「エージェントって本当に信用できるの?」「エージェントを利用しないで転職できないの?」と不安を抱えていませんか?
エージェントを利用すべきかどうかは、自分の性格や転職の進め方に合わせて決めることが重要です。
この記事では、「転職エージェントは使わないほうがいい」と言われる理由やエージェントを使うべきかどうかの診断、利用に迷う場合の対処法、エージェント以外の転職活動方法などを解説します。
転職エージェントは使わないほうがいいと言われる6つの理由
「転職エージェントは使わないほうがいい」という声は、なぜ上がるのでしょうか。
それは、一部の利用者にとってはデメリットとなり得る、エージェント特有の仕組みや問題点が存在するからです。
ここでは、転職エージェントは使わないほうがいいと言われる6つの理由について解説します。
- 希望条件を無視した求人を紹介される
- 自分のペースで転職活動を進められない
- 担当者の質にばらつきがあり信用できない
- 経歴やスキルによっては相手にされない
- 応募を強要されたり内定承諾を急かされたりする
- 応募できる企業がエージェント経由に限定される
1.希望条件を無視した求人を紹介される
転職エージェントは求職者が企業に入社して、その企業から成功報酬を受け取るビジネスモデルです。
そのため、キャリアアドバイザーによっては、求職者のキャリアプランよりも「内定の出やすさ」や「報酬額の高さ」を優先してしまう場合があります。
キャリアアドバイザーのノルマ達成のために「とりあえず応募させる」という姿勢になり、希望を無視した求人をごり押しされるケースが口コミサイトなどで報告されています。
こうした事態を避けるためには、希望条件は「なぜそう思うのか」という理由も含めて具体的に伝え、納得できない求人には毅然と「NO」と断る姿勢が重要です。
キャリアの主導権は、あくまで自分自身が握ってください。
回答に納得できるかで、キャリアアドバイザーの質を見極めることができます。
2.自分のペースで転職活動を進められない
多くのキャリアアドバイザーは、「月間の内定承諾数」の目標を追っている場合が多く、求職者を早く転職させようとするケースがあります。
そのため、「人気の求人なので急いで」といった言葉で冷静な判断を妨げたり、じっくり考えたい求職者の意向を無視してプレッシャーをかけたりすることがあるのです。
以下のような状況は、自分のペースを乱されている典型的な例です。
- 平日の業務時間中に何度も電話がかかってきて、対応に困る
- 「この求人は人気なので、今日中に応募しないと埋まってしまいますよ」と決断を急かされる
- まだひとつの選考に集中したいのに、「並行してこちらも受けましょう」と次々に応募をすすめられる
対策として、初回の面談時に「連絡はメールでお願いします」「週に1回のペースで情報交換させてください」など、自分の希望するペースを明確に伝えておくことが効果的です。
自分のペースと合わないと感じたら、遠慮なく伝えましょう。
もし急かすばかりの担当者であれば、あなたのキャリアを本当に考えてくれていない可能性が高いと判断しても良いでしょう。
3.担当者の質にばらつきがあり信用できない
キャリアアドバイザーのスキル、経験、人間性には大きな差があり、質の低いキャリアアドバイザーに当たってしまうと、満足なサポートが受けられず不信感につながるリスクがあります。
担当者への不満は、エージェントを使わない理由の筆頭に挙げられます。
転職エージェント業界は人の入れ替わりも激しいです。そのため、経験の浅いキャリアアドバイザーが担当になる可能性も十分にあります。
特定の業界知識が乏しいまま、マニュアル通りの対応しかできないキャリアアドバイザーも残念ながら存在します。
また、高圧的な態度を取られたり、話を真剣に聞いてもらえなかったりといった人間性の問題も不信感の大きな原因です。
このような担当者に当たってしまうと、有益なサポートが受けられないばかりか、精神的に疲弊してしまいます。
もし担当者が合わないと感じたら、我慢する必要はありません。ほとんどのエージェントでは、問い合わせ窓口などから担当者の変更が可能なので申し出ましょう。
「この人になら自分のキャリアを任せられるか」という視点で、厳しくチェックすることが重要です。
転職エージェントを信用できないという人は、以下の記事で「信頼できるエージェントの選び方」を詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
4.経歴やスキルによっては相手にされない
経歴やスキルが、エージェントが保有している求人とマッチしないと判断された場合、求人の紹介を断られたり、登録後に連絡が途絶えたりすることがあります。
エージェントは、紹介できる求人がなければ収益につながりません。
そのため、自社で扱っている求人のターゲットから外れる求職者への対応は、優先順位が低くなってしまうのが実情です。
とくに、以下のようなケースでは相手にされにくい傾向があります。
- 社会人経験が短い、または職歴がない
- 未経験の業界・職種への転職を希望している
- 年齢に対してスキルや経験が見合っていないと判断された
- 短期間での転職を繰り返している
上記のような場合、「現在紹介できる案件がありません」と機械的に対応され、サポートが受けられないケースがあります。
この問題の有効な対策は、複数のエージェントに登録することです。
Aエージェントでは相手にされなくても、Bエージェントではあなたの経歴を高く評価してくれる可能性もあります。1社だけの反応で、自分の市場価値を判断しないようにしましょう。
一喜一憂せず、客観的な事実として受け止めましょう。
5.応募を強要されたり内定承諾を急かされたりする
担当者の営業成績のために、興味のない企業への応募を強要されたり、十分に考える時間を与えられずに内定承諾を迫られたりすることがあります。
前述の通り、担当者には「内定承諾」という営業目標があります。内定を承諾されれば担当者の成果になるという構造上、承諾を急かすプレッシャーが生まれやすいです。
複数の企業を比較検討したい求職者の意思を無視した強引な進め方は、エージェントへの不満の典型例であり、利用者にとって大きな不満となります。
内定が出た場合でも、回答期限は企業と交渉することが可能です。「他の選考結果も見てから総合的に判断したいので返事を待ってほしい」と、自分の意思をはっきりと伝えましょう。
承諾を強要してくるような担当者からは、すぐに離れるべきです。
6.応募できる企業がエージェント経由に限定される
一度エージェント経由で企業に応募すると、その企業には個人で応募できなくなるなど、転職活動の自由度が制限されてしまう場合があります。
企業側は、採用ルートの重複による混乱を避けるため、一般的に同一人物から複数のルート(エージェント経由と直接応募など)で応募を受けつけません。
これにより、「自分で見つけた求人にも応募したい」という自由な活動が妨げられたり、もし担当者の推薦の仕方が悪かった場合に機会損失につながったりするリスクがあります。
この問題を解決するには、エージェントと転職サイトを賢く併用することが効果的です。たとえば、「自分で応募したい企業は転職サイトを使い、情報収集やサポートが必要な企業はエージェントを使う」といった使い分けができます。
とくにdodaなら、ひとつのサービス内で転職サイト機能とエージェント機能の両方を利用できます。
「まずは転職サイトとして自分で求人を探し、必要だと感じたタイミングでエージェントサービスに切り替える」といった柔軟な使い方ができるので、自由度を重視する人にはとくにおすすめです。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント - マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
【診断】あなたはどっち?転職エージェントを使わないほうがいい人
ここまで転職エージェントは「使わない方がいい」と言われる理由を見てきましたが、「では、自分の場合はどっちなのだろうか」と迷ってしまいますよね。
ここでは、転職エージェントを使わないほうがスムーズに転職活動を進められる人の特徴を紹介します。
自分のペースでじっくり転職活動を進めたい人
転職エージェントの目的は「転職の成功(成果)」であり、活動にはスピード感が求められます。
外部からのプレッシャーを感じることなく、自分のタイミングで納得がいくまで考えたい人は、転職エージェントを使わないほうがストレスなく活動することが可能です。
たとえば、以下のような考えを持つ人は、自分のペースを優先したほうが良いです。
- 転職の緊急度は高くなく、半年〜1年かけて理想の企業を探したい
- 他人から急かされるのが嫌いだ
- 今は情報収集がメインで、すぐに応募するつもりはない
上記のタイプの人は、まずは転職サイトに登録して、自分のペースで求人情報を眺めるところから始めるのがおすすめです。興味のある企業をブックマークしておくだけでも、立派な転職活動の一歩です。
自分のキャリアと向き合う大切な時間だと捉え、焦らずに進めることが結果的に満足度の高い転職につながります。
希望する業界・職種が明確に決まっている人
応募したい企業や業界がピンポイントで決まっているなら、エージェントを介さず、企業の採用ページや転職サイトから直接応募するほうが早く効率的に進められます。
転職エージェントの価値は、自分では見つけられない求人を紹介してくれるなど、「選択肢を広げる」ことにあります。
すでに応募先が明確に決まっている場合、紹介プロセスは不要であり、むしろ選考もスムーズに進む可能性が高いです。
また、企業の採用ページからの直接応募は、エージェントへの手数料がかからず、仲介者がいない分、企業側から歓迎されることもあります。応募の熱意を直接伝えられるチャンスだと捉え、積極的に活用してみましょう。
リアルな情報を得ることで、より志望度の高い応募書類を作成できます。
転職活動の経験があり、ノウハウを持っている人
職務経歴書の作成や面接対策などを自分自身の力でおこなえる転職経験者は、エージェントのサポートを必ずしも必要としません。
エージェントが提供する価値の大きな部分を占めるのが、「書類添削」や「面接対策」といった選考通過のためのノウハウ提供です。
過去の転職活動でスキルを既に習得している人にとっては、エージェントのサポートが冗長に感じられることがあります。
ノウハウに自信がある人は、転職サイトやスカウトサービスを活用し、求人情報へのアクセスに特化して活動を進めるのが効率的です。自分の力を信じて、主体的に転職活動を進めていきましょう。
自分のノウハウが古くなっていないか、最新の転職情報を発信しているメディアなどで定期的に確認する姿勢も大切です。
年収交渉や条件交渉に自信がある人
自身の市場価値を正確に把握しており、企業と対等に交渉する力がある人は、エージェントを介さずに直接交渉するほうが、より良い条件を引き出せる可能性があります。
エージェントは、採用企業との継続的な取引関係を重視するあまり、必ずしも求職者の希望を最大限に通すための強気な交渉をしてくれるとは限りません。
「企業側が難色を示しているので、このあたりで…」と、妥協案を提示されることも少なくないのです。
自分で交渉するスキルがあるなら、仲介者を挟まないほうがダイレクトに要求を伝えられます。
エージェントに任せるのではなく、最終面接やオファー面談の場で、ぜひ自身の言葉で希望を伝えてみてください。
転職エージェントで嫌な経験をした人
過去に担当者から不快な対応を受けるなど、エージェントに対して強い不信感を持っている場合、無理に再度利用すると精神的な負担が大きく、転職活動そのものがうまくいかなくなる可能性があります。
結果として、「やっぱりエージェントはダメだ」というネガティブな感情を再度産むだけになります。
過去の嫌な経験は、あくまで「その担当者、そのエージェントとの相性が悪かった」だけです。しかし、無理にトラウマを乗り越える必要はありません。
世の中には転職サイトやスカウトサービスなど、他にも優れた転職ツールがたくさんあります。自分に合った、心地よく使える他の転職サービスを選びましょう。
以下の記事では、転職エージェントのメリット・デメリットについて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
転職エージェントの利用に迷ったら実施すべき3つの行動
「自分はエージェントを使うべきか、まだ判断がつかない…」と迷っているなら、闇雲に悩むのではなく、具体的な行動を起こすことで道筋が見えてきます。
ここでは、転職エージェントの利用に迷ったらまず実施すべき3つの行動を紹介します。
1.自分の転職活動のスタイルを明確にする
最適な転職方法を選ぶためには、まず自分が「どのようなサポートを求めているのか」「どのようなペースで進めたいのか」といった、自分自身の活動スタイルを明確にすることが大切です。
転職活動の失敗は、自己分析が不十分なまま、なんとなくサービスを選んでしまうことから始まります。
自分の現在地やゴールがわからなければ、どのサービスが最適か判断できないのは当然です。
以下のチェックリストを使って、自分のスタイルを整理してみましょう。
| チェック項目 | A | B |
|---|---|---|
| サポートの有無 | サポートが欲しい | 自分で進めたい |
| 転職の緊急度 | 3ヶ月以内に転職したい | 急いでいない |
| 書類作成 | 書類作成に自信がない | 書類選考で落ちたことがない |
| 情報収集 | どんな企業があるか分からない | 行きたい企業がいくつかある |
| 意思決定 | 背中を押してほしい | 自分で判断したい |
Aの項目に多くチェックがついた人はエージェント向き、Bが多い人は転職サイトや直接応募向きと言えます。
この自己分析は、一度やれば終わりではありません。転職活動を進めるなかで考えが変わることもあるので、定期的に自分のスタイルを見直す時間を作ってみてください。
「書類作成は手伝ってほしいけど、応募は自分で決めたい」など、柔軟に考えることが重要です。
2.転職エージェントの選び方を知る
エージェントを利用した際の失敗の多くは、「エージェント選び」と「担当者との相性」に起因します。そのため、自分に合った信頼できるサービスを見極める知識を持つことが、後悔しないために不可欠です。
「転職エージェント」と一括りに言っても、サービスごとに得意な業界や年代、サポートのスタイルは異なります。自分に合わないエージェントを選んでしまえば、どんなに優秀な人でも良いサポートは受けられません。
良いエージェント選びのポイントは、主に以下の3つです。
- 総合型か特化型か
幅広い業界を見たいなら「総合型」、IT業界など特定の分野に絞るなら「特化型」と使い分ける - 実績と信頼性
転職成功実績が豊富か、プライバシーマークを取得しているかなど、信頼できる企業かを確認する - 担当者の質
初回面談で話を真摯に聞いてくれるか、専門的な知識があるか、相性が良いかを見極める
担当者の質を見極めるためにも、最初から1社に絞らず、複数のエージェントに登録して面談を受けてみることをおすすめします。
あなたにとっての良いエージェントは、他の人にとっての良いエージェントとは限りません。
以下の記事では、転職エージェントの選び方、見極め方について詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
3.まずは登録だけして様子を見るのもあり
転職エージェントの本格的な利用にまだ抵抗があるなら、最も低リスクで有効な方法は、まず「登録だけ」してみてどんな求人があるか情報収集に徹することです。
転職エージェントへの登録は無料で、いつでも退会が可能です。リスクゼロで非公開求人を閲覧でき、自分の市場価値を知るきっかけにもなります。
「登録したら、しつこく連絡が来るのでは?」と心配な人は、登録フォームの備考欄や初回面談で「情報収集が目的なので、連絡はメールでお願いします」と一言添えておくだけで大丈夫です。
「合わない」と感じたら、すぐに利用をやめればいいだけなので、試さないことのほうがむしろ機会損失になる可能性があります。
転職エージェントの賢い使い方を身につけて、ぜひあなたの転職活動を有利に進めてください。
使わずに後悔するより、まずは使ってみて判断しましょう。
以下の記事では、転職エージェントの使い方、利用の流れや注意点について詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
転職エージェントを使わない場合の転職活動方法
転職活動の方法にはそれぞれのメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を組み合わせて活用することで、エージェントに頼らない転職活動を実現することが可能です。
ここでは、転職エージェントを使わない場合の転職活動方法を6つ紹介します。
転職サイトを活用する
転職サイトは、「自分のペースで膨大な求人情報の中から自由に企業を探し、直接応募できる」最も基本的な転職活動の方法です
エージェントのように担当者が介在しないため、他人のペースに惑わされることなく、自分の好きな時間に好きなだけ求人を探せます。国内最大級の求人数を誇るサイトも多く、情報収集の基盤として欠かせません。
転職サイトでは、以下のような機能が利用できます。
- 求人検索
業界、職種、勤務地、年収、フリーワードなど、多彩な条件での絞り込み検索 - スカウト機能
職務経歴を登録しておくと、興味を持った企業から直接オファーが届く - 転職ノウハウ記事
履歴書の書き方や面接対策など、転職に役立つ情報が無料で読める
まずは大手転職サイトに登録し、どのような求人があるのかを眺めてみることから始めましょう。自分の市場価値を知る良いきっかけにもなります。
なかでも、dodaは「自分のペースで進めたい」と考える人におすすめです。
dodaは「自分で求人を探す転職サイト機能」と「プロのサポートを受けるエージェント機能」の両方を備えています。
まずは転職サイトとしてdodaに登録し、必要に応じてエージェントのサポートも活用するという柔軟な使い方が可能です。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント - マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
企業の採用ページから直接応募する
志望する企業が明確な場合、企業の採用ページから直接応募する方法は、入社意欲が伝わりやすく、選考で有利に働くことがあります。
企業はエージェント経由で採用すると、多額の成功報酬を支払う必要があります。
直接応募であればその採用コストがかからないため、同じ評価の候補者がいた場合、直接応募者を優先する可能性があるのです。
気になる企業があれば、まずは「〇〇株式会社 採用」で検索してみましょう。熱意のこもった志望動機を用意して、ぜひ挑戦してみてください。
誰が見てもわかりやすく、あなたの魅力が伝わる書類作成を心がけましょう。
スカウト型サービスを利用する
スカウト型サービスは、職務経歴書を登録しておくだけで、興味を持った企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くため、受け身の姿勢で質の高い転職活動ができます。
優秀な人材を探している企業や、非公開の重要ポジションを扱うヘッドハンターが利用しているため、自分では見つけられないような好条件の求人に出会える可能性が高いです。
スカウト型サービスのメリットは以下の通りです。
- 自分の市場価値が、届くスカウトの内容で客観的に分かる
- 思いもよらなかった業界や企業から声がかかり、キャリアの選択肢が広がる
- 求人を探す手間が省け、効率的に転職活動が進められる
自身のキャリアに一定の自信がある人や年収アップを目指す人は、登録しておくことをおすすめします。どのようなスカウトが届くか、一度試してみてください。
たとえ興味のないスカウトでも、誠実に対応することで、将来的に別の良い案件を紹介してもらえる可能性があります。
現職で実績を積んできた人や、管理職や専門職を目指す人は、スカウト型サービスのなかでもキャリアアップと年収アップを目指せるビズリーチへの登録は必須です。ぜひ登録して自身の可能性を試してみてください。
キャリアコーチングサービスを利用する
キャリアコーチングは、求人紹介を目的とせず、自己分析やキャリアプランの設計をマンツーマンでサポートしてくれるサービスです。「転職すべきかどうかも含めて悩んでいる」という、根本的なキャリアの悩みを解決したい場合におすすめします。
転職エージェントの目的は「転職させること」ですが、キャリアコーチングの目的は「キャリアの納得感を高めること」です。
専門家と対話することで、客観的に自分自身を見つめ直し、長期的な視点でキャリアを考えることができます。以下のような悩みを抱えている人におすすめです。
- 自分の本当にやりたいことが何なのか分からない
- 今の会社に残るべきか、転職すべきか判断できない
- 5年後、10年後のキャリアプランが描けない
多くは有料のサービスですが、無料カウンセリングを実施しているところもあります。転職を急ぐ前に、一度自分のキャリアとじっくり向き合う時間を作ってみるのも良い選択です。
「答えを教えてもらう」のではなく、「答えを出すための思考整理を手伝ってもらう」というスタンスで臨むことが重要です。
ハローワークを利用する
ハローワーク(公共職業安定所)は国が運営する機関であり、地域に密着した中小企業の求人が豊富であることや、公的な機関ならではの安心感が特徴です。
企業は無料で求人を掲載できるため、民間の求人サイトには載っていない地元の優良企業の求人が見つかる可能性があります。
また、職業訓練のあっせんや各種助成金の相談など、就職に関する幅広いサポートを無料で受けることが可能です。
ハローワークの利用が向いているのは、以下のような人です。
- 地元での就職を希望している人
- Uターン・Iターン転職を考えている人
- 転職と合わせて、職業訓練で新たなスキルを身につけたい人
インターネットサービスも充実しており、自宅のパソコンからでも求人検索が可能です。お住まいの地域のハローワークのウェブサイトを一度のぞいてみてください。
応募する前に、企業のウェブサイトを確認したり、口コミサイトをチェックしたりする自主的な情報収集もあわせておこないましょう。
リファラル採用を活用する
リファラル採用(社員紹介制度)は、その企業で働く友人や知人からの紹介を通じて応募する方法です。企業の内部情報を事前に得られるためミスマッチが少なく、選考も有利に進みやすいというメリットがあります。
企業側からすると、社員の紹介であるため、候補者の人柄やスキルにある程度の信頼を置くことができます。そのため書類選考が免除されたり、面接がスムーズに進んだりと、通常の選考に比べて内定率が高い傾向にあるのが特徴です。
リファラル採用のチャンスを広げるためには、日頃から以下のような行動を心がけましょう。
- SNSなどで、興味のある業界の友人と繋がっておく
- 勉強会やセミナーに積極的に参加し、人脈を広げておく
- 周囲に「転職を考えている」とさりげなく伝えておく
もし友人から紹介の話があったら、それは絶好のチャンスです。感謝の気持ちを忘れずに、ぜひ前向きに検討してみてください。
また、もし不採用になったり辞退したりする場合でも、紹介者への丁寧なフォローを忘れないようにしましょう。
転職エージェントが合わない人でも賢く活用する方法
エージェントを利用する際、全面的に頼るのではなく、必要な部分だけを「ツール」として賢く活用する方法があります。
ここでは、転職エージェントが合わない人でも賢く活用する代表的な方法を3つ紹介します。
1.求人紹介だけを受けて後は自分で進める
転職エージェントのメリットである「非公開求人」へのアクセス権だけを獲得し、その後の応募や選考対策は自分のペースで進めるという活用方法もあります。「エージェントのペースに巻き込まれるのが嫌でも有益な情報自体は欲しい」という人に最適です。
面談で希望条件を伝え、求人リストだけ送ってもらうことで、主導権を保ちながら効率よく求人情報を集められます。
具体的な進め方は以下の通りです。
この方法は、エージェントのメリットを享受しつつ、自分のペースを守るための有効な戦略です。非公開求人のなかにお宝求人が眠っている可能性もあるので、ぜひ試してみてください。
その場合は、「また良い求人があればお願いします」と定期的に連絡を入れると、関係性を維持しやすくなります。
転職エージェントを求人紹介だけで利用する場合や、非公開求人について詳しく知りたい人は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
2.転職の相談だけを利用する
今すぐ転職する気がなくても、「転職のプロ」に無料でキャリア相談ができる貴重な機会として割り切り、自分の客観的な市場価値や今後のキャリアプランを見直すために活用することもできます。
多くの転職エージェントは、転職を前提としないキャリア相談も歓迎しています。
利害関係のない第三者の専門的な視点からアドバイスをもらうことで、自分一人では気づけなかった自身の強みや、新たなキャリアの可能性を発見できる大きなメリットがあるからです。
相談だけでも、以下のような価値ある情報を得られます。
- 市場価値の確認
今の自分の経歴なら、どのくらいの年収が狙えるか - キャリアパスの相談
将来〇〇になりたいが、次にどんな経験を積むべきか - 業界動向のヒアリング
最近の〇〇業界の採用トレンドはどうなっているか
キャリアの健康診断を受けるつもりで、一度プロに相談してみることをおすすめします。応募は強制されませんので、安心して利用してみてください。
貴重な機会を最大限に活かしましょう。
転職エージェントを相談だけで利用することに不安を感じている人は、以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
3.複数の転職エージェントを掛け持ちして比較する
1社に絞らず、最初から複数のエージェントに登録(掛け持ち)することで、担当者の質やサービスの相性を比較し、自分に最も合うエージェントを主体的に選び抜けます。
転職エージェントによって、保有している求人、得意な業界、担当者の質は全く異なります。
1社だけの情報や担当者の意見を鵜呑みにするのは危険であり、複数社を比較検討することが失敗のリスクを分散させるためのポイントです。
複数登録には、以下のようなメリットがあります。
- 最も親身で優秀な担当者をメインの相談相手にできる
- 各社が持つ独占求人や非公開求人を見逃さずに済む
- 複数の意見を聞くことで、偏った情報に流されなくなる
まずは大手総合型のエージェント2社と、自分の希望業界に特化したエージェント1社に登録してみるのがおすすめです。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント - マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の求人が多数
以下の記事では、転職エージェントの掛け持ちや複数登録 について詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
エージェントが合わない人でも使いやすい優良エージェント4選
ここでは、これまでの内容を踏まえ、豊富な実績と信頼性を誇る優良エージェントを4社厳選して紹介します。
「使わないほうがいい」と感じる不安の多くは、質の高いサービスを選ぶことで解消できます。自分の目的や状況に合わせて、最適なエージェントを選んでみましょう。
1.求人数の多さで選ぶなら「リクルートエージェント」
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る、業界最大手の転職エージェントです。最大の強みは、圧倒的な求人数で非公開求人も豊富に保有しており、あらゆる業界・職種を網羅しています。
「まずは情報収集から始めたい」という段階なら、登録しておいて間違いありません。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社インディードリクルートパートナーズ https://www.r-agent.com/ |
| 求人数 | 953,030件(2025年11月時点) |
| 対応地域 | 日本全国 |
| 電話番号 | 0120-070-585 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-317880 |
| 2025年11月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 幅広い選択肢の中から自分に合った求人を見つけたい人
- どんな求人があるのかなど、まずは情報収集から始めたい人
- 転職活動の進め方がわからないので、実績豊富なプロに相談したい人
自分の希望を明確に伝え、こまめに連絡を取り、「転職意欲の高さ」をアピールすることが質の高い求人を引き出すコツです。
以下の記事では、リクルートエージェントの登録だけの利用について詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
2.手厚いサポートとバランスで選ぶなら「doda」
dodaは、業界トップクラスの求人数と手厚いサポートが魅力のエージェントです。「エージェントサービス」と「転職サイト」が一体化している点が最大の特徴です。
「基本は自分で探したいけど、必要な時だけプロに相談したい」という、まさにエージェントが合わないと感じる人にこそ最適なサービスで、柔軟な転職活動を実現できます。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
パーソルキャリア株式会社 https://www.persol-career.co.jp/ |
| 求人数 | 283,130件(2025年11月時点) |
| 対応地域 | 全国・海外(国内拠点は24ヶ所) |
| 電話番号 | 03-5427-7890 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-304785 特定募集情報等提供事業:51-募-000144 |
| 2025年11月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 自分のペースで活動しつつ、専門家のサポートも受けたい人
- IT・Web業界やメーカー系の求人に興味がある人
- 丁寧な書類添削や面接対策を希望する人
まずはサイト機能で市場感をつかみ、「気になる企業が見つかったら、その企業に特化した選考対策をエージェントに依頼する」という流れが最も賢い使い方と言えます。
3.20代〜30代のサポートなら「マイナビエージェント」
マイナビエージェントは、20代〜30代前半の若手層の転職支援に特化したエージェントです。とくに、初めての転職や若手のサポートに定評があり、一人ひとりの利用者に寄り添った親身なサポートが評判です。
大手だけでなく、独占求人である中小の優良企業も多く紹介してくれます。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社マイナビ https://mynavi-agent.jp/ |
| 求人数 | 求人多数 |
| 対応地域 | 全国 |
| 電話番号 | 03-6267-4000 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-080554 特定募集情報等提供事業:51-募-000092 |
| 2025年11月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 初めての転職で、何から始めればいいか分からない20代の人
- キャリアが浅く、書類作成や面接に自信がない人
- 親身で丁寧なサポートを受けながら転職活動を進めたい人
キャリアに自信がなくても、ポテンシャルを評価してくれる求人を紹介してくれる可能性が高いので、見栄を張らずに「何が分からないか」を正直に相談しましょう。
4.ハイクラス転職・年収UPを狙うなら「ビズリーチ」
ビズリーチは、年収600万円以上のハイクラス層に特化した、スカウト型の転職サービスです。
自分から求人を探す必要がなく、待っているだけで自身の市場価値に見合った好条件のオファーが届きます。キャリアアップを目指すなら、必ず登録しておきたいサービスです。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社ビズリーチ https://www.bizreach.jp |
| 求人数 | 公開求人数:127,000件(2025年11月時点) |
| 会員数 | 281万人以上(2025年1月末時点) |
| 対応地域 | 全国 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-302647 特定募集情報等提供事業:51-募-000175 |
| 2025年11月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 現在の年収が500万円以上で、さらなる年収アップを目指したい人
- 自分の市場価値を客観的に知りたい人
- 管理職や専門職などのハイクラスなポジションに挑戦したい人
手を抜いた職歴書では、良質なスカウトは届きません。
転職エージェントに関するよくある質問
ここでは、転職エージェントの利用を検討する際に多く寄せられる質問に対する回答をまとめました。
ただし、これは信頼できるエージェントを選び、使い方を工夫することで大部分は回避できます。
これらのデメリットを理解した上で、主体的に利用することが重要です。
我慢せず、担当者の変更を申し出るか、他のエージェントの利用を検討しましょう。
情報収集やキャリア相談だけの利用も可能ですし、最終的に現職に留まるという決断をしても問題ありません。利用者の意思が最も尊重されます。
転職エージェントの費用に不安がある人は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
断ることに罪悪感を持つ必要はありません。
相性の良い担当者と活動することが転職成功につながります。
むしろ、複数のエージェントを併用することはリスクを分散し、得られる情報の質と量を最大化するための一般的なテクニックです。


































