ワークポートで転職支援を受けるためには、面談で自分の情報を転職コンシェルジュに伝える必要があります。しかし、ワークポートを初めて利用する人のなかには、どのようなことを聞かれるのか不安に思う人もいるのではないでしょうか。
なるべくなら面談の流れや話す内容をあらかじめ把握し、面談当日に落ち着いて受け答えしたいですよね。
そこで今回はワークポートの面談の流れや内容、面談で落ち着いて対応するための下準備を、転職支援実績10年以上のベテラン転職エージェントが、アドバイザー目線で徹底解説します。
面談を受ける際のポイントや転職活動の効率化を図るための方法も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ワークポートの面談の目的をまずは知っておこう
ワークポートで面談をおこなう目的は、登録者の能力や希望条件の情報共有をしてもらい、転職への方向性を定めるためです。ワークポートをはじめとする転職エージェントは、登録者が自分で求人を探せるサービスを提供するだけでなく、求人紹介も積極的におこなっています。
登録者の能力や希望を知らずに求人紹介をおこなったとしても、意向に合わなければ転職支援が無意味なものになってしまいます。
能力と条件に見合った求人をピックアップして提案するためにも、登録時の面談は大変重要な意味を持つのです。
 
いずれにしても面談で得られるメリットは多いので、前向きに参加してみましょう。
以下の記事では、転職エージェントのカウンセリングについて詳しく解説しています。キャリア面談の内容についても触れているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
ワークポートの面談の流れと内容
ワークポートを利用する際には、面談の流れと内容をチェックしておきましょう。
- 自己紹介
- 経歴の確認
- 希望条件のヒアリング
ある程度の流れがわかっていれば、当日落ち着いて必要な内容を伝えられます。緊張を和らげるためにも、どのようなことを質問されるのか事前に把握しておくと安心です。
自己紹介
面談が始まったら挨拶と自己紹介をしましょう。受け身ではなく、自分から積極的に面談に参加する姿勢を示すことで、担当者に良い印象を与えられます。
企業面接のようにかたくなる必要はないので、名前とワークポートに登録した経緯を話しましょう。ワークポートを選んだ理由を伝えれば、転職に対する目的や方向性を理解してもらいやすくなります。
 
経歴の確認
自己紹介の後には経歴の確認がおこなわれます。登録者への適切な求人提案の基準にするため、どのような能力があるのか、また市場価値を把握する必要があるからです。
- 学歴
- 職歴
- 具体的な業務内容や役職
ワークポートはIT・Web・ゲーム業界に強い転職エージェントなので、登録者の経歴やスキルによって適した求人が異なります。登録者の能力に応じた適切な求人を紹介するためには、正確な情報を知っておかなければなりません。
 
希望条件のヒアリング
面談では希望条件のヒアリングも入念におこなわれます。能力だけを優先して仕事を選んだとしても、理想の条件と異なれば長期的に働くのは難しいからです。
そのため、登録者がどのように働きたいのかを掘り下げ、条件として明確化するのがヒアリングの目的となっています。
- 業種
- 年収
- 勤務地
- 年間休日
- 時間外労働
ヒアリングは面談の肝となる部分であり、条件を具体化するほど提案の精度が上がります。
 
「年収◯◯円以上」「年間休日数◯日以上」「時間外労働◯時間以内」など、具体的な数値で示すことが大切です。
ワークポートの面談後の基本的な流れ
ワークポートの面談後の基本的な流れは以下の通りです。
- 求人紹介を受ける
- 気になる求人があれば応募の意向を担当者に伝える
- 応募書類の添削を受ける
- 企業に応募する
- 面接対策を受ける
- 面接を受ける
- 内定・条件交渉
- 入社・アフターフォロー
求人紹介を受けて、応募したい企業があれば応募書類を作成します。ワークポートの「履歴書・職務経歴書作成ツール」を使用して応募書類を作成し、担当の転職コンシェルジュから添削を受けましょう。
企業への応募が完了したら結果が出るまで待機します。書類選考で落ちた場合は再度求人紹介を受けますが、通過した場合はワークポートで面接対策をおこないます。
面接本番を無事に終了して内定が決まれば、入社日や待遇面での条件交渉をワークポートに代行してもらえます。また、アフターフォローでは入社後の不安や悩みに寄り添ってもらえるので安心です。
 
ワークポートの面談を受ける前に準備すべきこと
ワークポートの面談を受ける前には、以下の点を準備しておくことをおすすめします。
事前に話す内容を整理しておけば、面談時にスムーズに受け答えができるようになりますよ。
転職理由の伝え方を考えておく
ワークポートで面談を受ける前には、転職理由の伝え方を考えておきましょう。転職理由は次の職場に求める条件につながるため、質問される可能性が高いからです。
どのような不足感や不満を覚えて退職の決断に至ったのかがわかれば、次の職場を探すための手がかりになります。退職理由は、企業面接のように登録者の信頼性を判断する要素ではないので、ネガティブな理由でも正直に話すことが大切です。
家族との時間も大切にしたいので、業務とプライベートとのメリハリを付けられる職場に転職したいと考えております。
このように、転職を考えるようになったきっかけと、転職してどのような生活を送りたいのかをセットで伝えるようにしましょう。
 
職歴をまとめておく
面談を受ける前に、職歴をまとめてわかりやすくしておくことも重要です。職歴は登録者の持つポテンシャルを確認するための重要な判断材料です。
伝える内容を整理しておかなければ当日に誤った情報を伝えてしまったり、伝え忘れが起こったりする可能性があります。
 
ワークポートの「履歴書・職務経歴書作成ツール」を利用すると簡単に書類作成ができるので、ぜひ活用してみてください。
所有資格を整理しておく
面談の前には、所有資格を整理しておくのも忘れないようにしましょう。資格を複数所有している人は、いきなり所有資格を聞かれたとしても咄嗟にすべてを思い出せない可能性があります。
所有資格を事前に整理しておけば、伝え漏れを防げるだけでなく、資格に見合った求人を紹介してもらえます。こちらも経歴と同様に履歴書にまとめて書いておけば、説明しやすくなるのでおすすめです。
 
希望条件を具体的にリストアップしておく
面談で希望条件の伝え忘れを防ぐためには、希望条件をあらかじめリストアップしておきましょう。条件を具体的に提示するほど理想の働き方をイメージしやすく、担当者に要望を正確に伝えられます。
事前に具体的に掘り下げておくとよい条件は以下の5つです。
| 希望条件 | 内容 | 
|---|---|
| 希望する業界や職種 | 多すぎると求人ピックアップが難しくなるので、それぞれ3つ程度まで | 
| 年収 | ある程度幅を持たせ、「400万円~550万円」など下限と上限を伝える | 
| 勤務地の範囲 | 自宅から通える範囲なのか、他県への移動も可能なのか | 
| キャリアアップの方向性 | 専門性を磨くのか上級職を目指すのかを明確にしておく | 
| 避けたい条件 | 「年間休日◯日以下」や「時間外労働◯時間以上」など具体的な数字を提示する | 
業界や年収、勤務地の範囲を伝えておくと求人をピックアップしやすくなります。また、キャリアアップの方向性を伝えておけば、将来的な働き方を見据えて適切な求人を探してもらえます。
 
ワークポートの面談を受ける際のポイント
ワークポートの面談を受ける際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
面談の時間を有意義なものにするためには、ゆっくり話せる環境を整えるだけでなく不安点を解消しておくことも大切です。
自分の思いを積極的に伝える
ワークポートで面談を受ける際には、自分の思いを積極的に伝えましょう。模擬面接のつもりで積極的に話すことを心掛ければ、企業面接でも自信を持って自己表現できるようになります。
受け身で面談を受けたとしても担当者が話を引き出してくれますが、聞かれたことに答えるだけでは提供できる情報が限られてしまいます。重要な情報は自分から伝えようとする姿勢が大切です。
 
スケジュールにゆとりを持たせておく
ワークポートで面談を受ける日は、時間的なゆとりのあるスケジュールを立てておくことも大切です。時間的な余裕があれば面談時に話したいことや聞きたいことを落ち着いて整理できるので、より有意義な時間を過ごせます。
面談の直後に他の予定があると気が焦ってしまい、伝えたいことを伝え切れないまま面談が終わってしまう可能性があります。
 
退職理由や希望の働き方を正直に伝える
面談時に退職理由や希望の働き方を質問されたときは、素直な気持ちを伝えてみてください。退職理由に引け目を感じて異なる事情を伝えたり、希望の働き方があるにもかかわらず遠慮して伝えずにいると、自分の希望に沿わない求人を紹介される可能性が高いです。
ワークポートが面談をおこなうのは、登録者の能力と希望に見合った転職先を提案するためです。登録者が本音を偽って伝えてしまうと、適切な求人を紹介できなくなってしまいます。
 
求める条件が厳しすぎると感じる場合でも、担当者が優先順位の付け方をアドバイスしてくれるので、まずは自分の希望をしっかり伝えてみてください。
ワークポートのサポート内容を確認しておく
ワークポートの面談を受ける際には、サポートの内容もよく確認しておきましょう。Webサイトでサポート内容を確認するよりも、口頭で説明を受けたほうが内容を理解しやすく、安心感も高まります。
また、適切なタイミングでサポートを受けられるので、ここぞというときに効果的なアピール方法をアドバイスしてもらえます。
 
ワークポートの面談前に他のエージェントにも登録しておくのがおすすめ
ワークポートで面談を受ける人は、他のエージェントへの登録も検討してみてください。転職エージェントは複数社併用するのが一般的で、併用したほうが転職活動を短期間で終えられる傾向があります。
ワークポートの登録者におすすめなのは以下の3社で、いずれもIT業界に強みを持つエージェントです。
- マイナビIT AGENT
 マイナビの中でIT・Web業界に特化!社内SEなどの求人が豊富!
- リクルートエージェント(IT)
 大手からベンチャーまで幅広いエンジニアの求人を取り扱い
- ギークリー
 IT・Web・ゲーム業界に専門特化!一都三県・関西圏に強い!
マイナビIT AGENTは大手マイナビグループが運営しているIT特化型のエージェントで、業界に精通したキャリアアドバイザーが丁寧に対応してくれます。レスポンスが早くサポート力が高いので、初めての転職活動でも安心して利用できます。
リクルートエージェント(IT)は業界に幅広いコネクションを持っており、専門性の高い仕事でも多数の選択肢が用意されているのが特徴です。大手ならではのアドバイスの質と積極的なバックアップで、理想の転職の実現に向けて後押ししてくれます。
ギークリーは経験者向けの求人を専門的に扱っており、求められる能力が高い分、高待遇な求人が豊富です。スカウト機能を導入しているので、企業から直接オファーをもらえる可能性があり、転職を有利に進めたい人には特におすすめのエージェントです。
 
合わない場合はすぐに退会できるので、ワークポートの他に気になるエージェントがあれば、ぜひ併用してみてください。
転職エージェントの併用が不安な人は、以下の記事で複数併用するメリットや注意点を確認しておきましょう。
ワークポートの面談に関してよくある質問
ワークポートの面談に関してよくある質問をまとめて紹介します。
気になる質問事項がある場合は、回答を確認してみてください。
利用登録時に「希望面談形式」を選択できるので、対面以外の方法を希望する人は電話かオンラインを選択して登録してください。
電話やオンラインより担当者を身近に感じられるため、カフェで話しているような感覚で本音を伝えられます。また、履歴書や職務経歴書を直接見てもらいながら話を進められるので、電話やオンラインでの面談よりスムーズにコミュニケーションが取れるメリットもあります。
特段に理由がない場合は、ワークポートの推奨に従い対面で面談を受けるのがおすすめです。
2025年現在、ワークポートは全国54ヶ所にオフィスや拠点を設けています。地域によっては県内に複数箇所のオフィスがあるので、足を運びやすい場所を選べます。
居住地域にかかわらず対面面談を受けられる転職エージェントは少ないので、ぜひ活用してみてください。
しかし人によって話す内容が異なるため、あくまで目安として考えておきましょう。内容によっては面談が長引いたり、短時間で終了したりすることもあります。
1時間ほどで面談が終わるからと、次の予定をギリギリの時間に入れるのは避けたほうが無難です。
シンプルで落ち着いた色の服装を心掛け、清潔感と誠実さが伝わるようにしましょう。髪の長さが肩より下まである女性はまとめておくのがマナーです。アクセサリーも外しておきましょう。
洋服のシワが目立つとだらしない印象を与えてしまうので、ブラウスやシャツを着用する場合は前日にチェックしておくのを忘れないようにしてください。
土日は早い時間帯に面談を終わらせて午後から自由に過ごしたい人が多いので、午前中は予約が埋まってしまう可能性があります。休日に落ち着いて面談を受けたい人は早めに伝えておきましょう。
また、平日と比べて面談の受付時間が早目に終了する点にも注意が必要です。
- 筆記用具
- 質問事項などをまとめたメモ帳
- 履歴書・職務経歴書
面談の前日には忘れ物がないか必ずチェックし、必要なものをすべて揃えておきましょう。特に履歴書と職務経歴書は面談の軸になるものなので、経歴や資格の記入漏れや間違いがないか確認しておくことも大切です。
メモ帳は質問事項を確認するだけでなく、説明してもらったことを記録するのにも役立ちます。必ずしも必要なものではありませんが、持っていると便利です。
ワークポートは真剣に転職活動に取り組む人をサポートしていますが、身の丈に合わない要求を通そうとする人や、はじめから定着して働く気がない人は不信感を抱かれる要因になります。
登録者の希望に合う企業を紹介するだけではなく、企業に有望な人材を紹介することもワークポートの役割なので、誠実な対応を心掛けましょう。
面談に緊張するのは、準備不足が大きく影響しています。うまく受け答えできなかったらどうしようという不安が緊張感を高めてしまう原因になるので、あらかじめ回答を考えておけば緊張感が和らぎます。
必要な内容を確実に伝えたい人は履歴書と職務経歴書を作成し、書類を確認しながら面談に挑むのがおすすめです。
ワークポートだけにこだわらず幅広いエージェントを活用しよう
ワークポートを利用する人は、IT関連に強いエージェントを併用するのがおすすめです。特に、以下の3社はIT・Web・ゲーム業界の求人数が豊富なので、併用すれば希望に合う求人を見つけやすくなります。
- マイナビIT AGENT
 マイナビの中でIT・Web業界に特化!社内SEなどの求人が豊富!
- リクルートエージェント(IT)
 大手からベンチャーまで幅広いエンジニアの求人を取り扱い
- ギークリー
 IT・Web・ゲーム業界に専門特化!一都三県・関西圏に強い!
それぞれの特徴をまとめておくので、ぜひ参考にしてみてください。
| エージェント名 | マイナビIT AGENT | リクルートエージェント(IT) | ギークリー | 
|---|---|---|---|
| 特徴 | ・入社後までサポートが続く ・独占求人を多数保有している | ・業界トップクラスの求人数 ・幅広い業種から選べる | ・企業側からスカウトが届く ・条件のよい求人が多い | 
| 向いている人 | ・手厚いサポートを望む人 ・初めて転職活動をおこなう人 | ・好条件の求人にこだわりたい人 ・多数の企業を比較したい人 | ・経験とスキルに自信がある人 ・スカウト機能を活用したい人 | 
ワークポートと併用する転職エージェントを選ぶ際には、それぞれの特徴を比較して、自分の希望にプラスになる要素を持つエージェントを選ぶことが大切です。
エージェントによって強みとなる部分が異なるため、必要な要素が多いエージェントでサポートを受ければ、さらに効率的に転職活動を進められます。
 
転職エージェントは登録も退会も簡単におこなえるサービスなので、気軽に活用してみてください。
- マイナビIT AGENT
 マイナビの中でIT・Web業界に特化!社内SEなどの求人が豊富!
- リクルートエージェント(IT)
 大手からベンチャーまで幅広いエンジニアの求人を取り扱い
- ギークリー
 IT・Web・ゲーム業界に専門特化!一都三県・関西圏に強い!

























