第二新卒で大手企業への転職を考える人は多いものの、大手企業への転職難易度は高いです。
本記事では、第二新卒の人が大手企業へ転職を成功させるための方法や、大手企業へ転職するメリット、デメリットを解説します。
目次
第二新卒で大手へ転職するのは難しい
第二新卒の人が大手企業に転職するのは、基本的に難しいです。
最近の転職市場として、大手企業、中小企業問わず、採用に対して非常に積極的ではあるものの、その中でも第二新卒向けの求人を出している企業は少ないです。また、求人を出していたとしても、採用基準が高い場合が多いです。
一方で、第二新卒を求めているのは、新卒採用で若手を充足できていない企業です。
大手企業は基本的に新卒採用で人材を集められているので、第二新卒の人が転職をするなら中小企業がメインとなります。
確かに第二新卒で大手企業へ転職するのは難しいですが、近年は以前よりも第二新卒の採用に積極的な企業も増えているので、チャンスはあります。
第二新卒が大手企業へ転職するメリット
第二新卒の人が大手企業へ転職するメリットは以下の通りです。
- 給与が安定している
- 福利厚生がしっかりしている
- 社会的な信頼がある
大手企業へ転職することの最大のメリットは給与の安定性です。
大手企業は基本的に、中小企業よりも平均年収が高く、昇給幅やボーナスの金額も高いです。
また大手企業は比較的、福利厚生がしっかりしています。
具体的には住宅手当や家族手当、産休、育休などです。大手企業は資金に余裕があるので、こういった福利厚生を充実させられます。
そして大きなメリットとして、社会的な信頼があります。
日本では大手企業に就職しているだけで、多くの信頼を得られます。これは、身の回りの知人や友人だけでなく、銀行などの機関からも同様です。
大手企業は長期的に経営が安定すると判断されるので、ベンチャー企業や中小企業に勤める場合よりも、ローンなどの融資を受けやすいです。
第二新卒が大手企業へ転職するデメリット
第二新卒が大手企業へ転職するデメリットは以下の通りです。
- 汎用性のあるスキルが身につきにくい
- 成果が評価されにくい
- 裁量権を持ちにくい
大手企業で働くことのデメリットとして、まず汎用性のあるスキルが身につきにくいことがあります。
大手企業は、すでに仕組み化された業務をこなしたり、複数の職種をローテーションさせることが多いので、長い間勤務をしたとしても、転職市場で評価されるようなスキルを身につけられていない場合があります。
また、大手企業は年功序列の企業が多く、個人の残した成果よりも年齢のほうが評価されやすい傾向はあります。
そのため、若いうちから成果を残して、より大きな仕事をしたいと考える上昇志向の強い人にとっては大手企業は向かないかもしれません。
最後に、裁量権を持ちにくいこともデメリットです。
大手企業は年功序列の傾向が強いので、必然と若手が裁量権を持って仕事することは少なくなります。
上司からの指示に従う、トップダウンな社風に不満がなければ大手企業はオススメできるものの、トップダウンではなく自ら仕事を作り出していきたい人に大手企業はオススメできません。
大手企業へ向いている第二新卒の特徴
第二新卒の中でも、大手企業への転職が向いている人の特徴は以下の通りです。
- 安定志向が強い人
- 適応能力がある人
- 個人より会社を優先できる人
まず、安定志向が強い人は、大手企業に向いています。
大手企業は長年の間、経営を続けてきた実績と、名声があります。そのため、基本的には倒産など、経営が傾くことは少なく、給与などの待遇が安定している場合が多いです。
そのため、給与や雇用を安定して得たい人に大手企業は向いています。
また、環境に対して適応能力がある人も大手企業に向いています。
大手企業は昔ながらの企業が多く、その企業独自の文化があります。その文化に対して、すぐに反対するのではなく、まずはその文化へ従えるような、環境に適応できる人は大手企業に向いています。
そして最後に、個人の「やりたいこと」「叶えたいこと」ではなく、会社の方針などを重視できる人は大手企業に向いています。
大手企業は社員数が非常に多いため、個人重視で経営をしていると、方針が定まらず、会社が倒れてしまいます。そのため、個人のやりたいことではなく、会社の方針を最重視する傾向にあります。そうした会社の方針を優先できる人が、大手企業向きだと言えます。
第二新卒は大手だけでなく中小やベンチャーも視野に入れよう
第二新卒から転職を考えている人は、大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業も選択肢として考えることがオススメです。
というのも、基本的に安定を求める人以外にとって、大手企業はメリットが多い反面、自分のやりたいことを実現できる環境ではない場合もあるためです。
大手企業は年功序列の傾向が強いため、会社に入って何かやり遂げたいことがある場合や、何か身につけたいスキルがあるなど、転職に求めるものが明確な人にとっては適さない場合があります。
そのため、まずは自分が転職で何を成し遂げたいのか、何を重視するのか、を自己分析で明らかにしてから、その目的は大手とそれ以外のどちらで叶えられるのかを検討しましょう。
【第二新卒向け】失敗しない企業の選び方
第二新卒の人が転職において、失敗しない企業を選ぶための方法は以下の2つです。
- 自分の興味分野である企業を選ぶ
- 自分の市場価値にマッチしている企業を選ぶ
第二新卒の人が企業選びで失敗してしまう例として、転職しても自分のやりたいことを見つけられずに早期退職してしまう場合と、自分の市場価値以上の企業ばかりへ応募して内定を獲得できないことがあります。
企業が第二新卒を採用する際にまず懸念する点は、転職したとしてもすぐに退職しないかどうかです。現職をやめたときと同じように、2〜3年で転職をしないように、長く勤務できるような興味分野の企業を選びましょう。
また、よくある失敗例として、自分の市場価値に見合わない高倍率の企業へ応募をしてしまう場合があります。
第二新卒の転職は新卒の就活とは違い、ポテンシャルではなく即戦力になるかどうかを評価されます。そのため、新卒のときのように多くの選択肢が与えられているわけではないので注意が必要です。
第二新卒から大手への転職を成功させる方法
第二新卒から大手への転職を成功させるためには、以下3つのポイントが重要です。
- 自己分析
- 書類対策
- 面接対策
ここからはそれぞれのポイントについて対策する方法を解説します。
自己分析
第二新卒の人が自己分析をする際にオススメなのは、以下3つの方法です。
- 自分の「強み」「弱み」を考える
- モチベーショングラフを作る
- 「WILL・CAN・MUST」のフレームワークを使う
内定を獲得するためには、企業に対して自分の強みをPRする必要があります。
そのため、現職や過去の経験の成功体験から自分の強みを考えましょう。またこの際、弱みについても考える事で、より自己理解ができていると評価されやすいです。
また、過去の人生を振り返ったモチベーショングラフの作成もオススメです。
過去の自分を振り返り、大きく感情が動いたときについて深掘りをすることで、今の自分を形成している価値観を発見できます。
他に、「WILL・CAN・MUST」のフレームワークを使用することもオススメです。
このフレームワークは、WILLとして現在の自分がやりたいこと、CANとして現在の自分ができること、MUSTとして現在の自分がやらなければいけないこと、の3つについて考え、それぞれの重なる部分から、自分の今取るべきアクションがわかるフレームワークです。
これらの自己分析についてより詳しく知りたい人は以下の記事を参照ください。
書類対策
第二新卒の人が大手企業への転職をするとき、書類対策として「職歴を的確に書くこと」と「アピールできる点を絞って書くこと」を意識しましょう。
とくに、アピールできる点、つまり仕事での実績やアピールしたいスキルはしっかり書くようにしてください。
この際、自己分析を正確におこなえていれば明確に書けるので、自己分析を見直しながら書くのがオススメです。
また、職務経歴書の作成ではとくに長くなりすぎないことを気をつけましょう。
これまでの経歴について書くと、伝えたいことが多くなり、文章も長くなってしまいがちです。しかし、職務経歴書を読む人事は日々の業務で忙しく、職務経歴書を最初から最後まで読むことが難しいです。
そのため、できる限りわかりやすく、かつ簡潔に職務経歴書を書くよう心がけましょう。
面接対策
第二新卒の人が大手企業への転職を考える場合、面接対策としてまずおこなうべきことは、自己分析と書類対策を完璧にすることです。
面接の結果は自己分析や書類対策から作成された、自己PRや志望動機の答え次第で決まると言っても、過言ではありません。
自己PRでは「自分のアピールしたいスキル、そのスキルを活かした仕事経験」、志望動機では「なぜその企業に入りたいのか」を伝えるのが基本です。
この際、自己PRでは自己分析から伝えるべき強みを考えましょう。また、志望動機については、自己分析だけでなく企業分析が必要です。
企業の社風や企業理念、仕事内容を調べることで、自分のやりたいことや、目標と重なる部分を志望動機ではアピールしましょう。
第二新卒で大手に転職するなら転職エージェントがオススメ
第二新卒から転職をする場合は、転職エージェントの利用がオススメです。
転職エージェントは転職活動のノウハウを持つプロです。上手く活用することで、求人を紹介してもらえるだけでなく、初めて転職活動をおこなうあなたの状況に合わせて、適切なアドバイスをしてもらえます。
エージェントによって特徴はあるものの、大切なのは担当コンサルタントとの相性です。
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末永 雄大
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