ワークポートのオンラインセミナーは、転職活動中の人にとって求職活動実績にできる貴重な機会です。
しかし「転職エージェントのオンラインセミナーは求職活動実績になるの?」と疑問に持つ人もいるでしょう。
この記事では、ワークポートのオンラインセミナーが実績としてハローワークから認められる条件や実際の受講方法、注意点まで詳しく解説します。
雇用保険の失業認定を受けるために、重要なポイントを押さえておきましょう。
ワークポートのオンラインセミナーは求職活動実績にできる
ワークポートでは定期的に開催されるオンラインセミナーがあり、内容によっては求職活動実績としてハローワークから認められるケースがあります。
正しく申請して必要な証明を受け取ることで、失業認定をスムーズに進められます。
- 求職活動実績として認められる要件
- ワークポートのオンラインセミナーの特徴
求職活動実績として認められる要件
失業保険の求職活動実績として認められるには、以下の条件を満たしている必要があります。
(1) 求人への応募(応募書類の送付、面接、オンライン 自主応募)
(2) ハローワークが実施するもの(ワークプラザ、 マザーズハローワーク、就職情報室を含みます。) 求職申込み、職業相談、職業紹介(オンライン紹介)
(3) 許可・届出のある民間事業者等(民間職業紹介事業 者、労働者派遣事業者、地方公共団体)が実施するもの
(4) 公的機関等(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援 機構、地方公共団体、求人情報提供会社、新聞社)が実施するもの
(5) 再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験を受験
ワークポートのオンラインセミナーは、上記の3つ目の条件に該当します。
セミナーが就職や転職活動に直接関係する内容であれば、実績として認められます。
ワークポートのオンラインセミナーの特徴
ワークポートのオンラインセミナーは、未経験者からキャリア層まで幅広い層に対応したテーマで構成されています。
ワークポート主催のものだけでなく、各企業が開催しているものもあり、実績として有効な場合が多いです。
2025年10月時点で、ワークポートの公式サイトで公開されているセミナー情報の一例です。
| セミナー名 | 転職コンシェルジュが教える面接対策セミナー【基礎講座】 |
|---|---|
| 開催日時 | 2025/10/21(火)20:00~21:00 |
| 開催場所 | オンライン |
| 申込期限 | 開催日2日前の23:59まで |
| 主催者 | ワークポート |
| 対象者 | 転職希望者全員 |
| 参加費 | 無料 |
| スケジュール | セミナー(45分~50分) 質疑応答(10分~15分) |
Zoomなどのオンライン会議ツールを使用して、マイクやカメラはオフのまま自宅から気軽に参加できるのも魅力のひとつです。
採用面接の基礎知識や面接での回答作成のコツなど、転職に直結する実践的な内容が中心で、転職コンシェルジュから実務に基づいたアドバイスを得られます。
求職活動実績をオンラインセミナーで作りたい人は以下の記事をご参考ください。
ワークポートのオンラインセミナーに参加する方法
ワークポートのオンラインセミナーに参加するには、まず会員登録が必要です。
登録後は、セミナーページから参加予約をおこない、当日は自宅のPCやスマホから参加するだけと非常に簡単です。
ワークポートに会員登録する
ワークポートのオンラインセミナーに参加する前に、公式サイトから会員登録をおこないます。
- ワークポートの公式サイトにアクセス
- 「新規登録する」をクリック
- 氏名・年齢・メールアドレス・職歴などの基本情報を入力
- 登録後にマイページを開設
- 担当アドバイザーが付き、セミナー予約や求人閲覧が可能
会員登録は1分ほどで完了し、メール認証を行えばすぐにサービスを利用できます。
登録後にはアドバイザーとの面談を促されることもありますが、セミナー参加だけが目的の場合は「セミナー参加希望」と伝えればスムーズに予約へ進めます。
オンラインセミナーを予約する
会員登録が完了したら、希望するオンラインセミナーの事前予約が必要です。
- ワークポートのマイページからセミナー情報を確認
- 希望のセミナーを選んで予約
- 予約完了後、登録メールに参加用URL(Zoomなど)が届く
- セミナー参加当日にメールのURLをクリック
セミナーは定員制や先着順のケースが多く、予約しないと参加できない可能性があります。
気になるセミナーを見つけたら、早めに申し込み手続きをしておくのが望ましいです。
ワークポートのオンラインセミナーに参加するメリット
ワークポートのオンラインセミナーは、転職活動中の求職者にとって多くのメリットがあります。
ここでは特に注目すべきメリットを紹介します。
全国どこからでも参加しやすい
ワークポートのオンラインセミナーは、Zoomなどのビデオ会議ツールを使って開催されるため、インターネット環境が整っていれば全国どこからでも参加できます。
オフィスや会場に足を運ぶ必要がなく、移動時間や交通費がかからない点もオンラインならではのメリットです。
自宅から簡単に参加できるため、地方在住者や育児・介護などで外出が難しい人でも無理なく求職活動実績を作れます。
転職活動のノウハウを学べる
ワークポートのオンラインセミナーでは、実際の転職活動に直結するノウハウを体系的に学べます。
- 履歴書・職務経歴書の書き方
- 転職理由・志望動機を作成するコツ
- 面接で減点を防ぐための事前準備
- 企業研究のコツ
実用的なテーマが扱われるので、特に初めて転職する人やブランクのある人は不安を軽減し、自信を持って活動を進めるための有効な手段になります。
また講師は現役のキャリアアドバイザーであることが多く、リアルな事例を交えながら、具体的かつ実践的なアドバイスをもらえます。
質問タイムや個別相談で直接アドバイスをもらえる
ワークポートのセミナーでは、参加者が自由に質問できる「Q&Aセッション」や、希望者向けの「個別相談タイム」が設けられています。
セミナー中にリアルタイムで講師に質問でき、疑問や不安をその場で解消できるのが魅力です。
書類選考でつまずいている場合には、具体的な改善点を提示してくれるなど、自分自身のキャリアや転職状況に合わせたアドバイスを受けられます。
参加者限定の非公開求人を紹介されることがある
ワークポートのオンラインセミナーでは、参加者限定で「非公開求人」が紹介されることもあります。
非公開求人は一般には公開されておらず、セミナー参加者や登録者のみが知ることができる貴重な情報です。
特に人気企業や急募ポジションの場合、応募が早く埋まるため、セミナーでいち早く情報を得られるのは大きなアドバンテージです。
ワークポートのオンラインセミナーに参加するデメリット・注意点
ワークポートのオンラインセミナーはメリットが多い一方で、注意すべき点もあります。
メリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットや実際に利用する上でのポイントも押さえておくことが大切です。
ワークポートから連絡が頻繁にくる
ワークポートに登録してセミナーに参加すると、エージェントからの電話やメールが増えることがあります。
エージェントからの連絡は、転職支援サービスの一環として求人提案や面談の案内などをおこなうものです。
しかし、人によっては「連絡が多すぎる」と感じることもあります。
特に転職活動に本格的に取り組む段階ではない人や、自分のペースで情報収集を進めたい人にとっては、プレッシャーを感じやすいです。
オンラインセミナーの参加証明書を受け取れない
ワークポートのオンラインセミナーに参加しても、参加証明書が発行されるわけではありません。
参加の証拠を得るには、申込受付メールや受講メモなど、自主的に証明を残す必要があります。
ワークポートのように参加証明書を発行していないエージェントが多いので、事前確認が必要です。
ワークポートのオンラインセミナーを求職活動実績として証明する方法
ワークポートのオンラインセミナーは参加証明書が発行されないため、別の方法で求職活動実績を証明する必要があります。
実績を証明するための具体的な方法を紹介します。
参加確認メールを保存する
オンラインセミナーに申し込んだ後、ワークポートから送られてくる参加確定メールは、証明資料として活用できます。
メールにはセミナーのタイトル、開催日時、参加方法などの詳細が記載されており、求職活動実績の証拠として有効です。
特に日時や内容が明記されている部分をスクリーンショットで保存しておくと、後日ハローワークでの確認にも役立ちます。
セミナー履歴のスクリーンショットを撮る
セミナー履歴のスクリーンショットも、参加証明の補足資料になります。
ワークポートのマイページやアカウント画面では、過去に参加したセミナーの履歴が表示されます。
画面には「視聴完了済み」や「参加済み」などのステータスが記載されているため、スクリーンショットで保存しておけば活動実績の証明に使えます。
しかし、時間が経過すると見られなくなる場合もあるため、なるべく早めに保存しておくのがベストです。
失業認定申告書に内容を記載する
ハローワークで失業認定を受ける際に提出する「失業認定申告書」には、期間中に行った求職活動の内容を記載する欄があります。
記入漏れがあると実績を認定されない可能性があるため、正確な記入を心がけることが大切です。
- 「 ア 求職活動をした」に〇印を付ける
- 「(イ)職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等」に〇印を付ける
- 「活動日」にセミナーを視聴した日付を書く
- 「利用した機関の名称」にワークポートと記載する
- 「求職活動の内容」に視聴したオンラインセミナーを記載する
必要事項を記入したら、ハローワークに失業認定申告書を提出します。
オンラインセミナーに参加した証拠となるメールやスクリーンショットを併せて持参すれば、スムーズに認定を受けられます。
失業認定申告書の詳しい書き方については下記の記事も参考にしてみてください。
ワークポート以外で求職活動実績を作るおすすめの方法
ワークポートのオンラインセミナー以外でも求職活動実績を作ることは可能です。
ここでは、比較的実践しやすく、実績として認められやすい方法を紹介します。
ハローワークで就職相談をする
もっとも確実かつ簡単に求職活動実績を作る方法の一つが、ハローワークの窓口で就職相談を受けることです。
ハローワークで求人を検索し、職員に求人の応募状況などを尋ねるだけで1回分の実績として認定されます。
ハローワークに出向く必要がありますが、相談自体は数分程度で終わるため、「認定日まで時間がない」という場合に便利です。
資格試験を受験する
国家資格や業界資格などの試験を受験することも、求職活動実績として認められます。
国家資格だけではなく公的資格や民間資格も対象になるため、選択肢は非常に幅広くなります。
ただし、実績の対象になるのは就職に関連する資格であり、趣味的な資格や現在の求職活動と関連性の薄い資格は認められません。
また、勉強するだけでは実績にならず、あくまで受験が必要です。
受験票や受験後の控え(受験証明書)を証拠として提出できるように保存しておくと安心です。
他エージェントのオンラインセミナーに参加する
ワークポート以外の大手エージェントが開催する転職セミナーやオンラインセミナーに参加することも実績として認められます。
セミナー内容が転職に関するものであれば、ハローワークが求職活動としてカウントする場合が多いです。
他エージェントのオンラインセミナーに参加するなら、リクルートエージェントがおすすめです。
リクルートエージェントでは、リアルタイム配信したオンラインセミナーを長期公開しておくアーカイブ配信システムを導入しています。
リアルタイムの配信を視聴できなくても、アーカイブ配信なら好きな時間に視聴できるため、「忙しくて予定を合わせるのが難しい」という人も安心です。
転職エージェントによるオンラインセミナーについては下記の記事で詳しく解説しています。
初回の雇用保険受給説明会に参加する
失業保険の受給の際に最初に行われる雇用保険受給説明会も、実績の1回としてカウントされます。
説明会は参加必須であると同時に、最初の実績づくりに最適です。
参加すれば自動的に実績としてカウントされるため、申告書に記入するだけで大丈夫です。
以下より、求職活動実績に関して詳しく解説した記事をご参考ください。
ワークポートのオンラインセミナーは求職活動実績になる?によくある質問
ワークポートのセミナーに関する求職活動実績やサポート内容について、よくある質問と回答をまとめました。
ワークポートのように参加型のセミナーで講師とやり取りがあったり、証明できるメールが残っていたりすれば認定されやすいです。
しかし主催者や内容、参加形式によって判断が分かれることもあり、録画のみの視聴や自習型のセミナーでは認められない可能性があります。
心配な場合は、事前にハローワークへ相談しておくのがおすすめです。
特にセミナー参加後は、キャリアアドバイザーから面談の案内や求人紹介が来る可能性が高いです。
連絡頻度が気になる場合は、担当者に「連絡はメールのみで」と伝えることで調整できます。
虚偽申告が疑われると照会が入ることがあり、仮に虚偽が発覚した場合は、給付の停止や返金命令といった重大なペナルティが科されることもあります。
実績を偽って記載することは避け、正しい実績申告を心がけましょう。

































