デザイナーの転職は、「ポートフォリオ」や「専門スキル」が合否を大きく左右します。
そのため、エージェント選びを失敗すると、希望とは異なる求人を紹介されたり年収アップのチャンスを逃したりするリスクがあります。
この記事では、Web業界やクリエイティブ職の転職事情に精通した筆者が、デザイナーにおすすめの転職エージェントやエージェントの選び方、活用術、注意点を徹底解説します。
一方で、未経験者には、未経験人材を育成する体力のある企業の求人を多く保有しているリクルートエージェント(IT)が向いています。
デザイナーにおすすめ転職エージェント・転職サイト8選
デザイナーの転職活動において、どのエージェントを選ぶかは「ポートフォリオの正当な評価」や「年収交渉の成功率」に直結する重要な要素です。
しかし、エージェントといっても「Web業界に特化している」「広告・DTPに強い」「未経験者のサポートが手厚い」など、特徴はさまざまです。
ここでは、数あるサービスの中からデザイナーの転職支援実績が豊富で、利用者からの評価が高い8社を厳選してご紹介します。
- リクルートエージェント(IT)|求人数No.1
- Geekly(ギークリー)|Web・ゲーム業界のクリエイティブ職に強い
- レバテックキャリア|Webデザイナー・IT業界特化
- doda|サポートの手厚さが魅力
- マイナビクリエイター|クリエイター専門の手厚いサポート
- マスメディアン|広告・マスコミ業界特化
- ビズリーチ|ハイクラス転職サイト
- リクナビNEXT|自分のペースで探せる転職サイト
1.リクルートエージェント(IT)|求人数No.1
リクルートエージェント(IT)は業界最大級の求人数を誇り、デザイナー求人の「幅」を広げるためには登録必須の大手総合型エージェントです。
Web・ゲーム業界だけでなく、メーカーや商社などの「事業会社(インハウス)」のデザイナー求人や、地方の優良企業の求人を多く保有しています。
意外な穴場求人や、一般公開されていない重要ポジションの「非公開求人」に出会える可能性も高いです。提出書類の添削や面接対策のノウハウも豊富なため、選考通過率アップも期待できます。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社インディードリクルートパートナーズ https://www.r-agent.com/ |
| 求人数 | 238,380件 |
| 対応地域 | 日本全国 |
| 電話番号 | 0120-070-585 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-317880 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 多くの求人から比較検討して選択肢を広げたい人
- 地方在住、または地方への転職を考えている人
- Web制作会社だけでなく、一般企業のインハウスデザイナーも視野に入れている人
キャリアアドバイザーの交渉力が強いため、内定後の年収などの条件面を少しでも有利に進めたい場合にも頼りになります。
以下に、リクルートエージェント(IT)の評判・口コミについてわかりやすくまとめた記事をご用意したので、ぜひご覧ください。
2.Geekly(ギークリー)|Web・ゲーム業界のクリエイティブ職に強い
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化し、「年収アップ」と「マッチング精度」に定評があるエージェントです。
業界特化ならではの企業とのつながりにより、各企業の文化や働き方を熟知しているため、入社後のミスマッチが少ないのが特徴です。
とくにWebデザイナー、UI/UXデザイナーの好条件求人が豊富で、大手ベンチャーや有名ゲーム会社の独占求人も保有しています。
書類選考から内定までのスピードが早く、すぐに転職したい人に最適です。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社Geekly https://www.geekly.co.jp/ |
| 求人数 | 非公開求人数も含む求人数:37,000件以上 |
| 対応地域 | 一都三県・関西 |
| 電話番号 | 0120-053-023 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-305272 |
| 2025年2月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 今の会社よりも年収や待遇を良くしたいと考えている人
- Webサービスやゲーム開発など、成長業界に身を置きたい人
- ダラダラと転職活動をせず、短期間で決めたい人
とくにゲームやエンタメ系へのキャリアチェンジを考えているなら、業界の裏事情まで教えてくれるので必見です。
以下に、ギークリーの評判・口コミについてわかりやすくまとめた記事をご用意したので、ぜひご覧ください。
3.レバテックキャリア|Webデザイナー・IT業界特化
レバテックキャリアは、Webクリエイターやエンジニアの転職において、「専門性の高さ」で右に出るものはいないと言われる特化型エージェントです。
キャリアアドバイザーが最新技術やトレンドを熟知しており、デザイナー特有の悩みを深く理解してくれます。
形式的なマッチングではなく、スキルの価値を正しく評価する企業を紹介してくれるのが特徴です。
また、企業ごとの「刺さるポイント」を知り尽くしたポートフォリオ指導や、専門職としての市場価値を根拠にした年収交渉力に強みがあります。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
レバテック株式会社 https://career.levtech.jp/ |
| 求人数 | 47,630件 |
| 対応地域 | 関東エリア(東京・千葉・埼玉・神奈川) 関西エリア全域、九州エリア(福岡) |
| 電話番号 | 03-5774-1762 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-308734 特定募集情報等提供事業:51-募-000464 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 自分のスキルが通用するのか、プロの目で判断してほしい人
- ポートフォリオの完成度を高めて、ワンランク上の企業に就きたい人
- 「話が通じる」キャリアアドバイザーに相談したい人
技術的な言語が通じるので、具体的なスキルをもとに企業とマッチングしてくれます。
4.doda|サポートの手厚さが魅力
dodaは、「転職サイト」の手軽さと「エージェント」の手厚いサポートの両方を利用できる、使い勝手の良いサービスです。
業界トップクラスの求人数を持ちながらLINEでのやり取りが可能であったり、職務経歴書の作成ツールが充実していたりと、ユーザー目線の機能も魅力です。
デザイナー求人もWebからDTPまで幅広くカバーしています。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
パーソルキャリア株式会社 https://www.persol-career.co.jp/ |
| 求人数 | 287,200件 |
| 対応地域 | 全国・海外(国内拠点は24ヶ所) |
| 電話番号 | 03-5427-7890 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-304785 特定募集情報等提供事業:51-募-000144 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 初めての転職活動で、何から始めればいいか不安な人
- 自分のペースで進めつつ、必要なときだけプロに相談したい人
- DTPやグラフィックなど、幅広いクリエイティブ職を探したい人
自分で求人を探して応募しつつ、エージェントからも紹介を受けることができるハイブリッド型が特徴です。
5.マイナビクリエイター|クリエイター専門の手厚いサポート
マイナビクリエイターは、Web・ゲーム・IT業界のクリエイターに特化しており、ポートフォリオ作成支援において最強のサポートを受けられるエージェントです。
本来なら膨大な時間がかかるポートフォリオ作成を簡単に作成できる独自ツール「MATCHBOX(マッチボックス)」を無料で提供しています。
また、Web・ゲーム業界出身のアドバイザーが多く、現役クリエイターによる添削サービスもあるため、書類選考の突破率を後押ししてくれます。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社マイナビワークス https://mynavi-creator.jp/ |
| 求人数 | 2,670件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 電話番号 | 0120-410-470 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-308164 特定募集情報等提供事業:51-募-000430 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- ポートフォリオ作成が面倒、または作り方がわからず手が止まっている人
- 未経験からWeb業界へ挑戦したいと考えている人
- 大手企業のクリエイティブ職を目指したい人
「MATCHBOX」でポートフォリオ作成の時間を短縮し、その分を面接対策や企業研究の時間に充てるのが賢い戦略です。
6.マスメディアン|広告・マスコミ業界特化
マスメディアンは、宣伝会議グループが運営しており、広告・マスコミ・クリエイティブ業界への転職なら外せない特化型エージェントです。
歴史を持つ宣伝会議グループのネットワークにより、一般には出回らない「極秘求人」を多数保有しています。
広告賞を受賞するような有名企業の求人も見つかるため、Webだけでなく、グラフィックやコピーなど広告全体のクリエイティブに関わりたい人に最適です。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社マスメディアン https://www.massmedian.co.jp/ |
| 求人数 | 5,360件 |
| 対応地域 | 4拠点(東京・名古屋・大阪・福岡) |
| 電話番号 | 03-5414-3010 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-040475 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 広告代理店や制作会社(プロダクション)への転職を目指す人
- Webだけでなく、グラフィックやコピーなど幅広い領域に関わりたい人
- クリエイティブの質が高い環境で働きたい人
「宣伝会議」の講座を受けたことがある企業も多く、クリエイティブへの理解がある環境が見つかりやすいのも特徴です。
7.ビズリーチ|ハイクラス転職サイト
ビズリーチは、職務経歴書を登録して「スカウトを待つ」だけで、自分の市場価値や思わぬチャンスに出会えるハイクラス向けサイトです。
優良企業やヘッドハンターが求職者の経歴を見てスカウトを送る仕組みのため、現状の市場価値が可視化されます。
年収600万円以上や管理職クラスの求人が中心で、興味のあるスカウトだけに返信すれば良いため、効率的に活動できます。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社ビズリーチ https://www.bizreach.jp |
| 求人数 | 公開求人数:127,000件 |
| 会員数 | 281万人以上(2025年1月末時点) |
| 対応地域 | 全国 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-302647 特定募集情報等提供事業:51-募-000175 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- 今の自分の市場価値(年収相場)を知りたい人
- 今すぐ転職しなくても、良い条件があれば話を聞きたい人
- 将来的にディレクターやマネージャーを目指している人
とくに「プラチナスカウト」は面接確約の場合が多いため、効率的にハイクラス転職を進めたい人には最強のツールです。
8.リクナビNEXT|自分のペースで探せる転職サイト
リクナビNEXTは、国内最大級の会員数と求人数を誇り、転職活動の「情報収集」において欠かせないプラットフォームです。面談が不要なため、自分のペースで求人を検索できます。
条件を細かく設定して希望の求人を自由に探せるほか、AIによるレコメンド機能や独自の自己分析ツール「グッドポイント診断」があり、自己理解を深めるのにも役立ちます。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
Indeed Japan株式会社 https://next.rikunabi.com/ |
| 求人数 | 1,370,000件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 更新日 | 毎週水曜日・金曜日更新 |
| 免許登録 | 特定募集情報等提供事業:51-募-000379 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
こんな人におすすめ
- まだ本格的な転職活動前だが、どんな求人があるか見てみたい人
- エージェントとの連絡が面倒だと感じる人
- 自己分析ツールを使って、自分の強みを言語化したい人
実際に求人を見ることで視野が広がるので、モチベーション維持にも役立ちます。
転職エージェントの評判・口コミについて、詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
デザイナー向け転職エージェントの選び方
デザイナーの転職活動で失敗しないためには、「自分の職種への専門性」と「サポートの手厚さ」を基準にエージェントを選ぶことが重要です。
デザイナーの採用基準は、一般職とは異なり「スキル」と「成果物」に重きが置かれます。そのため、デザイン業界の構造やトレンドを理解していないエージェントでは、強みを企業に正しくアピールできません。
ここでは、デザイナーに向けた転職エージェントの選び方について解説します。
以下の記事では、失敗しないエージェントの選び方や見極め方について解説しているので、あわせてチェックしてみてください。希望職種の求人が多いサービスを選ぶ
まず確認すべきは、「自分が目指す職種の求人数」です。
「IT特化」とうたっているエージェントでも、エンジニアばかりでデザイナー求人が少ないケースもあるため、自分の職種での実績をチェックすることが大切です。
エージェントによって得意とする業界や職種は、以下のように明確にわかれています。
- Web・UI/UX志望なら
ギークリー・レバテックキャリア - 広告・グラフィック志望なら
マスメディアン - インハウス(事業会社)志望なら
リクルートエージェント(IT)
登録前の面談予約時や公式サイトの求人検索で、自分の希望職種が豊富にあるか必ずチェックしましょう。
「Webデザイナー」だけでなく「UI/UXデザイナー」など関連職種も含めて広く検索すると、思わぬ好条件の求人が見つかることもあります。
サポート内容で選ぶ
エージェントを選ぶ際は、ポートフォリオの添削や業界特有の面接対策があるかも重視すべきポイントです。デザイナー転職の合否は、ポートフォリオで8割決まると言っても過言ではありません。
しかし、独りよがりな作品集になっている応募者が多いため、プロの視点で客観的なアドバイスをもらえる環境は重要です。
マイナビクリエイターのように専用の作成ツールを提供していたり、レバテックキャリアのように現役クリエイター視点でのフィードバックをくれたりするエージェントを選ぶのがおすすめです。
面談時に「この企業の通過者はどんなポートフォリオでしたか?」と具体的に聞いてみると、そのエージェントのサポートの質がわかります。
Web業界に精通したキャリアドバイザーが在籍しているエージェントを選ぶ
担当のキャリアアドバイザーと「専門用語で会話ができるか」も重要な選定ポイントです。
「FigmaとXDの違い」や「Reactの知識が必要かどうか」といった現場の感覚を理解していない担当者だと、スキルの価値を低く見積もったり、逆にミスマッチな求人をすすめたりするリスクがあります。
初回の面談で、普段使っているツールや技術の話をしてみて、反応が良い担当者なら信頼できます。
自分のスキルを正確に把握してもらうためにも、最初の面談で専門用語を使った会話のキャッチボールができるか必ずチェックしてください。
複数のエージェントを組み合わせて登録する
「特化型」と「総合型」などタイプが異なるエージェントを2〜3社組み合わせて登録することは、エージェントを活用するうえで有効な戦略です。
各社が独占して持っている「非公開求人」を網羅できるほか、複数の担当者の意見を聞くことで偏ったアドバイスによる判断ミスを防げます。
おすすめの組み合わせパターンは以下の通りです。
まずは上記のような組み合わせで登録し、使い勝手の良いメインエージェントを絞り込んでいくのが賢い方法です。
あまり増やしすぎると連絡対応が大変になるので、スケジュール管理ができる範囲の3社程度に留めておくのがベストです。
転職エージェントの掛け持ちや複数登録に不安がある人は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
デザイナーの内定率を高める転職エージェント活用術
エージェントは「登録すれば転職させてくれる」わけではありません。 キャリアアドバイザーと十分なコミュニケーションを図り、主体的に活用することが大切です。
ここでは、デザイナーの内定率を高める転職エージェント活用術について解説します。
以下の記事では、転職エージェントの賢い使い方や注意点を詳しく解説しているので、確認してみてください。
ポートフォリオは添削を受けてブラッシュアップする
ポートフォリオは、完成度80%の状態でも良いので面談に持参し、改善点の提示と添削を依頼しましょう。
採用担当者が見るポイント(情報の設計、UI/UXの考慮、プロセスの言語化など)は、自分一人では気づきにくいものです。エージェントからのフィードバックを元に修正を重ねることで、書類選考の通過率はアップします。
修正したポートフォリオを再度見せることで、「アドバイスを素直に実行できる柔軟性がある」という評価にもつながります。
企業の採用担当者の好み(ビジュアル重視かロジック重視か)まで聞けると、個別の対策が可能になりますよ。
複数エージェントを比較して相性の良い担当者を見つける
担当者(キャリアアドバイザー)との相性は転職成功において、重要な要素です。「話が噛み合わない」「高圧的だ」と感じたら、すぐに他のエージェントを頼るか、担当者変更を依頼してください。
相性の悪い担当者と無理に進めても、ストレスが溜まるだけで良い結果は生まれません。
とくにクリエイティブ職は感性の共有も大切なので、信頼できるパートナーを見つけることが精神衛生上も重要です。
お互いの時間を無駄にしないためにも、申し出ましょう。
複数エージェントの情報から企業の実態を見極める
提示された求人が本当に「ホワイト企業」なのか、複数のエージェントから情報を引き出してチェックしましょう。
あるエージェントでは「成長企業」と言われても、別のエージェントでは「残業が月80時間を超える」という情報が出てくることもあります。
とくに「みなし残業の有無」「実際の離職率」「デザインチームの人数構成」は必ず確認すべき項目です。多角的な情報収集がブラック企業回避につながります。
可能であれば、その企業の退職理由なども聞いておくと、入社後のギャップを最小限に抑えることが可能です。
ブラック企業の特徴や見分け方について知りたい人は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
自分のスキルや属性に合っているエージェントを利用する
「自分の市場価値」と「エージェントのターゲット層」が合致しているかを見極めることも大切です。
実務経験が浅いのにハイクラス向けのエージェントばかり頼っても、即紹介できる案件がなく断られてしまいます。逆に、ハイキャリアを目指すのに「未経験歓迎」ばかり扱うエージェントでは年収アップは望めません。
自分のフェーズ(未経験、経験浅、ミドル、ハイクラス)に合ったエージェントを選ぶことが、最短ルートです。
「もっと上を狙えます」と言われたら、ギークリー・レバテックキャリア・ビズリーチなどのハイクラス向けのエージェントに追加登録するなど、段階的に進めてみてください。
以下の記事では、未経験者向けの転職エージェントについて詳しく解説しているので、読んでみてください。
転職エージェントを利用する際の注意点
転職エージェントが成果報酬型のビジネスモデルであるので、転職させやすい企業へ誘導されるリスクもゼロではありません。そのため、すべてを鵜呑みにせず、転職の主導権は自分が持つことが大切です。
ここでは、転職エージェントを利用する際の注意点について解説します。
以下の記事では、Webデザイナーの現実と注意点について詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。転職してから後悔しないようにしましょう。
希望と異なる求人を紹介されることがある
希望条件から外れた求人を紹介された場合は、流されずに理由を確認しましょう。
「キャリアの幅を広げるための戦略的な提案」であれば検討の余地がありますが、単に「手持ちの求人を処理したいだけ」の場合もあるからです。
納得できる理由がなければ、「この職種は希望しません」ときっぱり断ってください。自分軸を持って意思表示をすることで、その後の紹介精度が上がります。
返答に困るようであれば、そのキャリアアドバイザーとは距離を置くのが賢明です。
担当アドバイザーと相性が合わないケースがある
人間同士なので、相性が合わないことはあります。キャリアアドバイザーとの相性が悪いと感じた場合は、遠慮なく担当者の変更を申し出ましょう。
担当者変更はエージェント業界では少なくありません。気を使って我慢し、転職活動が停滞してしまうことのほうが問題です。
担当者変更の申し出は、メールで事務局や問い合わせ窓口に連絡すれば、スムーズに対応してくれます。
変更依頼の際に具体的な理由を伝えると、次はより適任な担当者を割り当ててもらえる確率が高まります。
サービスの利用を断られることがある
経験不足や、地方在住で求人が少ないエリアの場合、「紹介できる求人がない」と登録を断られることがあります。
エージェントは企業に人材を紹介して初めて報酬を得るため、紹介できる見込みがない求職者には時間や労力を割けないのが実情です。
断られても落ち込む必要はありません。「未経験特化型」のエージェントに切り替えるか、自分で応募できる「転職サイト」を使って活動を続けましょう。
落ち込まずに、若手支援に強いエージェントなど、ターゲット層の異なるサービスへ切り替えましょう。
転職エージェントを利用する際の注意点については下記の記事も参考にしてみてください。
未経験からデザイナーを目指すために押さえておくべき4つのポイント
未経験からデザイナーを目指すことはハードルが高いですが、正しい準備と戦略があれば不可能ではありません。デザイナーは資格職ではなく実力主義の世界です。
「やる気」だけではなく、「最低限の戦力」であることを示すことがポイントになります。ここでは、未経験からデザイナーを目指すために押さえておくべき4つのポイントを解説します。
1.最低限のデザインツールと基礎知識を習得する
まずは独学やスクールで、PhotoshopやIllustratorの操作スキルを確実に身につけてください。Web志望ならHTML/CSS、Figmaも必須です。
デザイナーの現場は教育機関ではありません。「ツールの使い方は入社してから覚えます」というスタンスの人を採用する余裕のある企業はほとんどありません。
Udemyの動画講座や、職業訓練校などを活用して、手を動かして学びましょう。
スクールに通う場合でも、受け身にならず自分で作品を作り切る経験を積んでください。
2.クラウドソーシングで実績を積む
ココナラやクラウドワークスなどを利用して、バナー制作や名刺デザインなどの実案件を受注してみましょう。
金額が安くても「クライアントワーク(納期を守る、要望に応える)」の経験があることは、採用面接においてビジネススキルの証明になり、評価が上がります。
さらに、実績をポートフォリオに載せることで、「趣味のデザイン」から「仕事としてのデザイン」へと信頼性が高まります。
クライアントとのやり取りのスクリーンショットや評価コメントも、コミュニケーション能力の証明として面接でアピールできます。
3.未経験OKの求人が多い転職エージェントやサイトを利用する
未経験者が経験者と同じ土俵で戦うのは不利です。未経験者も受け入れ可能な「ポテンシャル採用」に積極的なエージェントを選びましょう。
経験者特化型では「紹介できる求人がない」と断られるリスクがあります。未経験歓迎枠を持つなど、自分のフェーズに合ったサービスを使うことで、確実に面接のチャンスを広げることが重要です。
リクルートエージェント(IT)・dodaなどは、未経験者を育成する体力のある企業の求人を多く保有しています。
まずは「アシスタント」や「運用更新」の業務から入り、現場でスキルを身に付けてステップアップするキャリアパスも現実的な方法です。
実務経験さえ積んでしまえば、数年後の転職で希望の職種に就ける確率がぐっと上がります。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント
4.ポートフォリオを充実させる
ポートフォリオがないと書類選考すら通過できません。未経験だからこそ、ポートフォリオの「量」と「熱量」が伝わるポートフォリオを用意しましょう。
実務実績がない分、ポートフォリオが唯一のスキル証明書です。作品数が少なかったり、クオリティが低かったりすると、デザイナー職への本気度を疑われてしまいます。
架空のWebサイトのリデザインや、バナーのABテスト案など、3〜5つ以上の質の高い作品を用意してください。
面接では作品の見た目以上に、あなたの「思考プロセス」や「課題解決への姿勢」が見られていることを忘れないでください。
転職成功に必須!デザイナーのポートフォリオ作成のコツ
ポートフォリオは、単なる「作品置き場」ではありません。綺麗なビジュアルだけでなく、「なぜそのデザインにしたか(思考プロセス)」と「ビジネスへの貢献(成果)」を伝えることが重要です。
採用企業は「作れる人」以上に「デザインで課題を解決できる人」を求めています。ここでは、デザイナーのポートフォリオ作成のコツを解説します。
ポートフォリオに必須の5つの要素
ポートフォリオを作成する際は、採用担当者が必ずチェックする以下の5つの要素を網羅してください。
- 自己紹介・プロフィール
経歴/使用可能ツール/連絡先 - 制作物の選定
自信作を3〜5点掲載 - 制作プロセスの説明
ターゲット設定、コンセプト、工夫した点など - 成果の定量化
クリック率◯%UP、制作時間◯時間など数値で示せる成果 - 次のキャリアビジョン
今後どんなデザイナーになりたいか
とくに「3.制作プロセスの説明」と「4.成果の定量化」が抜けているポートフォリオが多いですが、企業は「綺麗な絵を作れるか」以上に、「なぜそのデザインにしたのか」という思考力を見ています。
数字が出せない場合でも、クライアントからの感謝の言葉や、改善前後の比較画像を載せる工夫をしましょう。
職種別のポートフォリオのポイント
目指す職種に合わせて、アピールポイントを最適化することも大切です。Webデザイナーやグラフィックデザイナーの場合は、以下の点をアピールしましょう。
- PC・スマホそれぞれの表示画面を考慮したデザイン
- ワイヤーフレーム段階からの思考プロセス
- レスポンシブ対応を前提とした設計意図
- 世界観やトーンの統一性
- 媒体(ポスター・チラシ・パッケージなど)ごとの展開案
- サイズ違い・用途違いへの応用力
エージェントの添削サービスを活用し、第三者が見てもわかりやすい構成になっているか、徹底的にブラッシュアップしてください。
スマホで見たときの挙動までチェックされているので、レスポンシブ対応は必須です。
ポートフォリオの完成度をさらに高めたい場合は、IT・Web業界に強い転職エージェントの添削サービスを活用するのも有効です。
たとえば、ギークリー・レバテックキャリアなら、ポートフォリオの見せ方や改善ポイントについて実務目線で具体的なフィードバックを受けられます。
「この内容で企業に評価されるのか不安」「どこを改善すべきかわからない」という場合でも、第三者の視点を取り入れることで、選考通過を意識したポートフォリオにブラッシュアップしやすくなります。
デザイナーの転職やエージェントに関するよくある質問
ここでは、デザイナーの転職やエージェントに関するよくある質問にお答えします。
ただし、経験者向け特化型エージェントだけでなく、若手支援に強いリクルートエージェント(IT)・dodaなどの総合型エージェントも併用することをおすすめします。
- リクルートエージェント
転職支援実績No.1!日本最大級の定番エージェント - doda
転職者満足度No.1!サポート力に定評のある転職エージェント
スクールや独学でスキルを身につけ、ポートフォリオを作成し、未経験可の求人に応募する必要があります。最初はアシスタントやアルバイトからスタートするケースも多いです。
実案件がない場合は、「架空の店舗のWebサイト」や「既存アプリ」のリデザインなどがおすすめです。
転職エージェントの費用が気になる人は、以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
ただし、スカウト型サイトなどで「企業ブロック設定」を忘れると閲覧される可能性があるため、設定を確認しましょう。
転職サイトへの登録がバレることへの不安がある人は、以下の記事でバレないための注意点について詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
無理に転職を強要されることはないため、安心して利用してください。
転職エージェントを求人紹介だけ、相談だけでの利用方法を知りたい人は、以下の記事で詳しく解説しているので、確認してみてください。







































