェントである私としても紹介は慎重になります。
今、転職活動を行なってCMOの内定を得るチャンスのある人は最低でも部長以上の役職が必要です。課長でも残念ながらCMOはまだ遠い存在ですし、それほどにCMOは難易度の高い職種です。
そのため、CMOに転職するためにはキャリアパスを意識する必要があり、現職でどのような仕事や経験に携われるのか?という点が非常に重要になります。
CMO に求められるスキルや経験は?
CMOで間違いなく必要となるスキルは「マーケティング力」です。
マーケティングの実務経験は絶対に必要になりますし、経験としても同様です。経験を持つからこそ判断決断できますし、マーケティングのスキルがなければトップアライアンスの交渉の場で相手と対等に渡り合えることはありません。
それと何より重要なことは人心掌握術です。多くの部下を持ち、その部下をやる気にさせるマネジメント能力が必要不可欠であり、部下のモチベーションを上げ、仕事に対して前向きになるような接し方がCMOには必要です。
他にも部下に対する気配りや目配りが必要になります。
時には部下との食事会を行うなどして、コミュニケーションが希薄にならない環境づくりも大事なことです。
CMO になるためのキャリアパスは?
今、ある程度の地位にある求職者も含めて典型的なCMOになるためのキャリアパスを把握しておけば、CMOになるためのキャリアパスを作ることができますので、キャリアパスについて触れておきます。
マーケティング職からCMOへ
CMOになる一番王道なルートはマーケ職からCMOへの昇進です。
転職支援していてもこのキャリアを持つ求職者が最も多く、CMOとしても十分活躍できると言われています。
営業職⇒マーケティング職⇒CMOへ
次に多い経歴は営業職で現場を経験し現場経験を養い、マーケティング職にキャリアチェンジして最終的にCMOになるというパターンです。
CMOになる前のマーケティング職には現場の状況を把握しておくことも大事で、営業職として現場の状況を理解した上で、マーケティング戦略に役立て成果を出し、最終的にCMOというケースも多いです。
とはいえ、営業からマーケティングに移動する場合は、数値分析、地頭の良さ、法人営業経験、デジタルスキル、などが一定必要になるため簡単ではないです。
現職で勤めている企業での経験が非常に重要なため、不安な方は市場価値も含めて手前味噌ではありますが、転職エージェントに相談されるのも良いかもしれませんね。
客観的な視点でアドバイスをさせて頂くのが我々の仕事ではあります。
商品企画職⇒マーケティング職⇒CMOへ
最後は、商品企画職で自らが商品やサービスを考えリリースしてマーケティング職に異動し最後にCMOになるパターンです。商品企画職は商品やサービスをリリースするために、マーケティングを一緒に行うことが多く類似性があります。
典型的な3つのパターンがありますが、このいずれにおいてもキーはマーケティング職をどこかのタイミングで経験するということです。
CMOへの転職を考えている方へ
CMOは一足飛びになれるポジションではありません。CMOになるには、現状と目標とのギャップを理解し、それを埋めるためにどんな経験が必要かを逆算する必要があります。
必要なスキル、経験を埋めるためにどうすればいいかわからない人は転職エージェントに相談を活用しましょう。転職エージェントはキャリアのプロとして、あなたがCMOになるために必要な経験、キャリアパスを考えてくれます。
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