京都府での転職は難しい?おすすめ求人やUIターン情報も教えます

この記事では、京都府への転職を考えている方で

・自分が希望している転職先は見つかる?転職できるところはある?
・他の県から京都府に行きたいけど、どんな仕事が多いんだろう
・働く環境とか年収ってどうなんだろう

といった不安や疑問を抱えている方向けに、での転職事情や仕事探しのポイントを地方転職に詳しい転職エージェントが解説していきます。

京都府の転職難易度はそこまで高くない

京都府での転職は、特に有利不利が無い状態です。

京都府の有効求人倍率(求人数 / 求職者数)は2018年―2019年平均で約1.59倍で、全国平均である約1.61倍とほぼ差がありません。

人手不足ということで、日本全体が求人数を多く出していますから、京都府に関して言えば、全国平均程度に転職しやすい地域と言えるでしょう。

しかしながら京都は、全国最難関大学である京都大学があり、卒業生たちが地元にAI関連のITスタートアップ企業をたくさん作っています。そして、京都府の企業と言えば、日本最有数のゲーム会社である任天堂の本社所在地です。

このように、京都府は極めて優秀な人材たちによって運営された会社をたくさん持っている県です。そのため、条件を求めて転職しようとする場合、見た目の数字以上に転職難度が高いのです。

ここで転職を成功させるためにはどうしたら良いでしょうか。

京都府の産業構造の特徴

日本の文化・政治の中心地として発展してきた京都では、すぐれた伝統産業がさかんですが、日本を代表するハイテク産業も発展しています。京都府内の経済状況は緩やかな拡大基調です。

京都御所・桂離宮・寺田屋など歴史的名所を数多く抱えていますから観光面でのインバウンド(海外からの訪日)需要が高く、そういった方面での求人も数多くあります。

また農林水産業でも、従来から若狭湾から丹後半島にかけての近海では、ズワイガニ・ぐじ(アカアマダイ)・アジ・サワラ・ブリなど、いろいろな種類の魚を水揚げしていましたが、近年では養殖にも力を入れています。

京都府は様々な産業がバランスよく強い!

京都府は、製造業・小売業・卸売業・建設業・金融業など特定産業・職種に依存するのではなく、幅広く色々な産業で県内生産額を構成しています。

そのため、職種や求人においても特定関連業に特化しておらず、様々な求人が見つけられます。

近年では、ゲーム関連会社も勢力を伸ばしています。京都を本社所在地にしている企業としては、株式会社モノリスソフト・株式会社ヒットポイント・株式会社スタジオトリガー・株式会社クラウドクリエイティブスタジオ・株式会社ビスコ・株式会社ゲームスタジオなどがあります。

京都府に拠点がある大手企業

できれば安定して、給与や待遇が良い企業に入りたい!という方も多いと思います。
ここでは、業種別に京都府に拠点がある企業をピックアップして一覧でご紹介します。

■メーカー

  1. 京セラ株式会社 京都市伏見区竹田鳥羽殿町6

電子機器、情報機器、通信機器、セラミックなどを扱う大手メーカー。
大阪にはドーム球場も所有している日本有数の大企業です。

  1. 日本電産 京都市南区久世殿城町338番地

精密機器をはじめ、機器装置や電子工学部品などを展開する大手機器メーカー

  1. 株式会社村田製作所 京都府長岡京市東神足1丁目10番1号

電子部品や高密度なモジュールなどを設計をしている機械メーカーです。
技術力は世界屈指とも言えます。

  1. オムロン株式会社 京都市下京区塩小路通堀川東入

テレビCM等でも有名な医療機器が有名な、大手電気機器メーカー

■ゲーム会社

  1. 任天堂株式会社 京都市南区上鳥羽鉾立町11-1

世界でも屈指のゲームメーカーで、DS・Wii・Nintendo Switchなどの大ヒット商品を次々と産み出しています。

■衣料品

  1. 株式会社ワコールホールディングス 京都市南区吉祥院中島町29

女性からの圧倒的人気を誇る下着メーカーです。
支社が京都市の南区にあります。女性の求人が多いのが特徴です。

■製造・販売

  1. ニチコン株式会社 京都市中京区烏丸通御池上

アルミ電解、フィルムなど各種コンデンサーの製造・販売等を行う大企業です。

このように京都には様々な業界の大企業の本社や支社が多く拠点を置いている地域です。

京都府の転職に強い転職エージェント

転職すべきか迷っているので、まずはライトに相談だけしたい!どのエージェントがいいか選べないので紹介して欲しい!などのご要望がありましたら、Callingood事務局の専任アドバイザーが電話やLineでご相談に乗ります。

以下よりお気軽に一度ご連絡ください。

京都府の平均年収

京都府の平均年収は488万円(月収が33.1万円)と、全国平均の420万円よりもやや高めになっています。
東京の平均年収610万円と比べるとかなり低く感じますが、京都は東京に比べて物価が安いので、家賃や生活費を考慮すると、ほとんど生活水準を落とす必要もないのでご安心ください。

雇用形態別
  • 正社員:488万円(平均年齢:42.7歳)
  • パート・アルバイト:最低賃金 時給909円
職種・業界別
  • 建設業界:436.5万円
  • 製造業界:536.9万円
年齢別
  • 20代:363万円
  • 30代:475万円
  • 40代:542万円

京都府で求人を探す方法

京都府で求人情報を探すためには、ハローワークを使う方法、転職サイトを使う方法、知人からの縁故採用(リファラル採用)、転職フェアに参加する方法、転職エージェントを使う方法などがあります。

それでは1つ1つ詳しく説明していきます。

ハローワーク

ハローワークは国が運営する就職支援サービスで、全都道府県に設置されています。

ハローワークの最大のメリットは、豊富な取り扱い求人数です。
無料で求人を掲載できることから、「掲載料金が高く、転職サイトでの募集が難しい」という地元の中小企業の求人まで幅広く紹介してもらうことが可能です。

一方で、ハローワークの相談員は転職の「プロ」という訳ではないので、求人を選ぶ際のアドバイスや書類選考・面接対策のフォローはどうしても手薄になってしまいます。

転職サイト

転職サイトといえば、リクナビNEXTやマイナビ転職、エン転職などが有名ですね。

単なる求人情報だけでなく、写真付きで企業や一緒に働く人の雰囲気を知れるので、仕事の雰囲気が掴みやすいという点がメリットです。

一方で、企業が掲載料を支払う必要があるため、年間を通じて採用ニーズがある企業や採用予算が豊富な大手企業の利用が盛んな一方で、中小企業や地方の求人は少なめです。

また、求人の応募から日程調整や面接の対策などを全て自分で行なう必要があるので、不安がある方は、プロにサポートを依頼するのも良いでしょう。

知人からの紹介

縁故や知人の紹介という形で企業の選考を受ける方法です。

知人を経由して企業の内情をある程度、理解して応募できる上に、知人が選考のフォローをしてくれる場合があるので、内定を獲得しやすい点がメリットです。

一方で、知人経由ということもあり内定を辞退しづらいこと、知人にとっては「良い会社」でも自分にとっては合わなかったというミスマッチも起こりやすいので注意が必要です。

京都府で開催されている転職フェアに参加する

転職フェアのメリットとしては、幅広い企業を一度に見れ、企業実態もその場で見れることです。

転職フェアは合同説明会が一般的なため、1度にたくさんの企業が参加します。また、各企業の人事や代表取締役と面談ではなく、気軽に話をできることから応募する前に企業実態を詳しく調べることができます。

そしてそれ以上に、今まであまり知名度が無く知らなかった企業や、生活とはあまり繋がらず知らなかった企業が参加しており、隠れた名物企業と出会える可能性があります。

ただ、参加にはまとまった時間が必要です。また、希望職種に適った企業が参加していないケースがありますから、そういう場合は別の方法で情報収集しなければなりません。

京都府は京都大学を始めとした全国最有数の大学を抱えている地域です。そのため、全国でも極めて優秀層を他の大都市圏や海外にとられないようにするため、そういった人材を狙って大手企業からスタートアップまで人材確保のネットワークを広げています。充分に就職フェアに参加する意義は高いでしょう。

京都府での転職フェアは以下のようなものがあります。

  • ・好きなまちで働く転職フェア(リクナビNext)
  • ・マイナビ転職フェア
  • 合同企業説明会(面接会)
  • ここまるふくし就職説明会

一方で、日時が決められているので、仕事をお持ちの方は合わせづらい場合があります。
また、自分の興味がある企業が参加していないケースがありますから、そういう場合は別の方法で情報収集しなければなりません。

転職エージェント

転職エージェントは、転職者と企業の間に入り、求人のマッチングをしてくれます。

上記で紹介した転職方法と比較して、転職エージェントを利用するメリットは、大きく2つです。

1つ目は、あなたの希望をヒヤリングした上で、「客観的に」あなたにあった企業を紹介してくれる点です。

自分が受けたい企業が自分に合っているとは限りません。イメージやあこがれだけで転職を決めた結果、入社後に「思っていたのと違った…」後悔してしまうケースは実は多いです。

企業ごとの社風や求めている人材像を熟知した転職のプロが第3者の視点から企業を選んでくれるので、入社後のミスマッチが少なくなります。

2つ目は、効率の良い転職活動ができるという点です。

現職を続けながらの転職活動は、思っている以上に大変です。
仕事の関係で人事からの返信が遅れてしまい、印象を悪くしてしまったり、十分な準備ができないまま面接に臨み不採用になるリスクも大きいといえます。

転職エージェントでは、応募書類の添削や面接日調整といった企業とのやりとり、面接対策や年収交渉に至るまで、あらゆる場面でサポートを受けることができます。

指定した日に、複数企業の面接日程を調整してもらうことも可能なので、特にUIターンを検討している方は、利用するのがおすすめです。

京都府で求人を探す際の注意点

京都府で求人を探す際に意識しておきたいポイントは以下の内容です。

  1. 正社員での雇用契約
  2. 土日祝日休み
  3. 京都府に多い業種の求人
  4. 女性歓迎の求人

1.正社員での雇用契約

正社員での雇用契約のメリットは安定感があることです。収入も契約社員より高い傾向にあり、長期的に働くことができるのでオススメです。
年収が高いか、福利厚生が充実しているかも合わせてチェックしておくこともポイントです。

2.土日祝日休み

特にU・Iターンでの転職では、家族やパートナーと地方に引っ越し、プライベートの時間を多くしたい人が多いです。
そのため、法人営業などで土日祝日を休める企業かを確認しておきましょう。

3.京都府に多い業種の求人

同じ業種の企業が多い場合は、求人数も多く転職が決まりやすい傾向にあります。都会でも地方でも人気企業には応募が集中して転職の難易度は上がってしまうので、内定を獲得しやすい企業を見つけて応募することも転職を成功させるコツです。

4.女性歓迎の求人

女性で転職をお考えの人は、女性が活躍している企業かを応募前にチェックしておきましょう。産休・育休の制度が整っているか、組織での女性の扱いがどうなっているか事前に確認しておかないとミスマッチが起こる原因になってしまいます。

京都府のU・Iターン転職事情

京都府が総合就職支援拠点ジョブパークを開設しています。

ここでは、他府県在住で京都府内の事業所で働きたい方および京都府北部7地域(福知山市・舞鶴市・綾部市・宮津市・京丹後市・伊根町・与謝野町)で働きたい方のUIJターン就職を全て無料で支援しています。

流れは以下の通りです。

1)UIターン登録
2)相談会/情報提供
3)企業体験/地元体験
4)企業説明会/職業紹介
5)面接
6)内定
7)京都に定着するまでのきめ細やかな支援策

ここでは、独自求人が見られたり、細やかな支援がすべて無料で受けられます。歴史的な名所も多い一方、ハイテク産業などで新たな目が出つつある京都に魅力を感じてここで転職しようとしている人が増えています。

U・Iターン転職をする際の注意点

U・Iターン転職をするということは、仕事だけでなく住まいや環境も多く変わります。

遠隔地への転職ということで、志望企業のイメージが掴みづらくミスマッチが起こりやすかったり、年収が下がることで生活水準が変わってしまうリスクなども頭に入れておく必要があります。

U・Iターン転職をする際の注意点についてもっと詳しく知りたい方は
以下の記事でもっと詳しく説明していますのでこちらを参考にしてください。

京都府に移住する前に知っておきたいこと

京都府で仕事をするとなると、移住をする必要がある方もいらっしゃると思います。
京都に移住をする際に知っておきたいことを解説していきたいと思います。

京都というと江戸時代以前まで遡ると、都として日本の中心地として栄えたこともあり、今でも都会というイメージはありますが、京都市などの中心地以外は交通の便が不便な地域は多いようです。
そのため、自動車での通勤になる地域もあると思いますので、自動車の免許を持っていない人は住居選びの際に気をつけてください。

収入面に関しては、東京と比較した場合は2/3ほどになると思いますが、京都府の場合は東京よりも物価・家賃などの生活費が低いので、生活水準を落とす必要はないので安心してください。

気候に関してですが、京都は盆地の特徴で夏は暑く冬は寒いです。
そのため、極端に暑かったり寒かったりするのが苦手な方は十分に注意してください。

また京都は歴史の深い街であり、多くの観光名所があったり、クリエイティブでお洒落な飲食店や雑貨・工芸品を取り扱っているお店も多いです。
住んでみると、毎日刺激も多くて楽しいという意見も多く聞きますね。

最後に最も重要な点なのですが、実際に京都を訪問してみることをおすすめします。
実際に行ったことのないまま移住を決めてしまうと、後から自分に合わないことが発覚してしまう場合があります。
そういったケースを防ぐためにも、移住を決める前に実際に訪れることをおすすめしています。

京都府への転職を検討している方にオススメの転職エージェント

地方に転職する際は、大手転職エージェントではなく、地方に特化した転職エージェントにサポートしてもらうことがオススメです。

大手エージェントが持っていない、詳しい企業の情報を地方特化エージェントは持っているので、転職後のミスマッチを防ぐことができます。

あなたの転職やキャリアの悩み、希望の職種などを専任のアドバイザーがお伺いした上で、あなたに合った優良転職エージェントをご紹介するサービスを行なっています。

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末永 雄大

新卒でリクルートキャリアに入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は670万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」