第二新卒が採用されるには、自己PRが非常に大切になります。
ただ、第二新卒は仕事経験が短いので、自己PRの作り方、伝え方を工夫する必要があります。
今回は第二新卒の自己PRの作り方・伝え方のコツを、職種別の例文を混ぜて解説していきます。
第二新卒の自己PRはポテンシャルを活かそう
通常の転職活動の場合、目で見える実績や成果を自己PRにすることが基本です。しかし、第二新卒の場合、経験が浅いため、数字の実績や成果をアピールするのではなく、ポテンシャルを自己PRにする必要があります。つまり、「その企業、職種で活躍しそうだ」という期待を持たせるような自己PRが必要というわけです。企業はそうしたポテンシャルを重視して、第二新卒を採用をおこないます。
自己PRの作り方は社会人の経験年数で変わる
自己PRの考え方は、第二新卒全員が共通ではなく、社会人経験の年数に応じて考える必要があります。具体的には以下のとおりです。
正社員経験1年未満:社会人経験が少ないながら何を学んだのか、学生のエピソードも含め考える
正社員経験1年以上2年未満:社会人経験を多めに考える
正社員経験2年以上3年未満:社会人経験をメインに考える
第二新卒は、社会人経験の長さに応じて、何を自己PRに含めるのか判断する必要があります。正社員経験が短い中で、社会人経験のことだけを自己PRに含めると、内容の薄い自己PRになりやすいです。逆に、正社員経験が2年以上になっても、学生時代のことを自己PRに含めると、「社会人で学んだことはないのか」と疑問に思われてしまいます。
しかし、上記の基準はあくまで目安です。
実際に自己PRを作成する場合は、自分の特徴に合わせて作り方を変える必要があるので、一人では難しい場合があります。そんな時は、転職支援のプロである、転職エージェントに支援おお願いすることがオススメです。
転職では「仕事の経験」をアピールしよう
新卒採用と中途採用では、企業の採用目的は異なります。就活では「学生時代の経験、ポテンシャル」を自己PRする必要があります。しかし第二新卒になると「ポテンシャルを仕事で活かした経験、その経験から学んだこと」をアピールすることが必要になります。
具体的にどのように採用目的が違うのかを説明しますと、新卒は一括採用がメインで、採用してから活躍するようなポテンシャルはあるのかを判断し、採用をおこないます。一方で、中途採用はスポット採用なので、採用人数が絞られています。そのため企業は、転職者が今までの経験を活かして、活躍できるのかを判断します。
これらの違いをしっかり理解しておかないと、就活と同じように自己PRを考えてしまい、「社会人としての自覚がない」と判断され、お見送りになる可能性が高くなります。
志望動機は企業別に対策する必要がある
自己PRでは、「働く意欲」「活躍するポテンシャルがあること」をアピールしますが、志望動機は違います。志望動機では「なぜその会社に入りたいのか」をアピールします。つまり、志望動機は応募する企業によって変える必要があり、企業分析が必要になるというわけです。
恋愛に例えるとわかりやすいですが、自己PRは「自分がどういう人間なのか、何がイケているのか」をアピールすることに当てはまります。
そして、志望動機は「なぜその人が好きなのか、好きな理由や魅力に感じていること」を伝えるということに当てはまります。
これらの違いを理解しておかないと、双方の質問に対する回答が似てしまい、採用担当者には同じことを言っているように聞こえてしまいますので、注意してください。
職務経歴書・履歴書での自己PRの書き方
作成した自己PRを職務経歴書・履歴書に書き出すとき、注意するべきポイントがあります。そのポイントは以下の2つです。
- アピールポイントの要点をまとめる
- 長くなりすぎない
実際に自己PRを書く際は、文章で自己PRを書くことよりも、要点をまとめて見出しと共に書くことがおすすめです。そのほうが書きやすく、採用担当者も見やすいです。
例えば、コミュニケーション能力を自己PRとして書く場合、文章で自己PRを書くと「私はコミュニケーション能力があります。その理由としては、私は営業の経験があり・・・」となります。
要点をまとめて書くときは、「コミュニケーション能力」と書き、その下にその根拠として、「私は営業の経験があり・・・」となります。
そうすることで、自分がアピールしたいスキルを2~3つほどわかりやすく書くことが可能になります。
要点が伝わるのであればどんな方法で自己PRを書いてもいいです。ただ、長くなりすぎないよう注意していください。「アピールしたい!」と焦ると、あれもこれも書きたいと、長文になりやすいです。そのため、400文字を目安に、書きすぎず、要点をまとめるようにしましょう。
面接での自己PRの話し方
自己PRを面接で話す際のポイントは以下の2つです。
- 結論→経験・理由(根拠)→結論の流れで話す
- 完結に話す
まず、自己PRは結論→経験・理由→結論の流れで話すことが大切です。結論をはじめに述べることで、その根拠を話しやすくなり、聞く側も理解しやすくなります。そして、結論の後に、なぜその結論が言えるのかという経験・理由(根拠)を伝え、説得力のあるものにし、最後はもう一度結論を伝えます。この流れで話せば、緊張していても伝えたいことが伝わるようになります。
また、自己PRは完結に話すことが大切です。長々と話しても「何を伝えたいのか」全く分からない自己PRになってしまいます。そのため、1分〜1分半を目安に、完結に話すことを心がけてください。
自己PRの伝え方は練習することで改善することが出来ます。
しかし、一人で練習をおこなっても改善点が明確にならず、なかなか改善されない場合があります。そんな時は、改善点を明らかにしながら自己分析や面接対策をマンツーマンで行ってくれる転職エージェントを利用することがオススメです。
自己PRのポイント紹介
自己PRの際に、意識しておいたほうが良い「成功ポイント」と「失敗ポイント」をご紹介します。これらのポイントから、どう成功する自己PRを作ればいいのか、考えていきましょう。
自己PRで失敗するポイント
自己PRで失敗するポイントを3つご紹介します。
- 根拠がない
- 熱意が伝わらない
- 長すぎる
自己PRでは、どのようなスキルや経験をアピールしても良いですが、それに根拠がなければ意味がありません。「私はコミュニケーション能力があります」とだけ言っても、「何を根拠に言っているの?」と疑問に思われてしまいます。そのため、根拠を加えて話す必要があります。
また、熱意なく話しても評価されません。もちろん面接は緊張しますし、声が震えることもあります。ただ、「自分の思いを伝えたい、アピールしたい」と本気で思って伝えれば、熱意は伝わります。熱意が伝わらないと、「本当にうちに入社したいのか」と疑問に思われるので、注意しましょう。
そして、長々と自己PRを話し続けるのも、失敗する事例です。長すぎると、何が言いたいのか、何を伝えたいのか分からなくなります。中途採用は基本的に、一対一での面接になります。そのため、伝わり切らなくても、面接官が聞きたいことは加えて質問してくれます。「全部伝えなくては」と焦る必要はないので、伝えたいことだけをまとめて、伝えることが大切だというわけです。
自己PRで成功する事例
自己PRでの成功ポイントを3つご紹介します。基本的には失敗ポイントの逆です。
- 根拠が明確
- 熱意がある
- 完結でわかりやすい
根拠が明確だと、説得力があり「採用したら活躍してくれそう」と期待ができます。また、熱意を持って伝えれば、入社したいという思いが伝わり、採用にグッと近くことができます。
そして、長々と話さず、完結に結論から話すことで、採用担当者が評価しやすく成功します。
これら3つが揃っていると、成功する自己PRになります。難しいことではなく、意識するだけでできることなので、自己PRを作成しながら、これら3つを網羅できているか見直すようにしましょう。
職種別でのポイント
上記では、全ての職種に共通する自己PRポイントを解説しました。
続いて、職種別に自己PRのポイントをご紹介します。
■エンジニア
エンジニアは、「何の言語を使用できるのか」「どのようなプロジェクトに携わったか」を自己PRに含めましょう。エンジニアのスキルを示すのは、言語とその言語を使用した経験年数です。また、経験をより詳しく語るためには、より詳細に携わってきたプロジェクトを伝えることです。応募企業で、スキル・経験を活かせることをアピールするためには、これら2つをより詳しくアピールすることがおすすめです。
■営業
営業は、「実績」「解決してきたクライアントの課題」を自己PRに含めましょう。実績は「売上」「取引したクライアント数」です。自己PRをより具体的に行うためには、数字が重要です。そのため、売上とクライアント数を伝えることが大切だというわけです。
そして、営業として解決してきたクライアントの課題もアピールしたいです。営業の対外的な役割は、「クライアントの課題解決」にあります。そのため、詳細にクライアントの課題をどう解決したのか、営業で何を大切にしてきたのかを自己PRに含めるようにしましょう。
■事務
事務は、「PCスキル」「業務効率化の実績」を自己PRに含めましょう。PCスキルをアピールするには、今までの業務でのPC使用経験年数、Microsoftソフトの使用経験とスキルを伝えることです。事務のコアスキルはPCスキルです。そのため、PCスキルは重要なアピールポイントになります。
また、今まで業務効率をどうしてきたか、何を工夫したかも伝えたいです。事務は業務の効率化を求められます。そのため、今までの経験から業務効率した経験を詳しく伝えたいというわけです。
■看護
看護では「仕事におけるポリシー」「挫折と乗り越えた経験」を自己PRに含めましょう。看護は、命を預かる現場で働くということもあり、仕事への取り組み方が非常に問われます。そのため、選考ではあなたの仕事への向き合い方、仕事におけるポリシーが重視されます。
また、看護の仕事では、困難なことが付き物です。なので、今までの挫折と乗り越えた経験、乗り越えるためにどのような工夫をしたのかを伝えるようにしてください。
自己PRの作成に悩んだら転職エージェントに相談しよう!
第二新卒の転職では、ポテンシャルが重視されます。それは理解していても、ポテンシャルをどのように面接でアピールしたらいいかわからない人も多いのではないでしょうか?
そこで転職エージェントの活用をオススメします。
転職エージェントは企業の採用担当と密に連絡を取っており、求人票に乗っていない採用担当が求める人物像を知っています。そのため、あなたのポテンシャルを上手く伝える面接対策を選考企業に合わせておこなってくれます。
弊社では、優良エージェントが転職者に寄り添い、採用担当に響く志望動機など、入念に面接対策をサポートしてくれます。
末永 雄大
最新記事 by 末永 雄大 (全て見る)
- 転職エージェントは登録だけで良い?リクルートエージェントに登録するとどうなる? - 2022-11-26
- 接客業から転職するならどこがおすすめ?辞めてよかったと感じる理由とは? - 2022-11-26
- SESからの転職はできない?おすすめの転職先や成功させるポイントを解説 - 2022-10-31
- ホテルマンから転職する際の注意点!成功させるコツや未経験でもおすすめの業界を解説 - 2022-10-31
- 消防士からの転職で多い転職先は?代表的な転職理由や成功させるポイントを解説 - 2022-10-31